香西咲さんは芸能プロダクションを騙ったやつらに人生を破壊されました。ある女性も同種の輩にAV出演を強要されたあげく、2,460万円を支払えとうったえられました

いまから5年前に公然のものとなったAV出演強要事件をふりかえっています。

(参考。当ブログ)
2020年11月25日(※判決文)
2020年11月26日(※判決文+国会質疑)

AV出演強要をおこなったプロダクションは、みずから損害賠償請求の訴訟を起こして、敗訴しました。
詳細につきましては、一昨日昨日の当ブログをご覧ください。
本日は、判決文と国会質疑に加えて、被害者本人の手記をみてみます。

(参考。東京地裁の原克也裁判長)

2015年9月9日 東京地方裁判所

 ・判決文(※提供は内閣府。)

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(参考。池内さおり衆議院議員の国会質疑)

2016年3月11日 衆議院 内閣委員会

 ・動画 衆議院インターネット審議中継

 ・会議録

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(参考。被害者の女性の手記)

手記

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 強制的にAVへ出演させられる。
  
 2本目以降の出演を拒否したら、2,460万円の違約金を請求される

(池内さおり 衆議院議員)

2015年の9月に、AVに出演を強要された女性が契約不履行として損害賠償を求められた裁判で、損害賠償の必要はないとする、とても注目すべき判決が出されました。

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(池内さおり 衆議院議員)

この裁判の当事者となった女性は、ある繁華街の駅頭でスカウトマンから、タレントにならないかと勧誘をされた。

Aさんは、普通のタレントだと考えて、わいせつな行為をするとは想定をしないままに営業委託契約書に署名捺印をしました。

当時は高校生で、保護者の同意もなく、契約書のコピーも本人には渡されませんでした。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

原告(プロダクション)は、被告をしてアダルトビデオに出演させ、ヌードにさせることを主たる目的として、当時未成年であった被告との間で、親権者の同意を得ることなく、業務内容に「アダルトビデオ」を明示しない1次契約を締結した。

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(池内さおり 衆議院議員)

普通のタレントとして扱われると思っていたら、最初からわいせつな仕事をさせられた。

その後も、契約書の存在を盾にわいせつな仕事をさせられて、プロダクションの一存でAV撮影も強行されてしまいました。

(池内さおり 衆議院議員)

女性は、やりたくないと懇願をしたけれども、既に契約が成立しているので、もし従わなければ違約金が生じると、高校を卒業して進学をしていた彼女には到底支払うことができない金額を示されて、彼女はやむなく応じざるを得なかった。

(被害者の女性)

私は未成年の時から、AVではないものの、わいせつなビデオ(露出度の高いグラビア撮影等)に出演させられていました。
プロダクションと契約した以上、いやでも仕方がないと言われていました。
今になって思えば、はじめから、脅しに負けず、断れば良かったのですが、そのときは、支援団体は知りませんでした。
事務所が強いのもありましたし、身内に知られるのもとても怖かったです。
私は、プロダクションの人たちから、「身内や同級生にはバレナイ」と言い聞かされていました。
「バレナイで済むなら」という事もあって、(露出度の高いグラビア撮影等に)出演しないという選択肢をあきらめて応じました。
それからというもの、向こうの要求が多く、例えば、痩せさせるまで強制的にジムへ行かされました。ジムに行ったかどうか監視までつけられました。なかなか痩せられなかった私は、メーカーやプロダクションの人から屈辱的な発言を浴びせられ、泣いて帰ったこともありました。
また、日ごろから、プロダクションやメーカーの方から、そういうこと(AVに出演すること)は「立派なこと」だ、とか、「誇らしいこと」だとか繰り返し言われていました。業界の人は信じられないくらいに口が上手で、脅したり、AVに出るのはよいことだと洗脳に近いことを言い続けたりしました。

そして私の場合は、(露出度の高いグラビア撮影等に)出演する毎に、違約金がとんでもない額になっていきました。

それを支払わなければ裁判で負けて本当に支払う羽目になると追い詰められ、最後はAVに出演せざるを得なくなったのです。

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いま、AV出演の事で困っている人がいて、出演したくないのであれば、事前のキャンセルや、連絡手段を絶つという方法もあるかもしれませんが、人それぞれに、脅せる方法はいくらでもあるので、やむを得ず、出演する方がいっぱいいるのだと思います。
実際に、私もそうでした。

例えそれが、苦痛なことや、嫌なことであっても、いちおう与えられた仕事だということ、「しなければならない」ので、その状況に立った人ならば、早く終わらせたいと思うので、視聴者にはわからないと思いますが、みんな頑張って演技をします。
たとえ、女の子が、望んでしているように見えても、決してそうとは限らないということです。

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女の子にとっては、どこのメーカーが有名かどうかわからないですし、自分がどこのメーカーに売られるのかわからないですし、とにかく知識がないので、「言う事を聞けば終われる、逃れられる」と思っていました。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

原告(プロダクション)は、第1次契約に基づき、被告が未成年の間は露出度の高いグラビア撮影等に従事させ、被告が成年になった月である平成〇年〇月に、1本アダルトビデオのため複数回にわたり撮影に従事させた。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

実際にも、被告がどんなグラビア撮影やアダルトビデオ撮影に従事するかについては、被告の意思にかかわらず、原告(プロダクション)が決定していた。

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(池内さおり 衆議院議員)

撮影の一日目には数名の男性によって性行為を繰り返し強要された、そのショックで放心状態にあるときにAV出演の契約書に署名捺印をさせられたということです。

(被害者の女性)

撮影のときは、子宮(膣のこと)や性器の痛みを訴えても、メーカーやプロダクションはもちろん監督や女性のメイクさんからも、みんなで白い目でみられ、「君はやるしかないよ」と言われました。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

原告(プロダクション)は、平成〇年〇月〇日、(略)業務内容に「アダルトビデオ」を明示した第2次契約の契約書に署名捺印させた。

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(池内さおり 衆議院議員)

その後も(1本目の)AVの撮影が続いて、もうやめさせてほしいと何度も懇願したけれども、聞き入れてもらえなくて、あげくに、AVに出演しなければ一千万円の違約金が必要だとおどされて、AVの撮影に従事をさせようとしたわけなんです。

(被害者の女性)

(略)契約書がある限りは、私には自由などは存在しないと思っていましたし、当時のことを思い出すと最悪でした。
メーカーやプロダクションの言いなりにならないと、身の危険を感じることもありました。
業界の人は、怖かったです。
誰にも相談することができずに、ずっと悩み続けていました。死にたくなりました。

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大人の男性を相手に敵に回すのはとても怖かったです。
プロダクションやメーカーの人もそうですが、相手方の弁護士(宮本智 弁護士)も怖かったです。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

そして、原告(プロダクション)は、被告に対し、あと9本のアダルトビデオへの出演が決まっていること、これを拒否した場合には1000万円くらいの違約金がかかることを告げて、第2次契約に基づき、被告をアダルトビデオの撮影に従事させようとした。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

アダルトビデオへの出演は、(略)、出演者である被告の意に反してこれを従事させることが許されない性質のものといえる。

それなのに、原告(プロダクション)は、被告の意に反するにもかかわらず、被告のアダルトビデオの出演を決定し、被告に対し、第2次契約に基づき、1000万円という莫大な違約金がかかることを告げて、アダルトビデオの撮影に従事させようとした。

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(池内さおり 衆議院議員)

女性は出演を拒否して、こうした女性の救出、支援を行っている民間団体、PAPSという団体ですが、自力で探し当てて相談をしたわけなんです。
相談を受けたPAPSは直ちに契約解除の通告を行って、プロダクション側から女性に損害賠償請求を行った。

(被害者の女性)

初めに、私が支援団体のPAPSさんを知ったきっかけは、インターネットで、「AV違約金」で検索したときでした。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

被告は、グラビア撮影の内容及びアダルトビデオへの出演が、第1次契約の当初より被告の意に反する業務であったため、平成〇年〇月〇日のグラビア撮影及び翌3日のアダルトビデオ撮影の直前である同月1日に、支援者を通じて、原告(プロダクション)に対し、第1次契約及び第2次契約を解除する旨の意思表示をした。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

1次契約及び第2次契約の内容は、被告が出演するものについて原告(プロダクション)の決定に従わねばならず、出演しなかった場合に損害賠償義務を負うとされているに対し、被告の得られる報酬の額や支払方法について具体的な基準は定められていない。

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(池内さおり 衆議院議員)

この裁判の当事者の女性は、もちろん逃げたわけですけれども、芸能プロダクションが自宅まで追いかけてきて、実力で身柄を拘束しよう、奪還しようとしたそうなんですね。
この案件で警察に相談に行ったら、何と警察からは、双方から話を聞いた後で、契約書があるんだったら仕方がない、あなたは契約しちゃったんでしょう、だったらこの芸能プロの要求に応じてあと二本出たらどうかというふうに言ったそうなんですね。
とんでもないと言わなければならない。
被害者を守るべき立場の人でさえ、今こうした認識なわけです。

(被害者の女性)

ようやく支援団体に助けを求めた日に、警察にも助けを求めました。
警察の人の協力もすこしは得られました。
しかし、警察の人はプロダクションに事情を聴いたあとで、私に対して「あと2本出演したらどうか」と言ってきました。

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(池内さおり 衆議院議員)

この契約は、事業者にとっては錦の御旗です。
だからこそ、今回この裁判は事業者が起こしています。

(被害者の女性)

実際に、私や団体の方、弁護士さん、いざ裁判が始まったとき、どのような結果になるのかわかりませんでした。
そのため長い間不安と戦ってきました。

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(池内さおり 衆議院議員)

判決は、AVへの出演は、原告、これは芸能プロダクションのことですけれども、この原告が指定する男性との性行為をすることを内容とするものであるから、被告、これは女性の方です、この意に反して従事させることが許されない性質のものである、このように決して、契約解除が正当であるというふうに述べました。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

被告の解除は、(略)、契約上の規定にかかわらず、「やむを得ない事由」があるときは、直ちに解約の解除をすることができるものと解するのが相当である(民法628条)。

(※参考。民法 第628条)
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる」)

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

アダルトビデオへの出演は、原告が指定する男性と性行為等をすることを内容とするものであるから、出演者である被告の意に反してこれを従事させることが許せない性質のものといえる。

(2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長)

被告には、このような原告との間の第2次契約を解除する「やむを得ない事由」があったといえる。
(池内さおり 衆議院議員)

加害者が起こした裁判で、見事に加害者が負けたというのが今回の裁判です。

(被害者の女性)

この度は、パップス(ポルノ被害と性暴力を考える会)という支援団体の方と、弁護士さん、助けてくれた家族と友人に対して、とてもとても感謝します。
今回は、プロダクション側から裁判を起こしてきたことがきっかけで、このような流れができて、私はとても運が良かったと思います。
そして、弁護士さんに出会えたことは、私にとってはとても救いでした。
なぜなら、私ひとりではどうすることもできなかったからです。

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被害者の女性はほかにも重要なことを語っています。
ひきつづき、女性の手記を引用します。

(被害者の女性)

これは、とても重大なことなので、むやみな相談もよくないと思いました。

なぜかというと、私は、支援者のふりをして近づき、また騙される手口を実際に体験しました。

そのため、本当に信用できる人や、もし弁護士さんに相談しづらい場合は支援団体に相談してほしい。
身内だけで解決しようとすると、失敗する可能性も高いと思います。

(再掲。被害者の女性)
支援者のふりをして近づき、また騙される手口を実際に体験しました

この種の輩(やから)は昔から一定数、存在します。
卑近な例ですと、貧困ビジネスがそうです。
支援者と名乗るものたちは、弱者を食い物にしています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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(再掲。東京地方裁判所 原克也裁判長)
原告(プロダクション)は、被告の意に反するにもかかわらず、被告のアダルトビデオの出演を決定し、被告に対し、第2次契約に基づき、1000万円という莫大な違約金がかかることを告げて、アダルトビデオの撮影に従事させようとした

第1次契約及び第2次契約の内容は、被告が出演するものについて原告(プロダクション)の決定に従わねばならず、出演しなかった場合に損害賠償義務を負うとされているに対し、被告の得られる報酬の額や支払方法について具体的な基準は定められていない

5年前、AV業界の実相が白日の下に晒されました。
国民はAV業界人の逮捕、収監を求めています。
「隗(かい)より始めよ」
ということばがあります。
まずは身近なところからはじめなさい、という意味です。
手始めに、AV出演強要犯から牢屋に打(ぶ)ち込んでほしいものです。
すくなくとも物事はそのように進んでいる感があります。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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