香西咲さんたちのAV出演強要被害はまだ解決していません。先日の刑法の改正を審議する検討会で、東京大学の橋爪隆教授は、強制性交等罪の適用に言及しました

いまから5年前(2015年)のことです。
AV出演強要に関して画期的な判決が出ました。

(参考)
2015年9月9日 東京地方裁判所 判決文(※提供は内閣府。)

日本経済新聞の記事を参照します。

(2015年9月30日 日本経済新聞「意に反するAV出演契約『即時解除できる』 東京地裁判決」より、引用。)

2015年9月30日 日本経済新聞

アダルトビデオ(AV)出演を拒否した20歳代の女性に対して契約を結んでいたプロダクション業者が違約金の支払いを求めた訴訟で、東京地裁(原克也裁判長)は(2015年9月)30日までに、「意に反するAV出演は許されず、契約は即時解除できる」との判断を示し、請求を退ける判決を言い渡した。
業者側は控訴せず、判決は確定した。

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判決などによると、女性はタレントとしてスカウトされ、業者に営業委託する契約を締結した。
一方的にAV撮影を決められ、1本出演した後に拒否
業者側は「残り9本の出演が決まっており違約金がかかる」とし、2460万円の支払いを求め提訴した。
原裁判長は判決理由で「女性が結ばされた契約は、やむを得ない理由があれば直ちに解除できる」と指摘。
そのうえで「AV出演の拒否はやむを得ない理由にあたる」として、契約解除を認めた。

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(再掲。日本経済新聞)
判決などによると、女性はタレントとしてスカウトされ、業者に営業を委託する契約を締結した。一方的にAV撮影を決められ、1本出演した後に拒否。業者側は『残り9本の出演が決まっており違約金がかかる』とし、2460万円の支払いを求め提訴した

判決などによるとー
判決文をふりかえってみます。

2015年9月9日 東京地方裁判所

(2015年9月9日 東京地方裁判所「判決文」より、引用。)

<一部分を抜粋>

2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長

原告(プロダクション)は、被告をしてアダルトビデオに出演させ、ヌードにさせることを主たる目的として、当時未成年であった被告との間で、親権者の同意を得ることなく、業務内容に「アダルトビデオ」を明示しない1次契約を締結した。

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2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長

原告(プロダクション)は、第1次契約に基づき、被告が未成年の間は露出度の高いグラビア撮影等に従事させ、被告が成年になった月である平成〇年〇月に、1本アダルトビデオのため複数回にわたり撮影に従事させた。

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2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長

原告(プロダクション)は、平成〇年〇月〇日、(略)業務内容に「アダルトビデオ」を明示した第2次契約の契約書に署名捺印させた。

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2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長

そして、原告(プロダクション)は、被告に対し、あと9本のアダルトビデオへの出演が決まっていること、これを拒否した場合には1000万円くらいの違約金がかかることを告げて、第2次契約に基づき、被告をアダルトビデオの撮影に従事させようとした。

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2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長

被告は、グラビア撮影の内容及びアダルトビデオへの出演が、第1次契約の当初より被告の意に反する業務であったため、平成〇年〇月〇日のグラビア撮影及び翌3日のアダルトビデオ撮影の直前である同月1日に、支援者を通じて、原告(プロダクション)に対し、第1次契約及び第2次契約を解除する旨の意思表示をした。

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2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長

1次契約及び第2次契約の内容は、被告が出演するものについて原告(プロダクション)の決定に従わねばならず、出演しなかった場合に損害賠償義務を負うとされているに対し、被告の得られる報酬の額や支払方法について具体的な基準は定められていない。
実際にも、被告がどんなグラビア撮影やアダルトビデオ撮影に従事するかについては、被告の意思にかかわらず、原告(プロダクション)が決定していた。

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2015年9月9日 東京地方裁判所 原克也裁判長

アダルトビデオへの出演は、(略)、出演者である被告の意に反してこれを従事させることが許されない性質のものといえる。
それなのに、原告(プロダクション)は、被告の意に反するにもかかわらず、被告のアダルトビデオの出演を決定し、被告に対し、第2次契約に基づき、1000万円という莫大な違約金がかかることを告げて、アダルトビデオの撮影に従事させようとした。

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上述の裁判は民事裁判です。
プロダクション側が、女性をうったえました。
「AVに出ないなら違約金を支払え」
と。
「違約金の額は2,460万円だ」
と。
東京地裁は、違約金を支払う必要はない、との判決を下しました。
女性は勝訴しました。
民事裁判ですからこれで終了です。
敗訴したプロダクションの経営者や関係者は、現在も野放しの状態となっています。
このようなことはゆるされるのでしょうか。

いまから約2か月ほど前、刑法の改正を審議する検討会が開催されました。

2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会

(参考。当ブログ)
2020年11月19日

この席で、橋爪隆委員(東京大学教授)は、以下の発言をされています。

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年9月24日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

しかし、アダルトビデオの出演強要につきましては、性的行為と撮影行為が密接不可分な関係にあることから、性行為については同意があるけれども、撮影に限って同意がないというケースはほとんど考え難いような気がしまして、むしろ、性行為自体についても同意の有無について疑問が生ずる事件が含まれているように思われます。
そのような事例につきましては、むしろ、強制性交等罪(強姦罪)や準強制性交等罪(準強姦罪)の適用についても問題にする余地があると思います。

詳細につきましては、2020年11月19日の当ブログをご覧ください。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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現在のところ、AV出演強要犯に対して強姦罪(強制性交等罪)や準強姦罪(準強制性交等罪)は適用されていません。
刑法の改正が待たれます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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2 thoughts on “香西咲さんたちのAV出演強要被害はまだ解決していません。先日の刑法の改正を審議する検討会で、東京大学の橋爪隆教授は、強制性交等罪の適用に言及しました

  1. 海野

    http://kouzaisakifan.com/wordpress/2018/09/24/kouzaisaki-977/

    本記事で指摘されているAVプロダクションは、引きこもり支援団体という商売も
    しています。いわゆる引き出し屋という職業の方々です。
    親からは法外な値段を収奪して、引きこもりの人には暴言に不味い食事を与えています。
    時には暴力を振るうこともあるそうです。
    そりゃ、そうですよAV出演拒否した女性に2400万円の法外な値段を請求する業者が
    まともなはずがありませんよね。

    ググールの口コミです。

    非常に悪質です。自立が遠ざかります

    まず、スタッフは誰一人免許や資格を持っていません
    全くの素人です

    やってることといえば感情に任せて怒鳴ることだけ
    それでも言うことを聞かなければ殴られます
    相手がまだ幼い小学生であっても殴ります
    脱走は日常茶飯事。病んで自殺未遂をするまで追い詰められた子もいます

    それでいて体裁だけはしっかりしていて、親御さんへの連絡の際はすごくいい顔をします
    子どもが本当は何を思ってどういう風に過ごしているかなんて分かりません

    本当にお子様の未来を考えるのならば、絶対に入れないべきです
    金をむしり取られたあげく、子どもにとって人生の汚点ができます
    恨まれることも覚悟した方がいいです

    引用終わり

    現在は、このAVプロダクションは未だに稼働はしているものの、確認したところ
    新規の新人AV女優さんはデビューしている様子はありません。

    以前から、頑張っている女優さんだけで運営しています。

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