昨日(2021年2月16日)、第12回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。
当日の議題は、議事概要で紹介されています。
議論は佳境に入っています。
議事録の公開が待たれます。
同検討会の審議状況につきましては、国会でもとりあげられています。
昨年(2020年)の11月13日に、ふたりの国会議員が、現況を訊(たず)ねました。
詳細につきましては、一昨日と昨日の当ブログをご覧ください。
(参考。当ブログ)
・2021年2月15日(※一昨日。稲田朋美衆議院議員の質疑)
・2021年2月16日(※昨日。串田誠一衆議院議員の質疑【その1】)
本日もひきつづき、串田誠一衆議院議員の質疑をみてみます。
(参考。性犯罪に関する刑事法検討会)
<開催状況>
・第1回(2020年6月4日)※議事録公開
・第2回(2020年6月22日)※議事録公開
・第3回(2020年7月9日)※議事録公開
・第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第8回(2020年11月10日)※議事録公開
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□2020年11月13日 衆議院 法務委員会 |
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・第9回(2020年12月8日)※議事録公開
・第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)
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2020年11月13日 衆議院 法務委員会
(串田誠一衆議院議員の質疑【その2】)
(2020年11月13日 衆議院 法務委員会「議事録」より、引用。)
●2020年11月13日 串田誠一 衆議院議員(日本維新の会)
次に、障害児者への性犯罪に関しても検討していただきたいと思うんですが、先ほど(2017年)、監護者規定で、179条、
(参考。刑法) 2 18歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じて性交等をした者は、第177条(強制性交等罪)の例による。 18歳未満の監護者規定というのがつくられましたが、障害児者というものに対する性犯罪というのは非常にふえている。 |
逆に、非常にふえているというのは数字だけで出ているだけで、氷山の一角で、これをやはり訴えることができない障害児者もすごく多いんですね。 |
障害児者に対しては、やはり、障害児者と類型的な監護関係にある場合には、何らかの性的な関係があった場合には、もうそれは同意がないんだ、障害児者を守っていかなきゃいけないんだという規定が必要である、そういう声も非常に強まってきているわけでございます。 |
ぜひ、障害児者、これは本当に犯罪数が多いので、特別規定の創設というのはこれは必要であると私は思うんですが、大臣、この点についても検討していただけるということでよろしいでしょうか。 |
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●2020年11月13日 上川陽子 法務大臣
障害者を被害者とする性犯罪につきましては、障害者が被害に遭いやすいという実態を踏まえまして、障害者の特性に配慮した規定を設ける必要がある、そうした指摘があることにつきましては承知をしているところでございます。 |
先ほど申し上げましたとおり、法務省においてただいま開催しております性犯罪に関する刑事法検討会におきましては、準強制性交罪等の心神喪失、抗拒不能の要件のあり方、また、地位、関係性を利用した犯罪類型のあり方が検討すべき論点として挙げられているところでございます。
その中におきまして、被害者が障害を有する場合につきましても議論が行われているところでございます。 |
今の段階で所見を述べることについては差し控えさせていただきたいというふうに思いますが、今委員の御指摘の案件につきましても、この中で御検討をしっかりしていただけるものと期待をしているところでございます。 |
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(参考。当ブログ)
<障がいを有している方々への性暴力について>
・2021年2月4日
(2020年11月13日 衆議院 法務委員会「議事録」より、引用。)
●2020年11月13日 串田誠一 衆議院議員(日本維新の会)
性犯罪に関してはもう一点、性的同意年齢、これは日本は13歳ということで、諸外国と比べてもかなり、著しく低いんですね。これはもう喫緊の課題であると思っております。 |
これは、大臣、早急にこれについての改正も進めていただけていると思うんですが、現在、何歳ぐらいが検討の年齢なのか、もしよろしければ教えていただければと思います。 |
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●2020年11月13日 上川陽子 法務大臣
ただいま検討中ということでございますので、現行法上の13歳未満とされていることについて、御意見として、引き上げるべきという御意見があることは十分承知しているところでございます。 |
現段階におきまして、今私の立場で申し上げるということについては差し控えさせていただきたいと存じますけれども、性犯罪に係る刑事法のあり方、この検討は喫緊の課題であると再三申し上げているところでございます。 |
とにかくスピード感を持って充実した質疑を行っていただき、そして、しっかりとそれを踏まえて対応することができるように期待をしているところでございます。 |
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●2020年11月13日 串田誠一 衆議院議員(日本維新の会)
個人的には16歳ということを私としては要望したいなというふうに思っておりますが、15歳、16歳程度のところが今議論されているのかなという感じがいたしております。
次に、子供の親権問題、これも大臣の所信に書かれているところでございます。 |
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性交同意年齢の引き上げについて
(再掲。串田誠一 衆議院議員。2020年11月13日)
「性犯罪に関してはもう一点、性的同意年齢、これは日本は13歳ということで、諸外国と比べてもかなり、著しく低いんですね。これはもう喫緊の課題であると思っております」
(再掲。上川陽子 法務大臣。2020年11月13日)
「現段階におきまして、今私の立場で申し上げるということについては差し控えさせていただきたいと存じますけれども、性犯罪に係る刑事法のあり方、この検討は喫緊の課題であると再三申し上げているところでございます。とにかくスピード感を持って充実した質疑を行っていただき、そして、しっかりとそれを踏まえて対応することができるように期待をしているところでございます」
後日、性犯罪に関する刑事法検討会の山本潤委員と、上川陽子法務大臣はそれぞれ、性交同意年齢の引き上げに対する所懐を口にされました。
(参考。性犯罪に関する刑事法検討会)
<開催状況>
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山本潤委員と上川陽子法務大臣の発言を順にみていきます。
山本潤 委員
(2020年12月15日 「ポリタスTV『抗拒不能要件はなくなるのか?』|法務省で行われている性犯罪関連の刑法改正議論の現在地と、2017年改正で積み残された4つの課題について」より、引用。)
<01:09:00のあたりから>
●2020年12月15日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)
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上川陽子 法務大臣
(2021年1月14日 FNNプライムオンライン「13歳は責任を持って正しく「性交」を判断できる年齢だろうか 法務大臣に聞いた」より、引用。)
●2021年1月14日 FNNプライムオンライン
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(略。)
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上述のとおり、昨年(2020年)の11月13日の衆議院法務委員会で、上川陽子法務大臣は、
「現段階におきまして、今私の立場で申し上げるということについては差し控えさせていただきたいと存じます」
と答弁しました。
後日、上川大臣は、テレビのインタビューで、
「私は、このままでいいとはまったく思っていません。一定の前進をしていく必要があると思います」
と、現役の大臣としては異例の発言をしました。
上川大臣は、AV出演強要についても思いがあります。
(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
(AV出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
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(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
期待しています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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