【性犯罪に関する最近の判決】「差し戻し審で一転、懲役7年」。「求刑を上回る懲役41年」。香西咲さんたち被害者にとって追い風となる判決がつづいています

先日(2021年6月9日)、ある性犯罪の事件で、判決が出ました。
まだ確定ではありません。
本日は、この事件の経緯をふりかえってみます。

14歳の養女と性交

①2018年6月 起訴

朝日新聞より)

男性は昨年(2018年)1月中旬~2月12日、福岡県内の当時の自宅で、同居する養女と性交したとして、昨年(2018年)6月に福岡地検が起訴した。

  
②2019年7月18日 福岡地裁判決

朝日新聞より)

18歳未満の養女と性交をしたとして、監護者性交等罪に問われた30代の男性に対し、福岡地裁は(2019年7月)18日、無罪(求刑懲役9年)を言い渡した。溝国禎久裁判長は養女の証言が「信用性に疑いがある」と判断した。
(中略。)
判決は、養女の証言を前提にすると「事件の約1年前から家族5人が密集して寝ているリビングで性交を繰り返していたことになり、他の家族が一切気付かなかった点は相当に不合理」と指摘。当時、養女はインフルエンザにかかっており、男性が感染を覚悟したか、感染して体調が優れない中で性交したことになるため、「不自然さは否めない。養女が真に体験した事実を供述したのか合理的な疑いがある」と断じた。

  
③検察は控訴
  
④2020年3月11日 福岡高裁判決

朝日新聞より)

18歳未満の養女と性交したとして、監護者性交等罪に問われた30代男性被告の控訴審判決が(2020年3月)11日、福岡高裁であった。鬼沢友直裁判長は「(被害者の)供述を適切に評価する審理が不足していた」として、一審・福岡地裁の無罪判決を破棄し、審理を地裁に差し戻す判決を言い渡した。

  
⑤被告は上告

朝日新聞より)

弁護側は即日(2020年3月11日)、上告した。

  
⑥2020年9月11日 最高裁判決

共同通信より)

最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は、14歳の養女に対する監護者性交の罪に問われ、一審の無罪判決が破棄された男(39)の上告を棄却する決定をした。(2020年9月)11日付。審理を福岡地裁に差し戻した二審福岡高裁判決が確定する。

  
⑦2021年6月9日 福岡地裁判決

日本経済新聞より)

14歳だった養女に対する監護者性交の罪に問われ、一審の無罪判決が破棄された男(39)の差し戻し審で、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)は(2021年6月)9日、懲役7年(求刑懲役9年)の判決を言い渡した。

公判では、男による被害を訴えた養女の証言の信用性が争点となった。地裁判決は、養女の被害申告を受けた児童相談所のやりとりの録音などを根拠に、証言は信用できると判断。男以外による被害の可能性は低いとした。

その上で「監護者の影響力を利用し、自己の欲求を満たすための身勝手かつ卑劣な犯行だ。養女の精神的苦痛は大きい」と述べた。

  
⑧被告は控訴

日本経済新聞より)

弁護側は不服として即日(2021年6月9日)控訴した。

  
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とりあえずは安堵しました。
差し戻し審で福岡地裁は、懲役7年の判決を下しました。
これまでの流れをもう一度、確認します。

(1)2018年6月 検察は、14歳の養女と性交した容疑で、父親を起訴した
  
(2)2019年7月18日 福岡地裁は、無罪判決を下す
  (※検察は控訴)
(3)2020年3月11日 福岡高裁は、福岡地裁の無罪判決を破棄し、審理を地裁に差し戻す判決を下した
  (※被告は上告)
(4)2020年9月11日 最高裁は上告を棄却した(福岡高裁の差し戻し判決が確定)
  
(5)2021年6月9日 福岡地裁は、被告を懲役7年とした
  (※被告は控訴)

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ご覧のとおり、2019年7月18日に福岡地裁は、無罪判決を下しています。
実はこの年(2019年)の4月からフラワーデモがはじまっています。
フラワーデモは、毎月11日、性暴力根絶を目指して、全国で同時におこなわれています。

(再掲。朝日新聞
18歳未満の養女と性交をしたとして、監護者性交等罪に問われた30代の男性に対し、福岡地裁は(2019年7月)18日、無罪(求刑懲役9年)を言い渡した。溝国禎久裁判長は養女の証言が『信用性に疑いがある』と判断した

同地裁の溝国禎久裁判長は当時、世の中のうごきに敏感でなかったようです。

(再掲。日本経済新聞
14歳だった養女に対する監護者性交の罪に問われ、一審の無罪判決が破棄された男(39)の差し戻し審で、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)は(2021年6月)9日、懲役7年(求刑懲役9年)の判決を言い渡した

(確認)
<福岡地裁>
2019年7月18日 溝国禎久 裁判長「無罪」
   
2021年6月9日 柴田寿宏 裁判長「懲役7年」

最初に、無罪判決を下した溝国禎久裁判長は、性犯罪者に対してシンパシーを覚えているのでしょうか。
そうではないようです。
先日の産経新聞の記事を参照します。

(2021年7月29日 産経新聞「『懲役41年』の異例判決、女性7人に乱暴 福岡地裁」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2021年7月29日 産経新聞

平成30年7月~令和元年12月にかけ、女性7人に乱暴したなどとして、強制性交などの罪に問われた福岡市南区の無職、今泉成博被告(44)の裁判員裁判の判決が(2021年7月)29日、福岡地裁であった。
溝国禎久裁判長は刑法の規定に基づき、懲役16年と懲役25年(求刑懲役15年と同25年)を言い渡した。
合計で「懲役41年」の異例判決となった。

(中略。)

溝国裁判長は「確定裁判で自重、自戒が求められていたのに犯行に及んだ。常習性は顕著」と指摘した。

(※参考。朝日新聞。2021年7月29日「7人に性的暴行などの男、求刑上回る計41年の懲役判決」)

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(2021年8月12日 産経新聞「女性7人乱暴『懲役41年』で控訴」より、引用。)

平成30年7月~令和元年12月にかけ、女性7人を乱暴し金を奪ったなどとして、強盗強制性交などの罪に問われた福岡市南区の無職、今泉成博被告(44)の弁護側が(2021年8月)12日、懲役16年と懲役25年を言い渡した福岡地裁判決を不服として福岡高裁に控訴した。

被告は、一連の事件が続いていた途中の元年10月、別事件で執行猶予付きの有罪判決が確定。刑法は禁錮以上の判決が確定した場合、その前後の罪は分けて裁くと規定しており、合計で「懲役41年」の異例の判決となった。
(後略。)

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現在、性犯罪は、厳罰化の方向となっています。
よろこばしいかぎりです。
あとは、刑法の性犯罪の規定が改正されるのを待つだけです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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