2020年人身取引報告書(日本に関する部分)の日本語訳が公開されました(その3)。AV出演強要についてアメリカは懸念をしめしています。香西咲さんたちの救済が待たれます

一昨日から、アメリカ国務省が公表した2020年人身取引報告書(日本に関する部分)についてみています。

(参考。当ブログ)
2020年10月28日(※一昨日)
2020年10月29日(※昨日

今年もアメリカ国務省は、日本のAV出演強要に言及しました。
内容は以下のとおりです。

2020年人身取引報告書(日本に関する部分)

(2020年6月25日【※日本語訳の公開は、2020年7月22日】 アメリカ国務省「2020年人身取引報告書(日本に関する部分)」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年6月25日(※日本語訳の公開は、2020年7月22日) アメリカ国務省

当局は、未成年の女子高生と成人との出会いを斡旋する「JK」ビジネスやポルノ出演強要における性的搾取目的の児童の人身取引に対する法執行措置を継続してある程度は行ったが、2年連続でデータや事案の詳細を提供しなかった

——————————————————–

過去、複数の社会市民団体は、ポルノ出演強要の被害者の中には、人身取引犯に対する訴訟への参加によって汚名を着せられ、社会統合や社会復帰の障害になることへの恐れを理由に、訴訟に参加しない選択をした者もいたと報告した。

——————————————————–

モデルや芸能事務所に見せかけた団体の中には、詐欺的な募集手段を用いて、日本人男性、女性、少年および少女に不明瞭な契約書に署名するよう強要し、その後、法的手段を取る、あるいは不名誉な写真を公表すると言って脅し、ポルノへの出演を強要する団体もある。

——————————————————–

手厳しいです。
AV出演強要にかぎらず、日本の人身取引のとりくみに対するアメリカの評価は低いようです。
ひきつづき、同報告書を参照します。

(2020年6月25日【※日本語訳の公開は、2020年7月22日】 アメリカ国務省「2020年人身取引報告書(日本に関する部分)」より、引用。)

<一部分を抜粋>

日本(第2階層)
2020年6月25日(※日本語訳の公開は、2020年7月22日) アメリカ国務省

日本政府は、人身取引撲滅のための最低基準を十分には満たしていないが、満たすべく相当の取り組みを実施している。

——————————————————–

しかしこうした取り組みは、前年の報告書対象期間中に行われた取り組みと比較すると本格的ではなく持続性に欠けた。
公務員が捜査、訴追、有罪判決を下し、刑務所に収容した人身取引犯の数はこれまでの年よりも少なかった

——————————————————–

当局は引き続き、より軽微な刑の法律に基づいて人身取引犯を訴追し有罪判決を下したが、裁判所は、ほとんどの場合、刑務所に収容せずに刑の執行を猶予した。
さらに、罰金刑のみを受けた人身取引犯もいた。
関係府省庁の従事者たちは、共通ではない非効果的な認知・照会手順に頼り、その結果、適切な被害者審査と保護に問題が生じた。
法執行機関は引き続き、商業的性的搾取を受けた児童を、公式に人身取引被害者として認知することのないまま特定し、場合によっては、保護支援サービスや損害賠償請求権の利用を妨げた。
故に、日本は第2階層へ降格された。

——————————————————–

日本は昨年、第1階層へ昇進しました。
今年は上述の理由で第2階層へ降格されました。
ほかの記述も参照します。

優先すべき勧告
2020年6月25日(※日本語訳の公開は、2020年7月22日) アメリカ国務省

・性的および労働搾取目的の人身取引事案を精力的に捜査、訴追し、有罪判決が下された人身取引犯に重い刑を科して責任を課す。
・実刑の代替として罰金刑を認める量刑規定を削除し、最長で4年の実刑を含め、人身取引犯罪に対する処罰を強化するため、人身取引対策関連法を改正する。

——————————————————–

訴追
2020年6月25日(※日本語訳の公開は、2020年7月22日) アメリカ国務省

政府は法執行の取り組みを減じた。
日本には、国際的な法律に沿った定義を含む、包括的な人身取引対策法がなかった。
職業安定法および労働基準法はいずれも、強制労働を犯罪とし、最長10年の懲役もしくは300万円(2万7640ドル)以下の罰金を規定していた。性的搾取を目的とした人身取引に対し、懲役に代わる処罰として罰金刑を認める場合、当該罰金刑は強姦のような他の重罪に規定される処罰と同等ではなかった。
報告によると、相対的に厳しい処分を下すと控訴を引き起こす可能性が高まり、それが全体的な有罪率の低下につながり、察官の職業的地位に悪影響を及ぼすという認識のため、多くの検察官が職業安定法と労働基準法の適用を避けた。

——————————————————–

もう一度、引きます。
以下のくだりは勉強になりました。

(再掲)
厳しい処分を下すと控訴を引き起こす可能性が高ま(る)
  
全体的な有罪率の低下につなが(る)
  
検察官の職業的地位に悪影響を及ぼす
  
(そのため)多くの検察官が職業安定法と労働基準法の適用を避けた

いずれにせよ日本は、アメリカからの指摘を真摯に受け止めてほしいものです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

——————————————————–

(再掲。2020年人身取引報告書【日本に関する部分】)
日本には、国際的な法律に沿った定義を含む、包括的な人身取引対策法がなかった

AV出演強要を禁止する法律の制定が待たれます。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。