月別アーカイブ: 2021年1月

3日前、またAVスカウトが逮捕されました。この件とは別に、AV出演の勧誘という人身売買は巧妙化しているようです。香西咲さんのときは監禁でした

3日前(2021年1月28日)のことです。
各テレビ局は、スカウトの逮捕のニュースをつたえました。
テレビ朝日、TBS、日テレの報道を順にみていきます。

テレビ朝日

(2021年1月28日 テレビ朝日「六本木で女性を風俗店勧誘か スカウトの男4人逮捕」より、引用。)

2021年1月28日 テレビ朝日

東京・港区六本木の路上で通行人の女性に対して禁止されている風俗店などへの勧誘をしたとして、スカウトの男4人が逮捕されました。

八巻弘也容疑者(36)ら4人は先月、六本木の路上で通行人の女性に「スカウトのものですが、キャバクラで働きませんか」などと声を掛け、禁止されている風俗店などへの勧誘行為をした疑いが持たれています。

(後略。)

4人のスカウトは、キャバクラで働かないか、と女性を勧誘していました。
実は、このスカウトたちは、さらにあくどいことをしていました。

TBS

(2021年1月28日 TBS「六本木でキャバクラなどへのスカウト行為 緊急事態宣言中の勧誘も」より、引用。)

2021年1月28日 TBS

(前略。)

4人は先月(2020年12月)9日から21日までの間、東京・六本木の路上で通行中のいずれも20代の女性に対し、「キャバクラとか興味ないですか?」「AV嬢やりませんか?」などと声をかけ、スカウト行為をした疑いが持たれています。

日テレ

(2021年1月28日 日テレ「女性につきまといスカウト行為 男4人逮捕」より、引用。)

2021年1月28日 日テレ

(前略。)

警視庁によりますと、八巻弘也容疑者(36)ら男4人は、去年(2020年)12月、港区・六本木の路上で女性につきまとい、キャバクラやアダルトビデオの出演などの、スカウト行為をした疑いがもたれています。

(後略)

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特段、AVスカウトの逮捕はめずらしいことでありません。
警察は、間断(かんだん)なく犯罪者を捕獲しています。

AVスカウトの検挙状況

2017年4月~2017年12月

(2018年3月26日 第4回関係府省対策会議 「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」フォローアップ(全体版)より、引用。)

2017年4月~2017年12月

【AV出演強要問題】
検挙件数:4件3人(29年4月~12月)
・大阪府警:29年6月にコスプレモデル募集サイトによるAV出演強要被疑者を強要罪等で検挙

【AV出演強要問題】(29年4月~12月)
スカウトに関する検挙件数:97件105人(刑法1件1人、職業安定法9件13人、迷惑防止条例80件83人、軽犯罪法4件5人、その他3件3人)
スカウトに対する指導・警告件数:423回845人(迷惑防止条例:357回539人、軽犯罪法:11回19人、その他の法令:55回287人)

  
2018年1月~2018年12月

(2019年春 第5回関係府省対策会議 「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」平成30年度フォローアップ実施結果【全体版】より、引用。)

2018年1月~2018年12月

【AV出演強要に関する検挙件数(平成30年1月から12月)】
・平成30年1月、AVプロダクション社員及びAV制作会社監督を刑法(淫行勧誘罪)、労働者派遣法違反で検挙(4件5人)。(警視庁)
・平成30年2月、AVプロダクション社員、スカウトを職業安定法違反で検挙。また、同年4月、上記共犯者を職業安定法違反で検挙(1件5人)。(警視庁)

【AV出演強要に関する検挙件数等(スカウト)(平成30年1月から12月)】
検挙件数128件、人員133人(職業安定法違反6件8人、迷惑防止条例違反等122件125人)。
・指導・警告119回、人員226人(職業安定法違反2回17人、迷惑防止条例違反116回208人、軽犯罪法違反1回1人)。

  
2019年1月~2019年12月

「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」令和元年度フォローアップ実施結果【全体版】より、引用。)

2019年1月~2019年12月

【AV出演強要に関する検挙件数(制作会社等)(平成31年(2019年)1月から令和元年(2019年)12月)】
・令和元年(2019年)7月に、AV出演強要に関する被疑者を刑法(わいせつ電磁的記録等送信頒布罪等)、職業安定法違反で検挙(4件2人)

【AV出演強要に関する検挙件数等(スカウト)(平成31年(2019年)1月から令和元年(2019年)12月)】
・検挙件数122件、人員133人(職業安定法違反6件16人、迷惑防止条例違反等103件104人、軽犯罪法違反13件13人)
・指導・警告件数145回、人員215人(職業安定法違反12回15人、迷惑防止条例違反等133回200人)

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もちろん、この種の逮捕は、氷山の一角、です。
先日のABEMA TIMESの記事をみてみます。

(2020年11月2日 ABEMA TIMES「峯岸みなみ愕然…セクシー女優のスカウトは“劇場型” リアルすぎる裏話に絶句」

<一部分を抜粋>
2020年11月2日 ABEMA TIMES

そんなコロナ禍における夜の街のスカウトについて、「SNSを利用した遠隔スカウトが流行っている」と指摘するのは週刊SPA! 副編集長の田辺健二氏。
田辺氏は歌舞伎町スカウトマンに取材した話として「東京のスカウトマンが地方の女性をキャッチするなどのSNSによる遠隔スカウトが流行っている」と説明すると、よりスカウトが難しいと言われるセクシー女優のスカウト事情についても「劇場型だ」と話し、次のような赤裸々告白を続けた。
「まずはアダルトグッズのモニターとして募集して、性に対する興味を確認する → 面接は一流ホテルのラウンジ。その際に偶然を装って現れた、プロデューサーやセクシー女優が挨拶して安心させる → スター性があると判断した場合、契約前から高級マンションに住まわせる → ハイブランドのバッグやエステなどを投資して金銭感覚を麻痺させる……」

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田辺健二週刊SPA! 副編集長は「ABEMA的ニュースショー」で、上述の事実を語りました。
説明のさい、田辺副編集長は、以下のフリップを用いました。

(2020年11月2日 ABEMA的ニュースショー「激白!歌舞伎町”スカウト狩り”の実態」より。)

 

(再掲。田辺健二 週刊SPA! 副編集長。2020年11月2日)

①アダルトグッズのモニターとして募集
  
②面接は一流ホテルのラウンジ。
 偶然を装ってプロデューサーやAV女優が挨拶
  
③契約前でも高級マンションに住まわせる
  
④ジムやエステに通わせ、ハイブランドのバッグも。
 金銭感覚をマヒさせる。
  
⑤友人や恋人と話が合わなくなる。
 (人間関係の遮断に持っていく
  
⑥よりいい暮らしをするため、今までのぜいたくに恩返しするため
 納得ずくでAVデビュー

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進化したAV出演強要の手口、といったところでしょうか。
香西咲さんのときとは様相が異なります。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)

香西咲さん

香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。

(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。
その時、自分をスタッフ全員が待っている状況にあった。
これには
「遠いところですから……。よっぽど強い子でないと(撮影を中止させるのは)無理だと思いますし。私さえ泣いておけば丸く収まると思った。結局AV撮影に応じることになりました。あとは、違約金などを理由に辞められないです。結局、弁護士を雇って辞められましたが、人生の大事な時期5年間を失敗したなと思う」
と語った。

香西咲さん
2016年7月25日

富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと?
周り何も無いですし。
怖い人20人近くいて声も出ないですよ。
男性にはこの怖さは分かりません。

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法務省は現在、刑法の改正を審議しています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第12回(2021年2月16日開催予定)
——————————————————–

一刻も早く刑法を改正して、有りと有らゆるAV出演強要をとりしまってほしいものです。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

2日前、刑法改正を審議する11回目の検討会が開催されました。ひきつづき、AV出演強要問題も論議されたと思われます。香西咲さんたちの事案は大詰めを迎えています

2日前(2021年1月28日)、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会は、11回目の会議を開催しました。
同検討会は昨年から刑法改正の審議をおこなっています。
開催状況は以下のとおりです。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第12回(2021年2月16日開催予定)

昨日(2021年1月29日)、11回目の検討会の議事次第が公開されました。
当日の議題を確認します。

(2021年1月28日 第11回性犯罪に関する刑事法検討会「議事次第」より、引用。)

2021年1月28日 第11回 ※議事録(準備中)

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目②)
公訴時効の在り方(※二巡目)
いわゆるレイプシールドの在り方(※二巡目)
司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いの在り方(※二巡目)

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」につきましては、その前回(2020年12月25日)の検討会でも審議がされています。
ひきつづき今回(2021年1月28日)も、同論点に対する審議がおこなわれたようです。
性犯罪に関する刑事法検討会は、刑法の性犯罪の規定をかえるかどうかの話し合いをしています。
これまでの各会合で議論された論点を確認します。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>

2020年8月27日 第5回 ※議事録

現行法の運用の実情と課題(総論的事項)について
暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能の要件の在り方について(※一巡目)
地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方について(※一巡目)
いわゆる性交同意年齢の在り方について(※一巡目)

2020年9月24日 第6回 ※議事録

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※一巡目)
法定刑の在り方について(※一巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※一巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※一巡目①)

2020年10月20日 第7回 ※議事録

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※一巡目②)
公訴時効の在り方について(※一巡目)
いわゆるレイプシールドの在り方について(※一巡目)
司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いの在り方について(※一巡目)

2020年11月10日 第8回 ※議事録

暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能の要件の在り方について(※二巡目)
地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方について(※二巡目①)

2020年12月8日 第9回 ※議事録(準備中)

地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方について(※二巡目②)
いわゆる性交同意年齢の在り方について(※二巡目)

2020年12月25日 第10回 ※議事録(準備中)

強制性交等の罪の対象となる行為の範囲について(※二巡目)
法定刑の在り方について(※二巡目)
配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目①)

2021年1月28日 第11回 ※議事録(準備中)

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について(※二巡目②)
公訴時効の在り方(※二巡目)
いわゆるレイプシールドの在り方(※二巡目)
司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いの在り方(※二巡目)

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」につきましては、AV出演強要も論議の対象となっています。

(参考。当ブログ)
性犯罪に関する刑事法検討会に関する当ブログの記事
<AV出演強要に関する議論>

2020年9月14日(※第4回目の議事録を参照)
2020年9月23日(※第4回目第5回目の議事録を参照)
2020年9月25日(※検討会に提出されたAV出演強要に関する資料)
2020年11月18日(※第6回目の議事録を参照)
2020年11月19日(※第4回目と第5回目と第6回目の議事録を参照)
2020年12月2日(※処罰規定に関する2つの考え)
2020年12月5日(※強制性交等罪と準強制性交等罪の適用について)
2020年12月12日(※第7回目の議事録を参照)
2020年12月26日(※AV出演強要に関する巡目の論議①)
2020年12月27日(※AV出演強要に関する巡目の論議②)
2020年12月28日(※AV出演強要に関する巡目の論議③)

——————————————————–

(確認)
<AV出演強要に関する議論>
2020年9月24日「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について」(※一巡目①)
  
2020年10月20日「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について」(※一巡目②)
  
2020年12月25日「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について」(※巡目①)
  
2021年1月28日「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方について」(※巡目②)

巡目の議事録はまだ公開されていません。
巡目の論議のさいに用いられた資料は公開されています。

(参考)
2020年12月25日 性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集(第7回会議分まで)
2021年1月28日 性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集(第7回会議分まで(2))

性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方
上述の論点に関しては、
「新たな罪の処罰対象とすべき行為」
というくだりがあります。
抜粋します。

新たな罪の処罰対象とすべき行為

〇 撮影する行為によって視覚的情報が固定化され、データが拡散する危険性が生じるのであって、見る行為とは次元の異なる法益侵害性が認められるから、撮影という行為に着目した処罰規定を検討する必要がある
——————————————————–

〇 被害者には、撮影者の目的にかかわらず重大な被害結果が生じるから、強制わいせつ罪において必ずしもわいせつ目的が必要ではないとされたことも踏まえ、撮影の罪の構成要件としてわいせつ目的を要するものとすべきではない
——————————————————–

〇 被害者が泣き寝入りしないよう、撮影された画像を第三者に提供した者、譲り受けた者、インターネット上に拡散した者、売却して利益を上げた者も処罰の対象とする必要がある
——————————————————–

〇 新たな処罰規定を設ける必要があると指摘されている類型としては、

①被害者に気付かれずに密かに性的な姿態を撮影する類型(撮影されていることの認識があれば同意しなかったと推定されるもの)、
②強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型(性交等に同意しておらず、当然、撮影にも同意していないもの)、
アダルトビデオ出演強要など欺罔や威迫によって性的な姿態を撮影することに同意させられた類型(撮影の同意に瑕疵があるもの)

に分けられるように思われ、処罰規定を検討する際には、類型ごとに構成要件などを検討する必要がある
——————————————————–

〇 いわゆるアダルトビデオ出演強要問題については、性的行為と撮影行為が密接不可分の関係にあり、性的行為の同意の有無に疑念が生ずる事例が含まれていることから、まずは、強制性交等罪や準強制性交等罪の適用の問題として、暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能の要件についての議論を踏まえながら、性的行為についての同意・不同意の限界を明確化する作業が必要

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年11月1日

昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。

——————————————————–

AV出演強要は、現在のところ、野放しの状態となっています。
AV出演強要は今後、どのような罪で処罰されるのでしょうか。
とりあえず議事録の公開が待たれます。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会】刑法学者の気概(その3)。香西咲さんは戦っています。セクハラ精神科医を処罰する規定は新設されるのでしょうか

法務省の性犯罪に関する刑事法検討会は現在、刑法改正の審議おこなっています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録準備中
・第12回(2021年2月16日開催予定)

3日前2日前のブログで、同検討会の委員をされている刑法学者の方々の意見をみてみました。

(参考。当ブログ)
2021年1月27日(※3日前)
2021年1月28日(※2日前)

刑法学者の委員の方々は皆、改革への気概に溢れています。
まずは、たびたび引いている和田俊憲委員の所懐を参照します。

(2020年11月10日 第8回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<4ページ>
2020年11月10日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

私も、性的自由が保護法益であるという考え方はもうやめて、人格的統合性とか性的尊厳というものが保護法益であると考える方が望ましいと思っています。
理由は幾つかあるのですが、今日この先で扱う他の論点や、今日扱わない論点に関係するところもありますので、それぞれの部分で触れたいとは思いますけれども、一つは、やはり、性犯罪がどのような犯罪であるのかを考えるときに、性的自由ということだけ言うと、単に被害者の意思に反することを行った犯罪にすぎないというイメージになってしまい、それは避けるべきだということです。
より重大なものを害する犯罪であることを、保護法益の表現の中に含めた方が望ましいだろうと考えています。
なぜ、保護法益を性的自由と捉えるよりも、人格的統合性といったようなもので捉えた方が、より重大な犯罪として性犯罪を理解することにつながるのかを考えてみますと、性的自由として捉えるときには、性的行為それ自体はニュートラルなものであるけれども、それに対する被害者の同意がないときに、初めて違法性・侵害性が生じるという考え方になり、それが一般的な理解になってしまっているかもしれませんが、そうではないだろうと思います。
この検討会が始まる前に出した意見書にも書いたことですが、本来、性的行為というのは、対等な人格的存在として相互に承認し合いながら人格的交流を行うべきものであるのに対して、一方が上に立ち、他方を下に見て、相手が自分に対して性的利益を提供して当然であるという考え方に基づいて、その上下関係を利用して性的利益を奪い取るというところに、性犯罪の本質があり、つまり、そのように性的利益の単なる入れ物として相手を扱うということに本質があり、そのように扱われて身体的侵襲を受けると、人格的統合性が害されるということなのではないかと理解しています。
そうしますと、客観的に一定の上下関係に基づいて行う性的行為それ自体に、既に侵害性があり、それに対する同意の有無を考えるという構造で理解すべきではないかと思います。
つまり、被害者の同意も、単に性的行為に対する同意ではなくて、上下関係に基づいて性的利益を奪われることについての同意がない限りは、同意は不存在であるとして扱うべきだと思います。
その意味で、今回見ていこうとしている要件の改正の話は、どのような上下関係を、それ自体、客観的に侵害性あるものとして処罰対象にするのかという観点から、従来の要件を、ぎりぎりどこまで広げられるかを検討する議論だと理解しているところです。

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(再掲。和田俊憲委員)
この検討会が始まる前に出した意見書にも書いた

和田俊憲委員が提出した意見書を引用します。

(2020年5月 法務省 性犯罪に関する刑事法検討会「各委員から提出された自己紹介及び意見(五十音順)」より、引用。)

<31~33ページ>
2020年5月 和田俊憲 委員(東京大学教授)

性犯罪に関する刑事法検討会」が始まるにあたって、刑事実体法の研究者という立場から、性犯罪をどのように見ているのかについて述べたい。
まず、強制性交等罪や強制わいせつ罪といった中核的な性犯罪を、純粋に性的自由に対する罪と見るのは、もはややめた方がよいと考えている。
性的自由という法益概念が、伝統的にとられてきた古い考え方を否定するのに決定的に重要な役割を担ったことは、たしかである。
すなわち、家長である夫の所有物であるかのように扱われた妻の貞操が保護対象であるとし、それゆえ、夫婦間強姦は不可罰であるとするような伝統的な考え方は、強姦罪の保護法益は性的自由であり、それは夫婦間でも侵害されうるとする考え方によって、今日では(おそらく)完全に駆逐されている。
しかし、そこで性的自由という概念により否定されたのは、相手は自分からの要求に応じて自分に性的利益を提供するのが当然であるとする思想・感覚(かりに、家父長主義的ミソジニーと呼ぶことにする)それ自体というよりは、その法的な保護価値やそれが犯罪を否定する力であり、つまり、家父長主義的ミソジニーにはプラスの価値はないとする限度で、性的自由の概念は機能したものと解される。
今日では、その先に進む必要があるはずである。
中核的な性犯罪は、典型的には家父長主義的ミソジニーに基づいて実行される――自分は相手から性的利益を提供されて当然だと考えて行為に出る――ものであって、そのような基本思想・感覚の社会的蔓延を防ぐことこそが、性犯罪を防止するために求められていると考えられる。
その際に、性犯罪は単に性的自由を侵害する罪であるとしたままでは、否定的評価を下すべき性犯罪の本質が捉えきれない。
ただ被害者の意思に反する行為、被害者の自由を侵害する行為、を禁圧するのではなく、性的自由の侵害行為の基礎にある家父長主義的ミソジニーの思想・感覚をも含めて、社会における否定的評価の対象にする必要があると思われる。
性犯罪を自由に対する罪ではなく人格に対する罪として位置づける見解が近年増えているのは、そのような意味で理解することができる。
性的行為による人格侵害というのは、本質的には、意思に反する身体の接触等により行為者と被害者の人格的領域が交錯して、自らの人格的領域を他人の人格的要素に侵された被害者が、その人格的統合性を揺るがされるということだと思うが、本来、対等な人格として扱われるべき被害者が、求めれば自動的に性的利益を提供する存在として、換言すれば単なる性的利益の容れ物として扱われるという点にも、人格侵害の一端を認めることができよう。
そして、行為者が被害者を、対等な人格ではなく、単なる客体として扱うとき、そこにはある種の上下関係が認められる。
つまり、家父長主義的ミソジニーは、何らかの上下関係の利用として表れるということができる。
性犯罪の2つの本質的要素である性的自由の侵害と家父長主義的ミソジニーとを、それぞれ犯罪の成立要件と対応させれば、前者と結びつくのが同意の不存在である。
また、後者の思想に基づく上下関係を表している要件は、犯罪類型ごとに、暴行・脅迫(176条前段・177条前段)、心神喪失・抗拒不能(178条)、監護関係(179条)、そして13歳未満であること(176条後段・177条後段)である。
このうち暴行・脅迫は短期的な武力により上下関係をつくるものであり、心神喪失・抗拒不能は抵抗する能力や抵抗できる状態が被害者に認められないことに基づく上下関係であり、監護関係は継続的な人的関係に基づく上下関係であり、そして、13歳未満に対する性犯罪では行為者と被害者との間に性的成熟度の非対称性に基づく上下関係があることが想定されている。
以上の理解に基づくと、現行法における性犯罪の処罰に不足があるとすれば、その一因は、家父長主義的ミソジニーの表れである上下関係の作出・利用を断片的に類型化する際に、間隙が生じていることにあると考えられる。
それを是正する方法として考えられるのは、第1に、隙間を埋めるような新たな上下関係の類型を追加することであり、第2に、既存の上下関係の類型について、その守備範囲を拡張することであり、第3に、上下関係の類型として漏れが生じることは諦めて、上下関係は要求せず同意の不存在だけを要件とする純粋な性的自由侵害罪(不同意性交罪・不同意わいせつ罪)を軽い犯罪類型として新設することである。
それぞれのありうる具体的な案については、暴行・脅迫や抗拒不能の程度に関する判断のばらつきを抑える方法等も含めて、追って整理したい。
なお、被害者の同意については、判断の安定性を目指して、中核的な性犯罪に特化した同意不存在事由を列挙する規定を設けることも考えられてよいと思われる。
差しあたり初めの段階では、以上のような地図をもって本検討会に臨み、必要であれば修正や差替えを厭わずに、(刑事法ジャーナル45号〔2015年〕所収の「特集 性犯罪規定の比較法的研究」をアップデート・拡充する共同研究が行われているので、その内容にも注目しながら)本検討会の議論に参加していきたい。

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(再掲。和田俊憲委員)
第1に、隙間を埋めるような新たな上下関係の類型を追加

第2に、既存の上下関係の類型について、その守備範囲を拡張

第3に、上下関係の類型として漏れが生じることは諦めて、上下関係は要求せず同意の不存在だけを要件とする純粋な性的自由侵害罪(不同意性交罪・不同意わいせつ罪)を軽い犯罪類型として新設

AV出演強要や精神科医によるセクハラは、上下関係を利用した犯罪です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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セクハラ精神科医を処罰できるような規定は新設されるのでしょうか。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<審議状況>


2020年12月8日 第9回 ※議事録(準備中)

地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方について(※二巡目②)
いわゆる性交同意年齢の在り方について(※二巡目)

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まもなく9回目の検討会の議事録が公開されます。
地位利用に関してどのような意見が出たのでしょうか。
楽しみです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

石田郁子さんが20数年前、教師からうけた性被害。当該教師は本日、懲戒免職となりました。香西咲さんたちのように泣き寝入りをしなければ道はひらかれます

以前、当ブログで、石田郁子さんが28年前にうけた性暴力被害にふれたことがあります。

(参考。当ブログ)
<石田郁子さんの性暴力被害>
2019年4月27日
2020年10月6日
2020年10月7日
2020年10月8日

石田郁子さんの被害を簡単にふりかえってみます。

(2019年4月26日 NHK北海道「20年余前“教諭から性被害”」(全6分26秒)より、引用。)
(※音声の文字化は、筆者。)
(※全文につきましては、2019年4月27日の当ブログをご覧ください。)

<一部分を抜粋>
2019年4月26日 瀬田宙大アナウンサー

札幌市内の中学校に通っていた41歳の女性が、中学の卒業前から4年間にわたってわいせつな行為をされた、として当時の教諭と札幌市に賠償をもとめています。

2019年4月26日 太細真弥キャスター

今日(4月26日)からはじまった裁判で教諭側は、うったえをしりぞけるようもとめました。

2019年4月26日 ナレーション(瀬田宙大アナウンサー)

東京都内に住む石田郁子さんは、札幌市内の中学校を卒業する前の15歳から4年間にわたり中学校の教諭だった男性からわいせつな行為をくりかえしうけ3年前にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した、として教諭と札幌市に対し3,000万円余りの賠償をもとめています。

今日(4月26日)から東京地方裁判所ではじまった裁判で教諭側は、そうした事実はなかったなどとしてうったえをしりぞけるようもとめました。

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2019年4月26日 ナレーション

いっぽう教諭側は裁判で、こうした事実はない、と主張しました。
石田さんが大学生のころは交際していたが、それ以前にわいせつな行為などはしていない、としています。

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2019年4月26日 ナレーション

このころ(4年前)から石田さんは、精神的に不安定になり眠れない日々がつづくようになった、と言います。
過去のつらい体験を思い出して恐怖などを感じつづけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された、と言うことです。

そのいっぽうで、教諭がいまも教壇に立っていることを知った石田さんは、3年前、札幌市教育委員会に、被害をうけた、と申し出ました。
このとき市教委は「教諭が否定しているうえ時期も古く被害を立証できない」とつたえた、と言うことです。

当時のできごとをなかったことにはされたくない、と石田さんは今年2月、教諭と札幌市教育委員会に賠償をもとめるうったえを起こしました。

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2019年4月26日 瀬田宙大アナウンサー

今日(4月26日)の裁判で教諭側は、大学生よりも前の時期のわいせつな行為については否定したうえで、
「PTSDを発症したとしても因果関係はない」
また、
「原告がわいせつな行為をされたと主張する時期からは20年以上が経過しており、賠償を請求できる権利はない」
と主張しました。

石田郁子さんのうったえに対し全面的に争う姿勢をしめした教諭側。
裁判所がどのような判断をしめすのか注目されます。

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上述の報道から、4か月後(2019年8月23日)のことです。
地裁は判決を出しました。

(2019年8月23日 弁護士ドットコム「26年前に中学教師から受けた『性被害』、訴えた教え子が敗訴 『時間の壁』越えられず」より、引用。)

2019年8月23日 弁護士ドットコム

(略)約3000万円の損害賠償を求めて提訴した裁判の判決が(2019年)8月23日、東京地裁で言い渡された(田中秀幸裁判長)。

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石田さん側はPTSDと診断された2016年を起算点としたが、裁判所はこれを認めず、除斥期間は過ぎていると判断した。

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地裁は、石田郁子さんのうったえを退けました。
石田さんは控訴しました。
先日(2020年12月15日)、高裁が判断をしめしました。

(2020年12月15日 弁護士ドットコム「『時間の壁』超えられず 『中学教師からわいせつ行為』訴えた女性、東京高裁でも敗訴」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年12月15日 弁護士ドットコム

中学3年生だった15歳のときから、当時在校していた札幌市立中学の男性教師にわいせつな行為をされて、その後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したとして、フォトグラファーの石田郁子さんが、教師と札幌市を相手取り、損害賠償を求めていた裁判で、東京高裁(後藤博裁判長)は(2020年)12月15日、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。

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2020年12月15日 弁護士ドットコム

一審から争点となっていたのは、20年間を経過すると賠償請求の権利が消滅してしまう「除斥期間」が過ぎているかどうかだった。
石田さん側は、PTSDと診断された2016年を起算点であると主張したが、一審判決では認められず、除斥期間は過ぎていると判断されていた。

——————————————————–

高裁も地裁と同様、時効の成立をみとめました。
石田郁子さんは敗訴しました。
高裁は石田さんのうったえを棄却しました。
いっぽう、教師側がおこなった性暴力についてはみとめました。
朝日新聞の記事を参照します。

(2021年1月7日 朝日新聞「『男性教諭から性暴力』元生徒が処分訴え 高裁は認定」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2021年1月7日 朝日新聞

石田さんは東京高裁に控訴し、昨年(2020年)12月に請求は棄却されたが、性的行為の事実は認定された。
これを受け石田さんは今月(2021年1月)5日、教諭の懲戒処分と処分までの退職届不受理を札幌市教委に申し入れた。
教諭は現在も教職にあるといい、石田さんは「加害教諭が今も学校現場におり、生徒は何も知らされていない。このまま黙っているのは耐えられないと考えた。きちんと懲戒処分にしてほしい」と語った。

——————————————————–

札幌市教委教職員課によると、2016年に教諭への聞き取り調査を複数回行ったが、わいせつ行為の事実が認定できないと判断し、処分しなかった。
同課は「高裁で事実が認定されたことは重く受け止め、対応を協議している。申し入れには真摯(しんし)に対応していきたい」としている。

——————————————————–

上述のとおり石田郁子さんは、今月(2021年1月)の5日、札幌市教育委員会に対して、当該教諭の処分を申し入れました。
その4日後のことです。
読売新聞が現況を報じました。

(2021年1月9日 読売新聞「【独自】25年以上前の中学教員わいせつ、異例の再調査へ…被害認定の判決確定受け」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2021年1月9日 読売新聞

札幌市立中学生だった頃から男性教員に性的被害を受け続けたとして、東京都在住の女性(43)が教員らに損害賠償を求めた訴訟で昨年(2020年)12月、東京高裁が性的被害を認定する判決を出したことを受け、札幌市教育委員会がこの教員に聞き取り調査を進めていることがわかった。
教員は過去の調査で性的行為を否定したが、市教委は司法判断を重く見て、25年以上前の事案について異例の再調査に踏み切った形だ。

——————————————————–

石田郁子さんは4日前(2021年1月24日)、札幌市長に対して抗議文を提出しました。

(2021年1月25日 弁護士ドットコム「札幌わいせつ教師事件『判決で事実認定されたのに…』 被害女性が市長に『涙の抗議』」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2021年1月25日 弁護士ドットコム

15歳から19歳にかけて、札幌市立中学の男性教師にわいせつな行為をされたと裁判で訴えていたフォトグラファーの石田郁子さんが、東京高裁で「わいせつ」の事実が認定されたにもかかわらず、不適切な対応をされたとして、札幌市教委に抗議文を提出した。
石田さんが(2021年)1月25日、オンライン会見を開いて明らかにした。
抗議文は(2021年)1月24日付。

——————————————————–

本日(2021年1月28日)、マスコミ各社は一斉に、札幌市教育委員会が下した判断をつたえました。

(例)
(2021年1月28日 共同通信「28年前のわいせつで、教諭免職」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2021年1月28日 共同通信

札幌市教育委員会は28日、記者会見し、28年前に教え子にわいせつ行為をしたとして、市立中学の佐藤正人教諭(56)を懲戒免職処分にしたと発表した。

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事案発生から長期間を経て異例の処分を出した。
市教委は「長い間つらい思いをさせた。おわび申し上げる」と謝罪した。

——————————————————–

(再掲。共同通信。2021年1月28日)
28年前に教え子にわいせつ行為をしたとして、市立中学の佐藤正人教諭(56)を懲戒免職処分にした

(再掲。ツイッター)
無理な請求
依頼者の強い希望があっても法的に厳しいものは厳しいと伝え納得させるのも弁護士の仕事と思います

石田郁さんは上述のような弁護士と邂逅しなくてよかったです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年9月29日

世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、
私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。

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泣き寝入りをしなければ道はひらかれる、ということをあらためて教えられました。
石田郁子さんの行動は崇高です。
高邁です。
こころから敬意を表します。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会】刑法学者の気概(その2)。香西咲さんたちのAV出演強要もふくめて、性暴力はゆるされない、という雰囲気です

昨年(2020年)の3月31日のことです。
法務省内に、刑法改正を審議する検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)が設立されました。
爾来、同検討会は、刑法改正の審議を重ねています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日開催予定)

同検討会の構成人員は以下のとおりです。

性犯罪に関する刑事法検討会 委員名簿より。)

座長
・井田良 中央大学教授(刑法学者)

委員
<刑法学者>(6名)
・橋爪隆 東京大学教授
・川出敏裕 東京大学教授
・和田俊憲 東京大学教授
・池田公博 京都大学教授
・佐藤陽子 北海道大学教授
・木村光江 東京都立大学教授

<被害者寄りの委員>(5名)
・山本潤 一般社団法人Spring代表理事
・齋藤梓 臨床心理士
・小島妙子 弁護士
・上谷さくら 弁護士
・小西聖子 武蔵野大学教授

<加害者寄りの委員>(2名)
・宮田桂子 弁護士
・金杉美和 弁護士

<警察、検察、裁判所を代表する委員>(3名)
・羽石千代 警察庁刑事局刑事企画課刑事指導室長
・渡邊ゆり 東京地方検察庁検事
・中川綾子 大阪地方裁判所部総括判事
——————————————————–

刑法改正の帰趨を左右するのは、刑法学者の方々の意見です。

(再掲。性犯罪に関する刑事法検討会の委員)
<刑法学者>(6名)
・橋爪隆 東京大学教授
・川出敏裕 東京大学教授
・和田俊憲 東京大学教授
・池田公博 京都大学教授
・佐藤陽子 北海道大学教授
・木村光江 東京都立大学教授

議事録を読むとわかります。
当該委員会の刑法学者の方々は、融通無碍(ゆうずうむげ)でありません。
昨日のブログでもふれました。
改革への気概に溢れています。

(参考。当ブログ)
2021年1月26日(昨日)

橋爪隆 委員(東京大学教授)

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<34ページ>
2020年9月24日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

しかし、アダルトビデオの出演強要につきましては、性的行為と撮影行為が密接不可分な関係にあることから、性行為については同意があるけれども、撮影に限って同意がないというケースはほとんど考え難いような気がしまして、むしろ、性行為自体についても同意の有無について疑問が生ずる事件が含まれているように思われます。
そのような事例につきましては、むしろ、強制性交等罪(強姦罪)や準強制性交等罪(準強姦罪)の適用についても問題にする余地があると思います。

——————————————————–

川出敏裕 委員(東京大学教授)

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<35ページ>
2020年9月24日 川出敏裕 委員(東京大学教授)

「それから第3は、アダルトビデオの出演強要のような事案で、欺罔や威迫によって、性的な姿態を撮影することに同意させられるという類型になります」

「この類型につきましては、先ほど橋爪委員から御指摘があったように、欺罔や威迫による性行為等についても広く強制性交等罪等が成立するという規定を設ければ、第2の類型(犯人が自ら強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型)として処理することが可能なのです」

——————————————————–

和田俊憲 委員(東京大学教授)
佐藤陽子 委員(北海道大学教授)

(2020年8月27日 第5回 性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<19~20ページ>
2020年8月27日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

(略)、先ほど佐藤委員からもメッセージという言葉がありましたけれども、

(参考。佐藤陽子委員【北海道大学教授】)
強制性交等罪などが成立するためには、被害者が抵抗しないといけないという理解は違うのだというメッセージを立法によって送る、改正によって送るというのが、非常に重要なのではないかなというふうに考えております

やはり条文上明確にこれまでの考え方とはかなり違う処罰を本来すべきなのだと、そういうメッセージが伝わるような条文に、少なくともする必要があるのではないかというふうに思います。

——————————————————–

和田俊憲委員(東京大学教授)につきましては、以下のことばも進取であると感じました。

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<26ページ>
2020年9月24日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

現行の刑法は明治時代に作られたものです。

作られた当時から戦後ある程度の時期までは、伝統的な考え方として夫には性交する権利がある、妻には性交に応じる義務があるという考え方に立って、婚姻関係があるということだけで強姦罪を完全に排除するという強姦罪全面否定説と呼ばれる考え方が通説であったとされています。

現在は、橋爪委員御指摘のとおり、そのような考え方は一切ないというふうに考えられます。

一切ないというのは、婚姻関係があるということだけで直ちに強制性交等罪が全く成立しなくなるという考え方は取られていないと思います。

取られていないと思いますけれども、伝統的にそのような考え方があったことを引きずっていることは間違いなく、全面的に否定するという見解はないとしても、やはり、婚姻関係があることによって何らかの限定が生じる、そういう考え方、あるいはそういう印象や感覚を持っている人はいると考えられます。

婚姻関係があることだけで強制性交等罪が成立しなくなるという見解はありませんけれども、婚姻関係をある程度特別扱いする見解はまだ少数ながら残っているということになります。

そういう状況を前提にいたしますと、やはり、伝統的な刑法の専門家の感覚からすると、こういう場合は当然犯罪が成立しますという規定を置くことは極めて不自然であり、ほかに刑法典の中には例がないものですので、極めて強い違和感を覚えるところではありますけれども、結論としては、私は、ここに限っては、婚姻関係があることによって解釈論上の影響を受けないということが条文上分かるような、そういう規定を設けるべきだと思います。
それは、単にメッセージという意味もありますけれども、啓蒙やその他の方法によるより条文に書くのが一番強いメッセージになるわけですので、その機能を、やはりここでは重視すべきだと思いますが、それを超えて法的な議論としても、橋爪委員御指摘のとおり、婚姻関係があることによってどういう影響が性犯罪との関係であるのか、それは実務上どうなっているのか、解釈論上真にどう考えるべきなのかということを改めて確認した上で、その疑義を払拭するということを強く目指して、そういう規定を置くべきだろうというふうに考えます。
どういう規定の仕方にするかということが、更にその先、問題になりますが、強制性交等罪の客体の中に「(婚姻関係にある者を含む。)」というふうに書く方法もあるでしょうし、あるいは、別途規定を設けて婚姻関係があることによって176条(強制わいせつ罪)、177条(強制性交等罪)の罪が成立しないものと解することはできないというような条文を置くこともあるでしょうし、ほかの方法もあるでしょう。

実際、具体的にどういう規定を置くかということ自体、かなり多様であり得ると思いますので、先ほど言いましたような前提となる法的議論の整理をきちんとした上で、結論としては何らかの形でそのような規定を設けていくという方向で考えて、具体的な規定の置き方について、細かく議論するというのが良いのではないかというふうに考えております。

——————————————————–

(再掲。性犯罪に関する刑事法検討会の委員)
<刑法学者>(6名)
・橋爪隆 東京大学教授
・川出敏裕 東京大学教授
・和田俊憲 東京大学教授
・池田公博 京都大学教授
・佐藤陽子 北海道大学教授
・木村光江 東京都立大学教授

池田公博委員(京都大学教授)と木村光江委員(東京都立大学教授)につきましても、折に触れ、改正に前向きな発言をされています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

——————————————————–

日本の刑法は、他国とくらべて、あまりにも粗末です。
悪党を野放しにしています。
性犯罪に関する刑事法検討会は近々、どのような結論を出すのでしょうか。
AV出演強要犯の無様な姿が目にうかびます。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

刑法改正を審議する検討会。刑法学者もまた、改革の気概にあふれています。香西咲さんたちが蒔いた種はいま、おおきな花を咲かせようとしています

昨年の3月31日、法務省は、刑法改正を審議する検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)を設立しました。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日開催予定)

同委員会の委員のひとりである山本潤委員は、先日(2020年12月15日)、インターネットの番組に出演されました。

(参考)
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
  
 ※2020年12月15日、山本潤委員がインターネットの番組に出演
  
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)

山本潤委員は、同検討委員会の進捗状況を語りました。

(2020年12月15日 「ポリタスTV『抗拒不能要件はなくなるのか?』|法務省で行われている性犯罪関連の刑法改正議論の現在地と、2017年改正で積み残された4つの課題について」より、引用。)
(※音声の文字化は、筆者。)

<22:51のあたりから>
2020年12月15日 津田大介さん(ジャーナリスト)

こういう役所のなかの審議会ー
いまの検討会ー

実はぼくも10年くらい前に何度か経験もあるんですけれども、まあ、とても独特な空気じゃないですか。
官僚が方向性を決めてやっていく、という。
なんかふつうのざっくばらんな議論みたいなのとはぜんぜんちがう。
それぞれ立場のちがうひとのポジショントークになって、すごくもどかしい思いもしたりするのが、ぼくも経験があるのでよくわかるんですけれども。

実際どうでしょう、山本さん、参加して。
この議論の雰囲気とかって、どんな感じなのでしょうか?

2020年12月15日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

そもそも入ったひとが、まあ、前回(性犯罪の罰則に関する検討会)とはけっこうかわったな、というのがひとつあると思うんですよね。
前回、2017年の改正のときも、2年ぐらい前(2014年~2015年)から検討会が開催されていたんですけれども、12人中、被害者のことをよく知るひとは、まあ、わたしが思うところ、2人しかいなかった。

弁護士の角田由紀子さんと、そのときは臨床心理士の齋藤梓さんですよね。

残りのひとたちはやっぱり、刑法っていうのはきちんとさだめられていて的確な運用のもとでやっている、みたいなそういうはなし、終始していくというか、そういうかたちで、非常にもどかしかったんですけど。

でも、今回は被害者側の弁護士のかた(上谷さくら弁護士、小島妙子弁護士)も2人入りましたし、公認心理士の齋藤梓さんと、小西聖子さんという精神科医の、被害者鑑定をずっとやってきたかたも入りましたし、わたしも入った、というかたちで、被害の実態を伝えられるひとが入ったのは前進だな、と思いました。
で、いっぽう、やはり、刑事弁護側(金杉美和弁護士、宮田桂子弁護士)ですね。

先ほど弁護士のおはなしもおっしゃってくれていましたけれども、(刑事)弁護士って、やはり、加害者を弁護する仕事なんですね。
性犯罪の場合、特にそうですし。

だから、いかにあまり罪にならないようにするのか、みたいな、そういうポジショニングではなされるので、はなしがなかなかむずかしいな、って思うところもありますし。

刑法学者は刑法学者で、それまで積み重ねられてきた刑法の議論がありますから、そこのずっと100年以上の歴史というか、そこの文脈のなかではなされると、性暴力の本当に残っている実態のすごい苦しみとすごいずれたはなしになるときもあり、なんか、すごい困る。

どうやったら、なんだろう、向こうも向こうで刑法をしっかり考えて、適切な法律をつくろう、っていうのはわかりますし、そこもすごい大事だと思うんですけども。

いっぽう、処罰されないっていうことで苦しむひとも非常に多いというこの状況をなんとかしたい、と思っているので、そこはすごく、こう、むずかしいですね。

——————————————————–

(再掲。山本潤さん。2020年12月15日)
刑法学者は刑法学者で、それまで積み重ねられてきた刑法の議論がありますから、そこのずっと100年以上の歴史というか、そこの文脈のなかではなされると、性暴力の本当に残っている実態のすごい苦しみとすごいずれたはなしになるときもあり、なんか、すごい困る。どうやったら、なんだろう、向こうも向こうで刑法をしっかり考えて、適切な法律をつくろう、っていうのはわかりますし、そこもすごい大事だと思うんですけども

当該検討会の刑法学者は頑迷固陋なのでしょうか。

(例)

和田俊憲 委員(東京大学教授)
佐藤陽子 委員(北海道大学教授)

(2020年8月27日 第5回 性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<19~20ページ>
2020年8月27日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

これまで各委員の皆様から出てきた御意見を聞くと、それぞれごもっともだというふうに思ってしまって、なかなか自分で明確に、こうだというのがあるわけではないのですけれども、一つは、177条(強制性交等罪)の暴行・脅迫という言葉が、それ自体としてかなり強いイメージを持っていて、そこに加えて、最高裁判例があるものですから、

(参考。昭和33年6月6日の最高裁判決

その暴行または脅迫の行為は、単にそれのみを取り上げて観察すれば右の程度には達しないと認められるようなものであつても、その相手方の年令、性別、素行、経歴等やそれがなされた時間、場所の四囲(しい)の環境その他具体的事情の如何と相伴つて、相手方の抗拒を不能にし又はこれを著しく困難ならしめるものであれば足りると解すべきである

かなり伝統的に、制限的なイメージがついてしまっているということは否定できないと思います。

そうであるにもかかわらず、関係者の不断の努力によって、解釈上かなり、通常の解釈ではあり得ないぐらい、処罰範囲を広げてきているというのが実情だと思いますけれども、それが行き渡っていない、それは裁判の場だけでなく、そもそも被害届を出すかというところから考えてみると、国民の間にどういう範囲が性犯罪になるのかという意識、統一的なものが当然共有されていないという状態になっていると。
これはもう、伝統的な考え方から解釈論によって広げて、何とかカバーしていくという、そういう連続性を持った対応では限界があるということだと思いますので、先ほど佐藤委員からもメッセージという言葉がありましたけれども、

(参考。佐藤陽子委員【北海道大学教授】)
強制性交等罪などが成立するためには、被害者が抵抗しないといけないという理解は違うのだというメッセージを立法によって送る、改正によって送るというのが、非常に重要なのではないかなというふうに考えております

やはり条文上明確にこれまでの考え方とはかなり違う処罰を本来すべきなのだと、そういうメッセージが伝わるような条文に、少なくともする必要があるのではないかというふうに思います。

具体的にどういう文言にするといいのか、あるいは、不同意犯罪化するのが一番それは明確なのかもしれませんけれども、それぞれメリット、デメリットは、これまでの委員の先生方御指摘のとおり、いろいろあると思いますので、そこは今後、一巡目に限らず、二巡目三巡目で詰めて考えていくことになるのだと思いますが、少なくとも、これまでとは違うところに踏み込もうとしているのだというメッセージ性を強く持ったような改正というのが、条文上、求められるのではないかというふうに考えているところです。

——————————————————–

橋爪隆 委員(東京大学教授)

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<34ページ>
2020年9月24日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

しかし、アダルトビデオの出演強要につきましては、性的行為と撮影行為が密接不可分な関係にあることから、性行為については同意があるけれども、撮影に限って同意がないというケースはほとんど考え難いような気がしまして、むしろ、性行為自体についても同意の有無について疑問が生ずる事件が含まれているように思われます。
そのような事例につきましては、むしろ、強制性交等罪(強姦罪)や準強制性交等罪(準強姦罪)の適用についても問題にする余地があると思います。

——————————————————–

川出敏裕 委員(東京大学教授)

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<35ページ>
2020年9月24日 川出敏裕 委員(東京大学教授)

「それから第3は、アダルトビデオの出演強要のような事案で、欺罔や威迫によって、性的な姿態を撮影することに同意させられるという類型になります」

「この類型につきましては、先ほど橋爪委員から御指摘があったように、欺罔や威迫による性行為等についても広く強制性交等罪等が成立するという規定を設ければ、第2の類型(犯人が自ら強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型)として処理することが可能なのです」

——————————————————–

上述の例にかぎらず、ほかの刑法学者の委員につきましても改革の気概に溢れています。
議事録を読むたびにそう感じます。

(再掲。山本潤さん。2020年12月15日)
刑法学者は刑法学者で、それまで積み重ねられてきた刑法の議論がありますから、そこのずっと100年以上の歴史というか、そこの文脈のなかではなされると、性暴力の本当に残っている実態のすごい苦しみとすごいずれたはなしになるときもあり、なんか、すごい困る。どうやったら、なんだろう、向こうも向こうで刑法をしっかり考えて、適切な法律をつくろう、っていうのはわかりますし、そこもすごい大事だと思うんですけども

今回の検討会で刑法学者は、かなり柔軟に対応している、と感じます。
山本潤委員からすればまだまだ不十分なのかもしれませんが。
山本潤委員は、刑法改正の見通しに関して、つぎのようにのべています。

(2020年12月15日 「ポリタスTV『抗拒不能要件はなくなるのか?』|法務省で行われている性犯罪関連の刑法改正議論の現在地と、2017年改正で積み残された4つの課題について」より、引用。)

<01:22:16のあたりから>
2020年12月15日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

検討会がおわったら法制審議会にうつっていって、改正されないことはないのではないかな、と思うんですよね。

——————————————————–

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月6日

週刊文春様の報道に私のAV強要の件が出始めている様です。
ファンの方々は読んでいて心が痛くなる内容だと思います。
ですがデビューから前の事務所を経て独立迄に受けた現実であり、これを経て今の私がある事を知って頂けたら幸いです。
またそれが今のAV業界の為にもなると信じてやみません。

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刑法が改正されて、AV出演強要犯が容易に処罰される世の中になってほしいものです。
いま理想の社会に近づきつつあります。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【強姦事件の有罪判決を高裁が破棄差し戻した事件】。先日、地裁はふたたび、有罪を言い渡しました。香西咲さんたち被害者の戦いは、司法にも影響をあたえています

性犯罪者は安穏としていられないようです。
昨今は、1審で無罪となっても、すんなりと逃げ切ることができません。
詳細につきましては、一昨日と昨日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
2021年1月20日(※一昨日。「4つの無罪判決」について。)
2021年1月21日(※昨日。福岡県の強姦事件について。)

地裁が出した「4つの無罪判決」につきましては、3件が高裁の段階で有罪となりました。
内、1件は、最高裁で有罪が確定しています。

昨日は、福岡県で起きた強姦事件にふれました。
地裁は加害者を無罪としました。
控訴審で高裁は、再審理を命じました。
地裁へ差し戻しました。
最高裁もこれを支持しました。
現在、地裁で裁判のやり直しがおこなわれています。
地裁は今度、どのような判決を出すのでしょうか。
注目があつまります。

有罪破棄し差し戻し

上述のとおり、福岡県の事件では最初、地裁が無罪判決を言い渡しました。
これとは逆の事件があります。
県で発生した強姦事件です。
地裁は加害者に対して有罪の判決を下しました。
被告側は控訴しました。
高裁は、有罪判決を破棄して地裁へ差し戻しました。
10日前(2021年1月15日)のことです。
当該地裁はふたたび、判決を出しました。
FNN(福島テレビ)、毎日新聞、朝日新聞の記事を参照します。

FNN(福島テレビ)
(2021年1月15日 FNN【福島テレビ】「16歳の実の娘に性的な行為 父親に懲役6年の実刑 差し戻し審の判決で<福島県>」より、引用。)

2021年1月15日 FNN(福島テレビ)

(前略。)

判決によると、被告は2018年8月、福島県郡山市の自宅で、当時16歳の実の娘に対して父親の立場に乗じ、性的な行為に及んだ。
一審の福島地裁郡山支部は、懲役6年の判決を言い渡したが、二審の仙台高裁は「審理が不十分」として差し戻しを命じていた。
(2021年)1月15日の判決公判で、福島地方裁判所の柴田雅司裁判長は「一審には検察官の不十分な訴訟活動があった」と指摘しながらも、「被害者の供述は信用性が認められ、極めて卑劣な犯行」と一審と同じ、懲役6年を言い渡した。
判決を受けて福島地検は「被害者には負担をかけて申し訳ない」とコメント。

(後略。)

——————————————————–

つぎは、朝日新聞です。

朝日新聞
(2021年1月17日 朝日新聞「16歳の娘と性交、父親に懲役6年判決 差し戻し審」より、引用。)

2021年1月17日 朝日新聞

(前略。)

行為があったことを示す決め手となる物的証拠はなく、裁判では娘の証言の信用性の有無が焦点となった。
福島地裁郡山支部は19年3月、懲役6年の実刑判決を言い渡したが、仙台高裁の控訴審では、犯行時刻などをめぐる娘の証言が男のスマートフォンの利用履歴などと矛盾しているとして、審理を福島地裁に差し戻していた。
判決は娘の証言が事実と整合しないと認めつつ、その理由は娘が記憶があいまいなまま、証言の重要性を認識せずに供述したためと指摘。「原審を担当した検察官の不十分な訴訟活動」が原因であり、娘が意図的に虚偽の証言をしたわけではないとして、犯行に直接関係する娘の証言の信用性を認めた。

(後略。)

——————————————————–

最後は、毎日新聞です。

毎日新聞
(2021年1月16日 毎日新聞「実の娘に性的暴行 差し戻し審も父に実刑判決 福島地裁」より、引用。)

2021年1月16日 毎日新聞

(前略。)

仙台高裁は同(2019年)12月、娘の証言を巡って審理が尽くされていないとして、地裁に審理を差し戻した。
差し戻し審で、娘は性的暴行を受けた当日、複数の友人に無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで相談したことや、その日までに複数回、説教として胸を触られたなどと供述。
性的暴行を受けた時刻の記憶は曖昧だが「お父さんがなかったと言い張れば、なかったことになるのはおかしい」と訴えた。
弁護側は、性的暴行をしたとされる時間帯に、男がスマートフォンでゲームをしていたことなどから、犯行は不可能だとして無罪を主張していた。
判決で柴田裁判長は、娘が複数の友人に事実無根の相談を持ちかけるには無理があるなどとして、娘の供述は信ぴょう性が高いとしたうえで「生活面で被告人に頼らざるを得ない立場にある被害者に対し、説教を口実に及んだ極めて卑劣な犯行」と判断した。

——————————————————–

地裁はふたたび、被告を有罪とました。

(再掲)
差し戻し審で、娘は性的暴行を受けた当日、複数の友人に無料通信アプリ『LINE(ライン)』などで相談した(略)などと供述

弁護側は、性的暴行をしたとされる時間帯に、男がスマートフォンでゲームをしていたことなどから、犯行は不可能だとして無罪を主張

判決で柴田裁判長は、娘が複数の友人に事実無根の相談を持ちかけるには無理があるなどとして、娘の供述は信ぴょう性が高いとした

実の父親に蹂躙された娘さんは、友人たちに自身の被害を相談しました。
その内容がFRIDAYに掲載されています。

(参考)
2020年12月8日 FRIDAY 実父に強制性交された16歳娘の、あまりに悲しいLINEの中身
——————————————————–

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年9月29日

世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、
私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。

——————————————————–

裁判官は世論の動向に敏感、と言われています。
性暴力の被害者の方々のうったえが、性犯罪に寛容な日本の裁判に影響をあたえました。
いま、刑法の改正も審議されています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日開催予定)

日本が諸外国のようなまともな国になることを期待しています。
日本は諸外国とちがって性犯罪自体がすくない、などという詭弁は通用しません。
性犯罪が表に出てこない。
ただ、それだけのことです。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

性暴力に関する「4つの無罪事件」以外でも、判決の見直しが進んでいます。香西咲さんたち被害者の戦いは、世の中の在り方を激変させました

2年前(2019年)の3月、4つの地方裁判所は、性暴力の犯罪に関していずれも、無罪の判決を出しました。

(参考。当ブログ)
2021年1月23日(※昨日)

この一連の不当判決は、全国でフラワーデモが起こる契機となりました。
その後、4件の無罪判決のうち3件が、上級審で、逆転有罪となりました。
詳細につきましては、昨日の当ブログをご覧ください。

「4つの無罪判決」以外にも、理不尽な判決は存在します。
本日は、すこし前に福岡県で起きた強姦事件についてみてみます。
朝日新聞の記事を参照します。

地裁が無罪判決

(2019年7月18日 朝日新聞「同居の養女と性交、男性に無罪 地裁『信用性に疑い』」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2019年7月18日 朝日新聞

18歳未満の養女と性交をしたとして、監護者性交等罪に問われた30代の男性に対し、福岡地裁は(2019年7月)18日、無罪(求刑懲役9年)を言い渡した。
溝国禎久裁判長は養女の証言が「信用性に疑いがある」と判断した。
男性は昨年(2018年)1月中旬~2月12日、福岡県内の当時の自宅で、同居する養女と性交したとして、昨年(2018年)6月に福岡地検が起訴した。
判決は、養女の証言を前提にすると「事件の約1年前から家族5人が密集して寝ているリビングで性交を繰り返していたことになり、他の家族が一切気付かなかった点は相当に不合理」と指摘。
当時、養女はインフルエンザにかかっており、男性が感染を覚悟したか、感染して体調が優れない中で性交したことになるため、「不自然さは否めない。養女が真に体験した事実を供述したのか合理的な疑いがある」と断じた。

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検察は控訴しました。

検察が控訴

(2019年7月31日 朝日新聞「18歳未満の養女と性交に無罪判決 福岡地検が控訴」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2019年7月31日 朝日新聞

18歳未満の養女と性交をしたとして、監護者性交等罪に問われた男性を無罪とした福岡地裁判決を不服として、福岡地検は(2019年7月)31日、福岡高裁に控訴した。

——————————————————–

8か月後、高裁は判決を出しました。

高裁判決

(2020年3月11日 朝日新聞「18歳未満の養女と性交、無罪破棄し差し戻し 福岡高裁」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年3月11日 朝日新聞

18歳未満の養女と性交したとして、監護者性交等罪に問われた30代男性被告の控訴審判決が(2020年3月)11日、福岡高裁であった。
鬼沢友直裁判長は「(被害者の)供述を適切に評価する審理が不足していた」として、一審・福岡地裁の無罪判決を破棄し、審理を地裁に差し戻す判決を言い渡した。

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供述の信用性を判断するには、被害を受けた精神的後遺症なども考慮する必要があるとして、一審を「被害者に対する十分な配慮に欠け、供述を適切に評価するための審理が不足していた」と結論づけた。

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弁護側は即日、上告した。

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高裁の結論は、地裁が審理をやり直せ、です。
被告側は上告しました。

最高裁の判断

(2020年9月12日 日本経済新聞「監護者性交、再び一審に 無罪破棄差し戻し確定へ」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年9月12日 日本経済新聞

最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は、14歳の養女に対する監護者性交の罪に問われ、一審の無罪判決が破棄された男(39)の上告を棄却する決定をした。
(2020年9月)11日付。
審理を福岡地裁に差し戻した二審福岡高裁判決が確定する。

——————————————————–

最高裁は、高裁の考えを支持しました。
地裁での裁判のやり直しが決定しました。

地裁での再審理がはじまる

(2020年12月23日 朝日新聞「養女と性交の罪、被告改めて無罪主張 一審無罪差し戻し」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年12月23日 朝日新聞

自宅で養女と性交したとして、監護者性交等罪に問われた福岡県の30代の男性被告の差し戻し審が(2020年12月)23日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)で始まった。
一審・福岡地裁の無罪判決を二審・福岡高裁が破棄し、審理を差し戻したもので、被告は改めて無罪を主張した。

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この日の公判で、検察側は児童相談所で養女が面接を受けた際の記録などを新たな証拠として提出した。

——————————————————–

地裁はどのような判断をしめすのでしょうか。

(再掲。朝日新聞。2020年12月23日)
検察側は児童相談所で養女が面接を受けた際の記録などを新たな証拠として提出した

ここではなしがかわります。
現在、法務省内で、刑法改正の審議がおこなわれています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日開催予定)

7回目の検討会(2020年10月20日)では、「司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いの在り方」に関して議論が交わされました。
詳細につきましては、過日の当ブログの記事をご覧ください。

(参考。当ブログ)
<司法面接について>
2021年1月9日
2021年1月10日
——————————————————–

(再掲。朝日新聞。2020年12月23日)
検察側は児童相談所で養女が面接を受けた際の記録などを新たな証拠として提出した

検察が提出した司法面接の記録は証拠として採用されるのでしょうか。
この事件とは関係なく、上述の刑法改正の検討会では、司法面接の記録の証拠能力について意見が割れていましたが。
地裁の判断に注目があつまります。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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日本では現在、性犯罪者を野放しにするな、との声が高まっています。
現在の刑法は、こうした声に応えることができません。
上述の検討会(性犯罪に関する刑事法検討会)の委員のひとりは、刑法改正についてつぎの意見をのべています。

(2020年11月10日 第8回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<4ページ>
2020年11月10日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

私も、性的自由が保護法益であるという考え方はもうやめて、人格的統合性とか性的尊厳というものが保護法益であると考える方が望ましいと思っています。
理由は幾つかあるのですが、今日この先で扱う他の論点や、今日扱わない論点に関係するところもありますので、それぞれの部分で触れたいとは思いますけれども、一つは、やはり、性犯罪がどのような犯罪であるのかを考えるときに、性的自由ということだけ言うと、単に被害者の意思に反することを行った犯罪にすぎないというイメージになってしまい、それは避けるべきだということです。
より重大なものを害する犯罪であることを、保護法益の表現の中に含めた方が望ましいだろうと考えています。
なぜ、保護法益を性的自由と捉えるよりも、人格的統合性といったようなもので捉えた方が、より重大な犯罪として性犯罪を理解することにつながるのかを考えてみますと、性的自由として捉えるときには、性的行為それ自体はニュートラルなものであるけれども、それに対する被害者の同意がないときに、初めて違法性・侵害性が生じるという考え方になり、それが一般的な理解になってしまっているかもしれませんが、そうではないだろうと思います。
この検討会が始まる前に出した意見書にも書いたことですが、本来、性的行為というのは、対等な人格的存在として相互に承認し合いながら人格的交流を行うべきものであるのに対して、一方が上に立ち、他方を下に見て、相手が自分に対して性的利益を提供して当然であるという考え方に基づいて、その上下関係を利用して性的利益を奪い取るというところに、性犯罪の本質があり、つまり、そのように性的利益の単なる入れ物として相手を扱うということに本質があり、そのように扱われて身体的侵襲を受けると、人格的統合性が害されるということなのではないかと理解しています。
そうしますと、客観的に一定の上下関係に基づいて行う性的行為それ自体に、既に侵害性があり、それに対する同意の有無を考えるという構造で理解すべきではないかと思います。
つまり、被害者の同意も、単に性的行為に対する同意ではなくて、上下関係に基づいて性的利益を奪われることについての同意がない限りは、同意は不存在であるとして扱うべきだと思います。
その意味で、今回見ていこうとしている要件の改正の話は、どのような上下関係を、それ自体、客観的に侵害性あるものとして処罰対象にするのかという観点から、従来の要件を、ぎりぎりどこまで広げられるかを検討する議論だと理解しているところです。

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圧倒されます。
刑法学者がこのような意見をのべるとは。
刑法の改正が待たれます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【2年前の4つの無罪事件】先日、高裁は、12歳の少女への強姦についても、逆転有罪としました。香西咲さんたちのAV出演強要被害もいずれ、強姦と認定されることでしょう

2年前(2019年)の3月ことです。
この月(3月)、4つの地方裁判所がそれぞれ、性暴力に関して判決を下しました。
いずれも、無罪でした。

(参考)
<性暴力事件>

2019年3月12日 福岡地裁久留米支部が無罪判決 →検察は2019年3月26日に控訴

2019年3月19日 静岡地裁浜松支部が無罪判決 →検察は控訴せず(※無罪が確定

2019年3月26日 名古屋地裁岡崎支部が無罪判決 →検察は2019年4月8日に控訴

2019年3月28日 静岡地裁の無罪判決 →検察は2019年4月10日までに控訴

上述の中村剛さんは、弁護士です。
弁護士ドットコムとツイッターにプロフィールが掲載されています。
一部を引用します。

弁護士ドットコムより。中村剛弁護士)
皆様が巻き込まれてしまうトラブルの解決には時間がかかるものも少なくありません。 裁判ともなると、1年以上かかってしまうこともよくあります。しかし、長い期間トラブルを抱え続けたままというのは、精神的にとても負担になります。 私は、スピーディーに対応し、少しでも早い解決をすることをモットーとしております。(後略。)

(ツイッターより。中村剛弁護士)
弁護士です(66期、東京弁護士会)。元テレビの音効。3級FP技能士、日商簿記2級、介護職員初任者研修。介護事故や男女問題、労働事件、著作権(特に映像・音楽)を中心にやっています。 モットーは素早い対応と依頼者の納得の行く解決。事務所理念は「クライアントに勇気を与える事務所」。(後略。)

中村剛弁護士の上述のツイートをもう一度、確認します。

(再掲。中村剛弁護士)

(略)有罪になる可能性があるのは岡崎支部判決のみであることはきちんと認識しておく必要がある。

(再掲。中村剛弁護士)

他の3件の結論は変わらない。

久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

この事件はその後、どうなったのでしょうか。
順にみていきます。

(再掲。中村剛弁護士)
有罪になる可能性があるのは岡崎支部判決のみである

岡崎支部判決
<その後>

(高裁)
「愛知県で2017年、当時19歳の実の娘に性的暴行をしたとして、準強制性交等罪に問われた被告の父親(50)の控訴審判決が(2020年3月)12日、名古屋高裁であった。堀内満裁判長は「被害女性は当時、抵抗することが困難な状態だった」として、一審・名古屋地裁岡崎支部の無罪判決を破棄し、父親に求刑通り懲役10年を言い渡した」(朝日新聞より)

(最高裁)
「愛知県で2017年、19歳だった実の娘に性的暴行を繰り返したとして、準強制性交等罪に問われた父親(50)の上告審で、最高裁第三小法廷(宇賀克也裁判長)は父親の上告を退けた。一審の無罪判決を破棄し、求刑通り懲役10年とした二審・名古屋高裁判決が確定する。(2020年11月)4日付の決定。」(朝日新聞より)

名古屋地裁岡崎支部の無罪判決は、高裁と最高裁によって否定されました。
犯人の有罪(懲役10年)が確定しました。
——————————————————–

(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

浜松支部の事件につきましては、検察が控訴を断念しました。
——————————————————–

(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

久留米支部の事件はどうなったのでしょうか。

久留米支部判決
<その後>

(高裁)
「酒に酔って眠り込み、抵抗できない状態の女性と性交したとして、準強姦(ごうかん)の罪(現・準強制性交罪)に問われ、一審・福岡地裁久留米支部が無罪判決(求刑懲役4年)を出した福岡市の会社役員椎屋安彦被告(44)の控訴審判決公判が(2020年2月)5日、福岡高裁であった。鬼沢友直裁判長は「被告は被害者の状態を認識していた」として一審判決を破棄し、懲役4年の実刑を言い渡した。」(朝日新聞より)

福岡高裁は有罪(懲役4年)を言い渡しました。
犯人側はその後、最高裁へ上告しました。
現在、最高裁で審理がおこなわれています。
——————————————————–

(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

まずは、1審の静岡地裁本庁の判決を確認します。

(2019年3月28日 産経新聞「12歳長女への強姦で無罪 静岡地裁判決『被害者の証言は信用できない』」より、引用。)

<1審>
2019年3月28日 産経新聞

当時12歳の長女に乱暴したなどとして、強姦と児童買春・ポルノ禁止法違反の罪に問われた男性被告の判決公判で、静岡地裁は(2019年3月)28日、強姦罪について「唯一の直接証拠である被害者の証言は信用できない」として、無罪を言い渡した。

判決などによると、被告は平成29年6月に自宅で当時12歳だった長女と無理やりみだらな行為をしたとして、昨年(2018年)2月に起訴された。

公判で検察側は、長女が約2年間にわたり、週3回の頻度でみだらな行為を強要されたと主張したが、伊東顕裁判長は、被告方が家族7人暮らしの上、狭小だったと指摘。

(地裁は)「家族が誰ひとり被害者の声にさえ気付かなかったというのはあまりに不自然、不合理だ」と退けた。

(後略。)

検察は控訴しました。
先日(2020年12月21日)、高裁の判決が出ました。
日本経済新聞の記事を参照します。

(2020年12月21日 日本経済新聞「12歳長女に性的暴行、二審で逆転有罪」より、引用。)

<2審>
2020年12月21日 日本経済新聞

静岡県の自宅で2017年、12歳だった長女に性的暴行を加えたなどとして、強姦と児童買春・ポルノ禁止法違反の罪に問われた男の控訴審判決で、東京高裁は(2020年12月)21日、強姦罪について無罪とした一審・静岡地裁判決を破棄し、求刑通り懲役7年を言い渡した。
近藤宏子裁判長は、長女の被害証言は信用できるとし「信用性を否定した一審は証拠の評価を誤り、論理則、経験則に照らして不合理だ」と判断した。

(略。)

(略)、高裁は「証言内容は、実際に被害に遭った者でなければ語り得ない高度の具体性、迫真性を備えている」と指摘。「少なくとも重要な要素で、証言が変遷していると捉えることは不合理だ」と述べた。

(後略。)

懲役7年です。
ほかには、NHK【動画】、静岡朝日テレビ【動画】、時事通信朝日新聞の記事が参考になります。

(再掲。中村剛弁護士)
他の3件の結論は変わらない。久留米支部と浜松支部は過失性交等罪が立法されなければならず、静岡地裁本庁の事件はそもそも性交がないから無理

いま、世の中は、おおきくかわろうとしています。
AV出演強要についても同様です。
刑法を改正して厳罰に処す、という流れになっています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日開催予定)

(参考。当ブログ)
性犯罪に関する刑事法検討会に関する当ブログの記事
<AV出演強要に関する議論>

2020年9月14日(※第4回目の議事録を参照)
2020年9月23日(※第4回目第5回目の議事録を参照)
2020年9月25日(※検討会に提出されたAV出演強要に関する資料)
2020年11月18日(※第6回目の議事録を参照)
2020年11月19日(※第4回目と第5回目と第6回目の議事録を参照)
2020年12月2日(※処罰規定に関する2つの考え)
2020年12月5日(※強制性交等罪と準強制性交等罪の適用について)
2020年12月12日(※第7回目の議事録を参照)
2020年12月26日(※AV出演強要に関する巡目の論議①)
2020年12月27日(※AV出演強要に関する巡目の論議②)
2020年12月28日(※AV出演強要に関する巡目の論議③)

——————————————————–

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年9月29日

世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、
私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。

——————————————————–

悪党の栄華は未来永劫つづきません。
AV出演強要犯についてもかならず処罰されます。
あともうすこしです。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

「AV出演強要犯に刑事罰を」という声の推移。AV出演強要に対する香西咲さんたちの告発が、世の中をかえました。いま、AV出演強要犯の背中がみえてきました

現在、AV出演強要犯が野放しの状態となっています。
この先、人身売買をおこなっているやつらは捕獲されるのでしょうか。
AV業界人をさっさと処罰しろ、との声は以前からあります。
現在までの流れを簡単にふりかえってみます。

2017年3月13日

(2017年3月13日 産経新聞「AV出演強要問題『強姦して撮影を強行する事例』も 公明が過激ポルノ規制へ提言」より、引用。)

2017年3月13日 産経新聞

アダルトビデオ(AV)への出演を強要される女性の被害が増えている問題を巡り、過激なポルノの流通規制や警察の介入強化を促す公明党プロジェクトチーム(PT)の提言が分かった。

(略。)

提言は、モデル事務所などと偽って女性が契約させられ、AV出演を拒むと高額な違約金を迫られる被害が相次いでいると指摘。
強姦して撮影を強行する悪質な事例」もあり「映像がインターネットを通じて拡散されると半永久的に流通し、被害者はいつまでも苦しむことになる」とした。
その上で、非合法的に撮影された過激なポルノなどの流通規制を協議する政府の有識者会議設置を要請。
AVの販売差し止めやネット上の動画を削除する手段を検討するよう求めた。
性犯罪の積極的な摘発や相談・支援体制の整備、AVの制作や流通経路に関する調査の必要性も明記した。

(後略。)

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2017年3月21日

(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議「議事録」より引用。)

2017年3月21日 林真琴 法務省 刑事局長

もう1点目は過激な内容のポルノの規制等のあり方に関してでございます。

この問題につきましては、公明党からの提言の中におきましても、このポルノの規制が刑事罰則を設けることによる規制というものも含んだ形での提言になっていると承知しておるわけでございますが、この問題に関しては、かなり重い課題となると思いますので、関係省庁と協力して対応を検討してまいりたいと思います。

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2017年5月19日

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

2017年5月19日 内閣府、関係府省
<法的対応に関する部分>

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

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2018年5月15日

(2018年5月15日 衆議院 消費者問題特別委員会 【動画】衆議院インターネット審議中継より。)

2018年5月15日 河上正二 青山学院大学法務研究科教授(前内閣府消費者委員会委員長)

まあ、わたしは、民法の専門なので、そちらのほうからしか申し上げられませんけれども、ひとまずは、当初の勧誘内容や契約条件と異なるAV出演の強要があるというような場合には、これは消費者契約上の取消権をまずみとめておいてやるということ。
これ大事でして、場合によってはクーリングオフのようなかたちで契約からすみやかに抜け出すということを可能にすることも考えられます。
で、場合によってはですけれども、契約書にサインをさせられて、そして、あるところに違約金条項が入っていて、そこに拘束されるというようなこともあるやにうかがっておりますので、そうした違約金条項についても無効化しておくということが必要だろうという気がするわけです。
ただですね、クーリングオフとか取消権とか、契約からの離脱というのは、
「これは、はなしがちがう」
というふうにわかった時点、あるいはそういうふうに言った時点ですけれども、だいたい手遅れであります。
ですから、それを考えると、実効性のある被害予防のためには、こうした出演強要行為があった場合には、一定の刑事責任、刑事罰で対応することが必要ではないかと思います。
これは要件面でいま先生(柚木道義 衆議院議員)がおっしゃった問題が若干あるわけですので、

(参考。柚木道義 衆議院議員)
これは密室のこともあって、警察による強要罪あるいは強制性交等罪の逮捕も実務上むずかしい、とも聞いておりまして

その部分についてすみやかに検討して刑事罰を用意するという方向をひとつ考えないといけないのかなという気がいたします。

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(再掲。河上正二 前内閣府消費者委員会委員長)
刑事罰を用意するという方向をひとつ考えないといけないのかなという気がいたします

法務省の性犯罪に関する刑事法検討会は、昨年(2020年)、刑法改正の審議を開始しました。
同検討会は、AV出演強要についても処罰の可否を検討しています。

(参考。性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
第10回(2020年12月25日)※議事録準備中(AV出演強要についても論議)
・第11回(2021年1月28日開催予定)

2020年9月24日

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<33~34ページ>
2020年9月24日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

私も、性的な姿態を同意なく撮影する行為については、撮影されたデータが固定され、それが拡散する危険性があることに鑑みますと、被害者の利益を重大に侵害する行為であり、条例レベルの対応では必ずしも十分ではなく、刑法典としてこれを処罰する必要性が高いと考えております。
特に、撮影されたデータやその記録媒体を没収・消去の対象にするためにも、その前提として撮影行為を処罰対象に含める必要性は高いと思います。
以下、3点、簡単に思うところを申し上げます。

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第3点目として、アダルトビデオの出演強要問題について簡単に言及しておきたいと存じます。
問題を正確に理解していないかもしれませんが、この問題は、盗撮の問題とは異なる側面を有する問題であるような印象を持っております。
と申しますのは、盗撮行為であれば、性行為については同意があるけれども、撮影行為については同意がないというケースがままあり得るわけであり、それゆえ撮影行為を独立に処罰することの要否が問題となるわけです。
しかし、アダルトビデオの出演強要につきましては、性的行為と撮影行為が密接不可分な関係にあることから、性行為については同意があるけれども、撮影に限って同意がないというケースはほとんど考え難いような気がしまして、むしろ、性行為自体についても同意の有無について疑問が生ずる事件が含まれているように思われます。
そのような事例につきましては、むしろ、強制性交等罪(強姦罪)や準強制性交等罪(準強姦罪)の適用についても問題にする余地があると思います。
例えば、被害者が抗拒不能の状態にあることに乗じて、被害者に服を脱ぐように命じて、裸の写真を撮影するような行為は、服を脱がせて撮影する行為全体を評価した上で、準強制わいせつ罪の適用を検討する余地があると思われます。
このように、アダルトビデオの出演の場合、性的行為に応ずることと撮影に応ずることは同一の意思決定によって行われる場合が多いことから、まずは性的行為自体についての同意・不同意の限界を明確化する作業が必要になりますし、このような意味においては前回の検討会で議論しましたように、暴行・脅迫要件や抗拒不能要件の意義についての議論を踏まえながら、更に性的行為自体に関する同意・不同意の限界について検討する必要があると考えます。

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<34~35ページ>
2020年9月24日 宮田桂子 委員(弁護士)

「今、橋爪委員が、アダルトビデオについて、性行為の強要まであれば強制性交等罪等の成立があるのではないかとおっしゃいました」

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<35ページ>
2020年9月24日 川出敏裕 委員(東京大学教授)

「それから第3は、アダルトビデオの出演強要のような事案で、欺罔や威迫によって、性的な姿態を撮影することに同意させられるという類型になります」

「この類型につきましては、先ほど橋爪委員から御指摘があったように、欺罔や威迫による性行為等についても広く強制性交等罪等が成立するという規定を設ければ、第2の類型(犯人が自ら強制性交等罪等の犯行状況を撮影する類型)として処理することが可能なのです」

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AV出演強要犯の背中が見えてきました。
あとは刑法の規定が強化されるのを待つだけです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月6日

週刊文春様の報道に私のAV強要の件が出始めている様です。
ファンの方々は読んでいて心が痛くなる内容だと思います。
ですがデビューから前の事務所を経て独立迄に受けた現実であり、これを経て今の私がある事を知って頂けたら幸いです。
またそれが今のAV業界の為にもなると信じてやみません。

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悪党はかならず処罰されます。
これが世の習いです。
例外はありません。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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