昨日のブログで、第5次男女共同参画基本計画の原案にふれました。
同原案は、いまから約1か月ほど前に公表されました。
□2020年10月8日 第5次男女共同参画基本計画の策定に当たっての基本的な考え方(案)【見え消し】
セクハラに関しては今回、あらたに、以下の文言が追加されました。
(2020年10月8日 第7回第5次基本計画策定専門調査会「第5次男女共同参画基本計画の策定に当たっての基本的な考え方(案)【見え消し】」より、引用。)
●2020年10月8日 第5次男女共同参画基本計画の策定に当たっての基本的な考え方(案)【見え消し】
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くりかえします。
第5次基本計画策定専門調査会は、10月8日、第5次男女共同参画基本計画の原案のなかに、
「セクシュアルハラスメントは、重大な人権侵害である」
とのことばを盛り込みました。
ぼくはこれをみたとき、目を瞠(みは)りました。
昨年とはまったくちがいます。
1年と11か月の時を経て、世の中は格段に進歩したようです。
昨年の1月に開催された別の会議(女性に対する暴力に関する専門調査会)の議事録を参照します。
(第98回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
<5ページ>
●2019年1月21日 厚生労働省
セクハラの部分につきましては、この1ページ目のハラスメント防止対策の欄の上のほうにございますけれども、現在、男女雇用機会均等法の中で事業主に対しまして、雇用管理上の措置義務がかけられておりまして、具体的なセクハラの定義ですとか、あるいは措置の内容につきましては、指針で定められてございます。 |
これをさらに実効性を強化するということで検討を進めてまいりました。 |
具体的には2ページ目に書いてございますけれども、セクハラ対策の実効性の向上ということで、まず(1)でございますが、セクハラ防止に関する使用者・労働者の責務の新設を検討いたしました。 |
セクハラは許されないものであり、使用者・労働者の責務として、他の労働者に対する言動に注意を払うように努めるという趣旨の規定を設けるというものでございます。 |
<10ページ>
●2019年1月21日 厚生労働省
まず、セクハラにつきましては、現在も男女雇用機会均等法に措置義務があるということで、これはもちろん女性に限らず男性も被害者になりますけれども、性にかかわるものということもございまして、均等法のほうに先ほどのセクハラは許されないものだという趣旨の規定を設けることになります。 |
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<13ページ>
●2019年1月21日 木幡美子 委員(株式会社フジテレビジョン総務局CSR推進部部長)
「セクハラは許されないものであり」という文言が今回新たに法律に入ったと。 |
これはもう「許されないものであり」という言葉で決まりなのでしょうか。 |
何かもう一歩踏み込んで、許されないのは当たり前なので、重大な人権侵害とか、そのようにはなかなか言えないものなのですか。 |
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●2019年1月21日 厚生労働省
許されないものというのも法制局で審査中でございまして、この文言どおりになるかどうかはまだ何とも言えませんが、許されないという趣旨をあらわす言葉を入れていきたいと考えてございます。 |
●2019年1月21日 木幡美子 委員(株式会社フジテレビジョン総務局CSR推進部部長)
もう少し強目でもいいのかなとは思いますが。 |
●2019年1月21日 辻村みよ子 会長(明治大学教授)
禁止措置あるいはその後の刑罰的なサンクションについては、中長期的な検討を要するということで建議の中にまとめてありますので、それを踏まえて、今後我々の専門調査会でもどのような方法があり得るのかを検討していくという段取りになろうかと思います。 |
今回、急に法改正をするということですので、トータルな内容の検討までは時間的にも余裕がないため、次のステップでそれができるように、中長期的な課題について明確にしていくということであろうかと思いますが、そのような理解でよろしいですか。 |
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(再掲)
●2019年1月21日
第98回 女性に対する暴力に関する専門調査会
木幡美子 委員(株式会社フジテレビジョン総務局CSR推進部部長)
何かもう一歩踏み込んで、許されないのは当たり前なので、重大な人権侵害とか、そのようにはなかなか言えないものなのですか。 |
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●2020年10月8日
第7回 第5次基本計画策定専門調査会
第5次男女共同参画基本計画の策定に当たっての基本的な考え方(案)【見え消し】
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第5次男女共同参画基本計画は来年(2021年)の1月から運用されます。
いま策定作業がおこなわれています。
政府は、先日公表した原案のなかに、
「セクシュアルハラスメントは、重大な人権侵害である」
との一文を入れました。
世の中には、セクハラぐらいどうってことないだろう、と考えている輩が一定数、存在します。
いまの政府はそのように考えていません。
「セクシュアルハラスメントは、重大な人権侵害である」
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年9月29日>
世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、 私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。 |
AV業界人と変態精神科医に、未来はありません。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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