愛知県豊田市の精神科医が患者に対しておこなった性犯罪(その5)。香西咲さんたち被害者を餌食にしているわいせつ精神科医の跋扈をゆるしてはなりません

患者に対するわいせつ行為で、有罪となった精神科医がいます。
厚生労働省は、当該精神科医の医師免許を取り消しました。

(「G-Searchデータベースサービス」より。)

中日新聞
<愛知県豊田市の精神科医の事件>

2005年4月22日「女性に抱きつき 豊田の医師逮捕 強制わいせつ容疑」
  
2005年5月12日「準強制わいせつで 精神科医を再逮捕 豊田署、余罪も追及」
  
2005年9月28日「わいせつ医師に 懲役3年を求刑 名古屋地裁支部公判」
  
2005年10月26日「女性の胸触った 医師に実刑判決 名地裁岡崎支部」
  
2006年5月12日「強制わいせつの 医師に猶予判決 名高裁、一審破棄」
  
2007年3月1日「医師免許取り消し4人 厚労省 過去最多66人を処分」

市民の人権擁護の会日本支部のホームページより、引用。)

精神科医師・精神科医療施設の摘発事例
<愛知県豊田市の精神科医の事件>

安田メンタルクリニック(愛知県豊田市) 平成19年(2007年)2月28日、診察行為と偽って複数の女性患者の胸や下半身を触るなどして強制わいせつなどの罪に問われ有罪(懲役1年8月・執行猶予4年)が確定していた、同クリニック元院長の精神科医安田好博被告に対して、医師免許剥奪の行政処分が下された。

医師免許を剥奪された精神科医は、行政訴訟を提起しました。
厚生労働省がおこなった医師免許取り消しは違法である、と。

(確認)
原告 わいせつ精神科医
被告 厚生労働省

本日もこの裁判の判決文をみていきます。

愛知県豊田市の精神科医の事件(その5)
(※その1その2その3その4。)

(参考。当ブログ)
<愛知県豊田市の精神科医の事件>
2021年6月28日(※その1)
2021年6月29日(※その2)
2021年6月30日(※その3)
2021年7月1日(※その4)

(裁判所 下級裁裁所 裁判例速報より、引用。)

□事件番号
 平成19(行ウ)19

□事件名
 医師免許取消処分取消請求事件

□裁判年月日
 平成20年2月28日

□裁判所名・部
 名古屋地方裁判所  民事第9部

□判示事項の要旨
 精神科の診療に従事していた際に女性患者3名に対して強制わいせつ、準強制わいせつの行為をしたとして懲役1年8月、執行猶予4年の有罪判決を受けた男性医師に対して医師免許を取り消した厚生労働大臣の処分に違法はないとされた事例

判決文より、引用。)

2 争点(2)について

(原告【※わいせつ精神科医】の主張)
わいせつ精神科医

前記1(原告の主張)(3)で述べたとおり、愛知県知事が厚生労働大臣に対して提出した意見書によれば、愛知県としても、原告に対して免許取消しまでを望むものではないことが強く推認できる。

厚生労働大臣は、処分の決定をするときは、都道府県知事より提出された意見聴取に係る意見書等の内容を十分参酌しなければならないとされており(医師法7条10項)、しかも、厚生労働大臣は、医道審議会の委員に、当該処分に係る者に対する弁明の聴取を行わせることができるのであるから(同法7条13項)、これらの規定の趣旨を考慮すれば、愛知県と医道審議会の意見に径庭(「へだたり」)がある場合には、医道審議会自体が処分を受ける者に対して弁明の聴取をする機会を与えるべきである。

それにもかかわらず、厚生労働大臣は、そうした手続を全く取らず、診療中にわいせつ行為がされた場合には医師免許を取り消すという形式的判断に終始している医道審議会の意見を偏重し、最終的な結論を下したとしたら、それは、単に形式を踏んだというというだけのことであるから、実質的には手続的適法性を欠いたものといわざるを得ない。

(被告【※厚生労働省】の主張)
厚生労働省

原告は、本件処分を行うに際しては、愛知県知事が提出した意見書を踏まえて、原告に改めて弁明聴取をさせるべきであったなどとして、本件処分が手続的適法性を欠く旨主張する。

しかし、本件処分に係る原告に対する手続は、医師法7条5項の「意見の聴取」を愛知県知事において行っているのであって、手続的適法性を欠いているとはいえない。

原告の指摘する医師法7条13項は、厚生労働大臣が「医業の停止」を命令しようとするときに、都道府県知事に「弁明の聴取」を行わせることができるほか、医道審議会の委員に「弁明の聴取」を行わせることができるとする規定であり、医師免許の取消処分を受ける者に対して必要とされる手続ではないから、原告の上記主張は、その前提においてそもそも失当である。

したがって、本件処分が、手続的にも適法であることは明らかである。

第4 当裁判所の判断

1 争点(1)について

(1) 医師法7条2項は、医師が「罰金以上の刑に処せられた者」(同法4条3号)に該当するときは、厚生労働大臣は、その免許を取り消し、又は期間を定めて医業の停止を命ずることができる旨定めているが、この規定は、医師が同号の規定に該当することから、医師として品位を欠き人格的に適格性を有しないものと認められる場合には医師の資格を剥奪し、そうまでいえないとしても、医師としての品位を損ない、あるいは医師の職業倫理に違背したものと認められる場合には一定期間医業の停止を命じて反省を促すべきものとし、これによって医療等の業務が適正に行われることを期するものであると解される。
したがって、医師が同号の規定に該当する場合に、免許を取り消し、又は医業の停止を命ずるかどうか、また、医業の停止を命ずるとしてその期間をどの程度にするかということは、当該刑事罰の対象となった行為の種類、性質、違法性の程度、動機、目的、影響のほか、当該医師の性格、処分歴、反省の程度等、諸般の事情を考慮し、同法7条2項の規定の趣旨に照らして判断すべきものであり、その判断は、厚生労働省設置法10条2項、医道審議会令(平成12年政令第285号)の規定に基づき設置された医道審議会の意見を聴く前提の下で、医師免許の免許権者である厚生労働大臣の合理的な裁量にゆだねられているものと解される。
そうすると、厚生労働大臣がその裁量権の行使としてした医師免許の取消し又は医業の停止を命ずる処分は、それが社会観念上著しく妥当性を欠いて裁量権を付与した目的を逸脱し又はこれを濫用したと認められる場合でない限り、これを違法ということはできないと解される(最高裁昭和61年(行ツ)第90号同63年7月1日第二小法廷判決・判例時報1342号68頁参照)。
原告は、前記前提事実記載のとおり、平成18年(2006年)5月11日、本件各犯行に係る強制わいせつ及び準強制わいせつの罪により、懲役1年8月、執行猶予4年の判決の言渡しを受けて、同判決が確定し、「罰金以上の刑に処せられた者」(医師法4条3号)に該当するから、厚生労働大臣は、原告に対して、医師免許を取り消し又は期間を定めて医業の停止を命ずることができる(同法7条2項)。
そして、上記で述べたとおり、原告に対して、免許を取消し又は医業の停止を命ずるかどうか、また、医業の停止を命ずるとしてその期間をどの程度にするかについての厚生労働大臣の判断は、その合理的な裁量にゆだねられているから、それが社会観念上著しく妥当性を欠いて裁量権を付与した目的を逸脱し又はこれを濫用したと認められる場合でない限り、これを違法ということはできない。
(2)ア 原告は、被害者らに対して一定の身体接触があったことは認めるものの、いずれも、本人の了解の下での治療目的の行為であり、そこには暴行・脅迫等の行為は一切なく、本件各犯行を認定した刑事判決の事実認定に誤りがある旨主張し、被害者らが原告を告訴したのは、金銭的要求を拒否された意趣返しとしてされたものであるとか、被害者らが有している境界型人格障害が、実際には被害を受けていないにもかかわらず被害の訴えという行動に結びついたと考えることができるなどとも主張する。
イ また、原告は、本人尋問において、別紙犯罪事実記載第1の事実については、

(※参考。別紙犯罪事実記載第1)

第1 原告は、平成15年(2003年)10月15日午前11時ころ、愛知県豊田市g町h丁目i番地j所在の乙クリニック2階東側診療室において、同クリニックに通院加療中の被害者A(当時28歳)が、治療行為であると誤信しているため抗拒不能の状態にあるのに乗じてわいせつな行為をしようと考え、同女に対し、
「胸張りますか。寝てください。」
などと申し向け、同女をベッド上に仰向けに寝かせ、同女に治療行為中であると誤信させて心理的に抗拒不能の状態に陥らせ、同女のブラジャーをまくり上げて両乳房を露出させて、両手掌で同女の両乳房を揉み、両手指で同女の両乳首をつまむなどして弄びながら
「声出していいよ。」
などと申し向け、さらに、同女が着用していたパンティーの中に右手を差し入れ、右手指で同女の陰部を押すように触るなどして弄び、もって、強いてわいせつな行為をした。

「治療行為であると誤信しているため抗拒不能の状態にあるのに乗じてわいせつな行為をしようと考え」、
「治療行為中であると誤信させて心理的に抗拒不能の状態に陥らせ」
とある部分を否認し、

「同女のブラジャーをまくり上げて両乳房を露出させ」たのは被害者A自身であり、
「両手掌で同女の両乳房を揉み、両手指で同女の両乳首をつまむなどして弄び」
とあるのは、乳頭の触診をしただけであり、
「『声出していいよ。』などと申し向け」
とある部分を否認し、

「同女が着用していたパンティーの中に右手を差し入れ、右手指で同女の陰部を押すように触るなどして弄び」
とあるが、腹診の際に被害者Aのおなかがへこんでいるためパンティーのゴムの下に指が入ったが陰部には全く届いておらず、
「強いてわいせつな行為をした」
とある部分を否認する旨を、

別紙犯罪事実記載第2の事実については、

(※参考。別紙犯罪事実記載第2)

第2 原告は、平成16年(2004年)3月3日午前11時40分ころ、上記乙クリニック2階東側診療室において、同クリニックに通院加療中の被害者B(当時27歳)が、治療行為であると誤信しているため抗拒不能の状態にあるのに乗じてわいせつな行為をしようと考え、同女に対し、
「血圧を測るからベッドに横になって。」
などと申し向け、同女をベッド上に仰向けに寝かせて血圧測定を開始し、同女に治療行為中である旨誤信させて心理的、物理的に抗拒不能の状態に陥らせ、同女が着用していた上衣をまくり上げ、同女に対し、
「下着がセクシーだね。肌がぷりぷりしてるね。」
などと申し向けながら、同女のブラジャーをまくり上げて両乳房を露出させた上、両手掌で同女の両乳房を揉み、両手指で同女の両乳首をつまむなどし、更に同女が着用していたGパンのボタンを外してチャックを下げた上、右手でパンティーの上から同女の陰部付近を撫で回すなどして弄び、もって、強いてわいせつな行為をした。

「治療行為であると誤信しているため抗拒不能の状態にあるのに乗じてわいせつな行為をしようと考え」
とある部分、及び
「同女に治療行為中である旨誤信させて心理的、物理的に抗拒不能の状態に陥らせ」
とある部分を否認し、

「同女が着用していた上衣をまくり上げ」たのは被害者B自身であり、

「『下着がセクシーだね。肌がぷりぷりしてるね。』などと申し向けながら」
とあるが、これら二つの用語は全く違う日に別々に言ったものであり、

「同女のブラジャーをまくり上げ」たのは被害者B自身であり、

「両乳房を露出させた上、両手掌で同女の両乳房を揉み、両手指で同女の両乳首をつまむなどし」
とあるが、これは乳汁分泌の触診のために乳頭を触ったものであり、

「同女が着用していたGパンのボタンを外してチャックを下げた」
のは被害者B自身であり、

「右手でパンティーの上から同女の陰部付近を撫で回すなどして弄び」
とあるが、被害者Bのおなかがふっくらふくれているので下着の上から触診したもので、陰部付近には全く届いておらず、

「強いてわいせつな行為をした」
とある部分を否認する旨を、

別紙犯罪事実記載第3の事実については、

(※参考。別紙犯罪事実記載第3)

第3 原告は、平成17年(2005年)1月5日午前10時30分ころ、上記乙クリニック2階東側診療室において、同クリニックに通院加療中の被害者C(当時35歳)に対し、強いてわいせつな行為をしようと考え、
「お尻触ってもいい。」
などと言いながら、やにわにその背後から右手で同女の臀部を撫で回し、両腕で同女を抱きしめる暴行を加えてその反抗を抑圧した上、右手で同女の左胸を着衣の上から3回くらい揉み、左手で同女の下腹部付近を撫で回して
「胸はどうだ。フェロモンを出させてやる。」
などと申し向け、さらに、
「感じるか。」
などと申し向けながら、右手指をスカートの上から同女の陰部に押し込み上下に動かし、その陰部を弄び、もって、強いてわいせつな行為をした。

「強いてわいせつな行為をしようと考え」
とある部分を否認し、

「『お尻触ってもいい。』などと言いながら」
とある部分については、おしりを触ってもよいとの許可を得ており、

「やにわに」(「その場で」)
「同女を抱きしめる暴行を加えてその反抗を抑圧した」
とある部分を否認し、

「『胸はどうだ。フェロモンを出させてやる。』などと申し向け」
とある部分については、
「十分女性として魅力がありますよ。自信を持ってください」
と言ったが、上記の用語は使っておらず、

「さらに、『感じるか。』などと申し向けながら、右手指をスカートの上から同女の陰部に押し込み上下に動かし、その陰部を弄び、もって、強いてわいせつな行為をした」
とある部分を否認する旨を述べている。

わいせつ精神科医による抗弁は通じませんでした。
裁判官は冷徹に払いのけました。
有罪の判決を下しました。
明日も当該判決文をみていきます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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