現在、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会において、刑法の性犯罪の規定の見直しが論議されています。
本日は、現在までの進捗状況を確認します。
2020年3月31日
性犯罪に関する刑事法検討会を新設
今年(2020年)の3月31日、法務省内に、性犯罪に関する刑事法検討会が設置されました。
(参考。当ブログ)
・2020年4月2日(性犯罪に関する刑事法検討会が発足)
・2020年4月3日(被害者の山本潤さんが委員に選ばれる)
・2020年4月4日(森まさこ法務大臣が山本潤さんに言及)
・2020年4月8日(「暴行・脅迫」要件と不同意性交罪に関する井田良座長の考え)
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2020年7月28日
第4回性犯罪に関する刑事法検討会
7月28日に第4回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。
委員が論議をしていくためには何らかの叩き台が必要です。
法務省は論点を絞り込みました。
叩き台の原案となる論点整理(案)を提示しました。
(参考。当ブログ)
・2020年7月28日(第4回性犯罪に関する刑事法検討会でしめされた叩き台の原案)
論点整理(案)のなかに、以下の記述がありました。
(2020年7月27日 論点整理(案)より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年7月27日 論点整理(案)
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方
〇 他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為を処罰する規定を設けるべきか。 〇 撮影された性的な姿態の画像の没収(剥奪)を可能にする特別規定を設けるべきか |
この原案に対して、委員と法務省とのあいだでやりとりがありました。
(参考。当ブログ)
・2020年9月14日(第4回性犯罪に関する刑事法検討会で、AV出演強要に関する意見が)
(2020年7月27日 第4回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)
<12~14ページ>
●2020年7月27日 齋藤梓 委員(臨床心理士)
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●2020年7月27日 岡田参事官
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●2020年7月27日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)
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●2020年7月27日 上谷さくら 委員(弁護士)
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●2020年7月27日 岡田参事官
事務当局から補足して御説明をしたいと思います。 ただ今御指摘のありましたような、性的な姿態を撮影した画像の譲渡や拡散行為につきましても、第1の8の一つ目の「〇」の論点のところで御議論がなされるものと思っております。 |
●2020年7月27日 小島妙子 委員(弁護士)
この性的姿態の撮影の問題は深刻だと思っておりまして、重要な論点だと思っております。 |
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2020年8月27日
第5回性犯罪に関する刑事法検討会
8月27日の第5回性犯罪に関する刑事法検討会で、あらたな論点がしめされました。
(参考。当ブログ)
・2020年9月22日(第5回性犯罪に関する刑事法検討会で、叩き台が確定)
あらたな論点の名称は、
「検討すべき論点」
です。
「他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為を処罰する規定を設けるべきか」
「撮影された性的な姿態の画像の没収(剥奪)を可能にする特別規定を設けるべきか」
の文言は、以下のように加筆、修正されました。
(2020年8月27日 第5回性犯罪に関する刑事法検討会「検討すべき論点」より、引用。)
●2020年8月27日 検討すべき論点
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「流通」ということばが加わりました。
デジタル大辞泉によりますと、「流通」は、
「貨幣・商品などが経済界や市場で移転されること。特に、商品が生産者から消費者に渡ること」
という意味です。
個人が単発的におこなう行為ではありません。
現在、「画像を流通させる行為」をおこなっているのは、AV業界です。
(参考。当ブログ)
・2020年9月23日(叩き台のなかにAV出演強要問題が盛り込まれたような気が)
・2020年9月24日(森まさこ前法務大臣が、AV出演強要に言及した山本潤委員を選任した経緯)
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2020年9月24日
第6回性犯罪に関する刑事法検討会
9月24日に第6回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。
上谷さくら委員は、同検討会に、AV出演強要に関する資料を提出しました。
上谷さくら委員が提出したAV出演強要に関する資料は以下のとおりです。
(参考。上谷さくら委員が第6回性犯罪に関する刑事法検討会に提出した資料)
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(参考。当ブログ)
・2020年9月25日(第6回性犯罪に関する刑事法検討会。上谷さくら委員がAV出演強要に関する資料を提出【1】)
・2020年9月26日(第6回性犯罪に関する刑事法検討会。上谷さくら委員がAV出演強要に関する資料を提出【2】)
・2020年9月27日(第6回性犯罪に関する刑事法検討会。上谷さくら委員がAV出演強要に関する資料を提出【3】)
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
(再掲)
●2020年8月27日 検討すべき論点
性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方
〇 他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか 〇 撮影された性的な姿態の画像の没収(消去)を可能にする特別規定を設けるべきか |
AV出演強要に関するあらたな規定は設けられるのでしょうか。
第7回性犯罪に関する刑事法検討会は、来月(2020年11月)の10月20日に開催されます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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