AV出演強要にとりくんでいる政府のいわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議は、9日前(2020年10月8日)、AV出演強要に対する昨年度のとりくみを公表しました。
(いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議が2020年10月8日に公開した資料)
<昨年度(2019年4月1日~2020年3月31日)の実績>
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当該資料につきましては、すでに、先日のブログで一部を参照しています。
(参考。当ブログ)
・2020年10月9日(※警察が検挙したAV業界人の人数)
・2020年10月10日(※法的対応へのとりくみ)
本日は、さらに資料をみていきます。
(「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」令和元年度フォローアップ実施結果【全体版】より、引用。)
<一部分を抜粋>
●関係府省対策会議
(2017年に策定した「今後の対策」)
1 更なる実態把握
(1) 若年層に対する性的な暴力に係る相談・支援の在り方の検討のための調査研究の実施 アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等を含む若年層に対する性的な暴力の被害実態について、被害者支援を行っている民間団体の協力を得て調査を行う。 |
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(フォローアップ【※昨年度の実績】)
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●関係府省対策会議
(2017年に策定した「今後の対策」)
3 教育・啓発の強化
(3) 業界関係者に対する法令等の周知 ① アダルトビデオ出演強要問題について、出演者が労働者に該当する場合には、職業安定法(昭和22年法律第141号) 、労働者派遣法、労働基準法等の対象となり、例えば、公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をすることが罰則をもって禁じられていること(労働者派遣法第58条)等について、業界関係者に対して、周知を行う。 ② 被害者が締結している契約が消費者契約に該当する場合は、消費者契約法(平成12年法律第61号)において、例えば、退去を妨害して勧誘を続ける等第4条に該当する不当な勧誘が行われた場合は、消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示を取り消すことができることや、不当に高い違約金を定める等第8条から第 10 条に該当する不当な契約条項については無効であること等について、業界関係者に対して、 周知を行う。 |
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(フォローアップ【※昨年度の実績】)
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●関係府省対策会議
(2017年に策定した「今後の対策」)
その他
2) 消費者団体訴訟制度を活用した対応策の検討 被害者が締結している契約が消費者契約に該当し、事業者により不当な勧誘等がなされている場合には、内閣総理大臣の認定を受けた適格消費者団体がアダルトビデオ出演強要問題における不当な勧誘等に対して実効的に差止請求ができるよう、環境整備を図る。 |
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(フォローアップ【※昨年度の実績】)
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政府は着実に、2017年に策定した「今後の対策」を実施しています。
残念ながら例外もあります。
以下の事柄につきましては、相貌が漠としたままです。
昭然となっていません。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
●2017年5月19日 内閣府、関係府省
<法的対応に関する部分>
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
(再掲)
「性的な暴力の被害につながる行為の規制」
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「法的対応を含め、必要な対応策を検討する」
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「被害の回復」
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「法的対応を含め、必要な対応策を検討する」
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「被害者の保護」
↓
「法的対応を含め、必要な対応策を検討する」
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「被害者の支援」
↓
「法的対応を含め、必要な対応策を検討する」
政府も、自分たちがいまおこなっているAV出演強要対策は画竜点睛を欠く(よくできていても、肝心なところが欠けているために、完全とはいえない)、とわかっているはずです。
最後の仕上げが待たれます。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
最近は、AV出演強要に加えて、以下の問題も気になります。
(2020年7月21日 第5次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)【案】より、引用。)
●2020年7月21日 第5次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)【案】
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セクハラをおこなった研究者と医療従事者の末路が目にうかびます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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