先日のブログで、AV出演強要に対する4月の被害防止月間にふれました。
同月間は、2017年からはじまりました。
開始の翌年(2018年)、このとりくみに難癖をつけたのが杉田水脈衆議院議員です。
(参考。当ブログ)
・2020年10月26日(※その1)
・2020年10月27日(※その2)
もう一度、杉田議員の発言をふりかえってみます。
2018年3月9日 衆議院 内閣委員会
(2018年3月9日 衆議院 内閣委員会より。)
(※※全文につきましては、2018年3月10日の当ブログをご覧ください。)
(※音声の文字化は、筆者。)
<一部分を抜粋>
●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
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唖然となります。
国会議員が国会でこのような陰謀論を口にするとは。
正気の沙汰とは思えません。
この翌年(2019年)のことです。
立憲民主党の大河原雅子議員は、杉田水脈議員の発言を指弾しました。
2019年3月9日 衆議院 内閣委員会
(2019年4月17日 衆議院 内閣委員会より。)
(※※全文につきましては、2019年4月30日の当ブログをご覧ください。)
(※音声の文字化は、筆者。)
<一部分を抜粋>
●2019年4月17日 大河原雅子 衆議院議員
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(再掲。杉田水脈 衆議院議員)
「今年から内閣府で予算がついて、たしか400万だったかと思いますけれども、予算がついて、毎年4月をですね、このAV強要、そしてJKビジネス防止月間というかたちでしていくということなんですけれども」
「これ、政府がお金をつかって防止月間ってやるメリットって何があるんでしょうか」
「要するに、こういうひとたち(ヒューマンライツ・ナウ)の意見を聞いてこの月間をつくった、ということですよね」
「日本政府がお墨付きをあたえて、AV女優の強要とかJKビジネスとか、こんなに日本で問題になっているから、だから防止月間をやらないといけないからということがこれ海外に」
「だから日本はむかし、慰安婦という性奴隷をもっていたんだと言われても、これおかしくない」
「これ、わたしはぜったいに、やめるべきだというふうに思っております」
杉田議員がこのように発言した翌年(2019年)、政府は、AV出演強要に関する広告費だけで1億円を支出しました。
(参考。当ブログ)
・2020年10月26日
今年(2020年)の6月8日のことです。
自民党の司法制度調査会の上川陽子会長(※現・法務大臣)は、菅義偉官房長官に対して、性犯罪対策の強化を求める提言書を提出しました。
2020年6月8日
提言のなかで、同調査会は、4月の被害防止月間のさらなる拡充をもとめました。
内容は以下のとおりです。
(2020年6月5日【決議】 自民党 司法制度調査会「性犯罪・性暴力対策の抜本的強化を求める緊急提言」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年6月5日(決議) 自民党 性犯罪・性暴力対策の抜本的強化を求める緊急提言
「相手への同意のない性行為はしてはならない」という社会の意識を醸成するとともに、AV強要等の問題にも対応するため、「女性に対する暴力をなくす運動」期間や入学・進学時期である毎年4月など、機会を捉え、広報啓発活動を徹底的に強化すること。 |
政府はこの要望に応えました。
早々に「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を決定しました。
2020年6月11日
(2020年6月11日 性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年6月11日 性犯罪・性暴力対策の強化の方針
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杉田水脈衆議院議員は2年前に、4月の被害防止月間をなくせ、と政府に難癖を付けました。
杉田議員の発言は一笑に付されたようです。
4月の被害防止月間は、さらに拡充されることとなりました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年9月29日>
世間に顔だしてないから忘れられがちだけど、 私AV強要の件以来、週刊文春の件以来まだまだずっと戦ってるから。 |
(再掲。性犯罪・性暴力対策の強化の方針)
「レイプドラッグの問題や相手の酩酊状態に乗じた性的行為の問題、セクシュアルハラスメント」
今後は、AV出演強要に加えて、変態セクハラ精神科医の悪行も広報、啓発してほしいものです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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