【改正ストーカー規制法(3)】。被害者の大半は香西咲さんたち女性です。今回あらたに、GPSを使ったストーカー行為も、規制の対象となりました

5年ぶりにストーカー規制法が改正されました。

(参考。大阪府警のホームページ
改正ストーカー規制法>
2021年5月18日 国会(衆議院)で、可決、成立
  
2021年6月15日~ 一部施行
 (※ 「一部」の中身)
 ・実際にいる場所における見張り等
 ・拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為
  
2021年8月26日~ 残りも施行
 ・GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等

今回の改正で、「GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等問」もストーカー行為、と明記されました。
先日来参照している2021年5月12日の衆議院内閣委員会の会議録を参照します。

2021年5月12日 衆議院 内閣委員会

(参考。当ブログ)
2021年8月4日(※改正ストーカー規制法について①)
2021年8月5日(※改正ストーカー規制法について②)

(2021年5月12日 衆議院 内閣委員会「会議録」より、引用。)

2021年5月12日 小此木 八郎 国家公安委員長

(前略。)
本改正は、令和2年(2020年)7月の最高裁判決において、元交際相手等の自動車にGPS機器をひそかに取り付けて位置情報を探索、取得する事案について、ストーカー規制法で規制する住居等の付近において見張りをする行為には該当しない旨判断が示されて、当該行為の規制が困難となったこと等から、GPS機器等を用いて位置情報を承諾なく取得する行為等を規制対象行為として追加するなどの改正を行うものであります。
(後略。)

令和2年7月の最高裁判決

元交際相手等の自動車にGPS機器をひそかに取り付けて位置情報を探索、取得

ストーカー規制法で規制する住居等の付近において見張りをする行為には該当しない

朝日新聞の記事をみてみます。

(2020年7月30日 朝日新聞「車にGPS、「見張り」でない ストーカー事件で最高裁」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年7月30日 朝日新聞

(最高裁の)第一小法廷は、同法の規定する「見張り」について、対象者の家や学校、職場など通常いる場所の近くでの行為に限定していると指摘。
機器を使う場合でも、こうした場所で対象者の動静を観察する行為が必要との考えを示した。
その上で、駐車場で被害者の車にGPSを取り付けた後に位置情報を検索した行為について検討。
「移動する車の位置情報は駐車場付近における相手の動静に関する情報とはいえない」と判断し、同法の要件を満たさないと結論づけた。

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2021年5月12日の衆議院内閣委員会の会議録にもどります。

2021年5月12日 衆議院 内閣委員会

同委員会における古屋範子議員と国家公安委員長のやりとりをみてみます。

(2021年5月12日 衆議院 内閣委員会「会議録」より、引用。)

2021年5月12日 古屋範子 衆議院議員(公明党)

おはようございます。
公明党の古屋範子でございます。

今日は、ストーカー規制法改正案について質問してまいります。
小此木大臣、よろしくお願い申し上げます。

私も、ただいまも質疑にありましたけれども、もう一度ストーカー規制法、施行から昨年(2020年)11月に20年ということで、経緯を振り返ってみたいと思います。

このストーカー規制法、2000年、桶川のストーカー殺人事件を機に制定をされました。
この事件は、1999年、女子大生の猪野詩織さん、当時21歳が刺殺をされた事件であります。
メディアでもかなり取り上げられました。
これは、警察、司法行政に深い自省と大きな転換を迫った事件でもありました。
このとき、警察は無気力捜査と隠蔽体質ということで厳しく問われました。
3人の警官が懲戒免職、書類送検をされ、有罪判決も受けております。
ほかに、埼玉県警本部長以下12人が大量処分をされました。

この詩織さん、元交際相手の男からストーカー被害を警察に訴えていました。
具体的な対策は取られず、事件の犠牲となったわけです。
事件直前に自宅周辺に中傷ビラをまかれるなどのストーカー被害を受けまして、埼玉県警上尾署に名誉毀損の容疑で告訴して捜査を求めていました。
しかし、同署は対応を取らなかった。
さらに、事件後に、署員が告訴の調書を改ざんして放置していたことが明らかとなりました。

これを機にストーカー規制法という新しい法律が生まれました。
ストーカー事案に司法行政が向き合う体制がやっと整い、動き始めたというふうに言えるのではないかと思います。

その後もこうした事案は続きました。
大臣、神奈川にいらっしゃるわけなんですけれども、私も神奈川なんですけれども、12年(2012年)11月に逗子市で女性が元交際相手に刺殺をされるという事件がありました。また、13年(2013年)には、三鷹市で女子高生が元交際相手の男に殺害をされた。

また、この後、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、SNSを使ったストーカー事案も増えていまして、16年(2016年)5月には、東京の小金井市のライブハウスで女性が刺されて瀕死の重傷を負うということがあり、SNSのつきまといも規制対象に加えられたところであります。

二度にわたる法改正が行われまして、私もこれには関わらせていただきましたけれども、メールの大量送信、SNSへの執拗な投稿、自宅周辺をうろつくということが規制対象に追加され、厳罰化が進みました。
警察の体制も強化をされてきたと承知をしています。

また、相談件数につきましては、2020年、全国の警察に寄せられた相談件数2万189件ということで、2万件を突破しています。
87・6%が被害者が女性であります。
加害者80・7%が男性ということで、40代の加害者が一番多いんですけれども、60代、また70代も、70代960人も加害者がいるということであります。

被害というものも多様化していまして、今回、衛星利用測位システム、GPSを悪用することを禁じることが本改正案の重要な改正点になっておりまして、成立が急務であるというふうに思っております。

初めに、警察におけるストーカー事案への対応、また、ストーカー被害者保護の視点に立った対策の強化、これに取り組む大臣の御決意を伺いたいと思います。

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2021年5月12日 小此木 八郎 国家公安委員長

今委員から様々な事案の例示をしていただきましたけれども、ストーカー事案については、警察が認知した段階では比較的軽微だと判断することがとても危ない状況になる場合がある、事態が急展開して重大事件に発展するということがございました。
事案の危険性、切迫性を的確に判断し、個別具体の事案に応じて、検挙措置等と保護対策の両面から、被害者等の安全確保を最優先とした措置を講ずる必要があると思っています。

このため、警察では、認知の段階から対処に至るまで、一元的に対処を行う生活安全部門と刑事部門を総合した対処体制を構築して、事案に応じ、検挙措置等による加害行為の防止、防犯指導やパトロール等の警戒活動や一時避難等の措置を講じているところであります。

国会の御審議によりこの法案が成立すれば、相手方の承諾なくGPS機器等を利用して位置情報を取得する行為等が規制をされ、警告、禁止命令等を発出することが可能となります。
こうした規定の活用も視野に入れ、被害者等の安全確保を最優先にした対策をしっかり推進するよう、改めて警察を指導してまいりたいと存じます。

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2021年5月12日 古屋範子 衆議院議員(公明党)

御決意を伺いました。

やはり、兆候があったその時点で早い対応を取るということが必要なんだと思います。
おっしゃったように、一元的な体制整備をつくっていくということが重要だと思います。
しかしながら、要員の問題もあって、なかなか難しい点もあるのではないかというふうに思いますけれども、是非、被害者を守るのはやはり警察しかないというふうに思います。
積極的な捜査、また、保護、相談体制の強化を要望しておきたいと思います。

2021年5月12日 古屋範子 衆議院議員(公明党)

今回の改正案の柱である、GPS機能を悪用した手口に対する対応について伺ってまいります。

GPS機能をストーカー被害者の車に取り付けて居場所を特定する、この行為の違法性を否定した昨年(2020年)7月の最高裁判決。
ストーカー規制法では、住居、勤務先の近くでの見張りは禁じているけれども、GPSを使って離れた場所から所在を把握する、この行為については明確には規定をしておりませんでした。
司法判断を受けて、見張りに当たるとの立場を取ってきた警察は、取締りの方法の見直しを迫られました。

GPSを無断で使用してどこにいるかを知られるということは、まず、プライバシーの侵害、不安も大きいと思います。
自分がそうされたときのことを考えてみなければいけないというふうに思います。

判決が出ました二件の事案では、いずれも被害者の車にそっくり機器を取り付けていた。
うち一人は、約10か月にわたって元交際相手から600回以上、位置情報を調べられていました。

こうした、GPSの性能が向上して、入手もしやすくなっている、悪用する例が相次いでいます。
場所を突き止めて、殺害をするという事件も発生しております。

GPSの機器等の定義、位置情報の取得方法については政令で定めることとしていますが、どのように規定をされていくのか。
また、多様化するストーカーの手口に迅速に対応して、被害者を守り、重大な事態を招かないために、体制の充実とともに、新たな手口に即応できるような仕組みの対応が必要であると考えます。
政府は、常に被害の実態を把握して、どんどん進化していきますので、分析を行い、新たな手法に対し、速やかな、法律に反映できる仕組みを整えるべきではないかと思います。

これについての見解を求めたいと思います。

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2021年5月12日 小田部耕治 警察庁 生活安全局長

お答えいたします。

改正法で規制対象となります位置情報記録・送信装置等や位置情報の取得方法につきましては、今後の技術の進展や、それに伴う手口の変化等を踏まえ、機動的に規制措置を講ずる必要があると考えられることから、相手方の承諾なく、相手方が所持する位置情報記録・送信装置の位置に係る位置情報を取得する行為を規制するという根幹の部分は法律で規定した上で、具体的な位置情報記録・送信装置等や位置情報の取得方法について政令で定めることとしているものでございます。

具体的には、位置情報記録・送信装置等につきましては、現在、GPSシステムが広く普及し、最近のストーカー事案において、同システムを利用した機器等が悪用され、相手方の位置情報が把握されているという実態を踏まえまして、政令でGPS機器等を定めることを検討しております。

また、位置情報の取得方法につきましては、ストーカー事案におけるGPS機器等に係る位置情報の取得の実態を踏まえまして、位置情報記録・送信装置の位置情報を受信する方法や位置情報記録・送信装置を回収する方法等を政令で定めることを検討しているところでございます。

また、新たな手法への対応といった点でございますけれども、警察庁におきましては、通常業務を通じまして都道府県警察において対応したストーカー事案を把握しているほか、これまでも必要に応じて有識者検討会等を開催して法改正の検討に資することとしてきたところでございます。

警察庁といたしましては、引き続きストーカー事案の実態を的確に把握し、現行法で対応が困難な事案が認められれば、こうした事案への効果的な規制の在り方について適切に判断し、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。

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(参考。大阪府警のホームページ

2.実際にいる場所における見張り等

住居、勤務先、学校など通常いる場所に加え、あなたが実際にいる場所の付近において見張る、押し掛ける、みだりにうろつく行為が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたがたまたま立ち寄っていた店舗に押し掛ける
・あなたの旅行先のホテルの付近をみだりにうろつく

これまでの規制対象:住居、勤務先、学校等の通常いる場所
追加される規制対象:店舗、ホテル、公園等の実際にいる場所

(参考。大阪府警のホームページ

1.GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等

・あなたの承諾なく、あなたの所持する位置情報記録・送信装置(GPS機器等)の位置情報を取得する行為
・あなたの承諾なく、あなたの所持する物に位置情報記録・送信装置(GPS機器等)を取り付ける行為
が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたの自動車にひそかにGPS機器を取り付ける
・取り付けたGPS機器の位置情報をひそかに取得する

(注意)これらの行為の規制は、令和3年8月26日より施行されます。

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明日も改正ストーカーについてみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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