わいせつ整体師の男がついに起訴される(その2)。香西咲さんたち性犯罪の被害者は、加害者だけでなく、警察や検察とも戦わなければなりません

先日、わいせつ整体師の男が起訴されました。

(参考。当ブログ)
2021年7月3日(※昨日)

当該事件の流れを簡単にふりかえってみます。

(確認)
□警察が、利用客に対してわいせつな行為をした整体師の男を逮捕する。
  
□検察が、不起訴とする。
  
被害者の女性が、検察審査会に審査を申し立てた。
  
検察審査会が、「不起訴不当」を議決した。
  
□検察は再捜査をおこない、整体師の男を起訴した。
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検察はこのたび、整体師の男を起訴しました。
昨日のブログでもふれたとおり、最初にこの起訴の件を報じたのは、朝日放送(ABC)です。

2021年6月24日 朝日放送
【独自】施術中に女性客にわいせつ行為か いったん不起訴の整体師が在宅起訴に(※56秒

【独自】“許せない”被害者女性の3年半の闘い・・・“わいせつ整体師”が一転起訴(※16分5秒

朝日放送(ABC)は以前から、この事案に関心を示していました。
今年(2021年)の5月には、以下の特集番組を放映しています。

2021年5月22日 朝日放送
裁かれなかった性犯罪 “同意誤信”の壁 「わいせつアロママッサージ」で屈辱的行為  聴取音声データが明かす衝撃の不起訴理由【テレメンタリー2021】(※23分35秒

引用

検察が一度不起訴にしたあるわいせつ事件について、異例の再捜査が進められている。事件当時30代の女性が、初めて訪れたアロママッサージ店で、整体師からわいせつ被害を受けた事件。男は「相手が同意をしていると思っていた」と供述したという。番組は検察が女性に対して行った被害者聴取の音声データを独自入手。見えてきたのは、被害者の前に立ちはだかる「同意誤信の壁」だった。起訴を求めてたたかう女性の姿を通じ、性犯罪捜査の実態に迫る。

ナレーター:折目真穂
制作:朝日放送テレビ(ABCテレビ)

本日は、この番組の音声を文字にさせていただきます。

 2021年5月22日
 朝日放送
 裁かれなかった性犯罪 “同意誤信”の壁 「わいせつアロママッサージ」で屈辱的行為  聴取音声データが明かす衝撃の不起訴理由【テレメンタリー2021】(※23分35秒

放映時間は、23分35秒です。
長いので、3回に分けてご紹介をさせていだだきます。

(その1)

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

3年前(2018年)のある夜のことでした。

性被害を受けた女性

手がだんだん、紙のブラジャーのなかに入ってきているな、って。
これはなんなんやろ、って、思って。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

アロママッサージ店で受けた屈辱的な行為。
整体師は、逮捕されたものの、その後、検察が下した判断は、不起訴

性被害を受けた女性

苦痛ですよね。
なんで被害者ばっかりがこんな思いをしないとあかんのかな、と。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

不起訴判断の拠り所となったある考え方。
そして、被害者が直面することとなる性犯罪捜査の現実。

検事

(無罪は)ほぼ100%に近い状態かな、って。

伊藤和子 弁護士

ショックを受けましたね。
ここまでひどいのかな、と。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

性暴力をめぐるあまりにも不可解な検察の対応。
加害者の起訴を求め、立ち上がった女性の戦いです。

取材記者

もうちょっと、マンションがみえてきました。
こちらが?

性被害を受けた女性

はい、そうですね。
ここの5階ですね。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

京都市に住む、当時30代の女性。

事件は、2018年1月、夜。
マンションの一室で営まれていたアロママッサージ店で起きました。

ネットで予約し、はじめておとずれた店。
中に入って違和感をおぼえました。
男性一人が応対し、ほかのスタッフの姿がなかったのです。

性被害を受けた女性

住宅、って聞いていたので、奥さんとか、なんか子どもさんとか、一緒にファミリーで住まれているのかな、って思っていましたんで。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

6畳ほどの施術室に通され、着替えると、入ってきたのはその男性。
マッサージをはじめました。
そして、中盤に差し掛かったときー

性被害を受けた女性

「仰向けになってください」
って言われて、このへんをね、したときに、手がだんだん、紙のブラジャーのなかに入ってきているな、って。
えっ、これはなんなんやろ、って、思って。
で、なんか、ちょっとやめてください、って言うのも、ここの密室でほかにだれもいないし、抵抗したほうが何をされるかわからへんかな、って。
だんだんエスカレートして、胸をなめてきたりもしましたし。
紙パンツ、脱がされて。
(相手は)ずっと無言でした。
もう、ひたすら無言でした。
ひたすら無言、が逆に怖くて。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

なにごともなかったかのように料金の支払いを求めてきた男性に、女性は支払いを拒否し、問い詰めたと言います。

性被害を受けた女性

こんなん(こんなの)、いつもやってはるんですか、って。
「じゃいつも、っていうわけじゃないですけど」
「じゃ今日はもう、お代はいいです」
みたいな感じで言われて。
このひと、何回もやってはるんや、って思いましたね。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

翌日、女性は、友人に付き添われて、警察(京都府左京警察署)に被害届を出しました。

取材記者

何回ぐらい、警察署(京都府左京警察署)には足を運びましたか?

性被害を受けた女性

トータルで、ここの警察署(京都府左京警察署)だけでも、5回以上は来ていますね。
あの、マネキンをつかって、どういうふうな体勢でどういう感じにされた、とか。
あまり話したくない内容とか、多いですよね。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

事件からおよそ1年半後、警察は、整体師の男性を準強制わいせつ容疑で逮捕しました。

部屋の家宅捜索では、わいせつ行為を受けるこの女性をはじめ、複数の女性が映った盗撮映像もみつかりました。

性被害を受けた女性

1年半かかって、逮捕、っていうかたちになって、やっと逮捕されたか、と思いましたね。
よかった、って。
これでおわり、って思いましたね。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

しかし、事態は思わぬ方向へ進みます。
京都地検で、担当検事の対応に愕然としました。

性被害を受けた女性

ぜんぜん個室とかでもなく、あの、衝立(ついたて)が横にある感じで、その衝立(ついたて)の向こうにはだれかが電話をとったり会話をしてたり。
で、こちらに聞こえてくるので。
ってことは、こちらの会話も向うに聞こえているんだろうな、と。
あまりにもちょっと、内容が内容だけに、配慮がないな、と思いましたね。

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

女性は、大勢の検事たちが作業をする部屋の一角で、性被害の詳細を話させられたのです。

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

警察からは隠し撮りのビデオがあった、って言っていました。
ちょっとだけ確認してほしいんですけど、こちらは○○さん(※被害女性)でまちがいないですよね。

(被害者の女性)
「はい」

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

検事は女性に、盗撮画像をみせ、確認を進めていきます。

検事

(※被害者の女性が録音していた音声データ)

このような動画を撮られて、泣きたいくらい、と言うか、意味わかんないですよね。
悔しい、とか、そういった感じですかね。

(被害者の女性)
「はい」
「いろんな感情です」

2021年5月22日 ナレーション(折目真穂さん)

この時点で男性にかけられていた容疑は、準強制わいせつと、逮捕後に判明した軽犯罪法違反にあたる盗撮行為、の2つ。
しかし、検事は、盗撮事件の手続きは進める一方で、男性の逮捕容疑になった準強制わいせつ事件については、曖昧な態度をとります。

(再掲)
□警察が、利用客に対してわいせつな行為をした整体師の男を逮捕する。
  
□検察が、不起訴とする。
  
被害者の女性が、検察審査会に審査を申し立てた。
  
検察審査会が、「不起訴不当」を議決した。
  
□検察は再捜査をおこない、整体師の男を起訴した。
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つづきは明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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