【2年前の4つの無罪事件】先日、高裁は、12歳の少女への強姦についても、逆転有罪としました。香西咲さんたちのAV出演強要被害もいずれ、強姦と認定されることでしょう

2年前(2019年)の3月ことです。
この月(3月)、4つの地方裁判所がそれぞれ、性暴力に関して判決を下しました。
いずれも、無罪でした。

(参考)
<性暴力事件>

2019年3月12日 福岡地裁久留米支部が無罪判決 →検察は2019年3月26日に控訴

2019年3月19日 静岡地裁浜松支部が無罪判決 →検察は控訴せず(※無罪が確定

2019年3月26日 名古屋地裁岡崎支部が無罪判決 →検察は2019年4月8日に控訴

2019年3月28日 静岡地裁の無罪判決 →検察は2019年4月10日までに控訴

上述の中村剛さんは、弁護士です。
弁護士ドットコムとツイッターにプロフィールが掲載されています。
一部を引用します。

弁護士ドットコムより。中村剛弁護士)
皆様が巻き込まれてしまうトラブルの解決には時間がかかるものも少なくありません。 裁判ともなると、1年以上かかってしまうこともよくあります。しかし、長い期間トラブルを抱え続けたままというのは、精神的にとても負担になります。 私は、スピーディーに対応し、少しでも早い解決をすることをモットーとしております。(後略。)

(ツイッターより。中村剛弁護士)
弁護士です(66期、東京弁護士会)。元テレビの音効。3級FP技能士、日商簿記2級、介護職員初任者研修。介護事故や男女問題、労働事件、著作権(特に映像・音楽)を中心にやっています。 モットーは素早い対応と依頼者の納得の行く解決。事務所理念は「クライアントに勇気を与える事務所」。(後略。)

中村剛弁護士の上述のツイートをもう一度、確認します。

(再掲。中村剛弁護士)

(略)有罪になる可能性があるのは岡崎支部判決のみであることはきちんと認識しておく必要がある。

(再掲。中村剛弁護士)

他の3件の結論は変わらない。

久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

この事件はその後、どうなったのでしょうか。
順にみていきます。

(再掲。中村剛弁護士)
有罪になる可能性があるのは岡崎支部判決のみである

岡崎支部判決
<その後>

(高裁)
「愛知県で2017年、当時19歳の実の娘に性的暴行をしたとして、準強制性交等罪に問われた被告の父親(50)の控訴審判決が(2020年3月)12日、名古屋高裁であった。堀内満裁判長は「被害女性は当時、抵抗することが困難な状態だった」として、一審・名古屋地裁岡崎支部の無罪判決を破棄し、父親に求刑通り懲役10年を言い渡した」(朝日新聞より)

(最高裁)
「愛知県で2017年、19歳だった実の娘に性的暴行を繰り返したとして、準強制性交等罪に問われた父親(50)の上告審で、最高裁第三小法廷(宇賀克也裁判長)は父親の上告を退けた。一審の無罪判決を破棄し、求刑通り懲役10年とした二審・名古屋高裁判決が確定する。(2020年11月)4日付の決定。」(朝日新聞より)

名古屋地裁岡崎支部の無罪判決は、高裁と最高裁によって否定されました。
犯人の有罪(懲役10年)が確定しました。
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(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

浜松支部の事件につきましては、検察が控訴を断念しました。
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(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

久留米支部の事件はどうなったのでしょうか。

久留米支部判決
<その後>

(高裁)
「酒に酔って眠り込み、抵抗できない状態の女性と性交したとして、準強姦(ごうかん)の罪(現・準強制性交罪)に問われ、一審・福岡地裁久留米支部が無罪判決(求刑懲役4年)を出した福岡市の会社役員椎屋安彦被告(44)の控訴審判決公判が(2020年2月)5日、福岡高裁であった。鬼沢友直裁判長は「被告は被害者の状態を認識していた」として一審判決を破棄し、懲役4年の実刑を言い渡した。」(朝日新聞より)

福岡高裁は有罪(懲役4年)を言い渡しました。
犯人側はその後、最高裁へ上告しました。
現在、最高裁で審理がおこなわれています。
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(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

まずは、1審の静岡地裁本庁の判決を確認します。

(2019年3月28日 産経新聞「12歳長女への強姦で無罪 静岡地裁判決『被害者の証言は信用できない』」より、引用。)

<1審>
2019年3月28日 産経新聞

当時12歳の長女に乱暴したなどとして、強姦と児童買春・ポルノ禁止法違反の罪に問われた男性被告の判決公判で、静岡地裁は(2019年3月)28日、強姦罪について「唯一の直接証拠である被害者の証言は信用できない」として、無罪を言い渡した。

判決などによると、被告は平成29年6月に自宅で当時12歳だった長女と無理やりみだらな行為をしたとして、昨年(2018年)2月に起訴された。

公判で検察側は、長女が約2年間にわたり、週3回の頻度でみだらな行為を強要されたと主張したが、伊東顕裁判長は、被告方が家族7人暮らしの上、狭小だったと指摘。

(地裁は)「家族が誰ひとり被害者の声にさえ気付かなかったというのはあまりに不自然、不合理だ」と退けた。

(後略。)

検察は控訴しました。
先日(2020年12月21日)、高裁の判決が出ました。
日本経済新聞の記事を参照します。

(2020年12月21日 日本経済新聞「12歳長女に性的暴行、二審で逆転有罪」より、引用。)

<2審>
2020年12月21日 日本経済新聞

静岡県の自宅で2017年、12歳だった長女に性的暴行を加えたなどとして、強姦と児童買春・ポルノ禁止法違反の罪に問われた男の控訴審判決で、東京高裁は(2020年12月)21日、強姦罪について無罪とした一審・静岡地裁判決を破棄し、求刑通り懲役7年を言い渡した。
近藤宏子裁判長は、長女の被害証言は信用できるとし「信用性を否定した一審は証拠の評価を誤り、論理則、経験則に照らして不合理だ」と判断した。

(略。)

(略)、高裁は「証言内容は、実際に被害に遭った者でなければ語り得ない高度の具体性、迫真性を備えている」と指摘。「少なくとも重要な要素で、証言が変遷していると捉えることは不合理だ」と述べた。

(後略。)

懲役7年です。
ほかには、NHK【動画】、静岡朝日テレビ【動画】、時事通信朝日新聞の記事が参考になります。

(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

いま、世の中は、おおきくかわろうとしています。
AV出演強要についても同様です。
刑法を改正して厳罰に処す、という流れになっています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日開催予定)

(参考。当ブログ)
性犯罪に関する刑事法検討会に関する当ブログの記事
<AV出演強要に関する議論>

2020年9月14日(※第4回目の議事録を参照)
2020年9月23日(※第4回目第5回目の議事録を参照)
2020年9月25日(※検討会に提出されたAV出演強要に関する資料)
2020年11月18日(※第6回目の議事録を参照)
2020年11月19日(※第4回目と第5回目と第6回目の議事録を参照)
2020年12月2日(※処罰規定に関する2つの考え)
2020年12月5日(※強制性交等罪と準強制性交等罪の適用について)
2020年12月12日(※第7回目の議事録を参照)
2020年12月26日(※AV出演強要に関する巡目の論議①)
2020年12月27日(※AV出演強要に関する巡目の論議②)
2020年12月28日(※AV出演強要に関する巡目の論議③)

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年9月29日

世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、
私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。

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悪党の栄華は未来永劫つづきません。
AV出演強要犯についてもかならず処罰されます。
あともうすこしです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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