わいせつ整体師の男がついに起訴される(その3)。香西咲さんたち被害者の方々も裁判を注目をしていることでしょう。検察の汚名返上は成るのでしょうか

女性客に対してわいせつな行為をした整体師がいます。
この事件は、以下の流れで推移しました。

①警察が、利用客に対してわいせつな行為をした整体師の男を逮捕する。
  
②検察が、不起訴とする。
  
被害者の女性が、検察審査会に審査を申し立てた。
  
検察審査会が、「不起訴不当」を議決した。
  
⑤検察は再捜査をおこない、整体師の男を起訴した。

(参考。当ブログ)
2021年7月3日
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(再掲)
検察審査会が、『不起訴不当』を議決した

この段階で、朝日放送(ABC)は、特集番組を放送しました。

2021年5月22日 朝日放送
裁かれなかった性犯罪 “同意誤信”の壁 「わいせつアロママッサージ」で屈辱的行為  聴取音声データが明かす衝撃の不起訴理由【テレメンタリー2021】(※23分35秒

引用

検察が一度不起訴にしたあるわいせつ事件について、異例の再捜査が進められている。事件当時30代の女性が、初めて訪れたアロママッサージ店で、整体師からわいせつ被害を受けた事件。男は「相手が同意をしていると思っていた」と供述したという。番組は検察が女性に対して行った被害者聴取の音声データを独自入手。見えてきたのは、被害者の前に立ちはだかる「同意誤信の壁」だった。起訴を求めてたたかう女性の姿を通じ、性犯罪捜査の実態に迫る。

ナレーター:折目真穂
制作:朝日放送テレビ(ABCテレビ)

昨日(2021年7月4日)から、この番組の放送内容をみています。

(参考。当ブログ)
2021年7月4日(※昨日。1回目)

本日は2回目です。

 2021年5月22日
 朝日放送
 裁かれなかった性犯罪 “同意誤信”の壁 「わいせつアロママッサージ」で屈辱的行為  聴取音声データが明かす衝撃の不起訴理由【テレメンタリー2021】(※23分35秒

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

この時点で男性にかけられていた容疑は、準強制わいせつと、逮捕後に判明した軽犯罪法違反にあたる盗撮行為、の2つ。
しかし、検事は、盗撮事件の手続きは進める一方で、男性の逮捕容疑になった準強制わいせつ事件については、曖昧な態度をとります。

(その2)
検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

もともとは、マッサージ店のわいせつ行為について捜査していると思うんです。

反応していて、気持ちよくなって、この行為を受け入れてくれているんじゃないかな、って。

性被害を受けた女性

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

でも(盗撮されたビデオのなかに)音声が入っているんですよね。
音声のなかで、たとえば、わたしが、その、誘惑したりですとか、たとえば触られたときに、「もっとして」とか、そんなのって入っています?

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

それはなかったんですけれども。

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(朝日放送の取材に対して)
性被害を受けた女性

ここの密室で、やっぱり、ほかにだれもいないし、抵抗したほうがなにされるかわからへんかな、って。
最初にリビングに通されたときに、キッチンとかもけっこう丸見えで。
ねぇ、やっぱねぇ、ナイフとか包丁とかもあるのがわかっていたので。
まあ、わたしがなんか、そういう素振り(抵抗しない素振り)を出したほうがよいのかな、って。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

これを受け、検事はこう言い放ちます。

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

正直、裁判所はどういう判断をするかと考えたときに、
「無罪だ」
となる。

性被害を受けた女性

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

じゃ、痴漢もそうなんですか?
痴漢も、黙っていたら、同意した、っていうことになるんですか?

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

なりうる可能性もあります。
そうやって罪の問われなかった事例も。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

そして検事は、ある考え方を持ち出しました。

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

同意を誤信している、って言うんですけれども、そういう場合には、犯罪の認識がなかった、ということで無罪になるケースが多いんですよね。
このひとは満足してくれている、自分の行為を受け入れている、って向うが考えてしまうのをおそらく裁判所が排斥しきれない。
無罪を出す可能性が高いんじゃないか。

性被害を受けた女性

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

無罪が出る可能性が、いまって、100%、って、言いきれます?

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

(無罪は)ほぼ100%に近い状態かな、って。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

検事が言った「同意の誤信」とは。

加害者が被害者の同意があると誤って信じていたとみなされた場合、犯罪が不成立

実際は被害者の同意がなくても、客観的にみて、加害者が同意の存在を誤って信じ込んでいた、とみなされた場合、罪を犯す意思がない行為とされ、犯罪そのものが成立しなくなる、という考え方です。

性被害を受けた女性

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

わたしは、1%でも可能性があったら裁判してほしいです。
これが犯罪じゃなかったらなんなんですか、って。
いままで1年半警察署に何回も行って、恥ずかしい話もして。
マネキンをつかってそんなことまでして。
まったく納得できません。

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(朝日放送の取材に対して)
性被害を受けた女性

もう、絶望的でしたし。
それから、え? いままでわたしは、なにしていたん?
結果、わたしが悪かったから、っていうふうな考え方になりましたし。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

その後、京都地検は、男性を処分保留で釈放。
さらに2か月後のことでした。

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

もしもし、〇〇(担当検事)です。

たぶん事務官から伝えられたと思うんですけれども、前回のマッサージ店でのわいせつ行為については不起訴処分となってしました。
で、盗撮の関係なんですけれども、時効が1年、ということで、平成31年の1月に時効が完成している、というのがあきらかになってしまったので、そこの点についてもちょっと裁判にかけることができなくなってしまいました。
申し訳ございません。

性被害を受けた女性

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

わたし、(犯罪に遭った)つぎの日に被害届を出しているのに、時効とかなるんですか?

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

そうですね、犯罪が完遂した、おわったときから、となってしまうので。

性被害を受けた女性

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

えっ?
それで、その、強制わいせつの不起訴の理由はなんなんですか?

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

不起訴の理由としては、ちょっと、うーん、なんて言いますか、その、合意、合意はない。
もちろん合意はされていないんですけれども、相手方がそれを誤信してしまうんじゃないか。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

準強制わいせつは、同意の誤信を理由に不起訴。
残る盗撮については、捜査に入った時点で時効が成立してしまっていた、と言うのです。

多くの性暴力被害者を支援してきた弁護士の伊藤和子さんは、驚きを隠せません。

伊藤和子 弁護士

100%、って、なんか、すごいな、っていうふうにわたしは思いましたね。
ここまで言い切れるのか。
なんで検察官の言い分でここまで言い切れるのかな、っていうふうに、非常に疑問を持ちますよね。
そもそもマッサージに、被害者のかたがおっしゃっているとおり、マッサージに来るときのその段階で性行為をされる、ということを予想して、それを承諾するひとなんていないわけですよ。
同意があった、と思うこと自体、非常に非常識なことなわけなんですね。
逮捕された被疑者が、合意しているというふうに誤信しました、というふうに、そういった弁解をした場合は100%不起訴にする、というような起訴基準があるのだすれば、それはおおきな問題だ、と思います。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

性被害をなかったことにはできない。
女性は去年(2020年)5月、検察審査会に不服の申し立てをしました。

女性は去年(2020年)、母を亡くし、いまは独り暮らしをしています。

(朝日放送の取材に対して)
性被害を受けた女性

この辺のぐちゃくちゃも、なんかもう、そのまんまなんですよ。

このカレンダーもそうやし、あちこち行ってもおかあさんの字がすごいんですよね。
だから、なんか、実感もないし、まだ。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

母にはどんなことも打ち明けてきた、と言う女性。
それでも、性被害を受けたことは、最後まで話せませんでした。

(朝日放送の取材に対して)
性被害を受けた女性

もうおかあさんに言っても、もう言うたら、心配をかけることだけのことになってしまうから。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

それは突然の連絡でした。
検察審査会が結論を出したのです。

本件不起訴処分は不当である

被疑者はわいせつな行為を行った後「拒絶されなかったから続けた」旨供述しているが、被害者が拒絶しないかどうかを探りながらわいせつな行為を始めた時点、つまりわいせつな行為の実行に着手した時点では「同意がない」ことは明白である

検察の不起訴処分をきびしく非難する内容でした。

議決書は、「性犯罪被害者保護の観点から」として、こうも指摘します。

なぜ検察官が事件を安易に不起訴にできたのか、市民感覚としては理解できない

これ以上、泣き寝入りする被害者を増やすべきではなく、もっと被害者に寄り添った再捜査をすべきである

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(再掲)
①警察が、利用客に対してわいせつな行為をした整体師の男を逮捕する。
  
②検察が、不起訴とする。
  
被害者の女性が、検察審査会に審査を申し立てた。
  
検察審査会が、「不起訴不当」を議決した。
  
⑤検察は再捜査をおこない、整体師の男を起訴した。
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検察審査会の判断に救われた思いがしました。
つづきは明日のブログでみています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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