AV出演強要には、労働基準法が規定している「強制労働の禁止」なども適用してほしいです。香西咲さんたちを蹂躙したAV業界人を野放しにしてはなりません

昨日のブログで、CCN特派記者Tさんが書かれた記事の一部を参照しました。
警察はAV出演強要に対して労働基準法の適用を考えているのでは、との部分です。
もう一度、引きます。

(2020年9月28日 CCN、プライムニュース「新政権でどうなる?AV出演強要問題 ~まだまだ続く公権力からのメス」より、引用。)

<一部分を抜粋>
2020年9月28日 CCN特派記者Tさん

起訴されたプロダクション関係者とスカウトの裁判がこれから始まります。

(参考。CCN、プライムニュース)
2020年5月29日「コロナ禍後のAV業界の課題は!?

一年もの間続いた関係者への捜査。
取り調べを受けた関係者や担当弁護士の話を聞くと、今までの労働者派遣法や職業安定法以外に新しい法律の適用が試されとの報が。
その新たに持ち出されたのはいわゆる労働基準法で、これは女優への強制労働やピンハネの事案への適用。
そこには人権問題以上に労働法規の問題(労働問題)としてAV業界にメス入れていこうとする警察の狙いが見て取れると。そんな弁護士の見立てです。

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昨日は、労働基準法の第5条と第6条を確認しました。

労働基準法

第5条
第5条
(強制労働の禁止)

使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。

第6条
(中間搾取の排除)
第6条

何人(なんぴと)も、法律に基いて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない。

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本日はさらに、労働基準法の第16条をみてみます。

第16条
(賠償予定の禁止)
第16条

使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

同条につきましては、以前、橋本陽子さんというかたが新聞に以下の文章を寄稿されたことがあります。

(2017年4月11日 朝日新聞「声」より、引用。)

<一部分を抜粋>
橋本陽子さん(大学教員)

AV出演契約は実態に即して考えれば労働契約である。
労働基準法16条から、違約金を定める労働契約はそもそも無効となる。
違約金を盾に出演を強要された段階で、
「違約金を払うという契約は無効で、私には支払い義務も出演の義務もない」
と言えばいい。

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労基法16条の内容と「そもそも違約金を定めた契約書に署名してはならない」ことは高校生でも十分理解できるだろう。
改めて学校でも教えてはどうか。

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AV出演の強要は、もちろん労基法以外の法律違反も問題になるが、労基法に基づく取り締まりを期待したい。
そして、豊富な実績を持つ労働相談窓口も活用していただきたい。

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正鵠を得た論説です。

(再掲。CCN特派記者Tさん)
取り調べを受けた関係者や担当弁護士の話を聞くと、今までの労働者派遣法や職業安定法以外に新しい法律の適用が試されとの報が。その新たに持ち出されたのはいわゆる労働基準法で、これは女優への強制労働やピンハネの事案への適用

ここで問題となるのは、女優は労働者なのか、という点です。
当然、労働者でなければ労働法は適用されません。
このことにつきましては、2015年9月9日の地裁判決が参考になります。

まずは、池内さおり衆議院議員の国会質疑をみてみます。

(2016年3月11日 衆議院 内閣委員会「会議録」より、引用。)

2016年3月11日 池内さおり 衆議院議員(日本共産党)

この裁判の当事者となった女性は、ある繁華街の駅頭でスカウトマンから、タレントにならないかと勧誘をされた。
Aさんは、普通のタレントだと考えて、わいせつな行為をするとは想定をしないままに営業委託契約書に署名捺印をしました。

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普通のタレントとして扱われると思っていたら、最初からわいせつな仕事をさせられた。
その後も、契約書の存在を盾にわいせつな仕事をさせられて、プロダクションの一存でAV撮影も強行されてしまいました。

つぎは判決文です。
地裁は判決のなかでつぎのようにのべています。

(参考)
2015年9月9日 東京地方裁判所 判決文(※提供は内閣府。)

<一部分を引用>
2015年9月9日 東京地方裁判所

第1次契約及び第2次契約の内容は、被告が出演するものについて原告(プロダクション)の決定に従わねばならず、出演しなかった場合に損害賠償義務を負うとされているのに対し、被告の得られる報酬の額や支払方法について具体的な基準は定められていない。

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実際にも、被告がどんなグラビア撮影やアダルトビデオ撮影に従事するかについては、被告の意思にかかわらず、原告(プロダクション)が決定していた。

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これらの実情に照らすと、第1次契約及び第2次契約はいずれも、被告が原告(プロダクション)に対してマネジメントを依頼するというような被告中心の契約ではなく、原告(プロダクション)が所属タレントないし所属AV女優として被告を抱え、原告(プロダクション)の指示の下に原告(プロダクション)が決めたアダルトビデオ等に出演させることを内容とする雇用類似の契約であったと評価することができる。

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

雇用契約は、雇用主と労働者のあいだでむすばれる契約です。
労働法が適用されます。
営業委託契約(業務委託契約)は、雇用主と個人事業主とのあいだの契約です。
労働法は適用されません。
AV業界は、労働法が適用されるのをふせぐため、女性と営業委託契約(業務委託契約)をむすびます。
こうした偽装に対して、裁判所は、
被告が原告(プロダクション)に対してマネジメントを依頼するというような被告中心の契約ではなく、原告(プロダクション)が所属タレントないし所属AV女優として被告を抱え、原告(プロダクション)の指示の下に原告(プロダクション)が決めたアダルトビデオ等に出演させることを内容とする雇用類似の契約であったと評価することができる
と判示しました。

現在のところ、AV出演強要を禁止する法律はまだつくられていません。
警察は業を煮やしているようです。
新法ができないのならば、既存の法律で、ということなのでしょうか。
とりあえずは労働法による検挙を期待します。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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