昨日のつづきです。
2日前(2020年12月25日)に、第10回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。
(参考。性犯罪に関する刑事法検討会)
<開催状況>
・第1回(2020年6月4日)※議事録公開
・第2回(2020年6月22日)※議事録公開
・第3回(2020年7月9日)※議事録公開
・第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
・第8回(2020年11月10日)※議事録準備中
・第9回(2020年12月8日)※議事録準備中
・第10回(2020年12月25日)※議事録準備中
・第11回(2021年1月28日開催予定)
同検討会は、刑法の改正の審議をおこなっています。
議論の叩き台になっているのは、
「検討すべき論点」
です。
(参考。当ブログ)
<検討すべき論点について>
・2020年12月22日
先月(11月)の10日から二巡目の検討がはじまりました。
(2020年10月20日 第7回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)
<36~37ページ>
●2020年10月20日 井田良 座長(中央大学教授)
(前略。) さて、本日(2020年10月20日)までで、各論点についての一巡目の検討は一通り行うことができたと思われますので、次回(2020年11月10日)からは二巡目の検討に入ることとします。 (後略。) |
——————————————————–
●2020年10月20日 井田良 座長(中央大学教授)
(前略。)二巡目の検討では、一巡目の検討において委員の皆様からお示しいただいた現状認識やそれに基づく様々な御意見を踏まえまして、各論点に関する法的な検討課題や論点相互の関連性も意識しながら、更に議論を深めていきたいと考えております。
そこで、私からの提案なのですが、次回会合では、もちろん私が責任を持ちますけれども、事務当局に協力してもらいまして、一巡目の検討における委員の皆様の御意見を整理したものを作成し、これを踏まえて議論を行うことにしてはいかがと考えております。 このようにすれば、各論点に関する法的な検討課題や論点相互の関連性についての認識共有が図られるとともに、一巡目の検討においてどういう意見があったのかというのを相互に参照しやすくもなりますから、重複も避けつつ、更に突っ込んだ議論を行うことが可能となって、議論もより充実した、また濃厚なものになるのではないかというふうに考えますけれども、いかがでございましょうか。 |
——————————————————–
(一同了承)
●2020年10月20日 井田良 座長(中央大学教授)
ありがとうございます。それでは、そのような資料を作成することとし、作成したものにつきましては、次回の会合に先立って委員の皆様にお諮りし、前もって御検討いただくことができるようにしたいと思います。 (後略。) |
——————————————————–
AV出演強要問題も関係している
「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」
についても、2日前(2020年12月25日)の同検討会で二巡目の議論がおこなわれました。
(参考)
□2020年12月25日 性犯罪に関する刑事法検討会 第10回会議 議事次第
(参考。当ブログ)
・2020年12月26日(※昨日)
2日前(2020年12月25日)の同検討会では、
「性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集(第7回会議分まで)」
という資料が提示されました。
もう一度、いまから2か月前(2020年10月20日)の、井田良座長のことばを確認します。
(確認。井田良 座長。2020年10月20日)
「もちろん私が責任を持ちますけれども、事務当局に協力してもらいまして、一巡目の検討における委員の皆様の御意見を整理したものを作成し、これを踏まえて議論を行うことにしてはいかがと考えております」
「このようにすれば、各論点に関する法的な検討課題や論点相互の関連性についての認識共有が図られるとともに、一巡目の検討においてどういう意見があったのかというのを相互に参照しやすくもなりますから、重複も避けつつ、更に突っ込んだ議論を行うことが可能となって、議論もより充実した、また濃厚なものになるのではないかというふうに考えます」
今回、井田良座長がまとめた意見要旨集を読んで、瞠目させられた箇所があります。
|
同要旨集の「④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為」に書かれている全文を抜粋します。
性犯罪に関する刑事法検討会
意見要旨集(第7回会議分まで)
(2020年12月25日 性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集【第7回会議分まで】より、引用。)
④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為
●④ 新たな罪の処罰対象とすべき行為
|
ご覧のとおり、AV出演強要は、「新たな罪の処罰対象とすべき行為」の主たる対象になっています。
(再掲。井田良 座長)
「一巡目の検討における委員の皆様の御意見を整理したものを作成し、これを踏まえて議論を行うことにしてはいかがと考えております」
「このようにすれば、各論点に関する法的な検討課題や論点相互の関連性についての認識共有が図られるとともに、一巡目の検討においてどういう意見があったのかというのを相互に参照しやすくもなりますから、重複も避けつつ、更に突っ込んだ議論を行うことが可能となって、議論もより充実した、また濃厚なものになるのではないかというふうに考えます」
2日前(2020年12月25日)の検討会で、AV出演強要に対する論議が白熱したものと思惟(しい)します。
議事録の公開が待たれます。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年9月29日>
世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、 私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。 |
名探偵コナンの決め台詞のひとつに、
「もうとっくに詰んでいるんだよ」
があります。
(再掲。性犯罪に関する刑事法検討会 意見要旨集【第7回会議分まで】)
「アダルトビデオ出演強要問題については、性的行為と撮影行為が密接不可分の関係にあり、性的行為の同意の有無に疑念が生ずる事例が含まれていることから、まずは、強制性交等罪や準強制性交等罪の適用」
強制性交等罪(強姦罪)と準強制性交等罪(準強姦罪)の法定刑の上限は、懲役20年です。
AV業界人は何年間、刑務所に打(ぶ)ち込まれるのでしょうか。
楽しみです。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ