日別アーカイブ: 2021年2月13日

【刑法改正】山本潤委員の「被害者の年齢よりも加害者の行為により焦点を当てた方が良い」との発言は慧眼です。香西咲さんたち被害者の励みになります

法務省は、現在、刑法改正の検討をおこなっています。
審議を担っているのは、同省内に設置された性犯罪に関する刑事法検討会です。
開催状況は以下のとおりです。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第12回(2021年2月16日開催予定)
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AV出演強要に関する論議につきましては、過日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
性犯罪に関する刑事法検討会に関する当ブログの記事
<AV出演強要に関する議論>

2020年9月14日(※第4回目の議事録を参照)
2020年9月23日(※第4回目第5回目の議事録を参照)
2020年9月25日(※検討会に提出されたAV出演強要に関する資料)
2020年11月18日(※第6回目の議事録を参照)
2020年11月19日(※第4回目と第5回目と第6回目の議事録を参照)
2020年12月2日(※処罰規定に関する2つの考え)
2020年12月5日(※強制性交等罪と準強制性交等罪の適用について)
2020年12月12日(※第7回目の議事録を参照)
2020年12月26日(※AV出演強要に関する巡目の論議①)
2020年12月27日(※AV出演強要に関する巡目の論議②)
2020年12月28日(※AV出演強要に関する巡目の論議③)

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性犯罪に関する刑事法検討会は、「検討すべき論点」に沿って論議をおこなっています。
当ブログではまだ、参照していない議論があります。

被害者が一定の年齢未満の者である場合について加重類型を設けるべきか

本日は、こちらの論議をみてみます。

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<14ページ>
2020年9月24日 井田 良 座長(中央大学教授)

(略)、検討すべき論点の)二つ目の「〇」、
「被害者が一定の年齢未満の者である場合について加重類型を設けるべきか」
について御意見のある方、御発言をお願いしたいと思います。

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<14ページ>
2020年9月24日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

被害者が一定年齢未満の場合というのは、恐らく子供への性被害を想定して、それを何歳に設定するのかというお話だと思うのですけれども、性暴力被害では、子供でも大人でも長期間にわたって何十回も何百回も性加害が繰り返された人が予後が最も悪いということが分かっています。
もちろん、単回の性被害であっても、本人の主観的に深刻な状況であって、なおかつサポートを受けられていない場合でも予後は悪く、一概には言えないので、私の個人的な意見ですけれども、被害者の年齢よりも加害者の行為により焦点を当てた方が良いのではないかと思います。
どういうことかというと、加害者が繰り返し性加害を行う、そういう傾向を持っている人の場合、出所してまた性加害して捕まって、また刑務所に入所してまた出所してというような、加害を繰り返している人もいますし、また人に知られずにそういう犯行を繰り返しているという人もいます。
問題の一つは、出所をするときに性加害行動を手放しているのかどうかというアセスメントがされていないことです。
再び加害を起こす傾向が高い人に対して、対策を取るなどの措置が司法のシステムの中でまだまだ取られていないのではないかと思います。
大阪などでは、子供を性犯罪から守る条例などを制定して、支援員を置いてフォローしている場合もあるのですけれども、それも出所してから、そして出所した人が自分からつながった場合と限られており、出所時に専門的にアセスメントするということがなされていないと思います。
イギリスなどでは、医療チームがアセスメントを行っていると聞いています。
また、保護観察のときに再犯の性犯罪防止・治療教育プログラムなども設定しているかと思うのですけれども、やはりこのような加害者が再び加害を起こさないような行動を命令として実施してもらうような形を取った方が、より効果的なのではないかと思います。
どう作っていくのかは、この検討会での話を超えるのかもしれないのですけれども、関係性の病とも言われる性暴力加害に関して、治療教育とか再犯防止制度をより活用して、加害を防止するという視点を持っていただければと思いました。

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<14~15ページ>
2020年9月24日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

私も、子供のときの被害と成人になってからの被害、それぞれ被害の内容は様々ですので、単純に比較するのは困難だと思っております。

しかし、子供のときに被害に遭った人がその後再度性被害に遭うリスクが高くなることや、成人になってからの被害において被害後に精神的後遺症が深刻になるリスク要因の一つに、子供時代に性被害に遭っていることというのは確かにあります。

もちろん、子供時代に被害に遭うのは、人格形成にも影響を及ぼすので、被害の影響が甚大です。

ただ一点、山本委員とも似ているのですけれども、子供を対象とした性犯罪の重大な問題として加害者の常習性が高いということが挙げられます。

単純に刑を重くするかどうかというと、その観点の議論だけでは少し不足しているのではないかと思います。

再犯を防ぐという意味で、今は刑務所の中では再犯防止のプログラムが行われ、保護観察で5回のプログラムも行われていますけれども、性犯罪については、目の前に被害者となり得る対象がいる社会内での再犯防止プログラムを継続することが何より大事です。

ここの議論ではないかもしれないのですけれども、法定刑に関しては再犯防止の取組と併せて考える必要があると考えております。

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<15ページ>
2020年9月24日 池田公博 委員(京都大学教授)

この点も、この類型に当たる行為が特に悪質であるということは、そのとおりであろうと思っております。

法定刑の引上げの要否を検討するに当たっては、先ほどの議論と同様に、現在の強制性交等罪や監護者性交等罪の法定刑の幅の中で適切に評価されているかどうかということが問題になるように思います。

第1回の配布資料7-2(※8頁以降)の量刑傾向を見ますと、監護者性交等罪は強制性交等罪よりは明らかに重く処罰されておりまして、このような見方が反映されているという評価にもつながるのではないかと思います。

こちらについても、このような事情が実務上どのように評価されているのかということについて、実情をお話しいただけると有り難く存じます。

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<15ページ>
2020年9月24日 小島妙子 委員(弁護士)

実情ではないのですけれども、この論点についての意見を申し上げたいと思います。

子供に対する性犯罪というのは長期間にわたって子供を苦しめて、その後の人生に重大な損害を与える行為だということは皆様御承知のことかと思います。

成人が被害者の場合より重く処罰することを考えるべきではないかと思います。

ただし、未成年者が行為者であるなど子供同士の場合は加重類型としないということも検討するべきであろうと考えております。

先ほど齋藤委員からも御指摘がございましたが、この問題については、量刑の在り方を論じる際に、併せて施設内・施設外における性犯罪の再犯防止教育の在り方とか保護観察における治療プログラムへの参加などの義務化なども、特に子供に対する性被害については併せて検討することが重要ではないかと考えております。

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<15ページ>
2020年9月24日 中川綾子 委員(大阪地方裁判所部総括判事)

実情をということでしたので申し上げますが、性暴力の被害が被害者に深刻な影響を及ぼすというのは、大人にとってもそうだと思うのですけれども、特に子供の性被害の場合は、成長過程にあって被害者のその後の人生に長期にわたって深刻な影響を及ぼすというのは、皆様おっしゃっているとおりだろうと思います。

量刑の本質というのは、被告人の犯罪行為に見合った刑事責任を被告人に与えると、そういう分量を明らかにするというところにありますが、一定年齢未満の年少者に対して性犯罪に及んだ場合、やはりその結果の重大さ、つまり被害児童の今後の成長に対する悪影響は量刑を重くする事情として十分考慮しているというふうに思います。

また、先ほどもありましたが、被告人が低年齢の抵抗できない被害児童に対して理解力の差とか力関係の差を利用して継続的に性的虐待に及んでいるような場合については、常習性があるとか、犯行態様が悪質であるとかといった点が量刑を重くする事情として評価されているように思います。

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<15ページ>
2020年9月24日 渡邊ゆり 委員(東京地方検察庁検事)

今、中川委員からお話がありましたとおり、実務では、被害者の方が子供だということになりますと、被害結果が甚大だということもありますし、やはり子供が抵抗しないものですから、こういう言い方は適当ではないかもしれませんが、犯人にとっては、犯行に及びやすい、安易に犯行に及ぶというような傾向がありまして、結果、繰り返すことがある。

一方で、繰り返すことの立証が難しいことがありまして、そういったことも踏まえて求刑も考えておるところです。

実際に、私は、今、東京地検の公判部というところにいて、常時2、000件ほどの事件がその部にはあるわけですけれども、その量刑傾向を見ますと、やはり被害者が子供の場合には重くなっているというのが実感でございます。

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この議論のつづきは、明日のブログでみてみます。

(再掲。山本潤 委員)
性暴力被害では、子供でも大人でも長期間にわたって何十回も何百回も性加害が繰り返された人が予後が最も悪いということが分かっています

被害者の年齢よりも加害者の行為により焦点を当てた方が良いのではないかと思います

山本潤委員は、
子供でも大人でも長期間にわたって何十回も何百回も性加害が繰り返された人が予後が最も悪い
とのべています。
AV出演強要も、「何十回も何百回も性加害が繰り返され」ます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月14日

今まで人間とは思えない仕打ちを受け続けてきた事、やっと吐き出す事ができました。
こんな私ですが今も変わらず好きでいてくださる方、本当にありがとうございます。
何度も言うけれど今後私はその人たちを大切に生きていくのみです。
「おまえ明日死ぬかもしれないんだから(←青木亮の口癖)」

自民党と政府は、性犯罪者に対してGPSを装着することを考えています。

(参考。当ブログ)
<GPSの装着について>
2020年8月12日
2020年8月14日
2020年9月21日

刑法の改正と併せて、GPSの装着のほうも実現してほしいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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