【第1回「刑事法(性犯罪関係)部会」の議事録が公開(1)】 同部会は最終的に改正法案の叩き台を作成します。この叩き台は実質、内閣が国会へ提出する法案となります

先月(2021年10月)の27日、法制審議会の第1回刑事法(性犯罪関係)部会が開催されました。
刑事法(性犯罪関係)部会は以降、刑法の性犯罪規定の改正について論議します。
最終的には改正法案の叩き台を作成します。
この叩き台は実質、内閣が国会へ提出する法案となります。
いま、刑法の性犯罪規定の改正が現実のものとなっています。

(参考。現時点までの流れ)
<刑法の性犯罪規定の改正>

性犯罪に関する刑事法検討会
  ※2021年5月21日 取りまとめ報告書を提出
上川陽子法務大臣
  ※2021年9月16日 諮問
法制審議会
  ・2021年10月27日 第1回刑事法(性犯罪関係)部会

つい先日、第1回刑事法(性犯罪関係)部会議事録が公開されました。
1回目の会合ではどのようなことが話し合われたのでしょうか。
当該議事録を参照します。

2021年10月27日 第1回刑事法(性犯罪関係)部会 議事録(1)

(2021年10月27日 第1回刑事法(性犯罪関係)部会 議事録より、引用。)

(前略。)
<4ページ>
2021年10月27日 井田 良 部会長(中央大学教授)

(前略。)
それでは、さきの法制審議会総会におきまして、当部会において調査審議するように決定のありました諮問第117号につきまして、審議を行います。

まず、諮問を朗読してもらいます。

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<5ページ>
2021年10月27日 浅沼雄介 幹事(法務省刑事局企画官)

諮問第117号

近年における性犯罪の実情等に鑑み、この種の犯罪に適切に対処するため、所要の法整備を早急に行う必要があると思われるので、左記の事項を始め、法整備の在り方について、御意見を承りたい。

第一、相手方の意思に反する性交等及びわいせつな行為に係る被害の実態に応じた適切な処罰を確保するための刑事実体法の整備
一、刑法第176条前段及び第177条前段に規定する暴行及び脅迫の要件並びに同法第178条に規定する心神喪失及び抗拒不能の要件を改正すること。
二、刑法第176条後段及び第177条後段に規定する年齢を引き上げること。
三、相手方の脆弱性や地位・関係性を利用して行われる性交等及びわいせつな行為に係る罪を新設すること。
四、刑法第176条の罪に係るわいせつな挿入行為の同法における取扱いを見直すこと。
五、配偶者間において刑法第177条の罪等が成立することを明確化すること。
六、性交等又はわいせつな行為をする目的で若年者を懐柔する行為(いわゆるグルーミング行為)に係る罪を新設すること。

第二、性犯罪の被害の実態に応じた適切な公訴権行使を可能とするための刑事手続法の整備
一、より長期間にわたって訴追の機会を確保するため公訴時効を見直すこと。
二、被害者等の聴取結果を記録した録音・録画記録媒体に係る証拠能力の特則を新設すること。

第三、相手方の意思に反する性的姿態の撮影行為等に対する適切な処罰を確保し、その画像等を確実に剥奪できるようにするための実体法及び手続法の整備
一、性的姿態の撮影行為及びその画像等の提供行為に係る罪を新設すること。
二、性的姿態の画像等を没収・消去することができる仕組みを導入すること。

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<5ページ>
2021年10月27日 井田 良 部会長(中央大学教授)

次に、事務当局から、諮問に至る経緯及び諮問の趣旨等について説明をしてもらいます。

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<5~6ページ>
2021年10月27日 吉田雅之 幹事(法務省刑事局刑事法制管理官)

諮問第117号につきまして、諮問に至りました経緯及び諮問の趣旨等について御説明いたします。

平成29年(2017年)6月に成立した刑法の一部を改正する法律により、性犯罪の罰則について改正が行われましたが、改正法附則第9条において、
この法律の施行後3年を目途として、性犯罪における被害の実情、この法律による改正後の規定の施行の状況等を勘案し、性犯罪に係る事案の実態に即した対処を行うための施策の在り方について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする
こととされました。

法務省では、この検討に資するよう、平成30(2018年)年4月から、省内の関係部局の担当者を構成員として、「性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ」を開催し、各種の調査・研究やヒアリング等により実態把握を進め、令和2年(2020年)3月、その取りまとめ報告書を公表しました。

そして、同年(2020年)6月から、被害当事者、被害者心理・被害者支援関係者、刑事法研究者、実務家を構成員として、「性犯罪に関する刑事法検討会」を開催し、同検討会において、性犯罪に関する刑事の実体法・手続法の在り方に関する様々な論点について、法改正の要否・当否の議論が行われ、令和3年(2021年)5月、検討結果として、更なる検討に際しての視点や留意点が示されるなどした報告書が取りまとめられました。

法務省においては、この報告書を踏まえて検討し、近年における性犯罪の実情等に鑑み、この種の犯罪に適切に対処するため、所要の法整備を早急に行う必要があると考え、今回の諮問に至ったものです。

次に、諮問の趣旨等について御説明いたします。

先ほど朗読した配布資料1を御覧ください。

今回の諮問におきましては、主に御審議いただきたい事項を、「第一」から「第三」までに分けて掲げております。

「第一」は、
相手方の意思に反する性交等及びわいせつな行為に係る被害の実態に応じた適切な処罰を確保するための刑事実体法の整備
です。
具体的には、「一」から「六」まで挙げており、
「一」として、現行法上、13歳以上の者に対する強制わいせつ罪及び強制性交等罪は「暴行又は脅迫を用いて」行われたことが要件とされ、また、準強制わいせつ罪及び準強制性交等罪は「心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて」行われたことが要件とされておりますが、それらの要件を改正すること、
「二」として、現行法上、暴行・脅迫を用いなくても強制わいせつ罪又は強制性交等罪が成立することとされる年齢は「13歳未満」とされておりますが、その年齢を引き上げること、
「三」として、相手方が脆弱であることや相手方との間に一定の地位・関係性があることを利用して行われる性交等やわいせつな行為に係る罪を新設すること、
「四」として、現行法上、強制性交等罪の対象となる行為は、性交、肛門性交又は口腔性交とされ、陰茎以外の身体の一部又は物を挿入するわいせつな行為は、強制わいせつの罪の対象とされておりますが、そのようなわいせつな挿入行為について刑法における取扱いを見直すこと、
「五」として、配偶者間において強制性交等罪などが成立することを明確化すること、
「六」として、性交等又はわいせつな行為をする目的で若年者を懐柔する、いわゆるグルーミング行為に係る罪を新設することといった事項について、御審議いただきたいと考えております。
「第二」は、「性犯罪の被害の実態に応じた適切な公訴権行使を可能とするための刑事手続法の整備」です。
具体的には、「一」として、現行法上、性犯罪の公訴時効期間は、強制性交等罪が10年、強制わいせつ罪が7年とされており、これを経過すると訴追ができないこととなりますが、より長期間にわたって訴追の機会を確保するために公訴時効を見直すこと、
「二」として、現行法上、捜査機関が被害者等から聴取した結果を記録した録音・録画記録媒体は、いわゆる伝聞証拠として証拠能力が認められないのが原則ですが、その証拠能力についての特則を新設することといった事項について、御審議いただきたいと考えております。
「第三」は、「相手方の意思に反する性的姿態の撮影行為等に対する適切な処罰を確保し、その画像等を確実に剥奪できるようにするための実体法及び手続法の整備」です。
具体的には、「一」として、性的姿態の撮影行為やその画像等を提供する行為に係る罪の新設、
「二」として、性的姿態の画像等を没収・消去することができる仕組みの導入といった事項について、御審議いただきたいと考えております。

十分に御審議の上、できる限り速やかに御意見を賜りますよう、お願いいたします。

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<7ページ>
2021年10月27日 井田 良 部会長(中央大学教授)

次に、事務当局から、配布資料について説明をしてもらいます。

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<7ページ>
2021年10月27日 浅沼雄介 幹事(法務省刑事局企画官)

配布資料について御説明いたします。

まず、資料1は、先ほど朗読いたしました、諮問第117号です。

資料2は、事務当局からの説明で概要を申し上げた平成29年に成立した刑法の一部を改正する法律の附則第9条です。

資料3は、事務当局からの説明で触れました、「性犯罪に関する刑事法検討会」の取りまとめ報告書です。

資料4は、平成29年の刑法改正後の規定の施行状況に関する資料です。
改正部分の施行状況をお示しするという観点から、肛門性交・口腔性交のみを実行行為とする事件、男性を被害者とする事件、監護者わいせつ罪・監護者性交等罪の事件について、それぞれ起訴人員と件数などをまとめております。
また、強制わいせつ罪や強制性交等罪等の年次別起訴人員・不起訴人員に関する統計等についても記載しております。

資料5は、性犯罪に関するヒアリング調査の結果に関する資料です。
事務当局からの説明で触れました、「性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ」及び「性犯罪に関する刑事法検討会」において行ったヒアリングの結果が記載された議事録等です。

資料6は、性犯罪に関する諸外国の法制に関する資料であり、令和3年8月時点のアメリカ(ミシガン州・ニューヨーク州・カリフォルニア州)、イギリス、フランス、ドイツ、韓国、フィンランド、スウェーデン及びカナダの性犯罪に関する規定を抜粋し、法務省において仮訳したものです。

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<7ページ>
2021年10月27日 井田 良 部会長(中央大学教授)

次に、事務当局から、さきの法制審議会総会において出された御意見の紹介をしてもらいます。

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<7ページ>
2021年10月27日 浅沼雄介 幹事(法務省刑事局企画官)

今回の諮問がなされた9月16日の法制審議会総会において、委員の方から御発言のあった御意見について、概要を御説明いたします。

一つ目は、審議の進め方に関するもので、「性犯罪に関する刑事法検討会」においては、性犯罪の被害は甚大であるといった認識の下、各論点に関して充実した検討がなされており、法改正の要否・当否については、委員の方々の悩んだ末の御意見が多くあったものと理解している、諮問についての審議に当たっては、法改正の要否・当否も含め、十分に慎重な議論をお願いしたいというものでした。

二つ目は、諮問に掲げられた事項に関するもので、具体的には、
「第一」の「一」(刑法第176条前段及び第177条前段に規定する暴行及び脅迫の要件並びに同法第178条に規定する心神喪失及び抗拒不能の要件を改正すること)については、先進諸国の諸事例も参考にした法整備が喫緊の課題であり、不同意性交等罪の導入等を求める被害当事者の声に寄り添いつつ、十分な審議をお願いしたい、
「第一」の「三」(相手方の脆弱性や地位・関係性を利用して行われる性交等及びわいせつな行為に係る罪を新設すること)については、就職活動生に対するセクシュアル・ハラスメントが横行している実態に鑑みると、幅広い関係性や場面に対応できる規定の整備が必要である、
「第一」の「五」(配偶者間において刑法第177条の罪等が成立することを明確化すること)については、配偶者間でも性犯罪が成立することを明確化することには賛同できるが、家族やパートナーの在り方が多様化していることも念頭に置きつつ、十分な審議を行っていただきたい、
「第三」については、性的姿態の画像等を確実に剥奪できるようにすることは重要であり、実効的な法整備のための審議をお願いしたいというものでした。

(※参考 2021年9月16日 法制審議会総会 議事録

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<7~8ページ>
2021年10月27日 井田 良 部会長(中央大学教授)

現段階で、これまでの事務当局からの説明内容について御質問がございましたら、お願いいたします。

特に御質問はございませんか。それでは、諮問事項の審議に入りたいと思います。
本日(2021年10月27日)は、第1回の会議ですので、まずは、皆様から、審議に当たっての総論的な事項に関する御意見や、今後の審議の進め方に関する御意見を頂きたいと考えておりますが、いかがでしょうか。

(一同異議なし)

特に御異議はないようですので、そのように進めさせていただきたいと思います。

それでは、審議に当たっての総論的な事項に関する御意見と、次回(2021年11月29日)以降の審議の進め方に関する御意見とに分けて、それぞれお伺いしたいと思います。

まずは、総論的な事項について、御意見のある方は、御発言をお願いしたいと思います。

何でも御自由に御発言いただいて結構です。
いかがでしょうか。

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最初にだれが発言をしたのでしょうか。
つづきは明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。

(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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