昨日(2021年3月3日)、AV制作会社の社員が逮捕された、との報道がありました。
NHKとテレビ朝日の報道を参照します。
NHK
(2021年3月3日 NHK「高校敷地に無断侵入し生徒撮影か」より、引用。)
●2021年3月3日 NHK
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テレビ朝日
(2021年3月3日 テレビ朝日「『AVに使うため』女子高校の卒業式を男が撮影か」より、引用。)
●2021年3月3日 テレビ朝日
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(再掲。NHK)
「卒業式が行われていた都内の私立高校の敷地内に無断で侵入した」
(再掲。テレビ朝日)
「女子高の敷地に無断で侵入した」
AV制作会社の輩(やから)は、建造物侵入の容疑で逮捕されました。
(参考。刑法)
□130条
「正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する」
AV制作会社の輩(やから)は、「会社から指示を受けて撮影に訪れていた」ようです。
撮影の目的は、「アダルトビデオに使うため」です。
AV制作会社の輩(やから)は、建造物に侵入した件で罪を問われます。
撮影についてはどうでしょう。
(再掲。テレビ朝日)
「当時、この学校では卒業式が行われていて、中山容疑者はこの様子を撮影していました」
現在の刑法は、このような撮影行為を処罰できるのでしょうか。
現在、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会は、刑法改正の審議をおこなっています。
(参考。性犯罪に関する刑事法検討会)
<開催状況>
・第1回(2020年6月4日)※議事録公開
・第2回(2020年6月22日)※議事録公開
・第3回(2020年7月9日)※議事録公開
・第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第8回(2020年11月10日)※議事録公開
・第9回(2020年12月8日)※議事録公開
●第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)
第10回性犯罪に関する刑事法検討会では、以下の4つの論点が審議されました。
(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会 議事概要より。)
〇 強制性交等の罪の対象となる行為の範囲(※二巡目の論議) 〇 法定刑の在り方(※二巡目の論議) 〇 配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方(※二巡目の論議) 〇 性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方(※二巡目の論議) |
「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
に関する議論をみてみます。
他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか(※二巡目の論議)
(参考。当ブログ)
<性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目の論議)>
・2021年2月19日(※AV出演強要問題)
・2021年2月20日(※AV出演強要問題)
・2021年2月21日
(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)
<26~27ページ>
●2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)
(前略。)
スポーツイベント、あるいはパブリックな場所での撮影のように、自由に撮影が許されているような場所での撮影行為自体は取り締まることが困難になります。 そういう意味で、撮影対象を絞るとともに、保護法益を個人法益と考え、被害者が羞恥を覚えるようなものであれば処罰の対象に含めていくことが考えられるのではないか。 例えば、着替えを撮っているときに、バストは映っていない、下着は映っていないのだけれども、背中が思い切り映っている。 着替えているところを映されること自体がものすごく恥ずかしいことです。 処罰の対象を性的な意図を持ってやるものとするか、それとも、被害者の性的な羞恥心を害するようなものと捉えるのか、それによって条文の在り方がかなり違ってくるのではないかと思っています。 私は、積極的に処罰を推進するという考えは採らないので、あまり良い知恵がないのですけれども、行為を考えるときに、保護法益を個人法益と考えて、被害者の性的自由や性的な羞恥心に着目するのであれば、児童ポルノ法にあるような性器だとか性的な姿態というよりも、もっと撮影の客体を広げなければいけないような気がします。 (後略。) |
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<30ページ>
●2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)
(前略。) 撮った画像を、例えば性的な部位を特にアップしてSNSに載せる、卑わいなコメントを付けるようなことですけれども、韓国では、そういう対象者の意思に反した性的欲望や羞恥心を誘発することができる形に編集、合成、加工したものの頒布等の禁止の罪が確かあったかと思うのですけれども、例えばそのような形で、編集した者に対しての処罰が考えられます。 スポーツ選手の姿態を撮影する、これは合法な目的で撮影しているのか、違法な目的で撮影しているのかは分からない。 これは、海水浴場での撮影も同じですから、これはやはりどこかでその人がその画像をアップするなり、誰かに譲渡するなり、何かなければ発覚しないような類いのものではないかと思うのです。 ですから、処罰の対象に、加工した画像などに関することも含める方法も考えられるのではないかと思います。 ただ、赤外線カメラでの撮影の場合には、裸体を撮影しているわけですから、事後的にそれが分かったという場合には、処罰自体は、先ほどの性的な対象、性的に羞恥心を覚えるような対象物を撮影したということでいけるのだとは思うのですけれども、それは事後的に見つかったから出てくるという形になるのかなというふうに思っています。 |
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(再掲。NHK)
「高校では当時、卒業式が行われていて、中山容疑者は校舎の外で記念撮影をしていた女子生徒の姿をビデオカメラで勝手に撮影していたということです」
(再掲。テレビ朝日)
「男は『アダルトビデオに使うために撮影した』と説明しています」
(再掲。宮田桂子委員)
「撮った画像を、例えば性的な部位を特にアップしてSNSに載せる、卑わいなコメントを付けるようなことですけれども、韓国では、そういう対象者の意思に反した性的欲望や羞恥心を誘発することができる形に編集、合成、加工したものの頒布等の禁止の罪が確かあったかと思うのですけれども、例えばそのような形で、編集した者に対しての処罰が考えられます」
一刻も早く刑法を改正して、AV制作会社が普段おこなっている盗撮行為を断罪してほしいものです。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
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世の人々はAV業界に対して底知れぬ恐怖心をいだいています。
とりあえずは刑法の改正を望みます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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