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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その10)。香西咲さんたちのAV出演強要被害に対して、強姦罪(強制性交等罪)は適用されるのでしょうか

刑法改正を審議する法務省の性犯罪に関する刑事法検討会はこれまで、12回、会議を開いています。
議事録につきましては、10回目までのぶんが公開されています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)
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10回目の検討会議事録は、9日前(2021年2月19日)に公開されました。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
(参考。当ブログ)
2021年2月27日(※昨日)

法定刑の在り方について(※二巡目)
(参考。当ブログ)
2021年2月23日
2021年2月24日

配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
(参考。当ブログ)
2021年2月25日
2021年2月26日

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
(参考。当ブログ)
2021年2月19日(※AV出演強要問題)
2021年2月20日(※AV出演強要問題)
2021年2月21日

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本日は、昨日にひきつづき、
強制性交等の罪の対象となる行為の範囲
に関する論議をみていきます。

2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※昨日のつづき)

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<5ページ>
2020年12月25日 池田公博 委員(京都大学教授)

今、被害については同等で、線引きをすることが難しいというお話がありましたけれども、それを踏まえて、意見要旨集の「②」(身体の一部や物を膣・肛門・口腔に挿入する行為を含めることの要否・当否)の2ページの上から2番目の「〇」について意見を申し上げたいと思います。

(参考。「②」の2ページの上から2番目の「〇」)

〇 平成29年改正において肛門性交及び口腔性交を強制性交等罪の対象に追加した際の議論を前提とすると、第一に、強制性交等罪は強制わいせつ罪の加重類型であり、性的意味が乏しい行為を強制性交等罪の対象に含めることはおよそ正当化し難いところ、口腔内への物や指の挿入など性的意味が乏しい行為も存在することから、性的な意味が明らかであって、性的な侵害行為と評価できるものに限って追加することが必要であり、第二に、行為態様を追加する場合には、これに該当する行為が全て強制性交等罪と同程度の悪質性・当罰性を有することが必要であるところ、身体の一部や物を挿入する行為については、同罪と同程度の当罰性を有する行為も多数あるものの、全ての行為が同程度の当罰性を有するかについては若干の疑問がある。

こちらにありますように、身体の一部や物を体腔内に挿入する行為として想定される類型、つまり、何を何に挿入することを想定するかについて、その中には、強制性交等罪における性交等と同じく、わいせつ性を備え、かつ、それらと同等の悪質性・当罰性を有するものも考えられるわけですけれども、他方で、それらの全てが同じ程度の当罰性を有するかについては、なお検討が必要であると指摘されているところです。

例えば、いわゆる性玩具を口腔内に挿入する行為ですけれども、それ自体は先ほどの小島委員の御指摘にもありましたように、わいせつ性を備えるということはできると思いますけれども、他方で、それを単体として見たときに、それ自体を性交等、つまり、性交、肛門性交、口腔性交と同等の法益侵害があると言えるかについては、議論の余地もあるのではないかと思います。

また、膣や肛門に身体の一部や物を挿入する場合についても、議論があると思いますけれども、挿入する物の形状や挿入の態様によっては、わいせつ性を備えるかの評価について分かれ得る場合もあると思いますし、行為の悪質性・当罰性の程度は様々であるということを考えますと、それらの全てを強制性交等の罪と同等の悪質性・当罰性があるということは難しいのではないかと思われます。

こうした点を踏まえて考えてみますと、身体の一部や物の体腔内への挿入を強制性交等罪に含めることの要否・当否を検討するに当たりましては、当罰性のある行為を切り出すという観点からは、更に行為の意味や行為態様の明確化を図ることについて、検討の必要があるのではないかと思っております。

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<5~6ページ>
2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)

先ほども出てまいりましたし、意見要旨集の1ページの「①」(被害の実態)、「②」(身体の一部や物を膣・肛門・口腔に挿入する行為を含めることの要否・当否)にたくさん出てきている被害者の精神的なショックや被害者の与えられたダメージだけで立法理由を考えてよいのかという観点から意見を述べさせていただければと思います。

私も被害者の相談などを受けますけれども、精神的なショックを受けたということを考えれば、いわゆるオーラルセックス、177条(強制性交等罪)の口腔性交とは異なって、唇や舌を用いて性器、乳房などをなめるような行為であっても、被害者のショックは、ものすごく大きい。

性器をなめられるのも、性器に挿入されるのも、ショックは同じなのではないでしょうか。

刑事立法をする場合には、被害者側の事情も考える必要がありますけれども、犯罪となる行為の集合をどうやって作るかに際しては、その行為の類型としての同一性を考えて、更にその行為の処罰の必要性についても考えていく必要があると思っています。

そういう意味では、177条(強制性交等罪)、178条(準強制性交等罪)に規定されている男性器の挿入行為というのは、最もよく起こりがちな性的被害であって、それによって処女膜裂傷とか肛門の裂傷といった傷害結果が生じやすく、女子の被害であれば、妊娠の危険性があるなど、非常に被害が大きくなる可能性もありますし、また、刑法によって、男性器にまつわる行為を犯罪とするということで、加害者が自分の身体で快楽を得る行為を禁圧するというメッセージを与えることにより、一般予防の効果が上がるという意味があると思うのです。

ですから、私は、男性器の挿入行為と、ほかの物の挿入行為を分けるということは著しく不合理とはいえないと思っているのです。

また、特に指や舌などの場合には、挿入したのか、触れただけなのかという、つまらない争いが必ず起こります。

強制性交等罪なのか、強制わいせつ罪なのかという争いが起きるというのは非常に不毛だと思います。

(参考。刑法)
177条
(強制性交等)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

176条
(強制わいせつ)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

強制わいせつ罪は非常に刑の幅が広いですから、法定刑の中で、相当重い刑を言い渡すことはできるのです。

さらに、手指の挿入、舌の挿入、あるいは器物の挿入によって非常に精神的なショックを受けたという事例の中で、例えばPTSDを発症したということであれば、それを傷害と評価して、強制わいせつ致傷罪での処罰も可能になり、更に処罰を重くするということが可能と考えています。

以上、私は、立法するときのターゲットの定め方について、被害者の被害感情だけでよいのかという点から、消極的な意見を述べさせていただきました。

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<6ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

意見要旨集の2ページの「④」(考えられる規定の在り方)の1つ目の「〇」との関係での意見です。

(参考。「④」の1つ目の「〇」)

〇 例えば、「わいせつな行為であって、かつ、身体への侵入を伴う行為」を処罰する類型を設けることとすれば、性的性質のない行為が処罰対象となるとの懸念は解消されるが、さらに、それを強制性交等罪と同じ重さで処罰すべきかという問題もあり得るところ、対応策としては、強制性交等罪の対象にこれらを含める方法のほかに、強制性交等罪とは別に類型を設けて、強制性交等罪と同じ法定刑により、又は、強制わいせつ罪と強制性交等罪の中間に位置する法定刑により処罰する方法も考えられる。

性的な挿入行為の中に、性交等と同じ当罰性を有するものがあることは間違いないと思いますので、それについては、可能な限り類型的にも重い法的評価を与えて対応していくことを追求すべきであろうと思います。
しかし、他方で、それを重い処罰の対象にするときに、同じカテゴリーに入ってくる行為の中には、やはり性交等と同じ評価を与えるには足りないものもどうしても出てきてしまいます。

規定の仕方として、きれいに性交等と同等のものだけ切り出せればいいわけですが、それがなかなか難しいというところに問題があるかと思います。

そうしますと、わいせつ行為であることを前提に、挿入を伴うような行為に関して、重い方については性交等と同じ評価を与えつつ、軽い方については性交等と同じとまではいえないということを同時に表す規定の仕方として、新たな犯罪類型を設けた上で、法定刑の上限を強制性交等罪と同じ20年の懲役としつつ、下限については5年の懲役よりも下げて、懲役3年あるいは2年というような形とする方法もあるのではないかと思います。

規定の仕方に関する一つの提案として意見を述べさせていただきました。

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<6~7ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

現行法は、言わば二分法なのだけれども、

(参考。刑法)
176条
(強制わいせつ)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

177条
(強制性交等)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

それに一つ新しい類型を加えて、三分法に移行する、と言いますか、第三類型を設けて、法定刑の上限は強制性交等と同じだけれども、下限は軽くすると、こういう御意見だったと思われます。

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<7ページ>
2020年12月25日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

先ほどの意見(※昨日の当ブログ)の補足なのですけれども、膣や肛門への手指・異物の挿入を心理学の研究でどこで区切れるかということを考えたときに、研究でどういう聞き方をしているかというと、諸外国で多いのは、膣、肛門、口腔への陰茎の挿入と、膣、肛門への手指・異物の挿入を同じカテゴリーで尋ねることなので、心理学の面から見れば、それは分けていないと考えられます。

なぜそうなっているかと言いますと、先ほど小島委員が言ったことと重なるのですけれども、

(参考。小島妙子委員【弁護士】)
膣や肛門への挿入は、それ自体に性的意味があると思いますので、何を挿入するかにかかわらず、強制性交等罪と同様に当罰性があると思います

少なくとも膣や肛門に手指や異物が挿入されるのは、加害者の意図がどうであれ、被害者にとっては、わいせつ性が備わっている性的な侵襲性を伴うものであるということがあります。

これに対し、口腔に何かを挿入するということは、それが伴わない場合もある。
挿入される物が食べ物ということもありますので、私は、少なくとも膣や肛門への手指・異物の挿入というのは、性交等と同じぐらいの法益が侵害されていると考えております。

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<7ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

齋藤委員にお聞きしたいのですが、例えば、先ほど小島委員がおっしゃったような性具を口腔に入れる類型について、それは強制性交等よりも軽い類型でよいとお考えですか。

あるいは、現行法だと強制わいせつに当たる類型ですけれども、キスをして無理やり口の中に舌を入れるというのは、やはり軽い類型でよいとお考えですか。

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<7ページ>
2020年12月25日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

軽い類型の方でいいかと言われると、心理職としては、その質問にお答えするのは難しいです。

心理職は、その人の精神的な傷つきについて考えますが、皆さん、性暴力により深刻に傷ついていることは同じです。

ただ、今まで何度も質問されてきたように、法的にどこかで区切らなければならないということを考えたときに、心理学の研究などに基づくならば、そこで区切ることができるのではないかと考えたということです。

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<7ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

よく分かりました。

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この議論のつづきは明日のブログでみてみます。

(再掲。齋藤梓委員【臨床心理士】)
皆さん、性暴力により深刻に傷ついていることは同じです

性暴力のなかで、もっとも極悪な犯行が、AV出演強要です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年11月1日

昨日から久しぶりの体調不良(´・ω・`)
あの頃の感覚をハッキリ思い出した。
よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。
一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。

AV出演強要はどのような罪で処罰されることになるのでしょうか。
あらたに設けられる規定か。
強制性交等罪(強姦罪)か。
いずれにせよ人身売買をおこなって暖衣飽食しているAV業界人はおわりです。
牢獄が待っています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その9)。あとは、刑法が改正されて、香西咲さんたちへのAV出演強要が、犯罪、と認定されるのを待つだけです

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について

先日、第10回性犯罪に関する刑事法検討会議事録が公開されました。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)
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10回目の検討会の議題は以下のとおりです。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

本日は、上述の議題のなかから、
強制性交等の罪の対象となる行為の範囲
に関する議論をみていきます。
これ以外の審議状況につきましては、過日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会の議事録について>
2021年2月19日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月20日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月21日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
2021年2月23日・・・・・・「法定刑の在り方」
2021年2月24日・・・・・・「法定刑の在り方」
2021年2月25日・・・・・・「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
2021年2月26日・・・・・・「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
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2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<2ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

早速、
「強制性交等の罪の対象となる行為の範囲」
についての検討に入ります。

この項目につきましては、一巡目の検討(※2020年9月24日の第6回検討会)では、お配りした意見要旨集の1ページから3ページにありますように、
「① 被害の実態」、
「② 身体の一部や物を膣・肛門・口腔に挿入する行為を含めることの要否・当否」、
「③ 現行法の下での対応」、
「④ 考えられる規定の在り方」
という観点から御意見を頂いております。

(参考。当ブログ)
<「強制性交等の罪の対象となる行為の範囲」に関する巡目の論議>
2020年12月24日

<2ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

前回同様、発言いただくに当たっては、どのような観点からの御意見であるかを明示して御発言いただきたいと思います。

それでは、御意見のある方は御発言をお願いします。
最大で30分程度の時間を予定しております。

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<2ページ>
2020年12月25日 小島妙子 委員(弁護士)

意見要旨集の2ページの一番上の「〇」について、意見を述べます。

(参考。2ページの一番上の「〇」)

〇 諸外国の法制では,身体の一部や物を性器や肛門に入れる行為を性交と同程度に処罰している国が多く、少なくとも,膣と肛門への物や指の挿入行為は強制性交等罪の対象とすべき。

強制性交等罪の保護法益ですが、秘匿されるべき性的な領域に土足で踏み込まれて開示を迫られるという点にあると思っております。

そこで害されるのは、人格の統合性だとか性的人格権である、と。

そのような観点から言いますと、強制性交等罪の対象となる行為を、男性器の挿入に限定する理由はないと思っております。

ただし、強制性交等罪として処罰するということになりますと、性交等と同程度の行為でなければならないと考えます。

そこで、身体の一部や物の挿入行為の全てを強制性交等罪の対象とするかについては、検討を要すると考えております。

膣や肛門への挿入は、それ自体に性的意味があると思いますので、何を挿入するかにかかわらず、強制性交等罪と同様に当罰性があると思います。

一方で、口腔の場合は、入れる物に性的意味合いがある場合に限定されるのではないか。

例えば、性具を入れる行為は当罰性があるけれども、口腔内に指を入れるとか、バナナを入れるという行為は除外されるのではないかと考えております。

以上のような限定の下では、男性器の挿入より被害が軽いとはいえないので、法定刑については、現行法と同じでよいと考えております。

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<2~3ページ>
2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

この問題は、端的に申し上げますと、性犯罪の中で特に重く処罰すべきものと一般的な規定によって対応すべきものをどのような観点・基準によって区別するかという問題に尽きます。

(参考。刑法)
176条
(強制わいせつ)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

177条
(強制性交等)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

したがいまして、検討会の議論としましても、まずは、現実の性被害の実態を十分に把握し、理解した上で、それを法的な議論に落とし込んでいく作業が必要になると思われます。
そして、現実の性被害の実態につきましては、意見要旨集にもまとめられておりますけれども、第6回の検討会におきまして、齋藤委員から、性器に手指や異物を挿入された場合であっても、膣性交、口腔性交、肛門性交の場合と精神的な被害には大きな相違がない旨の分析結果の御報告があったところであり、これは現実の性被害の実態を把握する上で重要な価値があると思います。

(参考。第6回の検討会
2020年9月24日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

平成29年改正前の検討会でこの議論が出たときに、そもそも膣への挿入と、肛門、口腔への性器の挿入とで、被害者の精神的影響に差があるかないかという話があったと思います。

男性器以外の体の一部とか物を挿入する被害というのは、男性器を挿入する被害とどう違うのかという話になったときに、そもそも心理学とか精神医学の調査においてレイプといった場合には、体の一部や異物の挿入を含むということが一般的で、影響の差について示しにくいとお話ししましたが、しっかりとそれをお示しできるように、その後自身で調査をした結果が、今日提出させていただきました資料(齋藤委員提出の「性被害類型別の精神的反応について」と題する資料)(※非公開)になります。

これは、私が自分で、男女約3、000人ずつに行った調査でして、その中で異物挿入や様々な被害に遭われた方のデータを取っております。

その男女各3、000人のうち、現在の日本の強制性交等の罪の「性交等」の定義に当てはまるような被害に遭った方というのは女性7.7%、男性2.9%でした。

これは、それぞれ内閣府の「男女間における暴力に関する調査」などと大きく変わりのない数字であろうというふうに思っております。

また、配布した資料(※非公開)の2ページ目にグラフも載っておりますが、基本的に、肛門や膣への手指・異物の挿入と口腔・肛門・膣への男性器の挿入との間には、精神的反応に差が見られないということが分かりました。

皆様がこれまで見聞きしてきたレイプが被害者に与える精神的影響というのは、海外の調査結果を基にしていることが多いので、皆様は、体の一部や異物の挿入を含んだ調査結果をずっと見聞きしてきたということになります。

そもそも、やはり先ほど山本委員も言っていましたけれども、

(参考。山本潤 委員)
これは、加害者側の権力を確立して支配をする手段として行われているのであって、そこに何を入れようが、それが口腔であっても膣であっても肛門であっても、同意のない身体的な侵襲を加えられているということを認めて、強制性交等罪としていただきたい

性的侵襲とか身体への侵襲という観点で考えたときに、挿入されるものを問う必要があるのかということは疑問に思います。

一定年齢の場合、もちろん膣に陰茎が挿入されることで妊娠のリスクなどがあり、それは本当に重大な問題だと思います。

肛門に陰茎を挿入された場合、性感染症や炎症、臓器の損傷のリスクなども生じます。

でも、もちろん指を挿入されても傷がつくリスクはありますし、鉄パイプとか割箸でしたらほぼ間違いなく傷つきますし、臓器が著しく損傷するリスクがあります。

被害者支援やスクールカウンセリング、HIVカウンセリング等臨床上の経験でも、臨床以外の場で当事者の方々からお話を伺った経験からも、腕や拳、足、鉄パイプ、割箸、木刀、角材、瓶など、挿入されるものは様々です。

これは実際に生じている被害の話です。

ペニスバンド等の男性器を擬した性具、バイブレーターなどが使用されたときに、それを果たしてレイプではないというのかということですとか、加害者が被害者の男性器をくわえた場合には強制性交等になりますが、加害者が被害者の膣に舌を入れること、肛門に舌を入れることというのは強制性交等の罪にはならないのかですとか、疑問に思うことはたくさんあります。

(参考。刑法177条)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする

自分が性的に侵襲されているということに何の変わりもないのに、成立する罪が変わってしまうということは、どうなのだろうなと思っています。

集団レイプでは異物挿入が行われることもあります。

その集団レイプの中で、例えば、ある加害者は男性器を挿入し、ある加害者はビール瓶を挿入したという場合に、前者は強制性交等罪、後者は強制わいせつ罪というのは、おかしな話だと思います。

いじめの一環で異物を肛門や膣に挿入するということもありまして、性的な意図がどうかということも以前の議論では出ましたけれども、いじめの一環で異物を肛門や膣に挿入するということは、性暴力ですし、相手を性的におとしめる意図を持ったもので、被害者にとって性的に虐げられたこと、性的なモノとして扱われたことに違いはありません。

強制わいせつの罪で処罰することも可能だという、委員の皆様の中でもそういった意見があることも承知しているのですけれども、第2回会合のヒアリングでいらしてくださった岡田さんなども述べていたように、強制わいせつ罪の中で実質的に重く処罰してほしいということではなくて、体への侵襲とか性的な侵害ということを考えたときに、何ら変わらないと思われていることがなぜ分けられているのだろうということを、心理職としては大変疑問に思います。

そのため、この強制性交等の罪の対象となる行為に体の一部や物を被害者の膣、肛門に挿入する行為を含めるべきかという点については、再び様々な観点から検討が行われることを望みます。

また、諸外国の法律の文言と比較する際に、ただ文言を比較するのではなくて、なぜ性的侵襲という非常に深刻な精神的後遺症をもたらすことが分かっている行為について、日本では一部がレイプに当たらず、諸外国ではその一部を含めてレイプとされているのか、その背景も含めて議論する必要があるのではないかと考えております。

2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

今回、更に法的議論を進める上で、この内容につきまして、改めて2点質問させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
まず、1点目でございますが、性器に手指や異物を挿入された場合の被害については、素人の印象で恐縮なのですけれども、その全てが同様の精神的被害を惹起するわけではなくて、挿入された物の物理的な性状であったり、あるいは、挿入の仕方、態様によって、精神的にも身体的にも被害の程度に差があるようにも思うのですが、齋藤委員の調査では、挿入された物や挿入の態様について分類した調査結果があるのかについてお尋ねしたいと思います。
あるいは、この点に関連しまして、齋藤委員の御知見がございましたら、御教示をお願いいたします。

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<3ページ>
2020年12月25日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

簡単にお答えしますと、暴行・脅迫があったかどうかですとか、加害者が一人だったか複数だったかを尋ねている程度で、そのほかの細かな状況であるとか挿入された物を細かく聞くということは、質問紙という調査者の目の届かない形で聞くこと自体が回答者にとって深刻な精神的負担になるおそれがあると思いましたので、聞いておりません。

ですから、状況を推測することは難しいです。

ただ、質問を並べた順番というのがありまして、「性器に手指や異物を挿入された」というのは、「キスをされた」と「口腔性交(オーラルセックス)をされた、させられた」の間ですので、おおまかな状況として、性交等に近い状況での性器への手指や異物の挿入というのが回答には多かったのかもしれないとは思うのですが、そこは推測になりますので、確実なことは言えません。

ただ、臨床的な知見で考えますと、やはり体の一部あるいは異物の挿入という被害でありましても、重篤なPTSDを示すことは珍しくありません。

状況であるとか、挿入された物が、例えば指1本なのか、2本なのか、陰茎なのかということ自体が、精神的反応を大きく変えるという認識は持っておりません。

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<3~4ページ>
2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

ありがとうございます。

もう1点の質問です。

ただ今、性器に手指や異物の挿入がある場合の被害について御説明いただいたわけですが、手指や異物の挿入がある場合と、挿入は伴わないが、性器への直接的な接触などがある場合とで、精神的な被害に有意な相違が生ずるかについて質問したいと存じます。

例えば、指や性具などで性器を触ったり、性器をなめたりする行為は、挿入を伴わない場合であっても、重大な精神的被害が生ずるような印象を持つわけですが、やはり挿入を伴う場合と、それ以外の性被害の場合には本質的な相違があるのでしょうか。

もし、その点につきまして齋藤委員の御知見がございましたら、この機会に御教示をお願いいたします。

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<4ページ>
2020年12月25日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

もちろん、実際の臨床の場面で、例えば、二人きりで押し倒されて、性器を触られて、なめられたけれども、体の境界線を越えて侵襲していないというような被害と、体の境界線を越えて侵襲したという被害が本当に違うのかというと、それはやはりケースによって大分違い、比較して一概にいうことは出来ません。

しかし、何百、何千人を対象としたような精神医学であるとか心理学の調査では、手指や異物の挿入に関して、陰茎の挿入と同じカテゴリーで調査がされているということがあります。

先ほど小島委員がおっしゃっていたように、性犯罪を身体の統合性であるとか性的な領域が土足で踏みにじられることであると考えるならば、体の境界線を越えて侵襲されるということは、意味があるのではないかというふうには考えております。

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<4ページ>
2020年12月25日 小西聖子 委員(武蔵野大学教授)

これを精神医学的に説明するのは、大変長くかかるのですけれども、順番に申し上げたいと思いますが、一番大きく性的被害を捉えるのは疫学研究ですね。

疫学研究で捉えた場合に「sexual assault」(性的暴力)という形でまとめられているときの定義としては、例えば、「any sexual contact」(性的接触)で同意がないものという形のまとめや、それから、無理強いされた性的な接触とか、そういう形でまとめられていることが多いわけです。

今ここで話題になっているような手指と男性器が違うのかとかいうことは、正直、あまり精神医学では問題にしていないのですね。

なぜかというと、性的な被害というのはトラウマを非常にもたらしやすいものであり、レイプで約50%弱の人にPTSDが起きていて、戦闘体験や交通事故や災害などより高いということが、専門領域では常識なのですね。

そういう意味では、そこにあまり関心を持たないのは、差をつけても、臨床的な研究をしたり、治療の研究をしたり、あるいは、実際に治療したりということに意味がないということを示しているということは言えると思います。

ここからは、少し経験的なことにもなるのですけれども、電車内の痴漢で、下着の上から性器を触られたというケースと、手指を性器の中まで挿入されたというケースについて、たくさんの例を採って比べるとしたら、PTSDの発症率、正確には関連する有病率ですが、やはり違うと思います。

起きたことの重さによる違いというものは全体的に見れば大まかにはあります。

しかし、有病率が違うということと、ゼロ百で、ある個人にある、ないということは違いますので、それはどんな状況で行われたものでも、発生の割合が非常に高いものと相対的に低いものは当然ありますが、犯罪の形態だけで決まるわけではない。

視点が大分違うのですよね。

被害を受ける側にとっては、今ここで話されている行為というのはそれほど大きな違いではないと思う人もいるでしょう。

ですから被害としての精神障害の大きさは、加害の行為に比例していて、本当に全部一緒ですかと聞かれたら、全部同じですとか、例えば全部50%ですというふうには言えないです。

そもそも発症の要因は多様なので、それは多分、どのような犯罪に関わる精神障害もそうだと思いますけれども、発症の要因は多要因であって一つの要因だけで発症率を決めることができない。

これでお答えになったかどうか分からないのですけれども、多分、十分な資料が精神医学の中で見つからないのは、少し乱暴な言い方ですが、そういうことを気にしても仕方がないくらい具合が悪いからだということだと思います。

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<4ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

現行法は、性的侵害行為を重い類型と少し軽めの類型との2つに分けていて、その大きな2つ類型の間の線引きが大きな問題となるわけです。

(再掲。刑法)
176条
(強制わいせつ)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

177条
(強制性交等)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

そのときに、精神医学的観点からすると、その線引きがどうあるべきかということはなかなか言えないということでしょうか。

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<4ページ>
2020年12月25日 小西聖子 委員(武蔵野大学教授)

どこかで線を引かなくてはいけないのでしたら、例えば、本来は疫学的な研究をして、何パーセントで引くかという話になるのですけれども、やはりそれは恣意的ですね。

疫学研究では「rape」(レイプ)と「sexual molestation」(強制わいせつや痴漢)を分けている研究もあります。

そうしますとPTSDの関連有病率は、やはり違います。
さきほど申し上げたとおりです。

被害を受ける側にも様々な要因があるのですが、世の中で生活している方は、皆さんそれぞれ違うパーソナリティーや、それぞれ違う精神的な健康度を持っているわけですから、そのような人を全部混ぜて考えるということになると、今申し上げた疫学的なところしかお答えができないということになります。

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<4ページ>
2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

ありがとうございます。
大変参考になりました。

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この論議のつづきは明日のブログでみてみます。

(再掲。小島妙子委員【弁護士】)
強制性交等罪の保護法益ですが、秘匿されるべき性的な領域に土足で踏み込まれて開示を迫られるという点にあると思っております。そこで害されるのは、人格の統合性だとか性的人格権である、と

(再掲。齋藤梓 委員【臨床心理士】)
先ほど小島委員がおっしゃっていたように、性犯罪を身体の統合性であるとか性的な領域が土足で踏みにじられることであると考えるならば、体の境界線を越えて侵襲されるということは、意味があるのではないかというふうには考えております

(再掲。小西聖子委員【武蔵野大学教授】)
性的な被害というのはトラウマを非常にもたらしやすいものであり、レイプで約50%弱の人にPTSDが起きていて、戦闘体験や交通事故や災害などより高いということが、専門領域では常識なのですね

AV出演強要は性的人格権の侵害の最たるものです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年2月18日

AV強要の件に触れられたらフラッシュバックしてしまった…
6~3年も経つのに。

フラッシュバックに耐えられなくて、去年の秋以来この件に関しては取材を控えて居たのですが…まだまだ傷は癒えていませんでした。

怖い。

一生の傷にならない様に治療に人生を託します。

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性犯罪者を捕捉する網の目は、いま、狭まりつつあります。
あとは、刑法が改正されて、AV出演強要が犯罪と認定されるのを待つだけです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その8)。夫婦間の問題と香西咲さんたちのAV出演強要問題については、処罰に反対する意見がありません

先日、第10回性犯罪に関する刑事法検討会議事録が公開されました。
当日(2020年12月25日)の議題は以下のとおりです。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」、
法定刑の在り方」、
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」(※途中まで)
につきましては、当ブログの記事を参考にしてください。

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会の議事録について>
2021年2月19日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月20日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月21日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
2021年2月23日・・・・・・「法定刑の在り方」
2021年2月24日・・・・・・「法定刑の在り方」
2021年2月25日・・・・・・「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
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本日は、昨日にひきつづき、
「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
のつづきの論議をみてみます。

2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について
昨日のつづき)

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<20ページ>
2020年12月25日 木村光江 委員(東京都立大学教授)

今の点なのですけれども、意見要旨集の10ページの「③」(配偶者間等でも犯罪が成立することを明示する規定を設けることの要否・当否)の上から4つ目の「〇」、

(参考。「③」の上から4つ目の「〇」)

〇 海外とは立法形式が異なるため、あえて条文を置く必要性は国ごとに違いがあるものの、我が国の刑法に配偶者間の性的行為について規定がないことは、国際的な批判の対象となっているから、書き方を慎重に検討した上で、配偶者を強制性交等罪の客体から排除していないことを示す必要はある。

これは、私が発言したことに関連してのことなのかもしれないのですけれども、やはり海外からはかなり批判が強い部分で、単なる誤解なのかというふうに一時的に思っていたことがあったのですが、やはり実際に立件数がこれだけ少ないとなると、単なる誤解ともいえないのではないかというふうに思っております。

さらに、日本の中でも、今、和田委員から刑法学者の見解を示していただきましたけれども、刑法学者以外の方、例えば社会学者の方が書かれたものの中では、日本では配偶者間の強制性交等は成立しないというふうに明示されているようなものも読んだことがありまして、そのような理解が社会的に一般にされているのだとすると、これはもう明文を置くしかないのかなと思いました。

それで、明文の置き方ですけれども、11ページの1つ目の「〇」のところで、

(参考。「④ 考えられる規定の在り方」)

〇 強制性交等罪の客体を、「者(婚姻関係にある者を含む。)」と規定する方法や、「婚姻関係があることによって第176条(強制わいせつ)又は第177条(強制性交等)の罪が成立しないものと解することはできない。」といった規定を置く方法が考えられる。

客体について、
「者(婚姻関係にある者を含む。)」
というふうに書く書きぶりなのですけれども、これは先ほどの御指摘のように、確かに、それ以外のパートナーに関してどうなるのかという問題があるのかもしれないですが、婚姻関係にある者を含むと書いてあるだけで、それ以外を排除するという趣旨ではないので、その辺りはきちんと説明すれば御理解いただけるのではないかというふうに思いました。

——————————————————–

<20~21ページ>
2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

これまでの御発言の内容と若干重なりますけれども、まずは私個人の刑法の理解から申し上げますと、配偶者間であっても、意思に反する性行為であれば、それ以外の場合と全く同様に、性犯罪を構成するのは当然ですので、本来はこのような明文の規定を設ける必要はないはずだと考えています。

もっとも、先ほど、木村委員、和田委員から御紹介がございましたように、民法上、性交渉の拒否が婚姻を継続し難い重大な事由に該当するとされていることから、刑法の議論においても、配偶者間においては、少なくとも一定の範囲では性交に応ずる義務があり、それゆえ、配偶者間については性犯罪の成立範囲が限定され得るという理解が一部に存在することは否定できません。

このような議論を封ずる必要があるのであれば、法律上の疑義や問題を払拭するために、明文の確認規定を設けるということも選択肢としては十分にあり得るように思います。

このような前提から、大変せん越ではございますけれども、規定ぶりについて御提案申し上げたいと思います。

例えば、現行法の規定を前提にしますと、

「暴行又は脅迫を用いて性交等をした者は、婚姻関係の有無にかかわらず、強制性交等の罪とし」

という規定ぶりなどが考え得るように思います。

意見要旨集の11ページの「④」(考えられる規定の在り方)では、婚姻関係だけではなくて、他の親密な関係性全般について規定すべきという御意見が示されています。

(参考。「④ 考えられる規定の在り方」)

〇 強制性交等罪の客体を、「者(婚姻関係にある者を含む。)」と規定する方法や、「婚姻関係があることによって第176条(強制わいせつ)又は第177条(強制性交等)の罪が成立しないものと解することはできない。」といった規定を置く方法が考えられる。

〇 現在、WHOを始めとする各種機関や各種研究においては、基本的にIPV(Intimate Partner Violence:親密な関係性における暴力)という言葉が使われおり、配偶者のみならず、同棲するパートナー、内縁、性的マイノリティー同士のパートナーなどを含めた概念が用いられていることも踏まえるべき。

〇 親しい関係には、交際関係にある者、パートナー、かつてのパートナーなども考えられるので、配偶者のみを条文上明示することが得策であるかを検討する必要がある。

しかし、今回、あえて婚姻関係に限った規定ぶりを御提案した趣旨について3点理由を申し上げたいと存じます。

第1点ですが、これは、先ほど木村委員、小島委員からも御指摘がございましたけれども、このような確認規定を設けますのは、かつては、法律上の婚姻関係については、性交に応ずる義務があり、性犯罪の成立が限定されるといった理解が一般的だったことから、そのような理解を封ずるためには、正に性交に応ずる義務が問題とされてきた婚姻関係に絞った規定を設けることが有効と言えるからです。
第2点ですが、法律上の婚姻関係がある場合でも性犯罪が成立することを確認的に規定すれば、それ以外の親密な関係性の場合についても性犯罪が成立することは、あえて明文の規定を設けなくても、当然解釈として導くことができます。

すなわち、婚姻関係に限って規定しているから、他のパートナーシップについては適用がないという反対解釈はおよそ採り得ないということです。

さらに、第3点ですが、親密な関係性と申しましても、多様なものがあり得ることから、これら全てを網羅的に列挙することは不可能であり、また、親密な関係性やパートナーシップという表現を使うと、刑法の条文としては内容の明確性、具体性が乏しいという問題が生じます。
これらの点に鑑みまして、私としましては、
「婚姻関係の有無にかかわらず」
という規定ぶりを御提案申し上げたいと思います。

——————————————————–

<21ページ>
2020年12月25日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

今の橋爪委員や木村委員の意見に関してなのですけれども、
「婚姻関係にある者を含む」(※木村光江委員【東京都立大学教授】の意見)
と書かれるよりは、
「婚姻関係の有無にかかわらず」(※橋爪隆委員【東京大学教授】の意見)
と書かれた方がよいのではないかと考えています。

今、橋爪委員が御説明くださったことではありますけれども、婚姻関係がないパートナーシップの場合には非常に立件されにくいという事実がございます。

委員の御発言意図は婚姻関係が最も強力に法律などで限定され得るということだと理解していますが、その法律で限定された婚姻関係でさえ、同意のない性交等は性犯罪になるということを示すことで、それ以外のパートナーシップにおいてももちろん同意のない性交等は性犯罪になるということについて、報告書などに確実に明記いただきたいなと考えております。

——————————————————–

<21~22ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

具体的な規定ぶりと言いますか、文言まで御提案いただきました。

「婚姻関係にある者を含む」
とするか、
「婚姻関係の有無にかかわらず」
とするか、それとも
「それ以外のパートナーも含む」
とするか、その点について御意見があれば、お願いしたいと思います。

——————————————————–

<22ページ>
2020年12月25日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

齋藤委員の
「婚姻関係の有無にかかわらず」(※橋爪隆委員【東京大学教授】の意見)
という意見に賛成します。

先ほど橋爪委員がおっしゃいましたように、親密な関係についてはなかなか規定することが難しいのではないかという懸念があるということは分かりますけれども、やはり、婚姻関係にあることによって除外されているということは、恋人であったり、同棲するパートナーであったり、性的マイノリティー同士のパートナーであったりでも、実務的に同じであると考えています。

支援現場でも、付き合っている、交際関係にある、同棲している人たちは被害を訴えにくく、また、それが犯罪とも認められないという実態があります。そういう実情を加味していただければと思っています。

——————————————————–

<22ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

ほかに御意見はございませんか、よろしいですか。

それでは、第1の「7」(配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方)についての議論は、この辺りで一区切りとさせていただきたいと思います。

配偶者間でも性犯罪が成立するということを確認する何らかの規定が必要だという意見が改めて表明されたというふうに思いました。

——————————————————–

(再掲。井田良 座長)
配偶者間でも性犯罪が成立するということを確認する何らかの規定が必要だという意見が改めて表明されたというふうに思いました

昨日もふれました。
配偶者間の問題につきましては、なんらかの罰則規定が設けられるような感じがします。
AV出演強要問題と同じような展開になっています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

(再掲)
2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」の論議で、池田公博委員(京都大学教授)は、つぎのようにのべています。
アダルトビデオ出演強要の類型についても、その規定(処罰規定)を適用することで足りるのか、あるいは、更に別の要件を設けるなどする必要があるかということを考えていくことになるものと思います
と。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月14日

今まで人間とは思えない仕打ちを受け続けてきた事、やっと吐き出す事ができました
こんな私ですが今も変わらず好きでいてくださる方、本当にありがとうございます。
何度も言うけれど今後私はその人たちを大切に生きていくのみです。
「おまえ明日死ぬかもしれないんだから(←青木亮の口癖)」

——————————————————–

(再掲。池田公博委員【京都大学教授】)
アダルトビデオ出演強要の類型についても、その規定(処罰規定)を適用することで足りるのか、あるいは、更に別の要件を設けるなどする必要があるかということを考えていくことになるものと思います

AV出演強要犯は、はたしてどのような罪で処罰されるのでしょうか。
強姦罪(強制性交等罪)が適用されることを期待しています。
現在、常習性と集団性のある強姦(強制性交等)につきましては、無期懲役刑にすべき、との意見も出ています。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その7)。香西咲さんたちのAV出演強要問題と同様に、配偶者間の問題については進取な論議がおこなわれています

刑法改正を審議する性犯罪に関する刑事法検討会の会議は、12回を数えました。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

先日、10回目の検討会議事録が公開されました。
当日(2020年12月25日)の議題は以下のとおりです。

 2020年12月25日
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会の議事録について>
2021年2月19日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月20日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月21日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
2021年2月23日・・・・・・「法定刑の在り方」
2021年2月24日・・・・・・「法定刑の在り方」
——————————————————–

本日は、10回目の検討会の議事録のなかから、
「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
に関する論議を参照します。

配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<18ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

会議を再開いたします。

次に、
「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
についての検討に入りたいと思います。

この項目については、一巡目の検討(2020年9月24日の第6回検討会)では、意見要旨集の9ページから11ページにありますように、
「① 被害の実態」、
「② 捜査・公判の実情」、
「③ 配偶者間等でも犯罪が成立することを明示する規定を設けることの要否・当否」、
「④ 考えられる規定の在り方」
という観点から御意見を頂いているほか、
「⑤ その他」
としてありますように、いわゆるDV防止法による支援の充実についての御意見も頂いております。

先ほどと同様、どのような観点からの御意見であるかを明示して御発言いただければと思います。

御意見のある方は御発言をお願いします。20分程度で御議論いただけますと幸いです。

——————————————————–

<18ページ>
2020年12月25日 上谷さくら 委員(弁護士)

意見といいますか、1点、補充と修正をお願いしたいところがありまして、意見要旨集の10ページの「③」の下から2つ目の「〇」なのですけれども、

(参考。「③」の下から2つ目の「〇」)

性の不一致が離婚理由に影響を与える場合は少なくなく、妻の側が性行為に積極的で男性が拒絶する例も見受けられるが、他方で、性行為は、子供を授かって育てていくことと関連しているので、DVを受けている妻であっても夫の子供を授かったことには感謝しているという例もあり、配偶者間の性的行為を刑法が規律することの難しさがある。

この私の意見の後半のところで、
「DVを受けている妻であっても夫の子供を授かったことには感謝しているという例もあり」
とありますけれども、これは、別にレイプされても、夫婦で妊娠したことを喜んでいるというわけではなくて、そういった場合に中絶をするということは当然許されてしかるべきことであって、ここは、そうであっても、子供が生まれて育っていくということ、現実に生まれてきてくれたということについてという趣旨ですので、その点について少し補充と訂正をお願いしたいと思います。

——————————————————–

<18~19ページ>
2020年12月25日 小島妙子 委員(弁護士)

強制性交等罪の保護法益が何かということが重要であると思いました。

性というものが、人間性の最も深い部分に関するものであること、それに対して、そのような領域に土足で踏み込み、強引に、無遠慮に開示を迫ることが性被害の本質ではないかと思っております。

性的領域が侵害されるとき、侵害されるのは端的に言って人格の統合性であり、人間の尊厳だというふうに思っております。
性的人格権と言われる場合もございます。

婚姻関係は、このような性的人格権を放棄し合うような関係ではあり得ないと。

夫婦間の強制性交等も、他人間と全く変わりなく認められるという全面的肯定説に立った立場で考えるべきだと私自身は思っております。

しかしながら、いまだに、婚姻関係に入ったことについて、性交要求権が認められるとか、あるいは、婚姻が実質的に破綻している限りで性交要求権が制限されるとする学説も散見される現状でございます。

また、裁判例を見ましても、配偶者間において強姦罪の成立を認めた裁判例として、婚姻が実質的に破綻していることが客観的に認められた場合の事例が公刊されており、実際問題として、同居中などの事例について、判例集等に載っているという状況ではありません。

判例が、夫婦間の強制性交等について、他人間の場合と全く同様に認められるという全面的肯定説の立場を取っているのかどうかということについては、必ずしも明らかな状況ではないと思います。

このような現状の下で、前回申し上げましたように、DV事案における性犯罪、配偶者からの強制性交等についての検挙件数というのは、毎年一桁にとどまっています。

被害者自身が、夫婦の間でも強制性交等罪が成立するのだと、別居していようが、別居していまいが、調停になっていようが、なっていまいが、夫婦の間で強制性交等罪が成立する、たとえ夫婦であったとしても、相手方の同意をきちんと取って性交しなくてはいけないのだということについて、必ずしもそういう意識になっていない。

強制性交等罪の条文の中に、配偶者間であっても犯罪が成立するということを明記する必要がある、是非そうしていただきたいと考えております。

具体的な条文の在り方については、意見要旨集の11ページの
「④ 考えられる規定の在り方」
のところで、いろいろ御指摘がありますが、

(参考。「④ 考えられる規定の在り方」)

〇 強制性交等罪の客体を、「者(婚姻関係にある者を含む。)」と規定する方法や、「婚姻関係があることによって第176条(強制わいせつ)又は第177条(強制性交等)の罪が成立しないものと解することはできない。」といった規定を置く方法が考えられる。

〇 現在、WHOを始めとする各種機関や各種研究においては、基本的にIPV(Intimate Partner Violence:親密な関係性における暴力)という言葉が使われおり、配偶者のみならず、同棲するパートナー、内縁、性的マイノリティー同士のパートナーなどを含めた概念が用いられていることも踏まえるべき。

〇 親しい関係には、交際関係にある者、パートナー、かつてのパートナーなども考えられるので、配偶者のみを条文上明示することが得策であるかを検討する必要がある。

被害者について、「者(婚姻関係にある者を含む。)」と括弧書きを入れる規定の方法が提案されています。

事実婚、パートナー、性的マイノリティー同士が排除されるおそれがあるのではないかという心配もございます。

この点については、夫婦であることによって性交要求権があると考え、犯罪が成立しないのだ、そこが壁なのだというところに焦点を当てるなら「(婚姻関係にある者を含む。)」という規定もあり得るかと思います。

あるいは、176条(強制わいせつ罪)、177条(強制性交等罪)について、当事者が婚姻関係にあるか否かを問わず成立するという条項にするか。
いずれかだと思っています。

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<19~20ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

意見要旨集の10ページの「③」の一番下の「〇」の中に、

(参考。「③」の一番下の「〇」)

〇 社会に対してメッセージを発して誤解を解消することは刑法の役割を超えており、むしろ、広報や研修など別の方法を検討すべきであるし、また、この検討会もメッセージを発信する重要な契機となっていると思われるが、他方で、配偶者間の強姦を認めた裁判例を見ると、婚姻中の夫婦の間で、性交を求める権利の行使として違法性が阻却される余地についても言及がなされているところ、解釈論として、配偶者間では性犯罪の成立範囲が限定されると解する余地が全くないわけではないので、実務・学説の見解の一致が見られない状況であるならば、解釈上の疑義を解消するために明文規定を設けることも選択肢としてはあり得る。

「解釈上の疑義を解消するために明文規定を設けることも選択肢としてはあり得る」
とあり、その条件として、
「実務・学説の見解の一致が見られない状況であるならば」
と記載されていますので、学説の状況について若干情報提供しておきたいと思います。

前にも概略はお話ししたことがありますけれども、夫婦間における強制性交等罪の成否に関しては、伝統的なものも含めると、大きく分けて三つの考え方があります。

(1)

一つは、夫婦間であれば、完全に強制性交等罪が成立しないという全面否定説です。
これは伝統的な通説ですけれども、現在では絶滅したというふうに考えられます。

(2)

その対極にあるのが、現在多数説あるいは通説と考えられる夫婦間でも全面的に強制性交等罪は成立するという見解です。
これは、夫婦関係、婚姻関係があることは、強制性交等罪の成立要件との関係では何の意味も持たないという考え方で、赤の他人の場合と同じ要件の下で成否を考えていくという考え方です。
これがほぼ通説だというふうに考えられますので、そのことを条文上明らかにすることに一定の意味があるだろうというわけですが、完全に意見が一致しているのであれば、むしろ、そのような条文は不要だというふうにも考えられるところ、第三の考え方として、中間的な見解もまだ少数ながら残っています。

(3)

それは、婚姻関係があるからといって、そのことだけで強制性交等罪が完全に排除されるわけではないけれども、婚姻関係があることが一定の意味を持って、強制性交等罪の成立を一定の範囲で限定するという限定否定説です。

具体的な中身を見てみますと、大きく分けて3種類あると考えられますけれども、一つ目は、婚姻制度と全く相入れないような行為態様で行う場合、この場合には性犯罪を認めてよいが、婚姻制度と相入れるような行為態様で行われる場合には、相手の意思に反していても性犯罪は成立しなくなるという考え方です。

二つ目は、性行為を拒絶するときの理由に着目して、婚姻制度と全く相入れないような理由では拒絶できないという見解があります。

それから、もう一つは、性的行為の危険性に着目しまして、性行為によって性病感染等の危険があるのであれば、婚姻関係があっても拒否できるけれども、そういう危険がないのであれば従わないといけないという考え方です。

これらは、婚姻関係があるからといって、そのことだけで自動的に性犯罪が成立しなくなるとするわけではありませんけれども、婚姻関係に性犯罪を限定する一定の意味を見出している見解も少数ながらまだ残っているということになりますので、学説の見解の一致が見られない状況であるならばという点に関して、具体的な状況を若干説明申し上げました。

——————————————————–

この議論のつづきは、明日のブログでみてみます。

「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
に関する巡目の論議は、2020年9月24日におこなわれました。(※6回目の検討会
このときも進取な意見が頻出しました。
詳細につきましては、過日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
<「配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」に関する巡目の論議>
2021年1月2日
2021年1月3日

前向きな論議は、巡目においても同様です。
委員のあいだから強硬な反対意見は出ません。
AV出演強要の論議と同じく、建設的な話し合いがおこなわれています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年9月29日

世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、
私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。

AV出演強要犯に対する処罰は必定です。
犯罪者たちはどのような罪で処罰されるのでしょうか。
あらたに創設される刑罰か、それとも強姦罪(強制性交等罪)か。
現在の関心は専らここにあります。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その6)。香西咲さんたちのAV出演強要被害に強姦罪が適用され、犯人が無期懲役に処せられることを期待しています

昨年(2020年)の12月25日に、第10回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

先週、10回目の検討会(※2020年12月25日)の議事録が公開されました。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

本日もひきつづき、上述の議題についてみていきます。

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会の議事録について>
2021年2月19日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月20日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」(※AV出演強要問題)
2021年2月21日・・・・・・「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
2021年2月23日・・・・・・「法定刑の在り方」
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2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

法定刑の在り方について(昨日のつづき)

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<12~13ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

前提として、事務当局に教えていただきたいことがあります。

性犯罪者の中には、同じような手口で性犯罪を反復累行するという傾向を持った性犯罪者が現にそれなりの数いるというイメージがあるわけですけれども、統計上、そのようなことが言えるのかどうかということについて、もし分かれば教えていただきたいと思います。

——————————————————–

<13ページ>
2020年12月25日 岡田参事官

今お尋ねの点ですけれども、まず、性犯罪について、同様の手口で反復累行することが多いかどうかということにつきましては、性犯罪について手口別の統計というものが見当たらず、一概には申し上げられないところでございますけれども、例えば、本検討会の中でも御指摘されていたようなスーパーフリーの事件やリアルナンパアカデミーの事件のようなものは、同種手口の犯行を繰り返していた事案と言えるのではないかと思います。
それから、再犯という観点から申し上げますと、例えば、令和2年の犯罪白書では、強制性交等及び強制わいせつで検挙された成人の有前科者のうち、同一罪名の前科を有する者の割合は、強制性交等では3.0%、強制わいせつで7.6%となっておりまして、一般刑法犯全体では14.8%となっておりますので、一般刑法犯より低いということになります。

他方で、刑事施設への再入という観点から、刑事施設に入所するのが二度目以上の者について見ますと、平成27年の犯罪白書なのですけれども、再入の罪名と前刑の罪名が同一である者の割合というのが、強姦については27.7%、前刑が強制わいせつであるものを含めると35%になります。

強制わいせつについては、同じ罪名のものが32.3%、前刑が強姦であるものを含めると45.5%となっておりまして、この割合というのは、例えば窃盗ですとか覚せい剤取締法違反とかというものは70%以上ありますので、こういったものよりは低いのですけれども、傷害は23.8%、強盗は13.5%、殺人だと8.6%となっているので、こういったものよりは強姦や強制わいせつの方が高いということが言えるかと思います。

——————————————————–

<13ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

ありがとうございます。

少なくとも、再入者については、再度性犯罪によって受刑する割合がそれなりに高いということかと思います。

そうであれば、単純な集団強制性交等という観点ではないのですが、暴力行為等処罰に関する法律には、常習傷害罪とか常習暴行罪というのがありますし、それから、盗犯等の防止及び処分に関する法律に常習特殊強窃盗罪が規定されています。

ですから、それらを参考にして、常習として強制性交等罪を犯すような行為について、重い犯罪類型を設けるという方法があるのではないかと思いました。

常習特殊強窃盗罪には、常習性だけでなく、特殊な方法・手口による場合が重い処罰の対象になるように規定されていますけれども、その中には、2人以上、現場において共同して犯したときという条件が入っていますので、そういう形で、常習性と集団性をセットにした加重類型を設ける方法もあるかと思いましたので、述べさせていただきました。

——————————————————–

<13ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

そのような類型だと、法定刑に無期懲役を加え、あるいは、下限を引き上げて執行猶予が付されないようにすることも考えられるという御趣旨だと伺いました。

今の点について御意見はございますでしょうか。

また、被害者が子供の場合についての御意見をあまり伺っていないような気がするのですけれども、いかがでしょうか。

——————————————————–

<13ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

補足というか確認ですけれども、常習性で捉えれば、同一の被害者に対する犯行でなくても拾うことができるという前提でございます。

——————————————————–

<14ページ>
2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

刑を加重する根拠については、犯人が常習性を持って複数の性行為を反復したという犯人の悪質性に基づく観点と、同一の被害者が複数の性被害によって重大な被害を受けたという被害の重大性の観点の二つがあるように思いました。
和田委員からは、先ほど、前者(犯人が常習性を持って複数の性行為を反復)について御意見があったところですが、後者(同一の被害者が複数の性被害によって重大な被害を受けた)についても、特に児童については、例えば家庭内で継続的な性被害を受ける場合などを想定した場合、継続的な性行為によって心身に重大なダメージを受ける場合が多いと思われますので、このような観点からの加重も、立法論的にはあり得るように思います。

例えば、監護者性交等罪につきましては、継続的な性行為が行われるなど、特に被害が重大なものをうまく切り取ることが可能であれば、加重類型を設けて、例えば無期懲役を法定刑に加えるということも選択肢としてはあり得るように思います。

——————————————————–

<14~15ページ>
2020年12月25日 川出敏裕 委員(東京大学教授)

今の橋爪委員の御指摘と重なりますが、同一被害者に対して犯行を繰り返したような場合について、それを加重類型とするかどうかについても検討する必要があると思います。

前回(2020年12月8日の第9回検討会)は、こういった継続的な性的行為について、個々の行為の日時や場所を特定しなくても有罪とできるようにするための法的手当てという観点から、新たな罪を創設すべきかどうかが議論されたわけですが、立証の緩和とは別の問題として、このような行為の悪質さですとか、被害の大きさといった実態に着目して、加重類型を設けることが考えられます。

その場合に、法定刑の下限を引き上げるのか、上限を引き上げるのかという点については、下限を引き上げるという方法については、先ほどから指摘がなされていますように、致死傷の結果が生じた場合に、そうでない場合よりも刑を重くするということになると、法定刑の下限は7年以上となりますので、執行猶予を付すことができなくなるということについてどう考えるかという問題が出てきます。

もっとも、この点については、同一被害者に対して性的行為を繰り返した上で、死傷の結果を生じさせた場合に、それでも執行猶予としなければ不当だと考えられる事案が本当にあるのかという疑問もあります。

共犯者間で役割が異なる集団による強制性交等の場合とは違って、一人の犯人が継続的に同一被害者に対して性的行為を行っているわけですから、そういう場合について、死傷の結果が生じた場合に、なお実刑を回避しなければならないというような事案が本当にあるのかということを検討する必要があるのではないかということです。

他方で、法定刑の上限を引き上げる場合については、ここでは行為の悪質さや被害の大きさを根拠として加重類型を設けようとするわけですから、法定刑は単なる併合罪の場合よりも重くすることになろうかと思います。

具体的には、例えば懲役35年とか40年という特定の刑期とするか、あるいは、無期刑を設けるということになります。
先ほどの集団による強制性交等についての議論の中で、現在の量刑を見ると、無期懲役刑を科さなければ不十分というような状況は必ずしも存在していないのではないかという御指摘がありました。

その観点から考えてみますと、ここで問題としている同一被害者に対して繰り返し性的行為が行われているような事案、典型例は、橋爪委員が指摘されたように、監護者が何年にもわたって継続的に子供に性的行為を繰り返した場合ですけれども、こういった事案については、現在の実務では、そのうちの確実に立証できる1回ないし数回の行為を起訴し、長期間にわたって性的行為が繰り返されたという事実は、量刑事情の一つとして判決の中で認定されているということだろうと思います。

そうしますと、現状では、同一被害者に対して長期間にわたって繰り返された性的行為が全て起訴され、そのことを前提に量刑がなされた事案というのは恐らく存在しないだろうと思いますので、その意味では、先ほどの集団による強制性交等の場合とは異なり、現在の量刑を手掛かりに、無期懲役刑を加える必要性の有無を検討することはできないということになるかと思います。

そうしますと、この類型については、無期懲役が定められている他の犯罪と比較しつつ、同一被害者に対して繰り返し性的行為が行われたという事案の中に、死傷の結果を伴わない場合であっても、無期懲役に値するだけの違法性を持つものがあるかどうかという観点から、無期懲役刑を加えるかどうかを検討する必要があるいうことになろうかと思います。

——————————————————–

<15ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

非常に示唆的な御意見をたくさん頂いたと思います。

ちょうど予定の時間を経過しましたので、次に、意見要旨集の7ページの第1の6の「(3)」、法定刑の下限の引下げの問題についての検討に入りたいと思います。

——————————————————–

「法定刑の在り方」に関する二巡目の論議が終了しました。
一巡目の話し合いは、昨年(2020年)の9月24日の第6回検討会でおこなわれました。
「無期懲役」という声は少数でした。
二巡目になって、「無期懲役にせよ」との意見が台頭してきました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月25日

富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと?
周り何も無いですし。
怖い人20人近くいて声も出ないですよ。
男性にはこの怖さは分かりません。

——————————————————–

香西咲さん
2018年3月1日

仰る通り、組織的犯罪です。

(再掲。和田俊憲委員【東京大学教授】)
常習として強制性交等罪を犯すような行為について、重い犯罪類型を設けるという方法があるのではないかと思いました
常習性集団性をセットにした加重類型を設ける方法もあるかと思いましたので、述べさせていただきました

(再掲。井田良 座長【中央大学教授】)
法定刑に無期懲役を加え、あるいは、下限を引き上げて執行猶予が付されないようにすることも考えられるという御趣旨だと伺いました

AV出演強要は、常習性と集団性がセットになっています。
無期懲役刑を期待しています。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その5)。組織化された強姦は無期懲役、との意見が。香西咲さんたちへのAV出演強要も、組織化された犯罪です

先週の金曜日(2021年2月19日)に、第10回性犯罪に関する刑事法検討会議事録が公開されました。

2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

10回目の検討会は昨年(2020年)の12月25日に開催されました。
当日(2020年12月25日)は、4つの論点が審議されています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」の議論につきましては、先日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会。「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」について>
2021年2月19日(※AV出演強要問題)
2021年2月20日(※AV出演強要問題)
2021年2月21日
——————————————————–

(再掲。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

本日は、「法定刑の在り方」についてみていきます。

法定刑の在り方について(※二巡目)

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<10ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

次に、「法定刑の在り方」についての検討に入りたいと思います。

この論点については、まず、加重類型に関するものとして、意見要旨集の4ページ以下の第1の6の
「(1)」(2名以上の者が現場において共同した場合について加重類型を設けるべきか)
及び
「(2)」(被害者が一定の年齢未満の者である場合について加重類型を設けるべきか)
についてまとめて議論することにしたいと思います。

この項目のうち、2名以上の者が現場において共同した場合については、一巡目の検討(2020年9月24日の第6回検討会)では、意見要旨集の4ページの「(1)」にありますように、
「① 被害の実態」、
「②量刑の実情」、
「③ 加重類型を設けることの要否・当否」、
「④ 考えられる法定刑」
という観点から御意見を頂いています。

また、被害者が一定の年齢未満の者である場合については、意見要旨集の5ページの「(2)」にあるように、
「① 被害の実態」、
「② 量刑の実情」、
「③ 加重類型を設けることの要否・当否」
という観点から御意見を頂いているほか、
「④ その他」
としてありますように、治療・教育や再犯防止の取組などについての御意見も頂いております。

先ほどと同様に、どのような観点からの御意見であるかを明示した上で御発言いただきたいと思います。

また、前回の会合(2020年9月24日の第6回検討会)における議論の際に、同一の被害者に対して継続的な犯行に及んだ場合に、より重い法定刑とすることについて御意見がございましたので、そのような場合の加重類型を設けるべきかどうかについても御意見があれば、併せて御発言いただきたいと思います。

それでは、御意見のある方は御発言をお願いします。この論点については、30分程度を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。

——————————————————–

<10~11ページ>
2020年12月25日 小島妙子 委員(弁護士)

意見要旨集の4ページの「③」(加重類型を設けることの要否・当否)の最初の「〇」の問題と、

(参考。「③」の最初の「〇」)

③ 加重類型を設けることの要否・当否
〇 集団強姦の被害に遭った知人が、平成29年改正により自分が受けた被害の罪名がなくなりショックであると言っていた。
やはり、集団強姦罪は廃止すべきでなかったと考えられる。
加害者が複数人であることで、精神的被害がより重大であり、また、逃げにくいこと、役割分担をして、被害者を逃がさないように薬物や酒を摂取させるなど、組織的・計画的に行われることが多いことなど、集団による加害という質の異なる悪質さを踏まえ、加重類型を復活させるべき

法定刑の下限を上げるという点について意見を述べます。

2名以上の者が現場において共同した場合の加重類型ですけれども、集団による強制性交等罪というのは、類型的に悪質性、凶悪性、常習性がある犯罪であって、集団で行うことによって被害者に与えるダメージが単独犯の場合とは全く違う犯罪だということを強調したいと思います。

法文上もこの点を明らかにしていただきたいという強い気持ちでおります。

被害者の方も、集団強姦罪がなくなったということについては非常に強い危機感を持っておりまして、残念だという声が強い。

集団による強制性交等罪を通常の強制性交等罪と異なる犯罪類型として設けていただきたいと思います。

この場合に問題になりますのが、集団強制性交等罪の法定刑の下限を6年、集団強制性交等致傷罪の法定刑の下限を7年としてしまうと、前回の改正のときも問題になったようなのですけれども、致傷の場合について執行猶予が付けられなくなり、問題が出てくると。

例えば、単なる見張りなど、関わり方が軽微である者についても、共同正犯になってしまうので、酌量減軽しても執行猶予が付かない。

そうすると、加功が少ない者、特に年少者などについてどうなのだろうかと。

執行猶予が全く付かない犯罪というのでは使い勝手が悪いという意見があったと思います。

そこで、少し中途半端かもしれませんけれども、集団強姦罪を復活させて、法定刑の下限を6年とし、致傷罪については、法定刑の下限を7年ではなく6年としつつ、上限については無期懲役とするというような形にしたらいかがかと思いました。

集団強制性交等罪について加重類型を復活させ、致傷罪についての執行猶予の点については今言ったような形でカバーしたらどうかというのが私の意見でございます。

——————————————————–

<11ページ>
2020年12月25日 池田公博 委員(京都大学教授)

意見要旨集の(1)(2名以上の者が現場において共同した場合について加重類型を設けるべきか)の「③」(加重類型を設けることの要否・当否)の2つ目の「〇」や

(参考。(1)の「③」の2つ目の「〇」)

③ 加重類型を設けることの要否・当否
〇 平成29年改正では、複数人による犯行であることの悪質性については、引き上げられた法定刑の範囲内で量刑上適切に考慮することが可能である一方で、集団強姦罪を残すとすると、その致傷罪の法定刑の下限は、酌量減軽をしてもおよそ執行猶予を付し得ない懲役7年以上とすることとなり、問題があるとして廃止されたものであるところ、2名以上の者が現場において共同した事案の改正後の量刑分布を見ると、強制性交等罪全体の場合とは異なり、懲役3年以下のものは見当たらず、複数人による犯行であるという事情は類型的に相応に重いものとして評価されていると見ることができる。

(2)(被害者が一定の年齢未満の者である場合について加重類型を設けるべきか)の「③」(加重類型を設けることの要否・当否)の3つ目の「〇」にあるように、

(参考。(2)の「③」の3つ目の「〇」)

加重類型を設けるとなると、法定刑の下限を懲役6年とし、致死傷の場合の下限を懲役7年とすることが考えられるが、姦淫行為に至らなかったものの致傷結果が発生した事案では現在の運用において執行猶予が付されることがあるほか、一定の年齢未満の被害者に対する事案では加害者がハンディキャップを負っている場合も少なくなく、知的障害など加害者の特性に配慮して刑の量定をすべき事案も相当数あることから、執行猶予を付すことができない法定刑とすることには問題がある。

また小島委員からも御指摘がありましたが、加重類型を設ける場合には、下限を引き上げる、そして上限を更に引き上げるということが考えられるわけですけれども、下限の引上げの場合には、加功の態様には様々なものがあり、被害者の宥恕の感情なども様々なものがあり得て、酌量すべき事情があるにもかかわらず執行猶予が付けられないという問題があるという御指摘がありまして、下限の引上げはなかなか難しいのではないかという御指摘があるところです。

他方で、上限を無期懲役にするということについてなのですけれども、現在の量刑の傾向を見てみますと、2名以上が現場で共同した事案でありますとか、被害者が子供である事案で、致死傷の結果が生じていないものについて、これが法定刑の上限に張り付いているという実情は必ずしも見られないところでありまして、有期の懲役では足りず、無期懲役を科さなければ十分な量刑とはいえないというほどの事情が生じているとは直ちにはいえないのではないかとも思われるところです。

ただ、小島委員の御意見も含めて、これまでの御指摘を踏まえて改めて考えてみますと、集団で行われる性犯罪が単なる複数人の共同というのにとどまらず、
例えば、高度に組織化され、役割分担を伴って行われ、犯罪遂行を一層容易にしているといった場合などは、その態様において悪質であり、類型的に見て特段の当罰性を有するものと評価することも可能ではないかと思われます。
そうした点に鑑みますと、加重類型を設けることの検討に当たっては、特に集団についてですけれども、集団で行為に及んだということに加えて、集団で行為に及ぶことによって実現される、あるいは、実現が容易となるような、類型的に当罰性を高める事情がある場合に、特に重く評価するという考え方も成り立ち得るのではないかと思っております。

——————————————————–

<11~12ページ>
2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)

意見要旨集のの(1)(2名以上の者が現場において共同した場合について加重類型を設けるべきか)の「④」(考えられる法定刑)の2つ目の「〇」(法定刑の上限を有期懲役から無期懲役とする)について、先ほど小島委員からも御意見があったところではありますが、無期懲役が法定刑にある罪名というのは、人の死の結果について故意を必要とする殺人罪であるとか、その犯罪の結果、致死傷の結果を生じさせるような強盗致死傷罪、強制わいせつ致死傷罪や強制性交等致死傷罪などのほかに、たくさんの人が死ぬ危険がある現住建造物等放火罪や列車転覆罪等といったものもあります。

もちろん、薬物事犯の大量輸入なども多数の人たちの命に関わるということで無期懲役が設けられていますが、このような犯罪類型と同じように無期刑を定めてもよいのだろうか。

もちろん、性犯罪は魂の殺人と言われるものですけれども、致死の結果そのものを生じさせるものではないということです。

そして、性的被害によって精神的に負ったダメージについては、PTSDである等の診断を下すことによって、致傷罪としての評価が可能です。

そうであれば、無期懲役を科すことが可能です。

継続的被害についても、強制性交等罪の併合罪の場合には、懲役30年までの刑を科すことが可能です。

そして、精神症状を致傷と見れば、無期懲役も科せるのです。

法定刑の上限を無期懲役に引き上げたときの問題として一つ考えなければいけないのは、裁判員裁判になることです。

被害者のうち、少なからぬ人が裁判員裁判になるのは嫌だと表明し、致傷から認定を落として強制性交等罪で起訴した例もあるやに聞いています。

強制性交等致傷罪において、不起訴、特に起訴猶予となっている案件だと、そういう被害者の御意向が働いている可能性は相当程度に高いかと思います。

東京等の大都市ならまだしも、地方での、裁判員裁判で自分の事件が取り扱われるということの被害者の抵抗感や苦痛を考えておく必要があるかもしれません。

これは、今ある制度と刑罰と、主客が逆転しており、おかしいと言われるかもしれませんけれども、そういう問題も起きてくることは考えておかなければならないのではないでしょうか。

——————————————————–

<12ページ>
2020年12月25日 上谷さくら 委員(弁護士)

私も同じ「④」(考えられる法定刑)の法定刑のところなのですけれども、下限については、確かに御指摘のとおり、いろいろなケースがあって、6年以上とする、致死傷だと7年以上にするというときには、実情にそぐわないケースが出てくるのかなというところはうなずけるところであります。

ただ、上限を無期懲役にすることについては積極的な意見を持っておりまして、やはり集団による独特な問題というのが単独犯とは違うと思われることと、今、宮田委員からも、PTSDを発症するのだから、致傷としてできるのではないかという意見がありましたけれども、PTSDを発症していても、因果関係の立証などが難しくて、見送られているケースの方が圧倒的に多いと思います。

まずは、事件の前から精神的に健康であったことの立証がなされないといけない。

その事件によってPTSDにり患したことが間違いないということがなかなか立証できないということで、結局、PTSDを捉えて致傷がつくケースというのは、むしろごく少ないというのが実態だと思います。

それにもかかわらず、致傷がつかない案件でも実際はPTSDを発症していることが非常に多いという現実もありますので、下限を現状に据え置いたまま、上限を無期懲役にして、弾力的な運用をするというのが一番いいのではないかと思っています。

——————————————————–

<12ページ>
2020年12月25日 小西聖子 委員(武蔵野大学教授)

これは、英語だと「gang rape」(集団強姦)に当たると思うのですけれども、「gang rape」(集団強姦)に関しては、量は少ないですけれども、単独のレイプに比べて、PTSDの発症が多いとか、その後の適応が悪いという論文はございます。

——————————————————–

<12ページ>
2020年12月25日 小島妙子 委員(弁護士)

先ほどの私の説明が分かりにくかったと思うのですけれども、集団強姦罪を復活させて、法定刑の下限は6年にすると。

上限を無期懲役にするというのは、若干ちゅうちょがございます。

上限については、現行の有期懲役の幅で対応できるのではないかというふうに考えているのです。

一方、集団強制性交等致死傷罪については、法定刑の下限を7年にすることによって、執行猶予が付かなくなる問題点、これは確かにおっしゃるとおりだと思うので、下限を6年のままにとどめるのは、妥協的なのですけれども、やむを得ないかと思っております。

——————————————————–

(再掲。池田公博委員【京都大学教授】)
高度に組織化され、役割分担を伴って行われ、犯罪遂行を一層容易にしているといった場合などは、その態様において悪質であり、類型的に見て特段の当罰性を有するものと評価することも可能ではないかと思われます

この論議のつづきは明日のブログでみてみます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月25日

富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと?
周り何も無いですし。
怖い人20人近くいて声も出ないですよ。
男性にはこの怖さは分かりません。

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香西咲さん
2018年3月1日

仰る通り、組織的犯罪です。

(再掲。池田公博委員【京都大学教授】)
高度に組織化され、役割分担を伴って行われ、犯罪遂行を一層容易にしているといった場合などは、その態様において悪質であり、類型的に見て特段の当罰性を有するものと評価することも可能ではないかと思われます

AV出演強要犯が無期懲役の刑に処せられることを期待しています。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その4)。最終的なゴールを見据えた論議がおこなわれています。香西咲さんたちは最後、快哉を叫ぶことができます

法務省の性犯罪に関する刑事法検討会は現在、刑法改正の審議をおこなっています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

2020年12月25日 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

3日前(2021年2月19日)、10回目の検討会議事録が公開されました。
当日の議題は以下の4つです。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について

「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」に関する論議につきましては、昨日までの当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会。「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」について>
2021年2月19日(※AV出演強要問題)
2021年2月20日(※AV出演強要問題)
2021年2月21日

とりわけ、AV出演強要に関しては、新規定もふくめて、なんらかの罰則が適用される気配です。
個人的には、犯罪者たちが強制性交等罪(強姦罪)で処罰されることを期待しています。

本日は、当該議事録の冒頭の部分をみてみます。
井田良座長の最初の発言を拝見したとき、意味深長なものを感じました。
一部を抜粋します。

2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<1~2ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

それでは、議事に入りたいと思います。
本日は、意見要旨集の1ページの
「5 強制性交等の罪の対象となる行為の範囲」、
4ページの
「6 法定刑の在り方」、
9ページの
「7 配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方」
について議論し、その後、意見要旨集12ページの
「8 性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」のうちの
「(1) 他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか」
について、議論することとしたいと思います。
本日も、基本的に意見要旨集に沿って進めることで、かみ合った意見交換を行い、一巡目よりも更に一段も二段も検討を深めることを目指したいと思います。
また、この機会に、委員の皆様には、座長として是非お願いしたいことがございます。
本検討会が設置された趣旨は、第1回会合でも説明があったとおり、法改正の要否・当否について論点を抽出・整理し、議論を行うことにあります。
前々回会合から二巡目の議論に入っており、一巡目の議論で多く示された被害の実態を踏まえた法改正の必要性に関する御意見を踏まえつつ、法改正を行う場合の法的課題について、最終的なゴールとなり得る具体的な規定の在り方も意識しながら議論を行っているところです。
当然のことながら、法的な課題を乗り越える方策としてどういったものが考えられるかについても、詰めていく必要がございます。
その検討に当たっては、刑事法の条文は大枠のようなものにすぎないから、細かな問題は全部実務に任せればいい、というわけにはいきません。
そのため、二巡目の議論では、前回会合でもそうであったように、特に刑事法を専門とする委員の方々から、そのような規定にするとこのような法的課題がある、といった御意見が数多く述べられているわけですが、

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年11月10日 第8回 ※議事録

暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能の要件の在り方について(※二巡目)
地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方について(※二巡目①)教師と生徒との関係について

2020年12月8日 第9回 ※議事録

地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方について(※二巡目②)
いわゆる性交同意年齢の在り方について(※二巡目)

  
※2020年12月15日、山本潤委員がインターネット番組に出演
山本潤委員(※2021年1月18日の当ブログを参照。)
いま、教師と生徒、がけっこう、やっぱり、ポイントになっているのかな、と思います
なんか、その、この、年齢、っていうことの捉え方がたぶん、ひとによってすごいちがう

※2020年12月某日、上川陽子法務大臣がFNNプライムオンラインの取材に応じる
上川陽子法務大臣(※2021年1月18日の当ブログを参照。)
(性交同意年齢について)私は、このままでいいとはまったく思っていません。一定の前進をしていく必要があると思います
  
2020年12月25日 第10回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<1~2ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

これは、そのような規定を作ることに最初から反対だという趣旨の御発言ではなく、最終的なゴールとなり得るかもしれない規定を検討するに当たっての法的課題を指摘するものです。
ですので、そのような(=最終的なゴールとなり得るかもしれない規定を検討するに当たっての)法的課題があるとすれば、では、どのような規定にすればよいか、例えば、どのような表現を用いれば、あるいは、どのような文言を補えば、その法的課題を解消できるのかという点に検討を集中し、その点に知恵を出し合いながら御議論いただきたいというふうに考えております。
この検討会が始まるときに書面で提出した意見でも書かせていただいたことですけれども、それぞれの分野の専門家の集まりらしく、質の高い議論を展開することにより、我が国におけるこの種の議論の模範を示すことができればと考えております。
切に御協力をお願いする次第です。
よろしくお願いいたします。

——————————————————–

(山本潤委員のツイートより、引用。)

2020年12月9日 山本潤 委員

(再掲。山本潤 委員。2020年12月9日)
同意のない性交は性犯罪と書くことや、性交同意年齢を16歳未満にあげることも厳しい状況が見えて来ました

教師と生徒との関係性や性交同意年齢の引き上げにつきましては、二巡目の論議になって突如、きびしい意見が出てきました。

(再掲。井田良 座長。2020年12月25日)
特に刑事法を専門とする委員の方々から、そのような規定にするとこのような法的課題がある、といった御意見が数多く述べられているわけですが、これは、そのような規定を作ることに最初から反対だという趣旨の御発言ではなく、最終的なゴールとなり得るかもしれない規定を検討するに当たっての法的課題を指摘するものです

安堵しました。
ちなみに、「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」につきましては、二巡目の論議においても反対意見がありません。
AV出演強要問の処罰についても然りです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

——————————————————–

AV出演強要はどのような罪で処罰されることになるのでしょうか。
最終的なゴールが楽しみです。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その3)。香西咲さんたちAV出演強要の被害者にとって理想的な展開となってきました。悪党は捕獲されます

昨年(2020年)の12月25日に、刑法改正を審議する10回目の検討会が開催されました。

2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

当日(2020年12月25日)の議題のひとつは、
他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか
です。
今回で2回目の審議となります。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

一昨日(2021年2月19日)、この10回目の検討会議事録が公開されました。

他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか(※巡目の論議)

上述の議題に関して、本日は、AV出演強要以外の論議をみてみます。
AV出演強要についての各委員の意見は、一昨日昨日の当ブログでご確認ください。

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会で取り上げられたAV出演強要問題>
2021年2月19日(※一昨日)
2021年2月20日(※昨日)

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<28~29ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

御意見をお伺いしてきて、第1の8の「(1)」(他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか)の問題については、大きく言えば、撮影行為をどう考えるかという問題と、撮影されたものというのでしょうか、それの提供、流通、陳列、そういう行為をどう捉えるかという大きな2つの問題があり、さらに、撮影行為については、撮影の対象をどう考えるべきか、撮影の態様をどのように考えるか、撮影する場所を何らかの形で限定するかという問題があり、撮影されたものの提供等については、同意の有無の問題をどう考えるかという問題もあり、それらの問題の根本には保護法益をどう考えるかという問題があるとお聞きしました。
まだ具体的な処罰のイメージが湧かない感じはしますけれども、だんだんと本来考えるべき、到達すべきゴールに一歩ずつ近付いているといった印象を持ったわけであります。
ほかに御意見はございますか。
例えば、海水浴場で水着姿でいる場面、あるいは競技場でユニフォームを着た選手が競技をしている場面を撮影するというときに、例えば、赤外線カメラを使って撮影をした場合は、これは明らかに処罰すべき行為に入ってくるのだろうと思うわけですけれども、そのようなカメラを使用せずに単に映しているというときに、家に帰ってから撮影したものの一部をトリミングするつもりで撮影したときの撮影行為をどう捉えるべきなのか。
海水浴場でただ風景を普通に撮って、家でそれをトリミングしようとする行為との比較の問題もあろうかと思いますが、この点に関連して、御意見はございますか。

——————————————————–

<29ページ>
2020年12月25日 佐藤陽子 委員(北海道大学教授)

先ほどから話が出ているように、選手の写真を撮るというのは規制すべきだとは思うのですが、難しいと思う点は座長がおっしゃった点にあると思っていまして、つまり、そういう特別なカメラで性的部位を強調するような写真を撮っているのであれば、あなたはそういう変な撮り方をしたのですからアウトですよという形で、行為態様で規制できると思うのです。

しかし、そのときは普通に撮って、後から性的な部位だけアップにして、それを切り取ってSNSに載せたり、卑わいな言葉をプラスして載せたりということを規制しようと思うと、それは後からの行為、撮影とは違う行為を加味しないといけないことになって、撮影時に処罰するのが非常に難しくなってくるのではないかと思います。

後からの行為をプラスして処罰しようと思った場合には、窃盗罪における不法領得の意思などが正にそうですけれども、後からこうするつもりだったという主観面を撮影時に要求する、例えば「性的な意図をもって」という文言を加えるといった方法があるのではないかと思うのですが、それを証明するのが難しいという問題はあるかなと思います。

——————————————————–

<29ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

関連して一つ御紹介ですけれども、カナダ法における盗撮罪は3つの類型で構成されていて、1つ目は、撮影の対象、どの部分を撮影するかに着目する類型、2つ目が、どういう場所か、正に裸になるのが普通でそれが合理的に予測されるような場所において撮影する行為を処罰対象にする類型で、3つ目が、直前で議論になりましたような行為を捕捉するために、撮影行為が性的目的で行われていれば、それもまた不法な撮影罪で処罰対象にするという形で規定されています。

やはり、処罰対象にすべき場合を全て捕捉しようとすると、いろいろな類型を具体的に定めて、複数の観点から処罰範囲を決めていくこととするしかなく、そうすれば、一定の対応は可能なのだろうと思います。

ただ、性的目的というのが出てきますと、証明が難しいという問題も一方ではあるし、他方で、かなり無理をして性的目的を認定して、無理な処罰が行われるという危険も出てくるかもしれませんので、その辺りを慎重に考える必要があろうと思いました。

——————————————————–

<29~30ページ>
2020年12月25日 井田良 座長(中央大学教授)

ほかに御意見はございますか。

撮影があり、一方で提供、陳列があり、さらに、取得、保管、所持のようなものも考えられますので、そこまで処罰の必要があるとお考えでしょうか。

——————————————————–

単純所持について

<30ページ>
2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)

児童ポルノ法のように、児童を守る、児童の健全な生育を守るという観点とは若干違うので、所持まで処罰するべきかどうかというところには疑問がございます。

所持罪があると取締りが簡単になるということがあるかもしれませんし、性犯罪に及んだ人の所から大量にそういうものが出てきたりすることがあるので、少し刑を重くするためにはいいのかもしれませんけれども、私はそこまで広げる必要はないのではないかと考えております。

撮った画像を、例えば性的な部位を特にアップしてSNSに載せる、卑わいなコメントを付けるようなことですけれども、韓国では、そういう対象者の意思に反した性的欲望や羞恥心を誘発することができる形に編集、合成、加工したものの頒布等の禁止の罪が確かあったかと思うのですけれども、例えばそのような形で、編集した者に対しての処罰が考えられます。

スポーツ選手の姿態を撮影する、これは合法な目的で撮影しているのか、違法な目的で撮影しているのかは分からない。

これは、海水浴場での撮影も同じですから、これはやはりどこかでその人がその画像をアップするなり、誰かに譲渡するなり、何かなければ発覚しないような類いのものではないかと思うのです。

ですから、処罰の対象に、加工した画像などに関することも含める方法も考えられるのではないかと思います。

ただ、赤外線カメラでの撮影の場合には、裸体を撮影しているわけですから、事後的にそれが分かったという場合には、処罰自体は、先ほどの性的な対象、性的に羞恥心を覚えるような対象物を撮影したということでいけるのだとは思うのですけれども、それは事後的に見つかったから出てくるという形になるのかなというふうに思っています。

——————————————————–

<30~31ページ>
2020年12月25日 佐藤陽子 委員(北海道大学教授)

先ほど所持という話が出たので、所持についても私の考えを述べさせていただきたいのですけれども、現在の市場においては、やらせの盗撮ビデオというものもありまして、やらせの盗撮ビデオとそうではない盗撮ビデオというのは、多分これは一見区別が難しい。

だからこそ、やらせのビデオを欲しがる人がいるのだと思うのです。

そのように考えると、形式的には処罰の対象となるような所持してはいけないもの、取得してはいけないものを明確に定めることはできても、実際にどれがそれに該当するのかというのを一般の人が判断するときにかなり難しくなるのではないかと思います。

そのようなやらせの盗撮ビデオを欲しがるような人の権利はどうでもいいという考え方ももしかしたらあるかもしれませんけれども、だとしても、故意の問題として、やらせのビデオだと思っていましたと言われた場合に、いや、そんなことないでしょう、分かっていたでしょうという証明が難しくなるという問題はあるのではないかと思います。

ただ、だからといって全く無意味かというと、それはそうではないかなと思っていて、実質的に没収等ができるようになるというのと、かなり限定的な範囲になりますけれども、未必でもいいので、盗撮ビデオであることを認識していたというのをしっかり証明できた範囲で処罰できるという意味は一応あるのではないかと思います。

ただ、これはあくまで、そのような規定があると、このような処罰ができますよ、あるいは、没収ができますよという話であって、そのような処罰をすべきなのか、そのような形の没収をすべきなのかというのは、これはまた別の話だと思っていて、それはまだ私の中では結論が出ていないという状況でございます。

——————————————————–

<31ページ>
2020年12月25日 金杉美和 委員(弁護士)

私は、同意なく性的姿態や裸体等を撮影する行為及びそれを流通させる行為については処罰する必要性があるだろうと考えています。
ただ、その所持については、対象が広範囲になり過ぎるので、処罰すべきではないという考えです。

理由につきましては、先ほどの佐藤委員の意見と重複するのですけれども、やはり、その中身を見たときに、これが同意なく撮影されたものであるのかということは分からないというのが現状です。

例えば、意見要旨集13ページの「④」の4つ目の「〇」の中の「①」と「②」の類型のうち、

(参考。(1)の「④」の4つ目の「〇」)
新たな処罰規定を設ける必要があると指摘されている類型としては、
①被害者に気付かれずに密かに性的な姿態を撮影する類型(撮影されていることの認識があれば同意しなかったと推定されるもの)、
②強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型(性交等に同意しておらず、当然、撮影にも同意していないもの)、
③アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)
に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある

「①」の類型については、特に被害者に気付かれずに撮影をしていたということは、例えば公衆浴場やトイレ等での姿態も入るのだろうと思われます。

ただ、その場合も、個人的法益が保護法益ではあるけれども、被害者の特定ができないということもあり、被害者不詳のまま処罰されることもあろうかと思います。

その場合は「②」に比べると、同意があったかどうかということは推測しやすい、その行為の問題で見れば、それは同意なく撮影されているのではないかと思われるかもしれませんけれども、例えばその点についても、やらせのトイレの盗撮とか、やらせの更衣室での着替え、全てエキストラでやるということも考えられるわけで、やはり動画等を見ただけでは、それが同意なく撮影されたものであるかどうかという認識は必ず問題になると思います。

その部分も捕捉していくというのは少し難しいと思いますから、所持については処罰せず、同意なく撮影及び流通させる行為に絞るべきだというふうに考えます。

——————————————————–

<31ページ>
2020年12月25日 木村光江 委員(東京都立大学教授)

所持については、私もかなり困難だろうというふうに思います。

現に、単純所持罪で処罰されるのは覚醒剤であるとか銃器であるとか、あるいは、児童ポルノの所持についてもかなり議論があった上で所持罪が認められたという経緯があったと思います。

その理由ですけれども、やはり、製造と違いまして、どのような形で所持しているか、様々な場合があり得るので、それを一律に処罰するというのはかなりハードルが高いというふうに思います。

それだけ客体として非常に侵害性が大きいというか、危険性が重大なものだということを説明する必要があるというふうに思います。

——————————————————–

<31ページ>
2020年12月25日 上谷さくら 委員(弁護士)

所持についてなのですけれども、私も、児童ポルノと比較した場合に、児童ポルノの場合は製造過程自体が犯罪ですので、単純所持であっても処罰というのは正当化されると思うのですけれども、確かに、やらせの盗撮のビデオのようなものがたくさんあるという状況の中で、それが実は盗撮を装っているけれども、実は撮影に同意があったものとそうでないものの区別というのは難しかろうとは思います。

ただ、本当に盗撮していたビデオだと知って取得しているのに、これはやらせだと思いましたという弁解で処罰を免れていくだろうなということを思うと、結局、そのビデオは流通してしまうおそれがあって、一旦拡散すると、これは回収が困難という同じ問題が生じてしまいます。

今は、だからこうすればよいのではないかという意見が言えるわけではないのですけれども、何らかの規制をかけていく必要があると思いますし、もしかすると、それを処罰はしなくても、没収はできるようにするといった政策的な規定を作るということも考え得るのかなと思っています。

——————————————————–

<31~32ページ>
2020年12月25日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

先ほど児童ポルノのお話も出ていましたけれども、医師二人が画像を見て、これが児童であるというように認定すれば、これは児童ポルノであるというふうに認定されると聞いています。

盗撮については、この検討会での議論に含めるべきかは分からないのですけれども、プロバイダの責任はどうなるのかということを考える必要があると思います。

盗撮用のプラットフォームを作り販売して、行政の指導で削除要請が出れば、プラットフォームを削除して、また、別のプラットフォームを作り、同じように画像を掲載して、そのことによって商業的な利益を得ているというのが実情としてかなりあるところです。

アメリカにおいてはプロバイダの責任制限法などもあり、削除だけではなくて、確信犯的にプラットフォームを作り続けていれば、規制の対象にするという議論もあると聞いています。

盗撮の問題は、もはや個人と個人ではなく、社会的に広がっていて、商業的な利益を上げるようなものとして拡散していますので、刑法の中で規定するかどうかというのはよく分からないのですけれども、実情として考えていただければと思います。

——————————————————–

<32ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

ほかに御意見はありませんでしょうか。

ちょうど予定した時刻になりましたし、この論点についても、一通り御意見は頂けたようですので、本日の議論はここまでとさせていただきます。

本日議論を行った論点については、本日述べられた御意見や他の論点についての二巡目の検討結果を踏まえて、巡目以降の進め方を考えたいと思います。

次回(2021年1月28日)の会合では、撮影された性的姿態の画像の没収(消去)を可能にする特別規定を設けるべきか、公訴時効の在り方、いわゆるレイプシールドの在り方、司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いの在り方についての論点の検討を行いたいと考えております。

そのような進め方ということでよろしいでしょうか。

(一同了承)

——————————————————–

(再掲。金杉美和委員【弁護士】)
私は、同意なく性的姿態や裸体等を撮影する行為及びそれを流通させる行為については処罰する必要性があるだろうと考えています

「撮影」と「流通」の処罰につきましては、ほかの委員も同様の認識です。
異論は存在しません。

(参考。当ブログ)
<10回目の検討会で取り上げられたAV出演強要問題>
2021年2月19日(※一昨日)
2021年2月20日(※昨日)

(再掲。佐藤陽子委員【北海道大学教授】)
そのときは普通に撮って、後から性的な部位だけアップにして、それを切り取ってSNSに載せたり、卑わいな言葉をプラスして載せたりということを規制しようと思うと、それは後からの行為、撮影とは違う行為を加味しないといけないことになって、撮影時に処罰するのが非常に難しくなってくるのではないかと思います
  
(再掲。宮田桂子委員【弁護士】)
撮った画像を、例えば性的な部位を特にアップしてSNSに載せる、卑わいなコメントを付けるようなことですけれども、韓国では、そういう対象者の意思に反した性的欲望や羞恥心を誘発することができる形に編集、合成、加工したものの頒布等の禁止の罪が確かあったかと思うのですけれども、例えばそのような形で、編集した者に対しての処罰が考えられます
処罰の対象に、加工した画像などに関することも含める方法も考えられるのではないかと思います

進取な議論がおこなわれています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

(池田公博委員【京都大学教授】)
アダルトビデオ出演強要の類型についても、その規定(処罰規定)を適用することで足りるのか、あるいは、更に別の要件を設けるなどする必要があるかということを考えていくことになるものと思います

巡目の議論を括目(かつもく)して待っています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その2)。香西咲さんたちにAV出演強要をおこなったやつらには強姦罪の適用がもとめられます

昨日のつづきです。
昨年末におこなわれた第10回性犯罪に関する刑事法検討会議事録が公開されました。

2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

第10回性犯罪に関する刑事法検討会では、AV出演強要についても二巡目の論議がおこなわれました。

(参考。当ブログ)
2021年2月19日(昨日)

本日も、同検討会で論議された
他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか
の部分をみていきます。

他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか(※巡目の論議)

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<22ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

それでは、次に、
「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
についての検討に入りたいと思います。

この論点については、本日は、意見要旨集12ページの第1の8の「(1)」、すなわち、
「他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか」
という項目について議論を行うことにしたいと思います。

この項目については、一巡目の検討では、意見要旨集の12ページから14ページにありますように、
「① 被害の実態」、
「② 新たな罪の創設の要否・当否」、
「③ 新たな罪の保護法益」、
「④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為」
という観点から御意見を頂いているほか、
「⑤ その他」
としてありますように、性的な情報について被害者が消去を求める権利の拡大とその実現についての御意見も頂いているところであります。

どのような観点からの御意見であるかを明示して御発言いただきたいと思います。

45分程度の時間内で御議論いただければ大変幸いです。

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<22~23ページ>
2020年12月25日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

意見要旨集の13ページの
「③ 新たな罪の保護法益」
についてなのですけれども、個人法益としての性的自己決定権を損なう犯罪として位置付ける必要があるという御意見がありました。

私はそれに付け加えて、公序良俗に反するものとして、社会法益を考える必要もあるのではないかと思っています。

小島委員から以前、盗撮画像がネット上にあふれかえっているということも報告していただいていますけれども、私もそのような実態を見て、被害を受けた人の話を聞いているので、私自身も公衆トイレに入るときに、周りを見て必ずカメラがないかなどを確認しております。

どうして安全に安心して公共空間を利用できないのかということに関しては、非常に理解に苦しむところがあります。

公序良俗に反するものとして、社会法益も含めた観点を持っていただければと思っております。

個人法益ももちろん大切なものですので、性器や胸、臀部などの身体の一部、自分自身が写っている性的姿態の画像は本人に帰属するということを明確にしていただきたいと思っています。

さらに、同意というのが、そのとき同意しても、後ほど解除の対象になるということも踏まえていただければと思っています。

性的姿態を撮られた人が自分の性的な姿態をどのように用いるかということについて権利があるということを明確にしていただき、同意の解除ができる、撤回ができる、画像の取戻しができる、これは後ほどの没収に関わってくると思うのですけれども、そのようにして権利が守られるとよいのではないかと思っています。

さらに、被害者支援団体からは、性的画像の撮影自体を違法とする必要があるのではないかという意見があります。

その中で、違法にして、契約書などで同意を取り交わしたものを合法にしていく、そこまでしていかないと、もう既に氾濫し、拡散している性的画像の生成と盗撮画像の販売、拡散などを止められないという意見もありましたので、述べさせていただきました。

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<23ページ>
2020年12月25日 小島妙子 委員(弁護士)

私は、意見要旨集の13ページの
「④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為」
の中の4つ目の「〇」の中で整理していただいている新たな処罰規定を設ける必要があると指摘される類型の中で、「③」

(参考。③)
アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある

アダルトビデオ出演強要の類型について意見を述べます。

この点につきましては、検討会の第6回会合で配布されておりますが、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウさんが要請書を出しています。

アダルトビデオの出演強要というのは非常に深刻な人権侵害をもたらしています。

被害者の方が自分の同意している範囲以上の形で引きずり込まれまして、被害を受けている。

被害者に事前に性行為や裸体の撮影であるということを告知しないまま、だまして撮影場所に連れ込んで、恐怖や困惑の中で撮影に応じざるを得ない状況に追い込んで性的姿態を撮影し、インターネットで頒布・販売して多額の利益を得ている業者がおります。

若い女性が被害に遭っておりまして、一旦契約したのだから、仕事なのだから、仕事を断れば違約金を払わなければいけないから、親にばらすぞと脅されて、やむを得ず出演させられているという現状があります。

これは、性的姿態の撮影行為の類型としては特殊な類型だと思います。

要請書では、性的姿態及び性器の全部又は一部を露出した人の姿態を同意なく撮影する行為を処罰することと、併せて、アダルトビデオ出演強要について、性的行為の強要自体を処罰することを求めています。

アダルトビデオ出演強要に関する撮影については、強制性交等の犯行を撮影した場合とは異なり、撮影者と性的行為を行う者は別人です。

撮影者は、業者です。

商業的な性的画像記録の販売・頒布について一定の規制を考える必要があります。

一旦被害に遭ってしまいますと、違約金で法外なお金を請求されたり、撮影された映像が海外に流されたりなどの深刻な被害を被るという現状がございますので、アダルトビデオ出演強要による撮影行為についても御検討いただければと思います。

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<23~24ページ>
2020年12月25日 上谷さくら 委員(弁護士)

私も、意見要旨集の13ページの「③」(新たな罪の保護法益)の保護法益と、「④」の新たな罪の処罰対象とすべき行為の一番下の「〇」のところについて、自分の意見を述べたいと思います。

(参考。(1)の「④」の4つ目の「〇」)
新たな処罰規定を設ける必要があると指摘されている類型としては、
①被害者に気付かれずに密かに性的な姿態を撮影する類型(撮影されていることの認識があれば同意しなかったと推定されるもの)、
②強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型(性交等に同意しておらず、当然、撮影にも同意していないもの)、
③アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)
に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある

処罰規定を設ける必要があるという類型として、3つ挙げられているのですけれども、私は、4つ目があると思いまして、撮影自体には同意しているけれども、撮影方法に同意がないという類型です。

アスリートの盗撮問題のようなことかと思います。

普通にユニフォームで運動していて足を開いたりという行為があるけれども、そこのアップだけを殊更に写すということには同意がないという類型もあるのかなと思いました。

アスリートの盗撮というのは、非常に今日的で象徴的な盗撮事案かなと思っていまして、アスリートだけではなくて、もちろん、中学生や高校生のスポーツ選手も同じような目に遭っていますし、街を歩いている、例えば高校生の女の子などの胸のアップばかり撮っている写真などもあるわけです。

そうすると、保護法益は、遡ってどうなるのだろうということを少し考えまして、このようなものは、最初に保護法益を確定すべきで、それを確定して、そこから導かれる行為を処罰するというのが本来的なことなのかもしれませんけれども、撮影の罪は新しく作るものでありますし、保護法益は少し広くして、個別の条文で縛りをかけていけたらいいのではないかというふうにも考えました。

今挙げられている保護法益というのは、性的自由と性的プライバシーの2点ですけれども、私は、性的尊厳という保護法益からアプローチできないのかということを考えてみました。

性的尊厳という考え方は現行法にはないと思うのですけれども、今の刑法が制定されたのは100年以上昔ですので、新しい保護法益が出てくるのはむしろ当然で、従前の枠組みを維持する必要はないと思います。

保護法益を狭く従来どおりのものと解した結果、処罰すべき行為が処罰されないということになると、論理としては美しいかもしれませんけれども、被害実態を無視することにつながって本末転倒ではないかとも考えました。

むしろ、この撮影に関する罪は全く新しく作っていくものですので、新たな保護法益も積極的に考えていくべきではないかと思っています。

また、刑事事件が時効になっていたり、刑事事件として立件されることは望まないけれども、性的画像自体は没収や消去をしてほしいという要請についても、保護法益が性的尊厳であるということになじむのかなとも感じています。

条例の話になりますけれども、最高裁の決定がありまして、御存じの方もたくさんいらっしゃると思うのですが、ショッピングセンターで女性の後ろを約5分間、40メートルあまりにわたって付け狙って、その女性の背後の約1メートルから3メートルの距離から、デジタルカメラで、女性の細身のズボンのお尻の部分を約11回撮影したという事件で、最高裁は北海道の迷惑防止条例の卑わいな言動に当たるというふうに判断しています。

その決定理由の中で、被害者が撮影に気付いておらず、被害者の着用したズボンの上から撮影したものであっても、撮影されたことを知ったときに、被害者を著しく羞恥させ、被害者に不安を覚えさせるものといえると述べています。

条例の保護法益は生活の平穏にありますので、現在、刑法について議論していることと論点が一致しないのかもしれないのですけれども、この事案も性的尊厳が保護法益だとしっくりくるように感じました。

アスリートはユニフォーム自体開示しているのであるから、卑わいに見えるアングルも自ら開示しているということで議論を終わらせてはいけないのではないかと感じました。

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<24~25ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

撮影行為を処罰するときの保護法益について、性的尊厳という捉え方をしていくことは基本的に妥当な線だと私も思います。

その場合には、どこを撮影するかとの関係で性的尊厳を害することになる場合と、撮影の行為態様が性的尊厳を害することになるパターンと二つあるのではないかというふうに思います。

そのうち、撮影対象の方についてこれまでの議論よりも、もう少し具体的なことについて意見を申し上げたいと思います。

何を撮影した場合に処罰するのかをきちんと検討する必要があるわけですけれども、今話に出ましたように、条例では、現在、卑わいな言動の類型として撮影行為が処罰対象になっていますが、そこでは、人の通常衣服で隠されている下着又は身体というような文言が使われているかと思います。

そのような文言を刑法に規定すると、明確性の観点から、それで十分かという問題もあると思いますし、それとは別に、行為態様に着目した処罰を設けるのは別論として、性的自己決定権という観点から見たときには、それで妥当といえるか、処罰対象が広過ぎることになり得るのではないかという問題もあるかと思います。

そこで、児童ポルノの定義だとか、あるいは私事性的画像の定義というのは既にありますので、それを参考にいたしますと、撮影対象として考えられるのは、例えば、性器等の性的な部位を直接撮影するものであるとか、あるいは下着を撮影するもの、さらには、性交等をしている姿態を撮影するものなどが具体的な撮影対象として考えられると思いますので、意見として申し上げます。

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<25ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

撮影対象という見地から大変示唆的な御発言だったと思います。

性器等の性的な部位を直接に撮影する、下着を撮影する、性交等をしている姿態を撮影する、こういうような形で対象をある程度捉えられるのではないかという御意見だったと思われます。

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<25ページ>
2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

性的な部位の撮影行為につきましては、何を撮影するかに着目する規制と、どのように撮影するか、つまり、撮影の客観的・外部的態様に着目する規制があり得るのだろうと考えています。

これまで、この検討会では、前者(何を撮影するかに着目する規制)の立場から基本的に罰則の検討が行われてきましたが、ただ今上谷委員からは、後者(どのように撮影するか)の観点からの規制の可能性について御発言があったものと理解いたしました。

上谷委員御紹介の平成20年11月10日の最高裁決定については、私も、撮影行為態様に着目した規制方法を考える際の参考になり得ると思い注目しておりました。

本決定は、ショッピングセンターで、衣服の上から女性の臀部を撮影する行為が卑わいな言動に該当するとして、北海道迷惑防止条例違反の罪の成立を肯定した判例でありますが、これは撮影対象が女性の臀部であるという事実に加えて、被告人が約5分間、執拗に被害者を背後から追跡し続けて、その背後の至近距離から多数回の隠し撮りを行ったという行為態様の執拗性・異常性を重視して処罰を肯定したものであり、犯罪成立という結論を導く上では、撮影行為態様が客観的にも異常であったことが重要な意義を有したと理解しております。

また、迷惑防止条例の保護法益については議論があり得ますが、撮影したという事実だけではなくて、撮影に至る行為態様を処罰の根拠とするわけでありますので、個人的法益だけではなくて、社会全般の生活の平穏を併せて保護したものと解されます。

このように、撮影行為の異常性という客観的な行為態様に着目した罰則、規制を設けるべきかについては、これらの視点からの理論的な検討が必要になると思われます。

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<25~26ページ>
2020年12月25日 佐藤陽子 委員(北海道大学教授)

これまでの話とかなり重複することになるのですけれども、発言の趣旨としましては、意見要旨集の13ページの「④」の4つ目の「〇」の三分類のうちの「①」に関してで、

(参考。(1)の「④」の4つ目の「〇」)
新たな処罰規定を設ける必要があると指摘されている類型としては、
①被害者に気付かれずに密かに性的な姿態を撮影する類型(撮影されていることの認識があれば同意しなかったと推定されるもの)、
②強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型(性交等に同意しておらず、当然、撮影にも同意していないもの)、
③アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)
に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある

内容としては、迷惑防止条例との関係に関わっているのですけれども、今も迷惑防止条例だと幾つかの行為、例えば、浴室にカメラを隠して撮るとか、トイレにカメラを隠して撮るとか、あるいは、住居でカメラを隠して性交等の姿態を撮るというような行為が処罰されているかと思います。

これについては、条例は各地方で異なる処罰がされているというのもあって、全国で一律に規定することに価値があると思いますし、それに加えて、そもそも保護法益を専ら個人法益とできることにメリットがあると思っています。

迷惑防止条例の保護法益としては、生活の平穏があるという話が先ほど出ていましたけれども、この生活の平穏という保護法益はそれ自体重要なのですが、これがあることによって、恐らく条例では撮影場所が限定されてしまうということがあります。

つまり、公共に対する罪になってしまうと、公衆がたくさん集まるような場所と、写真などを撮る行為の二つのものが合わさって処罰が正当化されるという状況になるのだと思います。

現在、場所はどんどん広がっていっているのですけれども、やはり保護法益が生活の平穏というところからスタートしているので、場所の限定が常にかかっているという状況にあるかと思います。

もし、刑法に新たな罪を設けるのだとしたら、その保護法益を専ら個人法益だときちんと定めることによって、場所から解放されるといいますか、場所を特定せずに、先ほど和田委員がおっしゃっていたような部位を特定して、この部分を撮っては駄目ですよと。

例えば隠されている下着の部分とか、あるいは、人の目にさらされないことが期待されているような部分や性的な姿態などという形で規定することで、条例とはある程度切り分けができるというふうに考えております。

ここからは先ほどの上谷委員の話とも重なるのですが、そのように、人から見られない部位というふうに対象を特定してしまうと、今度は水着姿の撮影や、ユニフォーム姿の撮影のときのように、人の目にさらされている部分ではあるのだけれども、露骨に性的な部分を強調するような形で撮っているものが処罰対象としてうまく捉えられないということになりますので、これは、先ほど上谷委員がおっしゃった第4の類型ということで、別に規定する必要があり、その場合には、写真を撮る態様や性的な意図とかで絞るとか、この辺はまだ正解が全く分からないのですけれども、そういう形で、類型として違うものを考えないと難しいのではないかと思っております。

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<26~27ページ>
2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)

行為の絞り込みの点と、転々流通の点の二つの点について意見を申し上げます。

正に今、佐藤委員がおっしゃったように、合法な撮影と違法な撮影の客観的に区別がつかないような事態は起きるのだろうと思います。

スポーツイベント、あるいはパブリックな場所での撮影のように、自由に撮影が許されているような場所での撮影行為自体は取り締まることが困難になります。

そういう意味で、撮影対象を絞るとともに、保護法益を個人法益と考え、被害者が羞恥を覚えるようなものであれば処罰の対象に含めていくことが考えられるのではないか。

例えば、着替えを撮っているときに、バストは映っていない、下着は映っていないのだけれども、背中が思い切り映っている。

着替えているところを映されること自体がものすごく恥ずかしいことです。

処罰の対象を性的な意図を持ってやるものとするか、それとも、被害者の性的な羞恥心を害するようなものと捉えるのか、それによって条文の在り方がかなり違ってくるのではないかと思っています。

私は、積極的に処罰を推進するという考えは採らないので、あまり良い知恵がないのですけれども、行為を考えるときに、保護法益を個人法益と考えて、被害者の性的自由や性的な羞恥心に着目するのであれば、児童ポルノ法にあるような性器だとか性的な姿態というよりも、もっと撮影の客体を広げなければいけないような気がします。

また、撮影場所を限定することは問題があるのではないかという佐藤委員のお考えもありましたが、明らかにプライベートな場所で、どう考えてもここであったら抵抗なく裸になるだろうという場所、浴場の脱衣所とか、自分の家の中、家に帰ったら裸になって歩き回っている人も中にはいるみたいですから、そういうプライベートな空間での撮影というような立法は、対象を絞り込む上で有効な方法ではないかと感じます。

プライベートな場所で、性的なことも含めて、自分の行動を自由に行うという自己決定の問題ですから、どういう対象を撮るかというだけではなくて、こういう場所だったら絶対駄目といった定め方もあるのではないかと思っています。

この辺は私には良い知恵がございません。

この盗撮の場合に問題なのは、先ほど小島委員がおっしゃったように、それが転々流通して、ネット上に掲示されてしまう、言ってみれば、頒布とか陳列の問題だと思います。

(再掲。小島妙子委員【弁護士】)
アダルトビデオの出演強要というのは非常に深刻な人権侵害をもたらしています
被害者に事前に性行為や裸体の撮影であるということを告知しないまま、だまして撮影場所に連れ込んで、恐怖や困惑の中で撮影に応じざるを得ない状況に追い込んで性的姿態を撮影し、インターネットで頒布・販売して多額の利益を得ている業者がおります
一旦被害に遭ってしまいますと、違約金で法外なお金を請求されたり、撮影された映像が海外に流されたりなどの深刻な被害を被るという現状がございますので、アダルトビデオ出演強要による撮影行為についても御検討いただければと思います

これが、性器が映ったものであれば、175条のわいせつ物の頒布等でいけるのです。
いっそのこと、刑法第22章(わいせつ、強制性交等及び重婚の罪)を個人法益に対する罪として再構築してみてはどうだろうか。

174条の公然わいせつについて、見たくない人が見ないで済むようにする権利と考える。

ストリップや乱交パーティーが同条で取り締まられますが、金を払ってストリップを見に行っている人、参加したくて乱交パーティーに参加している人を保護する必要はない。

そうではなくて、見たくない人が見ないで済む権利にする。

同様に、175条(わいせつ物頒布等)についても、性的な姿態等が公開されて困るという被害者の権利の方から再構築し直すということが可能なのではないかと思うのです。

175条(わいせつ物頒布等)の法定刑は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料であり、懲役と罰金の併科が可能な条文になっており、刑の面から見ても、条例と比べて重過ぎることはなく、刑の重さの妥当性という意味でも、この条文の再構築というのは考えられるのではないかと思うのです。

盗撮に限らず、人の性的な情報を頒布、公然陳列した者を処罰する規定というふうに再構築することはできないのかということは、文献等もなく、私の思い付きなのですけれども、申し上げてみた次第です。

それで、今、電磁データについては没収ができません。

そういう意味では、これは盗撮画像なのだから消去しなさいと裁判所等の機関に命じる権利を与え、命令されれば大概の人は消去するので、その命令に従わずに消去しなければ処罰するというような規定を置くならば、これが盗撮の画像だと知らなかったという人に対しても画像の消去に持っていくことが可能だと思うのです。

この場合、刑について、盗撮の画像と知りませんでしたという場合には非常に軽くすることも考えられるし、あるいは、命令されても消去しないのだから、そのような人は、もう頒布したり公然に陳列している人と同じだという価値観で、上記の175条程度の刑でもいいのかもしれない。

とにかく撮影されたものがいかに効果的に消去されるかという実質的な側面から条文の在り方を考えてみたらいいのではないかなというふうに思います。

没収、電子データの消去についての捜索・押収を含めた刑事法全体の改正まで望んでいたら、大変時間がかかる危険があるので、画像を自主的に消させるようなインセンティブをいかに与えるかという視点から罰則を考えてみたらいかがかなというふうに考えた次第です。

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<27~28ページ>
2020年12月25日 池田公博 委員(京都大学教授)

私もこの意見要旨集の)(1)の「④」の4つ目の「〇」を手掛かりに意見を申し上げたいと思います。

(参考。(1)の「④」の4つ目の「〇」)
新たな処罰規定を設ける必要があると指摘されている類型としては、
①被害者に気付かれずに密かに性的な姿態を撮影する類型(撮影されていることの認識があれば同意しなかったと推定されるもの)、
②強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型(性交等に同意しておらず、当然、撮影にも同意していないもの)、
③アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)
に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある

類型が3つ挙げられているうちの「①」についてなのですけれども、処罰すべき撮影態様として、被害者に気付かれずにひそかに撮影することが挙げられているわけですけれども、ひそかに撮影する場合でなくても、例えば、浴室や更衣室など、人が衣服を身に付けないでいる場所に侵入し、面前でいきなり撮影するということも考えられます。
そして、性的な部位や姿態を撮影されない自由を保護するという意味では、そうした撮影行為も処罰対象から除外すべきではないと思われますので、撮影されていることについての被害者の認識を要件とはしないことが考えられます。
他方で、撮影について、どの部位を撮るかといった態様も含めて認識し、かつ、これを任意に明示的に承諾している場合には、そのような撮影まで処罰の対象とする必要はないと考えられます。
したがって、そのことを明示する必要がありますけれども、それをどのような文言で規定するかについては、更に検討が必要であると思います。

以上を踏まえて、こうした撮影される者の承諾を得ずに一定の性的姿態を撮影する行為についての処罰規定の在り方を検討した上で、引き続いて、「④」の中の3つの類型のうちの2つ目の強制性交等罪の犯行状況を撮影する類型や、3つ目のアダルトビデオ出演強要の類型についても、その規定(処罰規定)を適用することで足りるのか、あるいは、更に別の要件を設けるなどする必要があるかということを考えていくことになるものと思います。

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<28ページ>
2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

このブロックについては、撮影行為を罰するところに重点が置かれがちなので、流通との関係で、もう少し具体的に踏み込んだ検討をする必要があるということとの関係で幾つか申し上げたいと思います。

他人の性的な画像などを流通させる行為としての処罰対象として考えられるのは、児童ポルノ禁止法における児童ポルノに関する規制なども参考にしますと、同意なく性的な姿態等を撮影する行為によって得られた画像あるいは記録物を、一つ目には提供する行為、二つ目には公然と陳列する行為が考えられるかと思います。

提供行為については、さらに、特定かつ少数の者に提供する場合もありますし、あるいは、不特定又は多数の者に提供するという場合も考えられるところです。

それらを全て処罰対象にするのか、あるいは、一部を処罰対象とするのかという辺りを検討する必要があるだろうというのが第一です。

それから、この犯罪の保護法益を性的自己決定権と考えるのか、あるいは、性的尊厳と考えるのかにかかわらず、実質として、自己の性的な姿態をほかの機会に他人に見られない利益と結び付けて考えますと、撮影自体には同意していたけれども、その後、撮影者以外の者にそのデータを提供することについては同意していないという場合についても処罰対象にするかということを検討する必要があると思います。

当初同意があったけれども、その後の行為については同意がないという場合については、既に私事性的画像記録の提供等の罪が用意されていますので、それとの関係を踏まえながら検討する必要があろうと思います。

逆に、撮影行為自体には同意していないが、その後、事後的な提供行為の時点では提供行為に対する同意があるという場合も理論的には考えられると思いますので、そのような場合をどう扱うかということも含めて法的整理をする必要があろうと思います。

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このつづきは明日のブログでみてみます。

他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか

処罰規定の新設は必定です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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(再掲。池田公博委員【京都大学教授】)
アダルトビデオ出演強要の類型についても、その規定(処罰規定)を適用することで足りるのか、あるいは、更に別の要件を設けるなどする必要があるかということを考えていくことになるものと思います

AV出演強要につきましては、強制性交等罪(強姦罪)の適用を期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

【刑法改正を審議する検討会の10回目の議事録】(その1)。本日公開されました。香西咲さんたちAV出演強要の被害者にとって福音とも言える議論がかわされました

昨年(2020年)の12月25日に、第10回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。
本日(2021年2月19日)、当該検討会の議事録が公開されました。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録準備中
・第13回(2021年3月8日開催予定)

10回目の検討会では、AV出演強要問題に関する巡目の論議もおこなわれました。
早速、議事録をみてみます。

AV出演強要問題の論議(※巡目)

2020年12月25日 
 法務省
 第10回 性犯罪に関する刑事法検討会

(2020年12月25日 第10回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<22ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

それでは、次に、
「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
についての検討に入りたいと思います。
この論点については、本日は、意見要旨集12ページの第1の8の「(1)」、すなわち、
「他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか」
という項目について議論を行うことにしたいと思います。

他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか

2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

この項目については、一巡目の検討では、意見要旨集の12ページから14ページにありますように、
「① 被害の実態」、
「② 新たな罪の創設の要否・当否」、
「③ 新たな罪の保護法益」、
「④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為」
という観点から御意見を頂いているほか、
「⑤ その他」
としてありますように、性的な情報について被害者が消去を求める権利の拡大とその実現についての御意見も頂いているところであります。

どのような観点からの御意見であるかを明示して御発言いただきたいと思います。

45分程度の時間内で御議論いただければ大変幸いです。

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<22~23ページ>
2020年12月25日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

意見要旨集の13ページの
「③ 新たな罪の保護法益」
についてなのですけれども、個人法益としての性的自己決定権を損なう犯罪として位置付ける必要があるという御意見がありました。

私はそれに付け加えて、公序良俗に反するものとして、社会法益を考える必要もあるのではないかと思っています。

小島委員から以前、盗撮画像がネット上にあふれかえっているということも報告していただいていますけれども、私もそのような実態を見て、被害を受けた人の話を聞いているので、私自身も公衆トイレに入るときに、周りを見て必ずカメラがないかなどを確認しております。

どうして安全に安心して公共空間を利用できないのかということに関しては、非常に理解に苦しむところがあります。

公序良俗に反するものとして、社会法益も含めた観点を持っていただければと思っております。

個人法益ももちろん大切なものですので、性器や胸、臀部などの身体の一部、自分自身が写っている性的姿態の画像は本人に帰属するということを明確にしていただきたいと思っています。

さらに、同意というのが、そのとき同意しても、後ほど解除の対象になるということも踏まえていただければと思っています。

性的姿態を撮られた人が自分の性的な姿態をどのように用いるかということについて権利があるということを明確にしていただき、同意の解除ができる、撤回ができる、画像の取戻しができる、これは後ほどの没収に関わってくると思うのですけれども、そのようにして権利が守られるとよいのではないかと思っています。

さらに、被害者支援団体からは、性的画像の撮影自体を違法とする必要があるのではないかという意見があります。

その中で、違法にして、契約書などで同意を取り交わしたものを合法にしていく、そこまでしていかないと、もう既に氾濫し、拡散している性的画像の生成と盗撮画像の販売、拡散などを止められないという意見もありましたので、述べさせていただきました。

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<23ページ>
2020年12月25日 小島妙子 委員(弁護士)

私は、意見要旨集の13ページの
「④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為」
の中の4つ目の「〇」の中で整理していただいている新たな処罰規定を設ける必要があると指摘される類型の中で、「③」

(参考。③)
アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある

アダルトビデオ出演強要の類型について意見を述べます。

この点につきましては、検討会の第6回会合で配布されておりますが、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウさんが要請書を出しています。
アダルトビデオの出演強要というのは非常に深刻な人権侵害をもたらしています。
被害者の方が自分の同意している範囲以上の形で引きずり込まれまして、被害を受けている。
被害者に事前に性行為や裸体の撮影であるということを告知しないまま、だまして撮影場所に連れ込んで、恐怖や困惑の中で撮影に応じざるを得ない状況に追い込んで性的姿態を撮影し、インターネットで頒布・販売して多額の利益を得ている業者がおります。
若い女性が被害に遭っておりまして、一旦契約したのだから、仕事なのだから、仕事を断れば違約金を払わなければいけないから、親にばらすぞと脅されて、やむを得ず出演させられているという現状があります。
これは、性的姿態の撮影行為の類型としては特殊な類型だと思います。
要請書では、性的姿態及び性器の全部又は一部を露出した人の姿態を同意なく撮影する行為を処罰することと、併せて、アダルトビデオ出演強要について、性的行為の強要自体を処罰することを求めています。
アダルトビデオ出演強要に関する撮影については、強制性交等の犯行を撮影した場合とは異なり、撮影者と性的行為を行う者は別人です。
撮影者は、業者です。
商業的な性的画像記録の販売・頒布について一定の規制を考える必要があります。
一旦被害に遭ってしまいますと、違約金で法外なお金を請求されたり、撮影された映像が海外に流されたりなどの深刻な被害を被るという現状がございますので、アダルトビデオ出演強要による撮影行為についても御検討いただければと思います。

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2020年12月25日 上谷さくら 委員(弁護士)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

<25ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

撮影対象という見地から大変示唆的な御発言だったと思います。

性器等の性的な部位を直接に撮影する、下着を撮影する、性交等をしている姿態を撮影する、こういうような形で対象をある程度捉えられるのではないかという御意見だったと思われます。

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2020年12月25日 橋爪隆 委員(東京大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 佐藤陽子 委員(北海道大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

<27~28ページ>
2020年12月25日 池田公博 委員(京都大学教授)

私もこの意見要旨集の)(1)の「④」の4つ目の「〇」を手掛かりに意見を申し上げたいと思います。

(参考。(1)の「④」の4つ目の「〇」)
新たな処罰規定を設ける必要があると指摘されている類型としては、
①被害者に気付かれずに密かに性的な姿態を撮影する類型(撮影されていることの認識があれば同意しなかったと推定されるもの)、
②強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型(性交等に同意しておらず、当然、撮影にも同意していないもの)、
③アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)
に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある

類型が3つ挙げられているうちの「①」についてなのですけれども、処罰すべき撮影態様として、被害者に気付かれずにひそかに撮影することが挙げられているわけですけれども、ひそかに撮影する場合でなくても、例えば、浴室や更衣室など、人が衣服を身に付けないでいる場所に侵入し、面前でいきなり撮影するということも考えられます。
そして、性的な部位や姿態を撮影されない自由を保護するという意味では、そうした撮影行為も処罰対象から除外すべきではないと思われますので、撮影されていることについての被害者の認識を要件とはしないことが考えられます。
他方で、撮影について、どの部位を撮るかといった態様も含めて認識し、かつ、これを任意に明示的に承諾している場合には、そのような撮影まで処罰の対象とする必要はないと考えられます。
したがって、そのことを明示する必要がありますけれども、それをどのような文言で規定するかについては、更に検討が必要であると思います。

以上を踏まえて、こうした撮影される者の承諾を得ずに一定の性的姿態を撮影する行為についての処罰規定の在り方を検討した上で、引き続いて、「④」の中の3つの類型のうちの2つ目の強制性交等罪の犯行状況を撮影する類型や、3つ目のアダルトビデオ出演強要の類型についても、その規定(処罰規定)を適用することで足りるのか、あるいは、更に別の要件を設けるなどする必要があるかということを考えていくことになるものと思います。

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2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

<28~29ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

御意見をお伺いしてきて、第1の8の「(1)」(他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか)の問題については、大きく言えば、撮影行為をどう考えるかという問題と、撮影されたものというのでしょうか、それの提供、流通、陳列、そういう行為をどう捉えるかという大きな2つの問題があり、さらに、撮影行為については、撮影の対象をどう考えるべきか、撮影の態様をどのように考えるか、撮影する場所を何らかの形で限定するかという問題があり、撮影されたものの提供等については、同意の有無の問題をどう考えるかという問題もあり、それらの問題の根本には保護法益をどう考えるかという問題があるとお聞きしました。
まだ具体的な処罰のイメージが湧かない感じはしますけれども、だんだんと本来考えるべき、到達すべきゴールに一歩ずつ近付いているといった印象を持ったわけであります。
ほかに御意見はございますか。
例えば、海水浴場で水着姿でいる場面、あるいは競技場でユニフォームを着た選手が競技をしている場面を撮影するというときに、例えば、赤外線カメラを使って撮影をした場合は、これは明らかに処罰すべき行為に入ってくるのだろうと思うわけですけれども、そのようなカメラを使用せずに単に映しているというときに、家に帰ってから撮影したものの一部をトリミングするつもりで撮影したときの撮影行為をどう捉えるべきなのか。
海水浴場でただ風景を普通に撮って、家でそれをトリミングしようとする行為との比較の問題もあろうかと思いますが、この点に関連して、御意見はございますか。

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2020年12月25日 佐藤陽子 委員(北海道大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 和田俊憲 委員(東京大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 井田良 座長(中央大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 宮田桂子 委員(弁護士)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 佐藤陽子 委員(北海道大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 金杉美和 委員(弁護士)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 木村光江 委員(東京都立大学教授)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 上谷さくら 委員(弁護士)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

2020年12月25日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)・・・・・・省略(※明日以降のブログで引用します。)

<32ページ>
2020年12月25日 井田 良 座長(中央大学教授)

ほかに御意見はありませんでしょうか。

ちょうど予定した時刻になりましたし、この論点についても、一通り御意見は頂けたようですので、本日の議論はここまでとさせていただきます。

本日議論を行った論点については、本日述べられた御意見や他の論点についての二巡目の検討結果を踏まえて、巡目以降の進め方を考えたいと思います。

次回の会合では、撮影された性的姿態の画像の没収(消去)を可能にする特別規定を設けるべきか、公訴時効の在り方、いわゆるレイプシールドの在り方、司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いの在り方についての論点の検討を行いたいと考えております。

そのような進め方ということでよろしいでしょうか。

(一同了承)

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以上、「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」に関する論議を概観しました。
当該論議の詳細につきましては明日以降のブログでみていきます。
本日、当該論議を読んで、感じたことがあります。
「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」については反対意見がない、と。
発言した委員は皆、処罰に賛成しています。
ほかの論議とくらべて異例の展開となっています。

AV出演強要につきましても、すくなくとも、なんらかの処罰規定が設けられるであろうと思惟(しい)します。

(再掲。池田公博委員【京都大学教授】)
アダルトビデオ出演強要の類型についても、その規定(処罰規定)を適用することで足りるのか、あるいは、更に別の要件を設けるなどする必要があるかということを考えていくことになるものと思います

アダルトビデオ出演強要に対しては強制性交等罪(強姦罪)の適用が考えられる、との声もあります。

(参考。当ブログ)
性犯罪に関する刑事法検討会に関する当ブログの記事
<AV出演強要に関する議論>

2020年9月14日(※第4回目の議事録を参照)
2020年9月23日(※第4回目第5回目の議事録を参照)
2020年9月25日(※検討会に提出されたAV出演強要に関する資料)
2020年11月18日(※第6回目の議事録を参照)
2020年11月19日(※第4回目と第5回目と第6回目の議事録を参照)
2020年12月2日(※処罰規定に関する2つの考え)
2020年12月5日(※強制性交等罪と準強制性交等罪の適用について)
2020年12月12日(※第7回目の議事録を参照)
2020年12月26日(※AV出演強要に関する巡目の論議①)
2020年12月27日(※AV出演強要に関する巡目の論議②)
2020年12月28日(※AV出演強要に関する巡目の論議③)

あたらしい処罰規定の創設か。
それとも強制性交等罪(強姦罪)の適用か。
はたしてどちらに落ち着くのでしょうか。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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AV出演強要という人身売買で成り立っているAV業界は、これから大変なことになりそうです。
零落(れいらく)していく悪党のぶざまな姿を見物させていただきます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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