2015年の法務省の会議で宮田桂子弁護士が言及したAV出演強要被害。「アダルトビデオにだまされて出される」。香西咲さんたちの被害は、まさにこれです

3年前(2017年)、刑法の性犯罪に関する規定が大幅に改正されました。
原案をつくったのは、法務省の
性犯罪の罰則に関する検討会
です。
同検討会は、2014年10月31日から2015年8月6日まで、審議をおこないました。

性犯罪の罰則に関する検討会
2014年10月31日・・・・・・第1回 検討会
  
2015年8月6日・・・・・・第12回 検討会
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「2014年10月31日~2015年8月6日」
このとき、AV出演強要の事実は、まだ闇の中でした。
国民のほとんどは、この日本で悪辣な人身売買がおこなわれていることに気づいていませんでした。
こうしたなか、同検討会の宮田桂子委員が、突如、AV出演強要に言及しました。
当時の議事録をふりかえってみます。

2015年8月6日
第12回
性犯罪の罰則に関する検討会

(2015年8月6日 第12回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より、引用。)

<7~9ページ>
宮田桂子 委員(弁護士)

先ほどからの委員の方々からのお話の中にもありましたが、性犯罪を犯す者の性に対する考え、あるいは男女の在り方に関する考えというのは非常にゆがんでいます。
それこそ女性の体のここと、ここと、ここを揉んだり触ったりすれば女性は喜ぶんだというようにはっきりと述べるような被告人だっておりますし、あるいは自分が声を掛けたら女性が「ノー」というはずがないという思い上がりのある方もいます。
そこに必要だと思われるのは、性教育あるいは男女の在り方、性の在り方に対する教育ではないかと思いますし、性に対する認知のゆがみが起きてくるのは、誤った性表現を目にしてしまったことが原因になっている可能性もある。
そういう意味では、性表現の在り方に対する検討も必要なのかもしれません。

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次に、性犯罪そのものをめぐる問題について、申し上げたいと思います。
性犯罪について今回、刑法典の問題をいろいろと検討されましたけれども、刑法典の中でも、先ほど申し述べました性表現に関する問題については十分な検討がされませんでした。
それが性犯罪を誘発する原因たり得るということを、我々は自覚する必要があるのではないか、その取締りの方法などについて、時間や場所的な制限などを加えていくなどのことも考えなければならないと思います。
また、非犯罪化すべき罰則もあるように思われます。
例えば売春防止法の第5条です。

(参考。売春防止法)
第5条
(勧誘等)

売春をする目的で、次の各号の一に該当する行為をした者は、6月以下の懲役又は1万円以下の罰金に処する。

一 公衆の目にふれるような方法で、人を売春の相手方となるように勧誘すること。
二 売春の相手方となるように勧誘するため、道路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと。
三 公衆の目にふれるような方法で客待ちをし、又は広告その他これに類似する方法により人を売春の相手方となるように誘引すること。

客を引いている売春婦を処罰するよりは、その売春婦を搾取している者を処罰するべきなのではないでしょうか。
風俗産業では売春が行われているということは、我々にとって既に現実そのものです。
これを放置するのか、あるいは売春に対してどのような対応を我々がしていくべきなのかというような根本的な問題も考えなければなりません。
売春婦に対する対応にしても、婦人補導院が機能していない、婦人保護施設がDVなどの一時保護の場所になるなどして、売春をしている人たちへの対応が十分にできない。
逆に言えば、そのようなDVなどの被害者への対応も十分できていないということになるかもしれません。
施設の多様化などの方策も必要です。
あるいは、性的搾取という問題を考えるならば、アダルトビデオにだまされて出される。
あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます。
表現の自由に名を借りた性的搾取も存在しているということは指摘せざるを得ないところです。

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性にまつわる犯罪に関しては、検討すべき問題は山積しているように思われます。
そして、そのような問題について考えるときには、今回の議論の中でも、それは常識ではないかと言われましたけれども、刑罰が飽くまで最終手段であって、刑法は謙抑的であるべきであるということ、あるいは田邊委員が繰り返し述べていたように、構成要件というのは明確なものでなければならない、あるいは刑罰法規について立法する際には、立法事実についての詳細かつ的確な分析が必要であることは言うまでもありません。

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検討すべき課題は多いと思います。
しかしながら、いろいろな問題はあるにせよ、この検討会によって今まで正面を切って議論されてこなかった性犯罪の問題がクローズアップされ、社会の大きな関心を呼んだということについては私は本当に喜ばしいことだと思います。
これは被害者にとっても、そして被害を生じさせてしまった人への対応という意味においても、とても重要な機会であったかと思います。

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いまから5年前に、宮田桂子委員は、
性的搾取という問題を考えるならば、アダルトビデオにだまされて出される。あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます。表現の自由に名を借りた性的搾取も存在しているということは指摘せざるを得ないところです。性にまつわる犯罪に関しては、検討すべき問題は山積しているように思われます
と発言しました。
慧眼(けいがん)です。

(再掲)
アダルトビデオにだまされて出される。あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます

おそらく、角田(つのだ)由紀子委員以外のかたは、意味がよくわからなかったと思います。

3年前(2017年)、110年ぶりに刑法が改正されました。
今年(2020年)の3月31日、この改正刑法の見直しを論議する検討会が発足しました。
検討会の名称は、
性犯罪に関する刑事法検討会
です。

法務省 性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>
第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開
第5回(2020年8月27日)※議事録公開
第6回(2020年9月24日)※議事録公開
第7回(2020年10月20日)※議事録準備中
第8回(2020年11月10日)※議事録準備中
・第9回(2020年12月8日開催予定)

宮田桂子弁護士も同検討会の委員に選ばれました。
同検討会では、AV出演強要問題も論議されています。
宮田桂子委員も、AV出演強要について意見をのべています。
発言の内容につきましては、明日の当ブログでみてみます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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宮田桂子委員が5年前にのべた
性的搾取という問題を考えるならば、アダルトビデオにだまされて出される。あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます。表現の自由に名を借りた性的搾取も存在しているということは指摘せざるを得ないところです
との発言は、国民の常識となりました。
いま、国民がもとめているのは、AV業界人を牢屋に打(ぶ)ち込むための法律です。
一刻も早くAV業界人をこの世から駆逐したいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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