児童ポルノの単純所持に対する自民党&公明党と、民主党の対応(17)。民主党は、被害者からの「自分の人生を全部きれいに消したいです」との願いを破壊しました

先日より、児童ポルノの単純所持に関する国会論議を振り返っています。

(参照元)
2009年6月26日
 衆議院 法務委員会
 会議録

(参考。当ブログ)
2009年6月26日の衆議院法務委員会の論議>
2021年8月18日(序)
2021年8月19日(1)
2021年8月20日(2)
2021年8月21日(3)
2021年8月22日(4)
2021年8月23日(5)
2021年8月24日(6)
2021年8月25日(7)
2021年8月26日(8)
2021年8月27日(9)
2021年8月28日(10)
2021年8月29日(11)
2021年8月30日(12)
2021年8月31日(13)
2021年9月1日(14)
2021年9月2日(15)
2021年9月3日(16)

2009年当時、与党(自民党&公明党)と野党(民主党)は、単純所持に対する見解を異にしました。

(確認。2009年当時の各党の方針)
<児童ポルノの単純所持について>
与党(自民党&公明党)「児童ポルノの単純所持は禁止」
民主党「児童ポルノの単純所持を禁止すべきでない」

2009年6月26日 衆議院法務委員会

本日は、同委員会に参考人と招かれたアグネス・チャン 日本ユニセフ協会大使の意見をみてみます。

児童ポルノの単純所持に対する処罰(17)
 ※|(序)(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)

(2009年6月26日 衆議院 法務委員会「会議録」より引用。)

2009年6月26日 山本幸三 衆議院 法務委員会 委員長(自民党)

 次に、アグネス・チャン参考人にお願いいたします。

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2009年6月26日 アグネス・チャン 日本ユニセフ協会大使(タレント)

皆様、こんにちは。アグネス・チャンと申します。
きょうこの場に呼んでいただき、感謝を申し上げます。
きっと、先生たちが私を呼ぶ理由というのは、現場の声を聞きたい、その願いで私がここに立っているのではないかと思います。
だから、きょうはできるだけたくさん現場の話をし、子供たちの叫びを先生たちに届けるように頑張りたいと思います。
今、まるで自分の背中にたくさん被害者の子供たちが乗っかっているような気持ちで立っています。

ユニセフ(国連児童基金)の正式な見解は、さっき配った資料の中に書かれてあるので、この限られている時間の中では申し上げません。
むしろ、現場の話を中心にして話してまいりたいと思います。
何か、私の日本語は少しなまっているらしいんです。
確かに言葉は足りませんが、その分、心を込めて、最後まで頑張って話してまいりたいと思います。

まず、先生たちに、法改正案、そして審議に入ることに感謝です。
本当にうれしいです。
世界じゅう、いろいろな人たち、とても期待していました、きょうこの日。
本当に私たちにとってはとても大事な時間です。

そもそも、私がこの問題にかかわったのは、1998年、日本ユニセフ協会大使として任命されたときです。
その日です。
任命された日です。
その夜、私はスウェーデン大使館に呼ばれました。
そこで言われたこと、日本児童ポルノのナンバーワンの輸出国です、ナンバーワンの加害国ですよと言われました。
ショックでショックで。
私は、この問題についてよく知らなかったし、そういうふうに言われたときは、信じられない気持ちでした。
その年(1998年)、私はタイに行かされまして、児童買春、児童ポルノの実態を見てきなさいと。
そこで現実を見ました。
確かに日本がかかわっています。
後ほど、そこで会った子供たちの話もしたいんですが。

その後、カンボジア、フィリピン、遠くはモルドバ共和国まで足を運び、実態を見てきました。
たくさん被害者の子供たちを抱き締めましたよ。
話も聞きましたよ。
そして、命を落とした子供たちの話も聞きましたよ。
そこで関係者が必ず私たちに言うことは、どうか日本ももっと厳しく児童ポルノを規制してください、その言葉でした。

幸い、日本も1999年、いわゆる児童ポルノ、児童買春禁止法が成立され、一定の成果はあったと思います。
少なくとも、コンビニからはすべて児童ポルノは消えたと思います。

2004年法改正が実現でき、インターネットで配布あるいは販売することも禁止されるようになりました。

それでも不十分ですとよく言われます。
それはなぜかというと、もう何回も先生たちが言っているように、インターネット、携帯、そういうサイバースペースの中で物すごく広まっていっているんですね。
むしろ事態は悪化しています。

各国はすごく一生懸命取り組んでいるんです。

例えば、資料の中にも配られてありますが、2007年の欧州評議会、そしてG8の司法・内務大臣会議、その中でもずっとこの問題を取り上げ、そして、どうやって取り組んでいかなければいけないのかというのを話し合っていました。
特にG8の司法・内務大臣会議は、2007年から3年連続、この児童ポルノ問題の対策の重要性を訴えています。

昨年(2008年)11月のブラジルでの第3回児童の性的搾取に反対する世界会議では、児童ポルノの製造、販売、配布、所持、それはもちろんいけないんですが、インターネット上のアクセスや、そして、読んだりする行為も法的に禁止するように求める宣言を採択しました。

日本の法律がおくれていると言われています。
実際に、G8の中で児童ポルノを持っても許されるというのは日本とロシアだけなんです。
私はいろいろな人から言われます。
国連の方、外国の政府の関係者、一生懸命フィールドで働いているボランティアの皆さんも含めまして、日本はどうして所持を許すんですか、無責任だと言われます。

私は悔しいです。
私は、日本は無責任ではないと思います。
日本の国民は、本当に子供のことになると一生懸命応援してくれます。
ユニセフ(国連児童基金)が一番よくわかっています。
本当に私たちの活動を一生懸命支援してくれているんです。

しかも、この問題についても無関心ではないんです。
2007年の内閣府が実施した世論調査で、児童ポルノの単純所持は規制した方がいいかどうかというような問題があり、その質問に、規制すべき、どちらかといえば規制すべき、賛成する人たちが90・8%です。
反対する人たちは4・8%しかいないんですね。
国民の意思は明らかです。

さらに、2008年3月、「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンを、私たちは各団体とスタートさせました。
ことし(2009年)の1月まで、あっという間です、全国から11万5千人を超える賛同の署名をいただきました。
国民は意思を決めているんです。
児童ポルノの単純所持規制してください、その叫びに私は聞こえます。

今回の法改正の論点の一つは、やはりこの単純所持を違法にするかどうか、罰則がつくかどうかということだと思います。

迷っているなら原点に戻ろう。
原点に戻るというのは、そういう児童ポルノが製作されている現場を私が話します。
ぜひ皆さん、子供たちの話、つまり被害者の話、そして加害者の意見も聞いていただきたいと思います。

私、初めてタイに行ったとき、ミャンマーの国境近くにチャンライという町があって、たくさん外国の人たちがそこで子供を買いに行くんですね。
ホテルで待っていました。
そうしたら、子供3人がお客さんに連れられてロビーに入ってきました。
このぐらい小さいんです。
余りの小ささで私は驚き、胸が詰まり、柱の後ろに逃げて号泣しました。
結果としては子供たちと話ができるようになって、幾つですかと聞いたら、口をそろえて14歳と言うんです。
なぜ。そのとき日本の法律は、14歳以下の子と性行為してはいけないという、それだけしかなかったんです。
児童ポルノ、児童買春禁止法はまだ成立していなかったですから。
だから、子供は教えられているんです。
日本人に聞かれたら14歳と言えと。
そんなことないんだろうとずっと話していくうちに、実際に、1人は9歳、1人は11歳、1人は14歳。
2人はミャンマーから買われてきた子です。
1人はタイの違う地域から買われてきた子です。
そういう子供たちはいろいろなことをされます。
必ず写真を撮られるそうです。
フィリピンのアンヘレスという地域に行きまして、その町でも、やはりたくさんの外国の人が子供を買いに来ます。
何100人もの子供たちを助けたボランティアの話を聞きました。
町を歩いたら、こんなちっちゃい子ですよ、5歳、7歳の子がいるんです。
えっ、この子供たちも買われるんですか。
ええ、そうですよ、性行為ができなければ口とか手でやってもらうんです。
特に日本の方は写真を撮るのが大好きですね。
何でだろう、撮ってどうするんだろう。
先生たち、私たちはわかっています。
その写真を撮ったらどうするのか。
配る、売る、自分で楽しむんです。
そういう写真をなくさない限り、子供たちは浮かび上がれません。
日本の被害者の話も聞いてください。
1人の女の子は、小学校のときです、おふろに入っていたら音がしまして、窓を見たら、ぱちぱちぱちぱち写真を撮られた、もう、わあっと声を出して、親もすぐその男を追っかけましたが、逃げられました。
警察に届けを出しましたが、なかなからちが明かない。

彼女の声です。
あの写真がどうなったのかを考えると恐ろしく、中学生に上がってから、私はリストカットや自殺未遂を何度も繰り返しました。
ネット上に自分の写真がばらまかれていないかと、何かに取りつかれているように毎日探しています。
そこで、日本人だけでなく外国の子供たちが写っている児童ポルノを目にして背筋が寒くなり、何度も嘔吐して泣きました。
でも、自分の写真を探すことはやめられないのです。
今のように児童ポルノが簡単に手に入る世の中では、私はとても過去を忘れることはできません。
自分の人生は終わってしまったような感じです。
もし世の中を変える力のある人たちがいるのなら、どうか私を助けてください。

世の中を変える力を持っている人たちは、先生の皆さんです。
どうかこの子を助けてあげてください。

もう一人、日本の被害者の話です。
再婚したお母さんの相手。
自分がまだ7歳、8歳のときに何度も何度もひどいことをされ、いろいろなポーズをとらされ、写真も撮りました。
そのときはちっちゃかったから何もわかりません。
大きくなって、もしかして、インターネットで、自分の写真が写っているのかなと探してみたら、ありました。
その子の叫びです。
事件から何年も何10年もたっても、写真や映像の残っている被害者は、来る日も来る日も新たに傷つけられ、性暴力を受け続けています。
それは拷問にも等しい苦しみです。
私たち被害者にとって、児童ポルノは、ポルノなどではなく、犯罪や虐待の現場を永久に残した、心をずたずたにする残酷な凶器です。
凶器を持ち続けることを許してはいけません。
では、加害者の話を聞いてくれませんか。
私は、この活動にかかわってから、自分のホームページにも、手紙も電話も来ます。
もう本当にいろいろな攻撃的な、脅迫的な、そういうようなことが起きてくるんです。
彼らの言い分にしては、何でいけないの、私の個人的な趣味でしょう、子供が性的に好きだから、法律は禁止されていないのよ、何でこのばばあがそういうことを一々言うんですか。
私は、そういう人たちを許すことはできません。
今回、法改正は、世界じゅうが注目しています。

例えば、シーファー前米国駐日大使、シルビア・スウェーデン王妃、ユニセフ(国連児童基金)本部からもメッセージが届いています。
この結果を皆さん注目しています。

そして、たくさん、たくさんの犠牲者の子供たちもこれをとても期待しているんです。
性的目的での所持違法であることを明確にすることを要望します。

どういうのが児童ポルノだって。
昨年(2008年)のブラジル会議で明らかになったのは、児童ポルノの30%は3歳以下です。
あんなちっちゃい子供をどうやって。
縛って、自分の性器を子供のあらゆる穴に突っ込みます。
自分の性器じゃなくてもほかのものを突っ込みます。
それで楽しむんです。
そういうことを絶対許してはいけないと思います。
それをばらまいてみんなで永遠に持ち続けて見るんです。
フィリピンで会ったストリートチルドレンの子、彼女も体を売っていた子です。
当然写真もたくさん写されたと思います。
今一番欲しいものは何ですかと聞いたら、消しゴム下さいと言ったんです。
自分の人生を全部きれいに消したいです、いろいろなことをされたことを消したいんです。
そうです、単純所持を違法にしなければ消せないんです。
ずっと持っているんです。
その子の願いはかないません。
子供たちをこれ以上苦しめないでほしい。
子供たち、子供だった犠牲者もこれ以上苦しめないでほしいんです。
これからの子供たちもポルノの犠牲者にされないために、今国会で改正案を成立し、単純所持違法にしていただきたいと思います。

これは私だけの願いじゃないんです。
それは毎年100万人以上犠牲になっている子供たちの熱望です。
彼らの人生があるのかないのか、明るくなるかならないのか、幸せになれるかどうかというのは、私はこの法律の改正にかかっているのではないかと思います。

もちろんいろいろな細かい議論はあると思いますよ。

でも、何で大人が一生懸命頑張るんですか。
何でですか。
私たち、どうして生きているんですか。
それは子供たちを守るためです。
子供は自分のことを守ることができないからこそ、私たち大人はやりがいがあるんです。
子供たちに人生を返してあげてください。
消しゴムを何とか、ぜひ今回の法改正で、子供たちに与えてあげてください
ぜひ、今回のことによって世界の子供たちが、日本の皆さんは本当に私たちのことを考えてくれているんだなと。
今度世界会議に出たときには、仲間から、政府関係者からも、ああ、よくやってくれました、これから手を組んで頑張ってやっていきましょう、そういう声をかけてもらえるように、ぜひ皆さん、よろしくお願いします。

(拍手)

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2009年6月26日 山本幸三 衆議院 法務委員会 委員長(自民党)

どうもありがとうございました。

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 ※|(序)(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)

アグネス・チャン 日本ユニセフ協会大使は、
消しゴムを何とか、ぜひ今回の法改正で、子供たちに与えてあげてください
単純所持を違法にしなければ消せないんです
とうったえました。

(参考。児童ポルノ禁止法)
<経緯>

1999年 児童ポルノ禁止法成立
  
2004年 児童ポルノ禁止法改正
 ・児童ポルノの「製造・販売」、「提供目的での所持」を罰則の対象に。
  
2009年
 ・与党(自民党と公明党)は、児童ポルノの単純所持を禁止する改正案を国会に提出した。
 ・民主党などが反対した。
 ・衆議院が解散され、与党案は廃案となった。
  
2009年9月16日~2012年12月26日 民主党政権
  
2012年12月26日~ 自民党政権
  
2014年6月18日  児童ポルノ禁止法改正
 ・児童ポルノの単純所持を禁止する改正案が可決、成立した。

消しゴム下さい
自分の人生を全部きれいに消したいです、いろいろなことをされたことを消したいんです

民主党などの野党は、薄ら笑いを浮かべて、この被害者の願いを打ち砕きました。

同委員会における議論のつづきは明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。

(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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