3日前(2021年1月28日)のことです。
各テレビ局は、スカウトの逮捕のニュースをつたえました。
テレビ朝日、TBS、日テレの報道を順にみていきます。
テレビ朝日
(2021年1月28日 テレビ朝日「六本木で女性を風俗店勧誘か スカウトの男4人逮捕」より、引用。)
●2021年1月28日 テレビ朝日
東京・港区六本木の路上で通行人の女性に対して禁止されている風俗店などへの勧誘をしたとして、スカウトの男4人が逮捕されました。
八巻弘也容疑者(36)ら4人は先月、六本木の路上で通行人の女性に「スカウトのものですが、キャバクラで働きませんか」などと声を掛け、禁止されている風俗店などへの勧誘行為をした疑いが持たれています。 (後略。) |
4人のスカウトは、キャバクラで働かないか、と女性を勧誘していました。
実は、このスカウトたちは、さらにあくどいことをしていました。
TBS
(2021年1月28日 TBS「六本木でキャバクラなどへのスカウト行為 緊急事態宣言中の勧誘も」より、引用。)
●2021年1月28日 TBS
(前略。)
4人は先月(2020年12月)9日から21日までの間、東京・六本木の路上で通行中のいずれも20代の女性に対し、「キャバクラとか興味ないですか?」「AV嬢やりませんか?」などと声をかけ、スカウト行為をした疑いが持たれています。 |
日テレ
(2021年1月28日 日テレ「女性につきまといスカウト行為 男4人逮捕」より、引用。)
●2021年1月28日 日テレ
![]() (前略。) 警視庁によりますと、八巻弘也容疑者(36)ら男4人は、去年(2020年)12月、港区・六本木の路上で女性につきまとい、キャバクラやアダルトビデオの出演などの、スカウト行為をした疑いがもたれています。 (後略) |
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特段、AVスカウトの逮捕はめずらしいことでありません。
警察は、間断(かんだん)なく犯罪者を捕獲しています。
AVスカウトの検挙状況
2017年4月~2017年12月
(2018年3月26日 第4回関係府省対策会議 「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」フォローアップ(全体版)より、引用。)
●2017年4月~2017年12月
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2018年1月~2018年12月
(2019年春 第5回関係府省対策会議 「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」平成30年度フォローアップ実施結果【全体版】より、引用。)
●2018年1月~2018年12月
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↓
2019年1月~2019年12月
(「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」令和元年度フォローアップ実施結果【全体版】より、引用。)
●2019年1月~2019年12月
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もちろん、この種の逮捕は、氷山の一角、です。
先日のABEMA TIMESの記事をみてみます。
(2020年11月2日 ABEMA TIMES「峯岸みなみ愕然…セクシー女優のスカウトは“劇場型” リアルすぎる裏話に絶句」)
<一部分を抜粋>
●2020年11月2日 ABEMA TIMES
そんなコロナ禍における夜の街のスカウトについて、「SNSを利用した遠隔スカウトが流行っている」と指摘するのは週刊SPA! 副編集長の田辺健二氏。 |
田辺氏は歌舞伎町スカウトマンに取材した話として「東京のスカウトマンが地方の女性をキャッチするなどのSNSによる遠隔スカウトが流行っている」と説明すると、よりスカウトが難しいと言われるセクシー女優のスカウト事情についても「劇場型だ」と話し、次のような赤裸々告白を続けた。 |
「まずはアダルトグッズのモニターとして募集して、性に対する興味を確認する → 面接は一流ホテルのラウンジ。その際に偶然を装って現れた、プロデューサーやセクシー女優が挨拶して安心させる → スター性があると判断した場合、契約前から高級マンションに住まわせる → ハイブランドのバッグやエステなどを投資して金銭感覚を麻痺させる……」 |
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田辺健二週刊SPA! 副編集長は「ABEMA的ニュースショー」で、上述の事実を語りました。
説明のさい、田辺副編集長は、以下のフリップを用いました。
(2020年11月2日 ABEMA的ニュースショー「激白!歌舞伎町”スカウト狩り”の実態」より。)
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(再掲。田辺健二 週刊SPA! 副編集長。2020年11月2日)
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進化したAV出演強要の手口、といったところでしょうか。
香西咲さんのときとは様相が異なります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)
●香西咲さん
香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。
(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。 |
●香西咲さん
<2016年7月25日>
富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと? 周り何も無いですし。 怖い人20人近くいて声も出ないですよ。 男性にはこの怖さは分かりません。 |
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法務省は現在、刑法の改正を審議しています。
(参考。性犯罪に関する刑事法検討会)
<開催状況>
・第1回(2020年6月4日)※議事録公開
・第2回(2020年6月22日)※議事録公開
・第3回(2020年7月9日)※議事録公開
・第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第8回(2020年11月10日)※議事録公開
・第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
・第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第12回(2021年2月16日開催予定)
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一刻も早く刑法を改正して、有りと有らゆるAV出演強要をとりしまってほしいものです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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