【刑法改正に対する自民党の議連の提言】(2)。ワンツー議連の提言は、香西咲さんたち被害者にとって心強いものです。近々、法務省の刑法改正要綱案があきらかになります

法務省は現在、刑法の性犯罪の規定を変えるための作業を進めています。
自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」(ワンツー議連)は、先日(2021年6月17日)、上川陽子法務大臣に対して要望書を提出しました。

2021年6月17日 刑事法の見直しに関する提言

(※参考。刑事法の見直しに関する提言)
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詳細につきましては、昨日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
2021年8月13日(※昨日)

自民党の議連は、「暴行・脅迫要件」の撤廃や不同意性交罪の新設を求めています。
同提言に書かれている”見直すべき事項”をもう一度みてみます。

刑法改正に関する自民党の議連の提言
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<2 見直すべき事項>
2021年6月17日 性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(自民党)

(1)不同意性交(意思に反する性交)

強制性交等罪の「暴行・脅迫要件」は、平成29年改正で積み残した最重要課題の一つである。暴行・脅迫要件を撤廃し、意思に反する性交を処罰する不同意性交罪を実現することは、被害者やその関係者の切なる願いであって、性犯罪の被害者の救済のためには重要な意義がある。諸外国において、被害者の意思に反することを要件とする刑法改正を実現していることも、不同意性交罪の創設を後押しするものである。

このような認識の下、意思に反する性交を確実に処罰することができるよう、刑事法検討会で指摘されている課題にも留意しつつ、その要件の在り方について、暴行・脅迫要件の撤廃も視野に入れて見直しを検討するとともに、手段の例示包括的要件についても検討し、検討結果に基づいて、法改正を含め所要の措置を講ずるべきである。

(再掲。性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟【自民党】)
暴行・脅迫要件の撤廃も視野に入れて見直しを検討
手段の例示包括的要件についても検討

3か月ほど前(2021年5月21日)、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会は、取りまとめ報告書を策定しました。
「手段の例示」と「包括的要件」につきましては、同報告書のなかに以下の記載があります。

(2021年5月21日 性犯罪に関する刑事法検討会「取りまとめ報告書」より、引用。)

<8~9ページ>
手段の例示
威力、威迫、不意打ち、欺罔・偽計、驚愕、監禁

人の無意識、睡眠、催眠、酩酊、薬物の影響、疾患、障害、洗脳、畏怖、恐怖、驚愕、困惑

さらには、
列挙された手段・状態が不同意の徴表であることを示して処罰範囲を限定するため、また、列挙された手段・状態以外の場合を捕捉できるようにするため、列挙された手段や状態の実質的意味を示す包括的な要件を設けるべきといった意見が述べられ
と書かれています。

<9~10ページ>
包括的要件
その他意に反する性的行為

抗拒・抵抗が著しく困難

拒否・拒絶が困難

これらの件について、同報告書は、以下の「小括」をおこなっています。

(2021年5月21日 性犯罪に関する刑事法検討会「取りまとめ報告書」より、引用。)

<10ページ>
小括
今後の検討に当たっては、処罰の対象とすべき意思に反する性交等を過不足なく捕捉することのできる規定とする観点から、現行の構成要件を明確化する場合には、当罰性があるのに処罰されない行為があるとされる原因が構成要件にあるか否かを見極めつつ、より安定的な運用がなされることにも資するよう、行為者が用いる手段、被害者の状態を列挙することや、列挙された手段・状態の実質的意味を示す包括的な要件を設けることなど、規定の在り方について更に検討がなされるべきである

列挙された手段や状態以外の場合を捕捉するためには、包括的要件が必要です。
包括的要件につきましては、
「その他意に反する性的行為」
といった文言となることを期待しています。

自民党の議連の提言をさらにみていきます。

刑法改正に関する自民党の議連の提言
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<2 見直すべき事項>
2021年6月17日 性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(自民党)

(2)性交同意年齢の引き上げ

行為の意味が理解できず、行為の意味は分かっても犯罪の被害であるとは分からず、自らを守る術を知らない若年者が、身体的・精神的・社会的な脆弱性につけ込まれて被害に遭っているという痛ましい実態がある。このような実態を踏まえ、若年者の発達の程度や年齢差により非対等の関係が生じることに留意しつつ、脆弱性に応じた対応が可能となるよう、例えば、現行法の「13歳未満」という年齢を引き上げて、義務教育を終えていない「16歳未満」の者に対する性行為を処罰することも更に検討し、検討結果に基づいて、法改正を含め所要の措置を講じるべきである。

<2 見直すべき事項>
2021年6月17日 性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(自民党)

(3)公訴時効の見直し

性被害は、被害認識や被害申告が困難であり、特に若年者の場合には、行為の意味が理解できず、行為の意味は分かっても犯罪の被害であるとは分からないという実態がある。その間に現行の公訴時効期間が経過すると、証拠があっても犯人を処罰できないことになるが、このような事態が生じないようにするための方策を更に検討し、検討結果に基づいて、法改正を含め所要の措置を講じるべきである。

<2 見直すべき事項>
2021年6月17日 性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(自民党)

(4)障がい者に対する性犯罪

「障がい者に対する性暴力問題を考えるPT」において指摘されたように、施設従事者や医師など、障がい者の生命や生活の維持に欠かせない役割を果たす者や、被害者の障がいを知りうる立場にある者による性的搾取がなされているという実態を踏まえ、心神喪失・抗拒不能要件の見直しや、地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方を更に検討し、検討結果基づいて、法改正を含め所要の措置を講じるべきである。

<2 見直すべき事項>
2021年6月17日 性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(自民党)

(5)その他

以上に加えて、被害者が大人である場合の地位・関係性を利用した犯罪類型性的姿態の撮影の処罰その画像の没収・消去のほか、司法面接の聴取結果の取扱いの事項などについても、刑事法検討会で指摘された留意点も踏まえ、いかにして被害者を救済するかという視点から、更に検討し、検討結果基づいて、法改正を含め所要の措置を講じるべきである。

(再掲。性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟【自民党】)
被害者が大人である場合の地位・関係性を利用した犯罪類型
性的姿態の撮影の処罰
その画像の没収・消去

「性的姿態の撮影の処罰」や「その画像の没収・消去」につきましては、上述の性犯罪に関する刑事法検討会において、ほとんどの委員が処罰や没収等に賛成しました。
AV出演強要の処罰に関しては、反対意見がありませんでした。

(参考。当ブログ)
<AV出演強要の処罰に関して>
2021年5月21日

被害者が大人である場合の地位・関係性を利用した犯罪類型」の新設につきましても、このたびの自民党の議連の提言は追い風になります。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(寺町東子弁護士

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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近々、法務省の刑法改正要綱案があきらかになります。
楽しみです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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