昨日のつづきです。
いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議は、2日前、AV出演強要に対する昨年度のとりくみを公表しました。
(2020年10月8日公開)
●いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議
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検挙実績につきましては、昨日の当ブログをご覧ください。
(参考。当ブログ)
<AV出演強要に関する検挙件数等>
・2020年10月9日(※昨日)
本日は、法的対応に関するとりくみを参照します。
まずは3年前(2017年)に策定された「今後の対策」を確認します。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
●2017年5月19日 内閣府、関係府省
<法的対応に関する部分>
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
上述のとおり、「今後の対策」は、2017年に策定されました。
以降、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議は、今回のぶんもふくめて、3度のフォローアップをおこないました。
(参考)
□2017年・・・・・・「今後の対策」を策定
↓
□2018年・・・・・・前年度(2017年4月1日~2018年3月31日)のとりくみを公表
↓
□2019年・・・・・・前年度(2018年4月1日~2019年3月31日)のとりくみを公表
↓
□2020年・・・・・・前年度(2019年4月1日~2020年3月31日)のとりくみを公表(※今回)
(再掲。「今後の対策」)
●2017年5月19日 内閣府、関係府省
<法的対応について>
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
法的対応に関する2018年から今回(2020年)までのフォローアップを順にみていきます。
法的対応へのとりくみ
2018年公表
・・・・・・前年度(2017年4月1日~2018年3月31日)のとりくみ
(再掲)
●2017年5月19日 内閣府、関係府省
<法的対応に関する部分>
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
↓
(平成29年度 「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」フォローアップ【全体版】より、引用。)
●平成29年度(2017年4月1日~2018年3月31日)のとりくみ
(1)被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討 <内閣府(男女)>
・ いわゆるAV出演強要問題について、法的対応を含めた必要な対策の在り方に係る有識者へのヒアリングを実施。 (※平成30年度の取組予定) |
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2019年公表
・・・・・・前年度(2018年4月1日~2019年3月31日)のとりくみ
(再掲)
●2017年5月19日 内閣府、関係府省
<法的対応に関する部分>
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
↓
(「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」平成30年度フォローアップ実施結果【全体版】 より、引用。)
●平成30年度(2018年4月1日~2019年3月31日)のとりくみ
いわゆるAV出演強要問題について、有識者6名及び関連団体4か所に対してヒアリングを実施し、今後必要な法的対応を含めた各種対策の在り方や、現在の規制の状況等を踏まえて今後取りうる法的対応等について検討した。 (内閣府(男女)) |
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2020年公表
・・・・・・前年度(2019年4月1日~2020年3月31日)のとりくみ(※今回)
(再掲)
●2017年5月19日 内閣府、関係府省
<法的対応に関する部分>
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
↓
(「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」令和元年度フォローアップ実施結果【全体版】 より、引用。)
●令和元年度(2019年4月1日~2020年3月31日)のとりくみ
〇 いわゆるAV出演強要問題について、引き続き、今後必要な法的対応を含めた各種対策の在り方や、現在の規制の状況等を踏まえて今後取りうる法的対応等について検討。 (内閣府、関係府省) |
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もう一度、確認します。
「いわゆるAV出演強要問題について、法的対応を含めた必要な対策の在り方に係る有識者へのヒアリングを実施。現在実施中の有識者へのヒアリング状況を踏まえ、有識者検討会による更なる検討を進める予定」(2017年4月1日~2018年3月31日)
↓
「いわゆるAV出演強要問題について、有識者6名及び関連団体4か所に対してヒアリングを実施し、今後必要な法的対応を含めた各種対策の在り方や、現在の規制の状況等を踏まえて今後取りうる法的対応等について検討した」(2018年4月1日~2019年3月31日)
↓
「いわゆるAV出演強要問題について、引き続き、今後必要な法的対応を含めた各種対策の在り方や、現在の規制の状況等を踏まえて今後取りうる法的対応等について検討」(2019年4月1日~2020年3月31日)
隘路(あいろ)に入り込み、なかなか抜け出ることができないようです。
CCN(映像制作者ネットワーク)のかたが書かれた文章を思い出しました。
一部を引用します。
(2020年9月28日 CCN、プライムニュース「新政権でどうなる?AV出演強要問題 ~まだまだ続く公権力からのメス」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年9月28日 CCN特派記者Tさん
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「新政権の下で新たにこの問題に取り組むのでは?」
菅内閣のとりくみに期待をしております。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
昨日のブログでも書きました。
性犯罪に手を染めるのはAV業界人だけでありません。
「隗(かい)より始めよ」
ということばがあります。
まずは手近でたやすいことからはじめなさい、という意味です。
隗(かい)より始めましょう。
ある悪党はAV業界人よりも前にすべてを失うことになりそうです。
楽しみです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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