第6回性犯罪に関する刑事法検討会に上谷さくら委員が提出したAV出演強要に関する資料(その2)。香西咲さんたちのAV強要被害は、いまも未解決です

本日も、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会についてふれます。
同検討会に関する当ブログの過去の記事は以下のとおりです。

(参考。当ブログ)
<性犯罪に関する刑事法検討会に関して>

2020年4月2日(性犯罪に関する刑事法検討会が発足)
2020年4月3日(被害者の山本潤さんが委員に選ばれる)
2020年4月4日(森まさこ法務大臣が山本潤さんに言及)
2020年4月8日(「暴行・脅迫」要件と不同意性交罪に関する井田良座長の考え)
2020年7月28日(第4回性犯罪に関する刑事法検討会でしめされた叩き台の原案)
2020年8月12日(自民党の「性犯罪・性暴力対策の抜本的強化を求める緊急提言」)
2020年9月14日(第4回性犯罪に関する刑事法検討会で、AV出演強要に関する意見が)
2020年9月22日(第5回性犯罪に関する刑事法検討会で、叩き台が確定)
2020年9月23日(叩き台のなかにAV出演強要問題が盛り込まれたような気が)
2020年9月24日(森まさこ前法務大臣が、AV出演強要に言及した山本潤委員を選任した経緯)
2020年9月25日(第6回性犯罪に関する刑事法検討会。上谷さくら委員がAV出演強要に関する資料を提出【1】)
2020年9月26日(第6回性犯罪に関する刑事法検討会。上谷さくら委員がAV出演強要に関する資料を提出【2】)

——————————————————–

上述のとおり、上谷さくら委員は、6回性犯罪に関する刑事法検討会に、AV出演強要に関する資料を提出しました。

(参考。上谷さくら委員が第6回性犯罪に関する刑事法検討会に提出した資料)

若年層を対象とした性的な暴力の現状と課題 ~いわゆる「JKビジネス」及びアダルトビデオ出演強要の問題について~(※2017年 内閣府 女性に対する暴力に関する専門調査会)
「若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査」報告書(概要)(※2017年 内閣府)

昨日は、上の資料のなかから、「『若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査』報告書(概要)をふりかえりました。
本日はもうひとつの「若年層を対象とした性的な暴力の現状と課題 ~いわゆる『JKビジネス』及びアダルトビデオ出演強要の問題について~」をみてみます。

第86回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」を参照します。

2017年2月8日
内閣府 第86回女性に対する暴力に関する専門調査会

(2017年2月8日 第86回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)

若年層を対象とした性的な暴力の現状と課題 ~いわゆる「JKビジネス」及びアダルトビデオ出演強要の問題について~(※2017年 内閣府 女性に対する暴力に関する専門調査会)

<19~20ページ>
2017年2月8日 馬場 内閣府 暴力対策推進室長

(略)今回の現状と課題の整理のの概要につきまして御説明させていただきます。
まず、背景としましては、近年、若年層の女性の方がいわゆる「JKビジネス」で働きまして、性的な暴力等の被害に遭うといった問題や、本人の意に反しまして、アダルトビデオへの出演を強要されるといった問題が発生しておりまして、若年層の女性を狙った性的な暴力の問題は深刻な状況にあるということでございます。
政府の対応としては、昨年(2016年)5月に男女共同参画会議の決定や、すべての女性が輝く社会づくり本部決定におきまして、児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の多様化を踏まえて、その実態把握に取り組むということとされまして、本専門調査会でも、昨年6月(2016年)以降、一番下の箱になりますけれども、計4回にわたりまして、民間団体、有識者、地方公共団体、関係省庁からのヒアリングを実施いたしました。

——————————————————–

次に「アダルトビデオへの出演強要の状況」について、昨年3月のヒューマンライツ・ナウの報告書と、また、ライトハウスやPAPSといった民間団体からヒアリングを行いましたので、それを基に記述しているところでございます。
アダルトビデオの出演強要の危険性としては、衆人環視のもとで性行為を強要される、身体的、精神的な被害を受ける、また、映像が繰り返し使用、流通されることによる2次被害に苦しみ続けるといったことがあるといった発表がございました。
また、被害者の状況としては、その下にございますけれども、若年層の女性が多いだとか、被害が顕在化しにくいといったことがございましたので、記述しております。
続きまして、Ⅲの「国民や若年層の意識」として、ただいま説明しましたインターネット調査昨日の当ブログを参照)、また、昨年10月に公表されました男女共同参画社会に関する世論調査といったものから、国民や若年層の意識につきまして、記載しております。

——————————————————–

これまでのヒアリングを踏まえまして「今後の課題」としましては、5つ書かせていただいておりますが、さらなる実態把握、取り締まり等の強化、教育・啓発の強化、相談体制の充実・強化、保護・自立支援の取組強化ということで「JKビジネス」の問題や、アダルトビデオへの出演強要の問題に限らず、若年層の支援のための課題を記載させていただいております。
そういった課題を踏まえまして、上の1つ目の丸になりますが、関係各府省庁は、さらなる実態把握を始めまして、各課題について検討を行って、着実に実施していただきたい。
また、2つ目の丸にございますが、速やかに取り組む必要があるもの、また、取り組むことができるものについては、相互に連携して、スピード感を持って対応すること。
3つ目の丸にございますが、さらなる実態把握、その他の各課題に係る施策の進捗状況を踏まえまして、必要な対策について検討する必要があり、当専門調査会でも、随時進捗状況のフォローアップを実施することとするといったことを書いております。

——————————————————–

<22~23ページ>
2017年2月8日 山田昌弘 委員(中央大学教授)

2点目は、私は男性なのですけれども、性的な情報に関しては、どうも男女で相当情報、知識の非対称性があるらしいということがわかりまして、私はジェンダー論という授業をやっていて、そこで家田荘子さんの『昼、介護職。夜、デリヘル嬢。』というものを取り上げて授業をしたのですけれども、その後者のデリヘルが何かということを知らない、どういうことかを知らない女子大学生、男性は全員知っていたのですけれども、それがどういうものかということを全く知らない女子学生も結構いましたので、多分男性、つまり、業者なりそういう人たちの情報、持っている知識と、被害に遭う女性の知識というものが相当非対称であるということをどう考えるのかというのは、考えていく必要があるかなと思っております。

——————————————————–

<23ページ>
2017年2月8日 辻村みよ子 会長(明治大学教授)

今の山田委員の知識の非対称のお話は、この「JKビジネス」もAVの話も、若年層の女性なので、その人たちをターゲットにした、また特別な取組が必要だという趣旨ですか。

2017年2月8日 山田昌弘 委員(中央大学教授)

こういう仕事があって、こういう内容なのだよという知識がないために、どういうことがなされているかがわからないまま、そういう仕事についてしまう可能性も指摘したということです。
アダルトビデオというものはどういうものであるかを知らないとか、そういう「JKビジネス」でこういうことが行われるということを知らないでついてしまう人もいるのではないかということでございます。

——————————————————–

はなしを性犯罪に関する刑事法検討会にもどします。
いま、同検討会において、刑法の性犯罪の規定を見直すかどうかの議論が進められています。
7月27日におこなわれた4回性犯罪に関する刑事法検討会で、法務省の岡田参事官は、
性的姿態の撮影行為に関して、アダルトビデオの出演の強要のような場合についても含まれるのかという観点の御質問ですけれども、どのようなものを処罰の対象とすべきかというところから、この検討会で御議論いただくべきものと考えております。
とのべました。
AV出演強要も論議の対象になっているようです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

上述の4回性犯罪に関する刑事法検討会で、山本潤委員は、
アダルトビデオ出演強要は、人身取引も含めて非常に問題だと思っています
と発言しました。
刑法のなかにAV出演強要の規定が追加されることを切望します。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。