“改正刑法の叩き台をつくる2回目の会議の議事録”(4) 先月末、参考人としてよばれた「ぱっぷす」(PAPS)は、AV出演強要に対して正鵠を得る意見を述べました

2021年11月29日 第2回 刑事法(性犯罪関係)部会

刑法の性犯罪規定の改正を論議している刑事法(性犯罪関係)部会は、先月(2021年11月29日)、ぱっぷす(PAPS)の方々を招き、意見をききました。

(参考。当ブログ)
議事録を参照>
2021年12月26日(その1)
2021年12月27日(その2)
2021年12月28日(その3)

上述の部会でぱっぷす(PAPS)の方々は、AV出演強要にもふれました。
内容は以下のとおりです。

(2021年11月29日 第2回刑事法(性犯罪関係)部会 議事録より、引用。)

<32~33ページ>
2021年11月29日 金尻カズナ(NPO法人ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)理事長)

(略。)

ぱっぷすでは、そのデジタル性暴力に遭われた方の総合支援を目的とし、リベンジポルノや児童ポルノ、アダルトビデオの出演被害に係る性的な画像記録の削除要請を行っています。
同時に、被害者の意思を確認し、刑事事件化できる場合は法執行機関と連携し、被害回復に努めております。

(略。)

資料の「2 性的画像記録の被害とは」につきましては、多くの被害者は、撮影に同意を求められても積極的に同意する方はまれです。

多くの被害者の方は、撮影のときに同意したかどうかではなくて、
知っていたが断れなかった、
知らなかった、
拒んだ
の三つのいずれかに該当します。

(略。)

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<33~35ページ>
2021年11月29日 岡 恵(NPO法人ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)理事)

(略。)

あと、これは、資料の)「5 商業ルートで拡散してしまった性的画像記録について」なのですけれども、例えば、アイドル活動をしていて、今度は動画の撮影をするよと言われた撮影現場で、脱ぐように急に言われて、「いや、自分は脱ぎたくない」と言っても、「えっ、どうして、ほかのアイドルの子たちはみんな水着になっているでしょう、下着になっているでしょう、どうしてできないの」というような形で、撮影することを強要されたというような相談、これは本当にぱっぷす創立以来ずっと後を絶たない、ずっと右肩上がりの相談です。

(略。)

最近、コロナのこともあって、アルバイトがなかなかできないというところから、こうやってモデルのアルバイトだとかいろいろなことを言って募集して、実際に撮影現場に行ったところ、もうカメラも設置されている状態で、大人に囲まれているところで、契約書にサインをさせられ、「いや、契約したのだから」というようなロジックで撮影をそのまま続行させられるというようなことがあります。

先ほどの話にも、自発的な性行為でない場合の話が出ていましたが、本当に撮影される側というのは、あたかも自発的なような形で撮影をさせられるわけなのです。

ですから、よく私たちのところに相談に来る相談者さんが言うのは、撮影中は無だったと、何をしたか覚えていない、要するに解離状態だったということですよね。

ですから、自分自身で発売されている動画や画像を見たことがないという人もいるわけなのです。

このカメラの前で自分がした笑顔というのが、それを見るのが恐怖なわけですよね。
撮影を早く終わらせてほしい、早くこの性行為、上にのっかっている男性に退いてもらいたいという気持ちで一生懸命笑顔を作って、撮影されているわけなのですよ。

(略。)

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<35~36ページ>
2021年11月29日 金尻カズナ(NPO法人ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)理事長)

(略。)

その他の課題としましては、有償で頒布する目的で性交が行われているビデオに関して、製造及び提供した場合の処罰化、あと異性要件の撤廃を求めていきます。

本来であれば、このような性交を伴う契約は公序良俗に違反しますけれども、あと、対価を受けて不特定の相手方と性交することも売春防止法で禁止されていますが、アダルトビデオなどの撮影と称して金銭の授受を複雑にすれば、事実上野放しの状況になっているというところもあります。

また、性的画像記録の拡散により、やはり社会的不利益を被った方に対する救済策の整備を求めております。

これ以上被害者を出さないこと、現在被害で苦しんでいる方の救済が必要ですので、この資料の「8」、「9」に掲げた事項を念頭に議論を要望いたします。

(略。)

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<38~39ページ>
2021年11月29日 岡 恵(NPO法人ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)理事)

そもそもやはり人の性的な姿態・裸だけではないですけれども、裸の写真であったり、動画、性行為の動画や画像を撮影するということ自体に対しての規制というのが必要になってくるとは思っています。

今、本当に何も規制がないこと、がいけないことなのだということの社会認知がそもそもないので、やはりそういった、まず、人の性的な姿態であったり、裸の動画や画像の撮影、性行為の撮影ということに関して、これが規制されていかないといけないというふうには、相談から感じています。

(略。)

(2021年11月29日 第2回刑事法(性犯罪関係)部会 議事録より、引用。)
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(参考。当ブログ)
同会議で、ぱっぷす(PAPS)の方々が用いた資料>
2021年12月7日(その1)
2021年12月8日(その2)

刑法の性犯罪規定の改正に関する現在までの流れを確認します。

(参考。現時点までの流れ)
<刑法の性犯罪規定の改正>

性犯罪に関する刑事法検討会
  ※2021年5月21日 刑法の性犯罪規定の改正に関する取りまとめ報告書を提出
上川陽子法務大臣
  ※2021年9月16日 諮問
法制審議会
  ・2021年10月27日 第1回刑事法(性犯罪関係)部会
  ・2021年11月29日 第2回刑事法(性犯罪関係)部会
  ・2021年12月27日 第3回刑事法(性犯罪関係)部会
  ・2022年1月26日 第4回刑事法(性犯罪関係)部会・・・予定

(確認。組織図)
法務省
 |(設置)
法制審議会
 |(設置)
刑事法(性犯罪関係)部会

上述のとおり、上川陽子法務大臣は、法制審議会に対して、以下の10項目の改正を諮問しました。

(2021年9月16日 諮問第117号

近年における性犯罪の実情等に鑑み、この種の犯罪に適切に対処するため、所要の法整備を早急に行う必要があると思われるので、左記の事項を始め、法整備の在り方について、御意見を承りたい。

第一、相手方の意思に反する性交等及びわいせつな行為に係る被害の実態に応じた適切な処罰を確保するための刑事実体法の整備
一、刑法第176条前段及び第177条前段に規定する暴行及び脅迫の要件並びに同法第178条に規定する心神喪失及び抗拒不能の要件を改正すること。
二、刑法第176条後段及び第177条後段に規定する年齢を引き上げること。
三、相手方の脆弱性や地位・関係性を利用して行われる性交等及びわいせつな行為に係る罪を新設すること。
四、刑法第176条の罪に係るわいせつな挿入行為の同法における取扱いを見直すこと。
五、配偶者間において刑法第177条の罪等が成立することを明確化すること。
六、性交等又はわいせつな行為をする目的で若年者を懐柔する行為(いわゆるグルーミング行為)に係る罪を新設すること。

第二、性犯罪の被害の実態に応じた適切な公訴権行使を可能とするための刑事手続法の整備
一、より長期間にわたって訴追の機会を確保するため公訴時効を見直すこと。
二、被害者等の聴取結果を記録した録音・録画記録媒体に係る証拠能力の特則を新設すること。

第三、相手方の意思に反する性的姿態の撮影行為等に対する適切な処罰を確保し、その画像等を確実に剥奪できるようにするための実体法及び手続法の整備
一、性的姿態の撮影行為及びその画像等の提供行為に係る罪を新設すること。
二、性的姿態の画像等を没収・消去することができる仕組みを導入すること。

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(再掲。上川陽子法務大臣の諮問)
第三、相手方の意思に反する性的姿態の撮影行為等に対する適切な処罰を確保し、その画像等を確実に剥奪できるようにするための実体法及び手続法の整備
一、性的姿態の撮影行為及びその画像等の提供行為に係る罪を新設すること
二、性的姿態の画像等を没収・消去することができる仕組みを導入すること

明日も、第2回刑事法(性犯罪関係)部会の議事録をみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。

(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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