【性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集(第12回会議分まで)】(1)。これを読むと、香西咲さんたちの勝利が近づいてきた、ということがわかります

昨年(2021年)の3月31日に法務省は、刑法の性犯罪に関する規定の改正を考察する性犯罪に関する刑事法検討会を設立しました。
同検討会はこれまで、みずから設定した論点にもとづいて、議論を重ねています。

(参考)
性犯罪に関する刑事法検討会 検討すべき論点

同検討会が定めた論点のなかに、
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方
があります。
具体的には、
他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか

撮影された性的な姿態の画像の没収(消去)を可能にする特別規定を設けるべきか
です。
AV出演強要に関しても、多くの委員が意見をのべています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録準備中
第14回(2021年3月30日)※議事録準備中
・第15回(2021年4月12日開催予定)

詳細につきましては、過日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
<性犯罪に関する刑事法検討会におけるAV出演強要処罰の論議>
2021年3月5日

性犯罪に関する刑事法検討会は先日、11回目までの論議をまとめた「意見要旨集」を公表しました。
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」に関する部分をみてみます。

性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集(第12回会議分まで)

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方①

性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集(第12回会議分まで)より、引用。)

<24~26ページ>
8 性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方

(1)他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか

① 被害の実態

〇 塾や学校、マッサージ店などでの盗撮事案は非常に多く、撮影される側が気付かないため潜在化することが多い。
また、航空業界では航空機内での客室乗務員に対する盗撮が問題となっているが、犯罪地の特定が難しく、適用される都道府県条例が定まらないため、取締りができない。
さらに、

アダルトビデオ出演強要問題では、意に反する契約を結ばされて同意なき撮影が行われて売却されている

し、スポーツ界では、トップアスリートから中高生の競技者に至るまで、赤外線カメラによる透視や、殊更に胸部や臀部を強調した写真を撮影してわいせつなコメントを付してインターネット上に投稿する行為が問題となっている。

〇 同意のない性行為を強いられて、その状況を知らない間に撮影されて、後に、その画像の存在を知られたくなかったら言うことを聞くよう言われ、画像を基に脅迫され、性的行為を強要されるといった実態がある。
〇 街中で声をかけられ、アルバイトとして行った先で衣服を身に着けた状態で撮影が始まり、年上の男性に取り囲まれて下着を見せるよう言われ、最終的に脅されてアダルトビデオの撮影に至る事例や、生徒や学生が複数の同級生に囲まれて撮影されながらレイプされる事例があるなど、今や多くの性被害が撮影とセットになっている。
〇 被害者に対し事前に性行為や裸体の撮影であることを告知しないまま、だまして撮影場所に連れ込み、恐怖や困惑の中で撮影に応じざるを得ない状況に追い込んで性的姿態を撮影し、撮影した画像をインターネットで頒布・販売して多額の利益を得ている業者がおり、一旦契約した以上、断れば違約金を払わなければならない、親にばらすなどと脅され、やむを得ずアダルトビデオに出演させられている被害者がいる。
〇 性的な姿態をいつどこで誰に見られるかは自ら決めるべきことであり、たとえ気付かない間に撮影されていても、また、顔が写っていない状態でも、性的な姿態を同意なく撮影されることや、撮影された画像を他人に見られること、撮影された画像を他人に持たれることは、自分の体を他人に性的に利用されることにほかならず、被害者を苦しめ、その尊厳を害するものであって、特に、画像を拡散されると、外出することが怖くなるほどの恐怖を覚えるものである。
〇 性的な画像を他人に見られるのではないかという恐怖から、うつ病や対人恐怖症になったり、死にたいという思いに駆られたりする人もいる。
〇 臨床や被害者の鑑定の経験から、性犯罪の被害の際に同意なく撮影が行われたことが被害相談や警察への届出、民事訴訟の提起の妨げとなり、被害者の精神的回復を遅らせる一因ともなっており、同意なき撮影が被害者を黙らせる手段として用いられる例が増加していると感じる。

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② 新たな罪の創設の要否・当否

〇 盗撮行為は、主に都道府県の迷惑防止条例で規制されているが、条例によって、対象となる行為や刑の重さが異なるため、不都合が生じており、軽犯罪法や建造物侵入罪により取り締まることができる場合もあるものの、軽犯罪法は刑が軽く、建造物侵入罪は撮影対象者が被害者にならないという問題があることから、全国一律に盗撮自体を規制することが必要。
〇 私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(以下「リベンジポルノ法」という。)では、盗撮自体が犯罪とされておらず、また、迷惑防止条例は、都道府県によって内容が異なる上、法定刑も軽いことから、新たな処罰規定が必要。
〇 機器の発達により盗撮が巧妙化する一方、画像が容易に流出し得る状況にある。
インターネット上に流出すると、画像の回収が非常に困難であるため、被害結果が重大なものとなることから、法律による対処が必要。
〇 撮影データやその記録媒体を没収・消去の対象とする前提として撮影行為を処罰対象とする必要性が高い。
〇 性的画像の撮影自体を原則として違法とした上で、契約書などで同意を取り交わしたものについては合法となるようにしていかなければ、既に氾濫し、拡散している性的画像の生成とその販売、拡散などを止められない。
〇 同意のない撮影行為が検討対象とされているが、同意に瑕疵がある場合として、例えば、顔を写さない約束であったのに写された場合、撮影したものを個人で持っている約束であったのに他人に拡散された場合、拡散の同意はしたが実際の拡散の範囲が異なっていた場合など、様々な場合が想定され、同意の有無の認定に問題が生ずる。

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③ 新たな罪の保護法益

〇 同意なく性的な姿態を撮影する罪をプライバシーを侵害する罪として構成することも可能であるが、性的な姿態が撮影され、それがデータとして固定化されることで撮影対象者の羞恥心、屈辱感、重大な不安などの感情を引き起こす危険性が類型的に高いことを重視し、性的自己決定権を損なう犯罪として位置付けた上で、撮影対象、撮影場所、行為態様などについて検討すべき。
〇 個人的法益としての性的自己決定権を損なう犯罪として位置付けるとともに、公序良俗に反するものとして社会的法益と位置付けることも考える必要がある。
〇 保護法益を狭く従来どおりのものと解した結果、処罰すべき行為が処罰されないということになると、被害実態を無視することにつながって本末転倒であることから、性的尊厳という新たな保護法益からアプローチすることが考えられる。
被告人がショッピングセンターにおいて、約5分間、執拗に被害者を背後から追跡し続けて、至近距離から多数回その臀部を撮影した行為が卑わいな言動に該当するとした判例の事案についても、保護法益を性的尊厳と捉えることになじむと考えられる。

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本日は、「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」に関して、
① 被害の実態」、
② 新たな罪の創設の要否・当否」、
③ 新たな罪の保護法益
までを参照しました。

性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集(第12回会議分まで)

明日は、ひきつづき、
④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為(撮影行為)」、
⑤ 新たな罪の処罰対象とすべき行為(撮影行為以外)」、
⑥ 検討すべき課題」、
⑦ その他
をみてみます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」は、13回目の検討会(※2021年3月8日)において、ふたたび議題となりました。
近々、同検討会の議事録が公開されます。
個人的には、新規定でなく、強姦罪(強制性交等罪)が適用されることを期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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