【法制審議会へ刑法改正の諮問①】上川陽子法務大臣は来週、諮問をおこないます。あらたに「撮影罪」の新設をもとめる意向です

昨年(2020年)から、法務省内で、刑法の性犯罪の規定を改正するための審議が進められています。
現在までの進捗状況と、今後の流れを確認します。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(2021年5月21日 寺町東子弁護士

(参考)
<法務省内に設置された性犯罪に関する刑事法検討会の開催状況)

第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録公開

第15回(2021年4月12日)※議事録公開

2021年4月12日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書(案)

第16回(2021年5月21日)※議事録公開

2021年5月21日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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昨日、法務大臣は、法制審議会へ諮問する意向を表明

上川陽子法務大臣は昨日(2021年9月10日)、刑法の改正について、法制審議会へ諮問する考えを明らかにしました。
法制審議会は、法務省の付属機関です。
今回の諮問に関する各マスコミの報道を参照します。

NHK
2021年9月10日
 上川法相“実態に即した性犯罪の処罰実現” 法制審議会諮問へ
<一部分を抜粋>

(略)、上川法務大臣は記者会見で「性犯罪被害は非常に深刻で根深いものであり、長期にわたって傷痕を残すものだ。実態をしっかり把握し、施策の在り方を検討することが重要だ」と述べ、必要な法律の改正に向けて、来週16日(2021年9月16日【木曜日】)、法制審議会に諮問することを明らかにしました。

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読売新聞
2021年9月10日
 強制性交罪の成立要件・時効延長を検討…法制審に諮問へ
<一部分を抜粋>

上川氏は検討を求める論点として、ほかに上司や教師など、地位や関係性を悪用した行為に新たな罪を設けることや、現在13歳となっている「性交同意年齢」の引き上げなど計10項目を挙げた。ただ、議論の方向性や具体的な内容は示さず、法制審での議論にゆだねる形だ。

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共同通信
2021年9月10日
 性犯罪規定、法制審議会に諮問へ
<一部分を抜粋>

暴行や脅迫があったと立証できないと強制性交罪が成立しない「暴行・脅迫要件」をどう改正するかが最大の焦点。暴行や脅迫がなくても被害に遭う例は多く、実態に合わなくなっている。

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日本テレビ
2021年9月10日
 性犯罪“実態にあう法制度の見直し”諮問へ
<一部分を抜粋>

現在の刑法の強制性交の罪では、暴行や脅迫が犯罪成立の要件となっており、これらの要件の見直しや、現在は13歳となっている性交同意年齢の引き上げなど、幅広い論点について議論が行われる見通しです。

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毎日新聞
2021年9月10日
 性犯罪規定の見直し、法制審で議論へ 「不同意」処罰や時効撤廃など
<一部分を抜粋>

このため法制審では、相手の同意を得ていない性交について処罰する「不同意性交」の導入や、要件の明確化が議論される可能性がある。
公訴時効の撤廃や延長も諮問に盛り込まれた。
また、「教師・指導者と子供」や「施設職員と障害者」のように、優越的な地位や関係を利用した性暴力も社会問題化しており、こうした行為を処罰する規定の新設についても意見が交わされる見通し。
現在は13歳と定められている「性交同意年齢」の引き上げも焦点となる。
このほか、性的な容姿を相手の同意なく撮影したり、画像を提供したりする行為や、性的行為を目的として子供を巧みに手なずける行為を処罰する罪を新設すべきかについても判断されるという。

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朝日新聞
2021年9月10日
 性交罪の要件拡大議論 法相、法制審に諮問へ
<一部分を抜粋>

諮問するのはほかに、(略)、性的な姿や行為を盗撮して流通させるのを処罰する規定を設けるかなど。

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産経新聞
2021年9月10日
 性犯罪「不同意」要件議論へ 法相、16日に法制審諮問
<一部分を抜粋>

さらに、アスリートを含む「性的姿態」の撮影画像拡散に対する罪の創設、画像を没収・消去する仕組みなども検討の対象となる。

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時事通信
2021年9月10日
 性暴力「撮影罪」新設を検討 強制性交の要件緩和も 法相諮問へ
<一部分を抜粋>

主に刑法や刑事訴訟法の改正を想定しており、強制性交の様子を撮影する行為や盗撮などを対象とした「撮影罪」の新設を議論。

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読売新聞
2021年9月11日(本日)
 盗撮対象に「撮影罪」新設、性犯罪の法整備見直し検討
<一部分を抜粋>

上司や教師など地位や関係性を悪用した行為を対象に新たな罪を設けることや、現在13歳となっている「性交同意年齢」引き上げのほか、強制性交の様子の撮影や盗撮を対象にした「撮影罪」の新設も含まれる。女性アスリートを性的に強調して撮影する行為自体を取り締まれるかも議論される可能性がある。

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しんぶん赤旗
2021年9月11日(本日)
 「暴行・脅迫」要件の改正 強制性交等罪など 法制審に諮問へ
<一部分を抜粋>

諮問は、(2021年)5月の法務省の有識者検討会報告書を受け、
▽「暴行」・「脅迫」、「心神喪失」・「抗拒不能」の要件の改正
▽13歳の「性交同意年齢」の引き上げ
▽「教師から生徒」「上司から部下」といった地位・力関係に乗じた性犯罪を罰する規定の創設
▽身体の一部や物を相手の身体に挿入する行為規定の見直し
▽配偶者間でも強制性交等罪が成立することの明確化
▽公訴時効の見直し
―など
全10項目。強制性交の様子を撮影する行為や盗撮などの処罰規定も議論します。

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(再掲。産経新聞)
『性的姿態』の撮影や画像拡散に対する罪の創設、画像を没収・消去する仕組みなども検討の対象となる

(再掲。読売新聞)
強制性交の様子の撮影や盗撮を対象にした『撮影罪』の新設も含まれる

上川陽子法務大臣は、撮影罪の新設を諮問するようです。
同罪につきましては、性犯罪に関する刑事法検討会でも大多数の委員が創設に前向きでした。
法制審議会での論議に注目が集まります。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。

(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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