刑法改正に関する宮田桂子弁護士の論説(4)。香西咲さんたちにAV出演強要をおこなったやつらに待っているのは処罰です。刑法はおおきく変わろうとしています

刑法の改正を審議している法務省の検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)は、これまで、順調に論議を重ねています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
第13回(2021年3月8日)※議事録準備中
・第14回(2021年3月30日開催予定)

同検討会は、座長と、16人の委員で構成されています。

(参考)
性犯罪に関する刑事法検討会 委員名簿

委員のなかでもっとも耳目を集めているのは、宮田桂子委員です。
週刊金曜日の記事を参照します。

(2020年4月28日 週刊金曜日「刑法性犯罪規定改正へ一歩刑法見直す検討会設置決定被害当事者も検討委員に」より、引用。)

2020年4月28日 週刊金曜日(小川たまかさん)

(2020年)3月31日、性犯罪に関する刑法のさらなる見直しに向けた検討会の設置と、検討委員の発表が法務省から行なわれた。
(中略。)
弁護士4名中、小島妙子弁護士は日弁連の両性の平等に関する委員会メンバーだが、残る2人はバランスを取って改正反対派の刑事弁護人が選ばれている。特に宮田桂子弁護士は前回改正後もメディア露出が多く、反対派の急先鋒だ。
(後略。)

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4日前のブログより、同検討会における宮田桂子委員の論説をふりかえっています。

(参考。当ブログ)
<宮田桂子委員の論説>
2021年3月19日
2021年3月20日
2021年3月21日

本日も宮田桂子委員の論説をみてみます。

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<26~27ページ>
2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)

行為の絞り込みの点と、転々流通の点の二つの点について意見を申し上げます。

行為の絞り込み

正に今、佐藤委員がおっしゃったように、合法な撮影と違法な撮影の客観的に区別がつかないような事態は起きるのだろうと思います。

スポーツイベント、あるいはパブリックな場所での撮影のように、自由に撮影が許されているような場所での撮影行為自体は取り締まることが困難になります。

そういう意味で、撮影対象を絞るとともに、保護法益を個人法益と考え、被害者が羞恥を覚えるようなものであれば処罰の対象に含めていくことが考えられるのではないか。

例えば、着替えを撮っているときに、バストは映っていない、下着は映っていないのだけれども、背中が思い切り映っている。

着替えているところを映されること自体がものすごく恥ずかしいことです。

処罰の対象を性的な意図を持ってやるものとするか、それとも、被害者の性的な羞恥心を害するようなものと捉えるのか、それによって条文の在り方がかなり違ってくるのではないかと思っています。

私は、積極的に処罰を推進するという考えは採らないので、あまり良い知恵がないのですけれども、行為を考えるときに、保護法益を個人法益と考えて、被害者の性的自由や性的な羞恥心に着目するのであれば、児童ポルノ法にあるような性器だとか性的な姿態というよりも、もっと撮影の客体を広げなければいけないような気がします。

また、撮影場所を限定することは問題があるのではないかという佐藤委員のお考えもありましたが、明らかにプライベートな場所で、どう考えてもここであったら抵抗なく裸になるだろうという場所、浴場の脱衣所とか、自分の家の中、家に帰ったら裸になって歩き回っている人も中にはいるみたいですから、そういうプライベートな空間での撮影というような立法は、対象を絞り込む上で有効な方法ではないかと感じます。

プライベートな場所で、性的なことも含めて、自分の行動を自由に行うという自己決定の問題ですから、どういう対象を撮るかというだけではなくて、こういう場所だったら絶対駄目といった定め方もあるのではないかと思っています。

この辺は私には良い知恵がございません。

転々流通

この盗撮の場合に問題なのは、先ほど小島委員がおっしゃったように、それが転々流通して、ネット上に掲示されてしまう、言ってみれば、頒布とか陳列の問題だと思います。

(再掲。小島妙子委員【弁護士】)
アダルトビデオの出演強要というのは非常に深刻な人権侵害をもたらしています
被害者に事前に性行為や裸体の撮影であるということを告知しないまま、だまして撮影場所に連れ込んで、恐怖や困惑の中で撮影に応じざるを得ない状況に追い込んで性的姿態を撮影し、インターネットで頒布・販売して多額の利益を得ている業者がおります
一旦被害に遭ってしまいますと、違約金で法外なお金を請求されたり、撮影された映像が海外に流されたりなどの深刻な被害を被るという現状がございますので、アダルトビデオ出演強要による撮影行為についても御検討いただければと思います

これが、性器が映ったものであれば、175条のわいせつ物の頒布等でいけるのです。
いっそのこと、刑法第22章(わいせつ、強制性交等及び重婚の罪)を個人法益に対する罪として再構築してみてはどうだろうか。

174条の公然わいせつについて、見たくない人が見ないで済むようにする権利と考える。

ストリップや乱交パーティーが同条で取り締まられますが、金を払ってストリップを見に行っている人、参加したくて乱交パーティーに参加している人を保護する必要はない。

そうではなくて、見たくない人が見ないで済む権利にする。

同様に、175条(わいせつ物頒布等)についても、性的な姿態等が公開されて困るという被害者の権利の方から再構築し直すということが可能なのではないかと思うのです。

175条(わいせつ物頒布等)の法定刑は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料であり、懲役と罰金の併科が可能な条文になっており、刑の面から見ても、条例と比べて重過ぎることはなく、刑の重さの妥当性という意味でも、この条文の再構築というのは考えられるのではないかと思うのです。

盗撮に限らず、人の性的な情報を頒布、公然陳列した者を処罰する規定というふうに再構築することはできないのかということは、文献等もなく、私の思い付きなのですけれども、申し上げてみた次第です。

それで、今、電磁データについては没収ができません。

そういう意味では、これは盗撮画像なのだから消去しなさいと裁判所等の機関に命じる権利を与え、命令されれば大概の人は消去するので、その命令に従わずに消去しなければ処罰するというような規定を置くならば、これが盗撮の画像だと知らなかったという人に対しても画像の消去に持っていくことが可能だと思うのです。

この場合、刑について、盗撮の画像と知りませんでしたという場合には非常に軽くすることも考えられるし、あるいは、命令されても消去しないのだから、そのような人は、もう頒布したり公然に陳列している人と同じだという価値観で、上記の175条程度の刑でもいいのかもしれない。

とにかく撮影されたものがいかに効果的に消去されるかという実質的な側面から条文の在り方を考えてみたらいいのではないかなというふうに思います。

没収、電子データの消去についての捜索・押収を含めた刑事法全体の改正まで望んでいたら、大変時間がかかる危険があるので、画像を自主的に消させるようなインセンティブをいかに与えるかという視点から罰則を考えてみたらいかがかなというふうに考えた次第です。

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(再掲。週刊金曜日)
弁護士4名中、小島妙子弁護士は日弁連の両性の平等に関する委員会メンバーだが、残る2人はバランスを取って改正反対派の刑事弁護人が選ばれている。特に宮田桂子弁護士は前回改正後もメディア露出が多く、反対派の急先鋒

そうでもないようです。

(再掲。宮田桂子委員【弁護士】)
被害者が羞恥を覚えるようなものであれば処罰の対象に含めていくことが考えられるのではないか

児童ポルノ法にあるような性器だとか性的な姿態というよりも、もっと撮影の客体を広げなければいけないような気がします

当該処罰規定の新設に関して宮田弁護士は、「反対派の急先鋒」というよりむしろ、「推進派」です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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AV業界は最早(もはや)、四面楚歌の状況にあります。
まわりは敵ばかりです。
味方はいません。
諸外国は、AV出演強要をきびしく処罰しています。
日本も早く、まともな国になってほしいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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