第1回「刑事法(性犯罪関係)部会」が開催されました(その1)。これから刑法の性犯罪規定の法案づくりがはじまります。山本潤さんは委員に選出されたのでしょうか?

2021年10月27日 第1回「刑事法(性犯罪関係)部会」

4日前(2021年10月27日)のことです。
法制審議会の第1回刑事法(性犯罪関係)部会が開催されました。

(参考。当ブログ)
<「刑事法(性犯罪関係)部会」の開催について>
2021年10月24日

刑事法(性犯罪関係)部会は今後、刑法の性犯罪規定の改正について論議をします。
具体的には、改正法案の叩き台を作成します。
性犯罪の被害者であり、性犯罪に関する刑事法検討会の委員をされていた山本潤さんはインターネットの番組のなかでつぎのようにのべています。

(2021年4月5日 YouTube「4/5 What’s “No means No”? 性暴力の刑法改正に向けて、何が議論されているのか」より。)
(※音声の文字化は、筆者。)

<32:08のあたりから>
2021年4月5日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

(2021年)3月31日までに(性犯罪に関する刑事法検討会の)14回の議論がおわりまして。
そろそろ、検討会で話し合われたことのまとめをつくろう、と。
そういう段階になっています。

このまとめは、どういうふうにつくられるか、というと、いままで話し合ってきたことの意見として、主なものを並べていく、というかたちになる、と思うんですね。

先ほどおっしゃっていただいたように、
「絶対改正してほしい」
という、私たち被害者側の立場のひとと、
「絶対改正に反対」
という刑事弁護側の立場のひとと、
中立的な刑法学者と、運用についておはなしをしてくださる警察や検察官や裁判官のかたがいます。

なので、噛み合わない。
噛み合わない、って言ったら変ですけど、いろいろな意見があるわけですね。
このいろいろな意見が競い合ったそういう論点は、両方とも記載される、と思います。

いっぽう、すごく少数としてみられて、あまり重要でない、っていうものは、落ちてしまう可能性があります。

前回、2017年の改正の前のときは、その検討会(性犯罪の罰則に関する検討会)で、「暴行・脅迫」や、公訴時効が落ちたので、法制審議会でも話し合われませんでした。

今回はそういうことがないように、まとめに、大事な意見として入れてもらう必要がある、と思っています。

(参考。刑法の性犯罪規定改正の流れ)

性犯罪に関する刑事法検討会
  ※2021年5月21日 取りまとめ報告書を提出
上川陽子法務大臣
  ※2021年9月16日 諮問
法制審議会

2021年4月5日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

また、さらに、法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。

叩き台、みたいなものなんですけども。

この条文をどうするのかは、どういうことが考えられるのかっていうことは、話し合われてくるので、そこに不同意性交等罪の規定を入れることをわたしたちは悲願としているわけです。

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上川陽子法務大臣は先月(2021年9月16日)、法制審議会に対して、以下の10項目の諮問をおこないました。

2021年9月16日 上川陽子法務大臣が諮問

(2021年9月16日 上川陽子法務大臣 諮問第117号より、引用。)

2021年9月16日 諮問第117号

近年における性犯罪の実情等に鑑み、この種の犯罪に適切に対処するため、所要の法整備を早急に行う必要があると思われるので、左記の事項を始め、法整備の在り方について、御意見を承りたい。
     記
第1 相手方の意思に反する性交等及びわいせつな行為に係る被害の実態に応じた適切な処罰を確保するための刑事実体法の整備

刑法第176条前段及び第177条前段に規定する暴行及び脅迫の要件並びに同法178条に規定する心神喪失及び抗拒不能の要件を改正すること。

(参考。現行刑法)
第176条 13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

第177条 13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

第178条
1 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第176条の例による。
2 人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者は、前条の例による。
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刑法第176条後段及び第177条後段に規定する年齢を引き上げること。

(参考。現行刑法)
第176条 13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

第177条 13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
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相手方の脆弱性や地位・関係性を利用して行われる性交等及びわいせつな行為に係る罪を新設すること。

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刑法第176条の罪に係るわいせつな挿入行為の同法における取扱いを見直すこと。

(参考。現行刑法)
第176条 13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
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配偶者間において刑法第177条の罪等が成立することを明確化すること。

(参考。現行刑法)
第177条 13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
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性交等又はわいせつな行為をする目的で若年者を懐柔する行為(いわゆるグルーミング行為)に係る罪を新設すること。

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第2 性犯罪の被害の実態に応じた適切な公訴権行使を可能とするための刑事手続法の整備

より長期間にわたって訴追の機会を確保するため公訴時効を見直すこと。

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被害者等の聴取結果を記録した録音・録画記録媒体に係る証拠能力の特則を新設すること。

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第3 相手方の意思に反する性的姿態の撮影行為等に対する適切な処置を確保し、その画像等を確実に剥奪できるようにするための実体法及び手続法の整備

性的姿態の撮影行為及びその画像等の提供行為に係る罪を新設すること。

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性的姿態の画像等を没収・消去することができる仕組みを導入すること。

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(2021年9月11日 串田誠一衆議院議員のツイートより、引用。)

2021年9月11日 串田誠一 衆議院議員(日本維新の会)

(前略。)
(略)近々組閣が予想されるこの時期にこれほどの大改正を法制審に諮問されました。
立派なご決断だと思います。

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この記事の冒頭で記したとおり、4日前(2021年10月27日)に、法制審議会の第1回刑事法(性犯罪関係)部会が開催されました。
当該部会の人員構成が気になります。
性犯罪の被害者の山本潤さんは、委員に選出されたのでしょうか。
このたび公開された名簿をみてみます。

法制審議会 刑事法(性犯罪関係)部会 名簿

法制審議会 刑事法(性犯罪関係)部会 名簿より、引用。)

<委員>
井田 良 中央大学教授
今井猛嘉 法政大学教授
川出敏裕 東京大学教授
川原隆司 法務省刑事局長
北川佳世子 早稲田大学教授
木村光江 日本大学教授
小島妙子 弁護士
小西聖子 武蔵野大学教授
齋藤 梓 公認心理師
佐伯仁志 中央大学教授
田中知子 東京地方検察庁公安部長
中川綾子 大阪地方裁判所部総括判事
橋爪 隆 東京大学教授
藤本隆史 警察庁刑事局長
宮田桂子 弁護士
山本 潤 一般社団法人Spring幹事
吉崎佳弥 最高裁判所事務総局刑事局長

<幹事>
浅沼雄介 法務省刑事局企画官
池田公博 京都大学教授
市原志都 最高裁判所事務総局刑事局第二課長
金杉美和 弁護士
清 隆 内閣法制局参事官
佐藤拓磨 慶應義塾大学教授
佐藤陽子 北海道大学教授
嶋矢貴之 神戸大学教授
中山 仁 警察庁刑事局捜査第一課長
長谷川桂子 弁護士
保坂和人 法務省大臣官房審議官
吉田雅之 法務省刑事局刑事法制管理官

<関係官>
井上正仁 法務省特別顧問
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山本潤さんの名前がありました。
安堵しました。
明日も、刑事法(性犯罪関係)部会についてみていきます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。

(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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