ご存じのとおり、3年前(2017年)から、4月はAV出演強要とJKビジネスに対する被害防止月間、となりました。
以前、杉田水脈議員は国会質疑のなかで、この被害防止月間を廃止すべきである、と主張しました。
(参考)
杉田議員の発言内容は以下のとおりです。
(※全文につきましては、2018年3月10日の当ブログをご覧ください。)
(※音声の文字化は、筆者。)
<一部分を抜粋>
●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
いま、AVの強要の防止ということで、そういう活動をしている団体だと認識をしていた、ということなんですけれども、それ以前にこの団体は、こういった日本軍がまあ、慰安婦というのは性奴隷であった、とかいったことを国連などを通じて、世界にそういったことを捏造、ばらまくっていうことをすごく熱心にやっている団体がこのヒューマンライツ・ナウなんですね。
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それで、ここからはですね、このAV出演強要防止、それからJKビジネス防止の質問にうつっていきたいというふうに思っているんですけれども、これ、今年から内閣府で予算がついて、たしか400万だったかと思いますけれども、予算がついて、毎年4月をですね、このAV強要、そしてJKビジネス防止月間というかたちでしていくということなんですけれども、これいろいろ内閣府のほうからわたしも資料をいただいてみさせていただいたんですけれども、まずはですね、この「AVのアダルトビデオへの出演強要とは」ということで、概要のところをみますとですね、前提条件になっているのが、国際人権NGOである認定特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウが発表した報告書となっているんです。
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●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
で、要するにですね、AV女優っていう現在の性奴隷が日本にもいる、と。
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だから、70年前の日本が性奴隷をもっていてもおかしくないんだ、っていうことが書かれているところなんですが、こういうことが全部つかめているんですね。
先ほども言いました。
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ほとんどAV強要っていうのは、件数がきっちりと警察が関与している件数っていうのはほとんどないんですが、これ、政府がお金をつかって防止月間ってやるメリットって何があるんでしょうか。
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●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
わたしも女の子をもつ母親として、こういうJKビジネスとかAVの出演強要とかはあってはならないと思っていますが、あまりにもこれ、件数がすくないのに対して、政府が挙げて、予算をつけて、こういうことをやるっていうこと。
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メリットとデメリットを考えたときに、先ほども言ったように、こういうふうな日本を貶めるプロパガンダに使おうとするひとたちがあきらかにいて、そのひとたちの言うことを聞いて、これ書いていますよね。
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●2018年3月9日 杉田水脈 衆議院議員
要するに、こういうひとたちの意見を聞いてこの月間をつくった、ということですよね。
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なので、やはりですねこれをやるより、やるメリットというのは一定あるのかもしれませんけれども、デメリットのほうがこれ絶対におおきくないですか。
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日本政府がお墨付きをあたえて、AV女優の強要とかJKビジネスとか、こんなに日本で問題になっているから、だから防止月間をやらないといけないからということがこれ海外に。
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だから日本はむかし、慰安婦という性奴隷をもっていたんだと言われても、これおかしくない。
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まさしくその意図をもってその団体はこういうふうなことをやっていっているんですけれど。
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これ、わたしはぜったいに、やめるべきだというふうに思っております。
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デメリットがあまりにもおおきいと思っておりますが、このようなことに対してどのように今後、されていくのかということについて、これは大臣にうかがいたいと思います。
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(再掲。杉田水脈 衆議院議員。2018年3月9日)
「これ、今年から内閣府で予算がついて、たしか400万だったかと思いますけれども、予算がついて、毎年4月をですね、このAV強要、そしてJKビジネス防止月間というかたちでしていくということなんですけれども」
「ほとんどAV強要っていうのは、件数がきっちりと警察が関与している件数っていうのはほとんどないんですが、これ、政府がお金をつかって防止月間ってやるメリットって何があるんでしょうか」
「あまりにもこれ、件数がすくないのに対して、政府が挙げて、予算をつけて、こういうことをやるっていうこと」
「これ、わたしはぜったいに、やめるべきだというふうに思っております」
くりかえします。
4月の被害防止月間は、3年前(2017年)からはじまりました。
杉田議員が言っているように、政府は2年前(2018年)から予算を計上しました。
金額は、400万円です。
上述のとおり、杉田議員は、2018年3月9日の国会質疑で、政府のとりくみに難癖を付けました。
こうした横槍にもかかわらず、当年(2018年)4月の被害防止月間は予定通り実施されました。
(再掲。杉田水脈 衆議院議員。2018年3月9日)
「これ、わたしはぜったいに、やめるべきだというふうに思っております」
翌年(2019年)はどうなったのでしょうか。
2019年4月2日に、片山さつき男女共同参画担当大臣は、記者会見でつぎのようにのべました。
記者会見
(2019年4月2日 内閣府「片山さつき大臣記者会見要旨」より、引用。)
●2019年4月2日 片山さつき 男女共同参画担当大臣
まず、私どもの方からは、この2年ぐらい私どもの部局でも課題となっている重要問題でございます、AV出演強要・「JKビジネス」の被害防止月間につきまして、お知らせしたいと思います。
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これは加藤前々大臣のときから非常に力を入れて取り組んでおりまして、私の下にその関係府省対策会議もございますが、政府では、このAV出演強要や「JKビジネス」の問題が、進学や就職に伴うこの季節にとりわけ危ないという認識をしております。
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転居とか、大きな環境変化が起きまして、こういうときを狙ってくるんですね。
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ですから、被害リスクが高まってきますので、この4月を被害防止月間と位置付けて、内閣府を中心に関係府省が相互に連携しつつ、政府一体となって必要な取組を集中的に実施しております。
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昨年から、政府広報を活用しておりますが、ターゲットである若年層に広く届くように、ウエブ広告を中心に大々的な広報活動をやるということで、今回決定をいたしました。
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そのポスターがこちらでございまして、
「ほんっとに悪質!!だから知っておいて、その手口。」
という内容で、若者に非常にアピール度のある、若い方から見て、良い相談相手のお姉さん的なイメージがあるのかなという指原莉乃さんに御登場いただいて、各地でポスター掲示いたしますし、新聞広告は全国紙と地方紙73紙でやらせていただきます。
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さらに、ラジオのCM、それからマイナビ等とのウェブタイアップなど、できることは何でもやってまいりたいと思います。
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さらにまた、お知恵があったら聞かせていただきたいと思います。
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この月間を通じて、とにかく一人でも多くの方にこの問題を考えていただくとともに、まさに、被害かなって気が付かない方もいます。
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被害かなって気が付いたら、すぐに御連絡をということで、効果を高めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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(再掲。杉田水脈 衆議院議員。2018年3月9日)
「これ、今年から内閣府で予算がついて、たしか400万だったかと思いますけれども」
「これ、わたしはぜったいに、やめるべきだというふうに思っております」
↓
(再掲。片山さつき男女共同参画担当大臣。2019年4月2日)
「できることは何でもやってまいりたい」
政府は、杉田議員の難詰を一笑に付した、ということがわかります。
政府が講じた予算の額をみてみます。
(参考。令和元年5月7日現在)
(引用)
<一部分を抜粋>
(※詳細につきましては、2019年5月16日のブログをご覧ください。)
物品役務等の名称及び数量
平成31年度(2019年4月~2020年3月)キャンペーンテーマに係る政府広報の実施業務
広報テーマ:「一億総活躍社会等(アダルトビデオ出演強要・「JKビジネス」等被害防止について)」
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契約の相手方の商号又は名称
(株)エヌ・ティ・ティ・アド
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契約金額
99,997,697(※9千999万7千697円)
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政府は昨年度(2019年4月~2020年3月)、AV出演強要とJKビジネスの被害防止をうったえる広告のためだけに約1億円をつかいました。
おそらくこの1億円の大半が2019年4月の被害防止月間で使われたのであろうと考えます。
(参考)
□2018年・・・・・・400万円
↓
□2019年・・・・・・1億円
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
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明日は、昨年(2019年)の4月の被害防止月間中に政府がおこなったとりくみをみてみます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)



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