性暴力被害者の山本潤さんは、性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議で、「日本という国を信じさせてほしい」。香西咲さんたちのAV出演強要被害についても同様です

現在、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会において、刑法の性犯罪の規定を見直すかどうかの議論が進められています。
第4回目の同検討会(2020年7月27日)において、山本潤委員は、AV出演強要に言及しました。

(2020年7月27日 第4回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

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2020年7月27日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

(前略。)
第1の8の「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」についてなのですけれども、

性犯罪に関する刑事法検討会 論点整理【案】より。)

第1 刑事実体法について

8 性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方
○ 他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為を処罰する規定を設けるべきか
○ 撮影された性的な姿態の画像の没収(剥奪)を可能にする特別規定を設けるべきか

やはり、私も、アダルトビデオ出演強要は、人身取引も含めて非常に問題だと思っています。

デジタル化が進み、画像が拡散・拡大していくような問題をどのように解決していくのかということについても、議論していただければと思います。
画像等が拡散していくので、没収や削除が非常に難しく、被害がデジタルタトゥーとして永遠に記録されているということ自体が、被害者にとって、忘れられない烙印として残ってしまっているという問題があります。
アダルトビデオ出演強要は契約の問題というふうにも言われ、非常に難しいところはあるのですけれども、自分の性的な姿態が録画され、それを後から取り消すことができないということの問題や、また、だまされたり、脆弱な立場に乗じるなど、その他の強制力によって、性的な行為を撮影・録画された映像が拡大していくという問題について、「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」に、ぜひ含めていただければと思っています。

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山本潤委員の要望は、2020年8月27日の第5回性犯罪に関する刑事法検討会で提示された叩き台のなかに盛り込まれました。
他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか
撮影された性的な姿態の画像の没収(消去)を可能にする特別規定を設けるべきか
というかたちで。

(参考。当ブログ)
2020年9月14日
2020年9月22日
2020年9月23日
2020年9月24日
2020年9月25日
2020年9月26日
2020年9月27日
2020年9月28日

AV出演強要や性犯罪に関する刑事法検討会とは別に、山本潤さんは、性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議の場において性犯罪に関する意見をのべられています。
第1回性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議の議事概要を参照します。

(2020年4月2日 第1回性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議「議事概要」より、引用。)

2020年4月2日 山本潤 一般社団法人Spring代表

(私は)13歳から20歳まで実父から性被害を受けた。
その間、まだワンストップ支援センターも設置されておらず、相談できる場所がなく鬱病などに母も私も苦しんだ。
私たち性被害当事者は、加害に遭って傷つけられた後、日本社会が手を差し伸べてくれなかったことから、日本社会、そして、行政・政治に対して、根強い不信感を抱いている

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アメリカやオーストラリアとは異なり、日本では、義務教育の中で被害後の証拠採取の必要性など性被害に遭った場合の対応を学ぶ機会はない。

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性暴力被害は、警察に届けても、被害届を受け取ってもらえなかったり、仮に、送検された場合であっても、裁判が難しいとの理由で不起訴となったりするケースが多々ある。

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性暴力被害を相談した場合であっても、警察官や検察官、裁判官の理解不足による二次被害に被害者が苦しむ場合もあるほか、相談先となるワンストップ支援センターも24時間対応ではないところが多い。

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何十万、何百万人の性被害経験者がいることが推測されるにも関わらず、支援は乏しく、半数を超える方が誰にも相談していない。
こうした状況にあっては、心ない言葉と対応に傷つけられないよう、自分の身を守ることになってしまう。
そして、誰にも被害を伝えることができず、被害者は孤独に苦しんでいる。

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他方、被害者支援に真摯に取り組んでいる警察官や誠実に対応している検察官、性暴力被害者診察を広めようと尽力している産婦人科医・看護師もいる。

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このような真摯な取組を継続している方々を線でつなぎ、面として、誰も制度の狭間にこぼれ落ちないような被害者支援制度の構築が求められている。

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性暴力の被害当事者に対し、具体的で効果的な支援を実施していただくことで、日本が誰も取りこぼさない支援をしていることを示し、私たち性被害当事者に日本という国を信じさせてほしい

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(再掲。山本潤さん。2020年4月2日)
私たち性被害当事者は、加害に遭って傷つけられた後、日本社会が手を差し伸べてくれなかったことから、日本社会、そして、行政・政治に対して、根強い不信感を抱いている

私たち性被害当事者に日本という国を信じさせてほしい

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年9月29日

世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、
私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。

上述のとおり、山本潤さんは、第4回性犯罪に関する刑事法検討会で、
アダルトビデオ出演強要は、人身取引も含めて非常に問題だと思っています
とのべました。
AV出演強要を処罰する規定は制定されるのでしょうか。
山本潤さんがおっしゃるように「日本という国を信じさせてほしい」ものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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