エーチームグループの一員である株式会社 エーチームアカデミーが敗訴しました。この種のタレント養成事業は香西咲さんたちのAV出演強要被害につながるとの指摘もあります

2018年5月16日

いまから3年前(2018年)の5月16日のことです。
特定適格消費者団体の消費者機構日本は、株式会社エーチームアカデミーをうったえました。
消費者機構日本のホームページを確認します。

(2018年5月23日 特定適格消費者団体 消費者機構日本「株式会社エーチーム・アカデミーに対し、差止請求訴訟を東京地方裁判所に起こしました」より、引用。)

2018年5月23日 特定適格消費者団体 消費者機構日本
<差止請求訴訟を提起するまでの経緯>

(1) 消費者より、当該事業者の運営する芸能人養成校「エーチーム・アカデミー」(以下、「本件学校」といいます。)の入学時諸費用(38万円)の不返還についての情報提供が当機構に寄せられました。
当機構で本件学校の学則を確認したところ、
退学あるいは除籍に際して、すでに納入している入学時諸費用は返金しない。」
オリエンテーション実施日以後の退学等の場合は、入学時諸費用を返金しない。」
という条項がありました。

  

(2) 当機構は、当該事業者株式会社エーチームアカデミーに対し、上記内容が消費者契約法第9条第1号に抵触する不当条項であると考えられることから上記内容の意思表示を行わないこと(本件学校の学則から削除すること)を求め、2017年9月4日付で裁判外での申入れを行いました。
これに対し、当該事業者株式会社エーチームアカデミーより同年10月19日付で回答書が送付されました。

(後略。)

  

(3) 当該事業者株式会社エーチームアカデミーからの回答は「申入れ事項の全てではなく、一部について改訂の検討に入る」というものであり、当機構の申入れ(学則から入学時諸費用の不返還条項を削除すること)に沿った具体的な内容ではありませんでした。
当機構は、入学時諸費用を不返還としていることが問題である理由を記した再申入書を2017年11月17日付で当該事業者株式会社エーチームアカデミーへ送付しました。
これに対する回答がいただけなかったため、同年12月26日付及び2018年2月9日付で文書にて回答を要請しましたが、当該事業者株式会社エーチームアカデミーからは回答をいただけませんでした。

(後略。)

  

(4) そのため、当機構は、2018年4月25日付で消費者契約法第41条第1項に定める書面による差止請求を行いました。
その後、1週間余を経過しても差止請求の趣旨に添った措置が執られたことが確認できなかったため、2018年5月16日に同事業者株式会社エーチームアカデミーを被告とする訴訟を東京地方裁判所へ提起しました。(東京地方裁判所平成30年〔ワ〕第15327号)

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株式会社エーチームアカデミーは、エーチームグループの一員です。

(参考)
エーチームグループのホームページ

エーチームグループは以下の4つの会社から成っています。

株式会社 エー・チーム(A-TEAM)
 東京都港区元麻布3-6-9 元麻布館B1

株式会社 エー・プラス(A-PLUS)
 東京都港区元麻布3-6-9 元麻布館B1

株式会社 エー・ライツ(A-LIGHT)
 東京都渋谷区神南1-3-4 神南ビル6F

株式会社 エーチームアカデミー
 東京都渋谷区南平台町13-15 LUMBERONE3F

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2021年6月10日

株式会社 エーチームアカデミーは徹底抗戦したようです。
3日前(2021年6月10日)にようやく判決が出ました。
読売新聞の記事を参照します。

(2021年6月10日 読売新聞「芸能スクールに『退学時に入学費38万円返還しない』契約の変更命じる…東京地裁」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2021年6月10日 読売新聞

判決によると、芸能スクールには、毎年1500~2000人が提携先の芸能事務所などの推薦を受けて入学。
契約書では「入学時諸費用」として38万円が必要だとし、中途退学した場合も返金しないと規定している。
被告側(株式会社 エーチームアカデミー)は「経費などを含め、解約で被る損害は38万円を超える」と主張したが、判決は、受講生がスクールの講師から学ぶ芸能活動に役立つ実技などを考慮しても、13万円が上限だと判断した。
受講者は「プロの芸能人」として契約し、消費者として保護される対象ではないとする株式会社 エーチームアカデミー側の)主張も、「大半は芸能活動の経験がほとんどなく、実際に俳優などとして活躍できるのもごく一部だ」として退けた。

勝訴した消費者機構日本は、判決文等を公開しました。

(参考。消費者機構日本のホームページ)

2021年6月11日 消費者機構日本
<エーチーム・アカデミー差止請求訴訟 一部認容判決>

第一審判決

本事案の概要と判決の評価

提訴に至るまでの経緯

今回の事件の詳細につきましては、当該判決文をご確認ください。
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2018年に東京都が公表したタレント養成のトラブルに関する報告書

4年前(2018年)に東京都は、タレント養成のトラブルに関する報告書を公表しました。

2018年8月 東京都

甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 報告書

(参考。当ブログ)
<東京都が公表したタレント養成のトラブルに関する報告書について>
2019年2月5日
2019年2月6日
2019年2月7日

報告書の23頁に、以下の記述があります。

(2018年8月 東京都「甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件 報告書」より、引用。)

<23ページ>
東京都消費者被害救済委員会

2 同種・類似紛争の再発防止に向けて

(4) 行政に対して
ア タレント養成・タレント所属業等の規制について

この種の、タレント養成を標榜する事業者が多数存在するが、現状では行政が実態を把握する手段もなく、立ち入り検査等に入る手段が用意されていないし、違法な業務を是正させるのも容易ではない。

放置すれば、場合によっては所属タレントの無償労働、報酬のピンハネ、さらに進んでアダルトビデオへの出演強要など望まない活動等労働問題へとつながる可能性があることも指摘しておく。

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上述のとおり、東京都の消費者被害救済委員会は、タレント養成を標榜する事業者を放置すればアダルトビデオへの出演強要へつながる可能性がある、と警告を発しています。

このたび、消費者機構日本は勝訴しました。
エーチームグループの一員である株式会社 エーチームアカデミーは、敗訴しました。

今回の判決によって、AV出演強要がすこしでも減ることを期待しております。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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