2日前(2020年9月24日)、法務省の第6回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。
上谷さくら委員は、同検討会に、AV出演強要に関する資料を提出しました。
表題は以下のとおりです。
(参考。上谷さくら委員が第6回性犯罪に関する刑事法検討会に提出した資料)
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いずれも、内閣府が2017年(平成29年)に作成したものです。
(再掲。上谷さくら委員が提出した資料)
「若年層を対象とした性的な暴力の現状と課題 ~いわゆる「JKビジネス」及びアダルトビデオ出演強要の問題について~」
これは、内閣府の男女共同参画会議の専門調査会がAV出演強要の問題点をまとめたものです。
詳細につきましては、過日の当ブログ(2017年3月16日)をご覧ください。
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(再掲。上谷さくら委員が提出した資料)
「「若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査」報告書(概要)」
こちらはアンケートの調査結果です。
内閣府は国民に対してAV出演強要の実情を訊(たず)ねました。
報告書は概要版と詳細版からなります。
<概要版> □若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査報告書 |
この「若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査報告書」について、毎日新聞はつぎのように報じています。
●2017年2月9日 毎日新聞
アダルトビデオ(AV)への出演強要被害に関して内閣府が初めて行った実態調査で、「モデルにならないか」と勧誘されるなどした経験のある2575人のうち73人が、意に反して性的な行為などを撮影されていたことが分かった。 (2017年2月)8日の内閣府男女共同参画会議「女性に対する暴力に関する専門調査会」で報告された。 |
(再掲。毎日新聞)
「(2017年2月)8日の内閣府男女共同参画会議『女性に対する暴力に関する専門調査会』で報告された」
2017年2月8日におこなわれた女性に対する暴力に関する専門調査会の議事録をふりかえってみます。
(2017年2月8日 第86回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
<11~13ページ>
●2017年2月8日 馬場 内閣府 暴力対策推進室長
1枚おめくりいただきまして「『若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査』報告書(概要)」でございます。 |
本専門調査会でも現在御検討いただいているところでございますけれども、調査目的のところを御覧いただければと思いますが、モデルやアイドル等の勧誘を装いまして、それをきっかけに若年層の女性が性的な被害を受けるという問題が発生していることを踏まえ、現状把握の一つとして、内閣府男女共同参画局で、インターネット調査を実施いたしました。 |
調査項目としては、モデル・アイドル等の勧誘等の状況や、契約の状況、その中では性的な行為の撮影の要求等を受けたかどうかといったこと、また、そういった要求を受けたことについて相談をしたかといったことについて調査を行ったものでございます。調査時期は、昨年の12月にインターネット調査で行いました。 |
調査対象のところを御覧いただければと思いますが、中学生を除く15歳から39歳までの女性で、調査委託業者のモニタ会員をされている方を対象に実施しました。 |
調査方法としては、2段階行い、まず、事前調査では、モデルやアイドルの経験の有無等を聞き、「ある」と答えた方を対象に先ほど申し上げました調査項目につきまして、改めてサンプル数を設定して、2,575人に対して本調査を実施したというものでございます。 |
1枚おめくりいただきまして、左右のページを見ながら御覧いただければと思います。 |
まず「モデル・アイドル等の勧誘等の経験、対応等について」でございます。 |
1つ目の丸にございますけれども、モデルやアイドル等になりませんかという勧誘を受けたことがあると答えた人は、約4人に1人でございました。 |
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1枚おめくりいただきまして、続きまして「同意していない性的な行為等の撮影について」です。 |
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契約をした人のうち、契約時に聞いていない、あるいは同意していない性的な行為等の撮影を求められた経験がある方は約4人に1人、26.9%でございました。 |
右側の図を見ていただければと思います。その中の図になりますけれども、その中で、求められた行為を行った方は32.1%、約3人に1人の方がそういう行為を求められたときに行ったということでございました。 |
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1枚おめくりいただきまして、続きまして、そういった契約時等に聞いていない、同意していない性的な行為等を求められたことにつきまして、相談したことがありますかという質問に対し、その下の図2-3-1になりますけれども、約6割以上の方、65.7%が相談していないという状況でした。 |
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また、最後に5.でございます。 |
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問題の認知度ということで、これは最初の事前調査で実施したもので2万人の方を対象に、そういったモデル・アイドル等の勧誘を装って、性的な被害を受けたことがあるといった問題があることにつきまして「知っている」と答えた方は約4割でございました。10代の認知度が他の年代よりは低い状況でございました。 |
また、身近な人にそういった被害がありましたかと聞いたところ、聞いたことがあると答えた方は7.6%という状況でございました。 |
インターネット会社のモニタ会員を対象として行ったインターネット調査でございますが、若年層の未熟さなどにつけ込まれて、そういう性的な被害に遭っている状況がうかがえ、また、こうした問題は相談できていない状況にありますので、なかなか顕在化しにくい状況にあるということがうかがえたと考えており、内閣府としましても、関係省庁と連携して、広報・啓発などにしっかり取り組んでまいりたいと考えております。 |
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上述のとおり、上谷さくら委員は、一昨日(2020年9月24日)の第6回性犯罪に関する刑事法検討会に、この資料(「若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査」報告書【概要】)を提出しました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
前々回の第4回性犯罪に関する刑事法検討会で、法務省の岡田参事官はこうのべています。
「性的姿態の撮影行為に関して、アダルトビデオの出演の強要のような場合についても含まれるのかという観点の御質問ですけれども、どのようなものを処罰の対象とすべきかというところから、この検討会で御議論いただくべきものと考えております。」
と。
はたして刑法のなかにAV出演強要に関する規定が新設されるのでしょうか。
今後の議論の行方に注目があつまります。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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