香西咲さんたちを食い物にしたわいせつ精神科医に待っているのは、免許取り消しや業務停止などの行政処分です。さらには刑法改正による収監も控えています

3日前(2021年6月11日)と2日前(2021年6月12日)のブログで、厚生労働省が現在検討しているわいせつ医師の行政処分にふれました。
厚生労働省は、これまで、刑事罰が確定した医師を処分の対象としてきました。
今後は、民事裁判でわいせつ等の事実が判明した場合も処分をおこなう方針のようです。

(参考。読売新聞。2021年6月11日)
「【独自】患者にわいせつ行為の医師、処分厳格化を検討…民事裁判記録も活用」

(参考。当ブログ)
<わいせつ医師の行政処分について>
2021年6月11日(3日前)
2021年6月12日(2日前)

3日前2日前のブログでは、大岡敏孝衆議院議員の2021年2月26日の国会質疑をふりかえりました。

2021年2月26日 衆議院 予算委員会

<第分科会で大岡敏孝議員が質した精神科医の性犯罪>

2021年2月26日 会議録
2021年2月26日 インターネット審議中継

(参考。当ブログ)
2021年4月21日(その1)
2021年4月22日(その2)
2021年4月23日(その3)

分科会で大岡敏孝議員が質した精神科医の性犯罪>

2021年2月26日 会議録
2021年2月26日 インターネット審議中継

(参考。当ブログ)
2021年4月24日(その1)
2021年4月25日(その2)

大岡議員の国会質疑をもう一度みてみます。

(2021年2月26日 衆議院 予算委員会第三分科会「会議録」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2021年2月26日 大岡敏孝 衆議院議員(自民党)

これは本当に、(わいせつ精神科医の性犯罪によって)被害者が次々と出ていく中で、しっかりと対応していかなければならないと思っております。

そうした中、現在法務省では、検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)において、性犯罪に関する刑法の議論が進んでいるというふうに承知をしております。
今回申し上げたとおり、医師と患者の地位や関係性を利用して性的関係を持つとか、あるいは、治療と称して薬物を使って、それで事実上合意を誘導して性的関係を持とうとしている場合、そうした精神疾患あるいは心の困難、あるいは障害を抱える患者のケースを想定したような議論がなされているのかどうか、教えていただきたいと思います。
当然のことながら、もう皆さん御承知だと思いますけれども、欧米においては、そもそもこの関係性を利用して性的関係になること自体を禁止されている。

精神科医と患者とか、先生と生徒とか、こうした関係でもって性的関係になること自体を禁止されているわけであって、私は当然、そちらに持っていくべきだというのが私の意見ですけれども、現在検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)ではちゃんと議論がなされているのかどうか、教えていただきたいと思います。

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(再掲。大岡敏孝議員。2021年2月26日)
現在法務省では、検討会性犯罪に関する刑事法検討会において、性犯罪に関する刑法の議論が進んでいるというふうに承知をしております
医師と患者の地位や関係性を利用して性的関係を持つとか、あるいは、治療と称して薬物を使って、それで事実上合意を誘導して性的関係を持とうとしている場合、そうした精神疾患あるいは心の困難、あるいは障害を抱える患者のケースを想定したような議論がなされているのかどうか、教えていただきたいと思います

法務省の性犯罪に関する刑事法検討会の議事録を確認します。

性犯罪に関する刑事法検討会

2020年8月27日 第5回性犯罪に関する刑事法検討会

(2020年8月27日 第5回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<24ページ>
2020年8月27日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

(前略。)
上司以外にも教師や習い事の先生、就職活動先のOB、OG、フリーランスの人たちの取引相手医療機関の医療職や心理職、福祉施設職員、利害関係、依存関係、脆弱性がある関係性など、いろいろな関係性が挙げられると思います。

それをどこまでどのような形で明確にするのかというのは、難しいところではあると思うのですけれども、少なくとも、その人の人生や将来、経済状態等を決定する権限のある人たち、医療心理、福祉施設職員のように、その人たちに力を行使したり、その人たちの生活、生命、精神状態を左右できるような立場にいる人たちからの被害は、きちんと罰する必要があるのではないかと考えております。

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<24~25ページ>
2020年8月27日 上谷さくら 委員(弁護士)

(前略。)
先ほど、齋藤委員が言われたように、やはり、教師や塾の先生と生徒、また、部活の先輩・後輩、会社の先輩・後輩、上司と部下の関係、取引先医師と患者など、こういうのは非常に多いにもかかわらず、一番救われていないゾーンだと思っています。

(中略。)

特に会社内とか取引先など、仕事が絡んでいると、なかなか言いづらいし、なぜか日本の場合は、被害者が責められて会社にいられなくなるということになっていますので、生活が成り立たないということに直結しているのですよね。

そのようなことも、現実としてたくさん起きていますので、この辺のところを、単に「地位・関係を利用し」というふうに言えばいいのか、関係性を細かく列挙するのかというのは、私の中でも、まだまだ検討は足りていないのですけれども、その辺りのことも議論していただければと思っています。

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<27ページ>
2020年8月27日 小島妙子 委員(弁護士)

(前略。)
少なくとも教師、それから、例えば、先ほど木村委員がおっしゃっていましたように、学校に雇われているスポーツの指導者等につきましては、監護者性交等罪の中に入れて拡大していくことが、必要ではないかという意見を持っております。

それ以外の関係性について、どこまでこのスキームでやっていくのかということについては、検討の余地があるかと思いますけれども、私としては、アルバイト先で被害に遭うことが多いので、職場も含めて、検討していただきたいと思っております。

また、被害者が18歳以上の場合の地位・関係性を利用した性行為、性交等についても、新たな犯罪類型を創設していただきたいと思っております。

親族、教師、雇用主、施設の職員等について、力関係を利用・濫用して行う性的行為を犯罪化する方向を考えたいと思います。

処罰範囲については、諸外国の法令を参考にして、国際基準にのっとった形で、ここの部分の改正も是非お願いしたいと考えております。

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2021年2月16日 第12回性犯罪に関する刑事法検討会

(2021年2月16日 第12回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<27ページ>
2021年2月16日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

(前略。)
心理療法で患者側の権利が阻害されるという点については、倫理にも関わることなので一点だけ言わせていただきます。

心理療法で患者側がセラピストに恋愛感情を持つことは、もちろん問題ありません。

しかし、セラピストと患者には圧倒的な立場の上下があり、セラピストが患者と性的行為をした場合、相手の恋愛感情に乗じたとしても、それは性的搾取となります。

セラピストにとって、患者からセラピストに向けられる恋愛感情は、患者の自由意思とは到底考えられないということが通常です。

セラピスト側が心理療法の間に患者に性的行為をするということが、ドイツで性犯罪として類型的に定められているというのは、心理職からすると自然なことです。
(後略。)

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2021年3月30日 第14回性犯罪に関する刑事法検討会

(2021年3月30日 第14回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<28~29ページ>
2021年3月30日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

地位・関係性に関してなのですけれども、これまで議論をお聞きしていて、今から私が述べることを刑法に反映いただくかどうかはさて置いて、地位・関係性による性的搾取についてもう少し御理解いただきたいなと感じましたので、少し御説明をさせていただきたく思います。
関係性の中で強者が弱者に対して、その関係性を破棄するとか、あるいは、その上下関係を理解した上で対等な関係になろうという努力をする、ということをしないままに性行為を要求するということは、搾取になり得るものだと思います。
一番説明のしやすい私自身の職業に関わることで説明をさせていただくならば、心理職とクライアントというのは対等ではありません。

心理職はクライアントの秘密をたくさん知っていて、クライアントは心理職の個人情報はほとんど知りません。

クライアントの中には、この心理職に見放されたら自分は死んでしまうかもしれないと思う人もいます。

そこまではいかなくとも、多くの場合、心理職はクライアントにとって心のよりどころであって、嫌われることには耐えられないという状況になります。

対して心理職は、クライアントとの面接が中断しても生活に大きな影響が出るわけではありません。

不均衡な関係の中で心理職がクライアントに性関係を持ちかけるとか、クライアントの恋愛感情かのように見える感情を利用して性関係を持つということは、クライアントの弱い部分や依存を利用した搾取になります

相手にとって拒否することは人生が揺らぎかねないことになりますし、クライアントに自傷行為とか自殺行為をもたらしかねない行為となります。

心理職とクライアントの関係は、恐らく大変分かりにくい関係だと思うのですね。
一見すると命とか生活に関わる問題があるとは分からないからなのですけれども、その心理職とクライアントの関係でさえ、そうした性的な搾取ということが成り立つと考えるならば、直接的に、例えば、この施設に面倒を見てもらえなかったら自分はこの社会で生きていられないとか、命が危なくなってしまうような障害者と施設職員などでは、拒否することや訴え出ることがどれだけ困難かということは想像に難くないと思います。

もちろん障害者と施設職員だけではなく、様々な地位・関係性の中でこうしたことがあるというのを、議論に活かすかどうかというのは別として、理解いただきたいなと思いました。

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性犯罪に関する刑事法検討会は、先月(2021年5月)の21日に、取りまとめ報告書を公表しました。
わいせつ精神科医に関する記述もあります。
同報告書を参照します。

2021年5月21日 性犯罪に関する刑事法検討会 取りまとめ報告書

(2021年5月21日 性犯罪に関する刑事法検討会「取りまとめ報告書」より、引用。)

<17~18ページ>
2021年5月21日 性犯罪に関する刑事法検討会 取りまとめ報告書

以上のほか、地位・関係性を利用する類型については、現行法の下でも、暴行・脅迫や抗拒不能の要件に該当すれば処罰対象となることを前提に、
① 明確な暴行・脅迫がなくても、加害者が言動を用いて力関係を作り出し、被害者の立場の弱さや利害関係・依存関係を利用した場合には、被害者は抵抗できないので、少なくとも、相手の人生や将来、経済状態等を決定する権限のある者、相手の生活・生命・精神状態を左右し得るような立場の者による性的行為は罰することが必要である
② 私欲のために職責を汚すことは許されないので、性的要求に応じないことと不利益が結び付く報復型と、性的要求に応じることと利益が結び付く報償型をいずれも処罰すべきである
③ 刑法第178条の「抗拒不能」の程度は、同法第177条の暴行・脅迫と同程度であるとされているため、地位・関係性が利用された場合について、心理的抗拒不能に当たると認定することは困難なことがある。
現にそのような事例は不起訴処分とされることが多く、現行法での対処が困難な領域であるといえるので、優越的な地位や関係性を利用した場合を新たに類型化する必要がある
といった意見が述べられ、地位・関係性の具体例としては、
④ 後見人と被後見人、教職者と学生、雇用者と被雇用者、上司と部下、就職活動先のOB・OGと就職活動中の者、取引相手とフリーランスの者、医療機関の医療職や心理職、福祉施設職員と患者・利用者が挙げられた。

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これまでわいせつ精神科医は野放しの状態となっていました。
今後は、業務停止等の行政処分がおこなわれる可能性が出てきました。
これで終わりではありません。
刑法の改正も検討されています。
一刻も早く、わいせつ精神科医を刑務所に打(ぶ)ち込んでほしいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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