先日、上川陽子法務大臣は、国会で、敢えてAV出演強要に言及しました。近々、香西咲さんたちのAV出演強要被害は、法制審議会へ諮問されることでしょう

一昨日(2021年4月18日)の当ブログで、2021年3月10日の衆議院法務委員会における質疑と応答にふれました。

2021年3月10日 衆議院 法務委員会

(参考)

動画 衆議院インターネット審議中継)

2021年3月10日
 衆議院 法務委員会

同委員会で、上川陽子法務大臣は、刑法改正の審議について答弁しました。

(参考。当ブログ)
2021年4月18日

上川大臣の発言を再掲します。

(2021年3月10日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)

2021年3月10日 上川陽子 法務大臣

失礼いたしました。
先ほど私、検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)の議論について二巡目というふうに申し上げましたけれども、三巡目に入っているということでございますので、訂正させていただきたいと思います。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録準備中
第15回(2021年4月12日)※議事録準備中
・第16回(2021年5月21日開催予定)

2021年3月10日 上川陽子 法務大臣

法制審議会の諮問の内容につきましては、これも検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)の結果を踏まえてということではありますが、この問題につきまして総合的にこれまで取り組んできておりますので、ここで、この問題は議論足らずなのでというようなことにならないような、そういうものに検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)でしていただきたいなと実は思っております。

また、法制審議会の方でも幅広く検討していただけるような、そうした環境整備については努めてまいりたいと思います。

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現在、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会において、刑法改正の審議がおこなわれています。
改正をめぐって、意見が対立しているものもあります。
上川大臣は、
法制審議会の方でも幅広く検討していただけるような、そうした環境整備については努めてまいりたいと思います
とのべました。
気概に溢れています。
上川大臣はこの日、さらに重要な発言をしています。
藤野保史衆議院議員とのやりとりをみてみます。

(参考)

動画 衆議院インターネット審議中継)

2021年3月10日
 衆議院 法務委員会

(2021年3月10日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)

2021年3月10日 藤野保史 衆議院議員(日本共産党)

このColaboというのは、全ての少女に衣食住と関係性をということを合い言葉に、困っている少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会を目指して活動されております。

配付資料二を見ていただきますと、伴走型の支援のフロー図というのがあると思うんですね。
いろいろな関係機関がありますけれども、それより先に、手前で、アウトリーチというのを行いながら活動する。

というのは、やはり今、少女たち、少年たちもそうですけれども、そもそも自分が何に困っているのかとか、助けを求めていいんだとか、そういうことも思っていない子供たちがたくさんいるんですね。

だから、窓口で待っていて、相談においでではなくて、その施設で待っているとかではなくて、出会いに行って、こういうものがあるよ、支援があるよということを提案していけるような、そういう活動がしたいということで、例えば、夜間巡回バス、あるいはスタッフが声かけで夜の町で歩いていくとか、あるいは、バスやテントの中で、食事、物品、情報、こういうことを提供し、相談に乗っていくという活動をされております。

今、2018年度からというお話がありましたけれども、やはりコロナ禍の影響で、とりわけ休校要請のあった去年の3月から相談が急増しております。
昨年度は年間で590人だった相談が、昨年度って、もう一昨年度ですね。
20年度は1,200人を超えている、4,000回以上の具体的対応を行っているということでありました。
仁藤さんによりますと、緊急事態宣言下での利用者というのは、知的障害とか重い精神疾患を抱えて、性産業で搾取されながら、路上やネットカフェ生活をしている方がほとんどだったということであります。

私が行った1月13日というのは、新宿の歌舞伎町のシネシティ広場でこのアウトリーチ活動が行われまして、実はこのColaboというのは、今まで、新宿の区役所に横づけして、だから、ある意味後ろを守られているところでテントとかを作ってやっていたんですけれども、私が行ったときは360度見渡せる場所で、緊張しながらテントの設営などを行ったことを覚えております。

実は、私が行った日じゃないんですけれども、つい先日、3月4日には、この同じ場所でやったんですけれども、嫌がらせなのか何なのか分からないんですが、たばこの火か何かでこのテントの一部が燃やされる、こういう事件も起きております。
一つ間違えば大惨事になるような、本当にそういう危険と隣り合わせの活動だと思っております。

ただ、テントの中では、やはりいろいろな、弁当などもありますし、机もあるし椅子もある。
バスの車内には、生理用品だとか、あるいは妊娠検査薬、あるいはコスメ用品や靴や洋服など、あるいはWiFi、充電器などもあるということなんですね。

このアウトリーチという、声かけ活動というのが一つ大きな役割を果たしているんですが、私も同行させていただきました。
3時間ほど歌舞伎町を歩いたわけです。配付資料の三を見ていただければと思うんですが、これが現物なんですけれども、こういうものを渡すんですね、会った少女たちに。家に帰れない、住むところがない方へ、ホテルを無料で用意します、こういうのを渡していく。
なかなか受け取ってくれない子もいるんですが、渡せたら、ああ、よかったと言うんですね、支援している人たちは。
もしかしたら、後でこれを見て、このQRコードで、ツイッターとかいろいろありますから、これを見て連絡してくれるかもしれない。
そういう活動をされております。

実は、新宿とか渋谷には、JKビジネスとか違法風俗店のスカウトと言われる人たちが百人以上おりまして、毎晩少女たちに声をかけているんですね。
私も目にしました、その方々、スカウト。
やはり飲食店のあれとは全く違うんです、雰囲気が。
もう一目で分かる。

先ほどもお話がありましたけれども、様々な理由で家に帰れない、帰りたくない、そういう少女たちに対して、スカウトは、仕事を探していないかとか、おなかがすいていないかとか、こんなところにいたら補導されるよとか、巧妙に声をかけて、食事も提供する、宿泊場所も提供するんです。まさに少女たちが切実に必要としている衣食住と関係性を与えることを手段として、風俗産業などに取り込んでいく。

仁藤さんは、少女たちがColaboなどの支援につながる前に危険に取り込まれる、それが後を絶たないとおっしゃっていました。
まさにこの声かけ活動というのは、Colaboの支援につながるのか、それとも、スカウトを通じて搾取や暴力の危険に陥ってしまうのか、その攻防の最前線だというふうに痛感いたしました。

大臣、お聞きしますが、このColaboのこうした取組、どのようにお感じになりますか。

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上述のとおり、藤野議員は、Colaboの活動をとりあげました。
Colaboはよく、JKビジネス被害の関連で名前が出てきます。
若年層の女性を支援しています。
AV出演強要被害には直接、関与していません。
藤野議員の質問に対して、上川大臣はつぎのように答えました。

2021年3月10日 上川陽子 法務大臣

困難を抱える女性たち、とりわけ若い女性たち、この課題につきましては、AVの問題あるいはJKビジネスの問題、様々な問題を抱えながら、複合的に抱えている若い方、女性たちが町に繰り出して、またそこでいろいろな手にかかるというふうなことがございます。

そういう中で、世代が近い方たちが、Colaboの活動そのものでありますが、声をかけて、アウトリーチをして、そして、そこでテントの中にお連れをして、そしていろいろなお話をしながら、その方の心を解きほぐしながら、一時的な居住を提供したり、悩み事を相談したりという形で、極めて寄り添い型のアプローチで取り組んでいらっしゃるということでありまして、今の日本の社会制度の中でも極めて重要な役割を担っているということを私自身も感じてまいりました。

Colaboの皆さんからの御要望の中にも、ただ、一時的な居住は提供できるけれども、長い間はなかなか民間の団体では難しいということも御指摘がございまして、そうした、国との、また民間との役割分担ということにつきましてもしっかりと総合的に取り組んでいかなければ、悩み解決にも、またそうした方たちの問題の解決にもつながらないということでございます。

その意味では、総合的な支援体制の中に、しっかりとお力を頂戴して、そして、特にアウトリーチでつながるということの重要性ということは、これは大変重要であるというふうに思っておりますので、今回の予算の措置におきましても、是非その部分について委託をさせていただきながら、その特性を生かした活動の中で、しっかりと女性たちを守って、そして導いていただきたいというふうに思っております。
しっかりと対応させていただきたいと思います。

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上川大臣は、特に訊(き)かれていないAV出演強要にふれました。
困難を抱える女性たち、とりわけ若い女性たち、この課題につきましては、AVの問題あるいはJKビジネスの問題、様々な問題を抱えながら、複合的に抱えている若い方、女性たちが町に繰り出して、またそこでいろいろな手にかかるというふうなことがございます
と。

法務省の性犯罪に関する刑事法検討会はこのたび、取りまとめ報告書(案)を作成しました。
この案のなかに、AV出演強要が明記されました。
たとえば、
いわゆるアダルトビデオへの出演の強要については、性的行為と撮影行為が密接不可分の関係にあり、性的行為の同意の有無に疑念が生ずる事例が含まれていることから、まずは、強制性交等罪や準強制性交等罪の適用の問題として、暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能の要件についての議論を踏まえることが必要であるし、ひそかに撮影する類型や強制性交等の犯行状況を撮影する類型等について議論した上で、更に別の要件を設ける必要があるかを検討すべきであるといった意見が述べられた
との記述があります。
法務大臣には、AV出演強要問題を法制審議会に諮問するかどうかの権限があります。
法務大臣が諮問しなければ、法案はつくられません。
AV出演強要の処罰は霧散します。

(再掲。上川陽子法務大臣)
困難を抱える女性たち、とりわけ若い女性たち、この課題につきましては、AVの問題あるいはJKビジネスの問題、様々な問題を抱えながら、複合的に抱えている若い方、女性たちが町に繰り出して、またそこでいろいろな手にかかるというふうなことがございます

上川大臣は、AV出演強要に対して、並並ならぬ関心を持っています。
AV出演強要が法制審議会へ諮問されるのは必定です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年9月29日

世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、
私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。

悪党はかならず処罰されます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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