昨日のつづきです。
(参考。当ブログ)
2020年12月3日(※昨日)
本日も、AV出演強要に対する宮田桂子弁護士の論説をみてみます。
宮田桂子弁護士は、刑法改正を審議する法務省の会議で、AV出演強要に言及しました。
<宮田桂子弁護士がAV出演強要に言及した2つの会議>
|
まずは、いまから5年前の発言をもう一度確認します。
(参考。当ブログ)
2020年12月3日(※昨日)
①2015年8月6日
法務省
第12回 性犯罪の罰則に関する検討会
(2015年8月6日 第12回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より、引用。)
<8~9ページ>
●2015年8月6日 宮田桂子 委員(弁護士)
|
——————————————————–
(再掲。宮田桂子委員。2015年8月6日)
「性的搾取という問題を考えるならば、アダルトビデオにだまされて出される。あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます。表現の自由に名を借りた性的搾取も存在しているということは指摘せざるを得ないところです」
「性にまつわる犯罪に関しては、検討すべき問題は山積しているように思われます」
今年(2020年)の3月31日に、法務省は、刑法改正を審議するため、
「性犯罪に関する刑事法検討会」
を設立しました。
現在、法務省内で、改正されたばかりの刑法をさらにかえるかどうかの議論が交わされています。
5年前、宮田桂子委員は、上述の第12回性犯罪の罰則に関する検討会で、
「性的搾取という問題を考えるならば、アダルトビデオにだまされて出される。あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます。表現の自由に名を借りた性的搾取も存在しているということは指摘せざるを得ないところです」
「性にまつわる犯罪に関しては、検討すべき問題は山積しているように思われます」
とのべました。
宮田桂子委員は、今年(2020年)の9月24日に開催された第6回性犯罪に関する刑事法検討会の場でも、AV出演強要に論及しました。
議事録を参照します。
②2020年9月24日
法務省
第6回 性犯罪に関する刑事法検討会
(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)
<34~35ページ>
●2020年9月24日 宮田桂子 委員(弁護士)
|
——————————————————–
(再掲。宮田桂子委員)
「被害者の救済がどうやったらできるのかというところをもっと本当は考えなくてはいけないのではないか」
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
——————————————————–
3年前(2017年5月19日)に政府は、
「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する今後の対策」
を策定しました。
同対策のなかに、
「アダルトビデオ出演強要問題や『JKビジネス』問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する」
との一文があります。
現在のところ、被害の回復についてはなんら対応策がしめされていません。
宮田桂子委員がおっしゃるように、加害者の処罰と併せて、被害者の救済についても政府内で審議をすべきです。
新内閣に期待をしております。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ