香西咲さんたちのAV出演強要被害。先日の第5回性犯罪に関する刑事法検討会で論点が確定しました。性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方についても注目があつまります

刑法の性犯罪に関する規定の見直しを検討するため、法務省内に性犯罪に関する刑事法検討会が設置されています。
議論をおこなうためには「叩き台」が必要です。
前回(第4回)の性犯罪に関する刑事法検討会で、「たたき台」の原案論点整理【案】)がしめされました。
詳細につきましては、過日の当ブログをご覧ください。

(参考。当ブログ)
2020年7月28日

まずは、「たたき台」の原案である論点整理(案)の位置付けを確認します。
前回(第4回)の同検討会の議事録を参照します。

(2020年7月27日 第4回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<1ページ>
2020年7月27日 岡田参事官(法務省)

この「論点整理(案)」は、座長の御指示により、本検討会で検討すべきと考えられる論点を整理したものです。
この「論点整理(案)」の作成に当たっては、委員の皆様から第1回会合前に書面で御提出いただいた御意見、第1回会合で述べられた御意見、第2回・第3回会合でヒアリング出席者及び委員の皆様から述べられた御意見を精査いたしまして、その中から本検討会で検討すべき事項として指摘されたものを抽出した上で整理いたしました。
もとより、これは、飽くまでたたき台として作成したものであり、議論を方向付けたり、議論の対象を限定する趣旨のものではありません。

<21ページ>
2020年7月27日 井田良 座長(中央大学教授)

本日、委員の皆様からは、この「論点整理(案)」について様々な御意見を頂きました。
そこで、今日頂いた御意見を踏まえて、この「論点整理(案)」の修正を検討してまいりたいと思います。
具体的な修正の内容につきましては、私が責任を持ちまして、事務当局に協力してもらって修正案を作成し、次回までに皆様にお示ししたいと考えています。

——————————————————–

また、議論の進め方につきましても、頂いた御意見を踏まえて検討し、併せて案をお示ししたいと考えています。
次回の会合では、修正後の「論点整理(案)」を皆様にお諮りして、御異論がなければ論点を確定し、そして、引き続いて具体的な論点の検討に入りたいと思います。

——————————————————–

2020年7月27日 岡田参事官(法務省)

第5回会合は、8月27日木曜日午後1時30分から開催を予定しております。

——————————————————–

上述のとおり、26日前(2020年8月27日)に5回性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。

(再掲。井田良 座長)
次回(2020年8月27日)の会合では、修正後の「論点整理(案)」を皆様にお諮りして、御異論がなければ論点を確定し、そして、引き続いて具体的な論点の検討に入りたい

5回性犯罪に関する刑事法検討会で、論点整理(案)を修正した叩き台が公表され、承認されました。
論点が確定しました。
確定した論点は以下のとおりです。

(2020年8月27日 第5回性犯罪に関する刑事法検討会「検討すべき論点」より、引用。)

2020年8月27日 検討すべき論点
<全文>

第1 刑事実体法について
1 現行法の運用の実情と課題(総論的事項)
○ 現行法がどのように運用されているか、処罰すべき行為が適切に処罰されない事態が生じているか

2 暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能の要件の在り方

○ 強制性交等罪の暴行・脅迫の要件、準強制性交等罪の心神喪失・抗拒不能の要件を撤廃し、被害者が性交等に同意していないことを構成要件とすべきか
○ 強制性交等罪の暴行・脅迫の要件、準強制性交等罪の心神喪失・抗拒不能の要件について、判例上必要とされる「被害者の抗拒を著しく困難にさせる程度」を緩和した要件とすべきか
○ 強制性交等罪や準強制性交等罪の構成要件として、暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能に加えて、又はこれらに代えて、その手段や状態を明確化して列挙すべきか
○ 被害者が性交等に同意していないことについて、一定の行為や状態が認められる場合に被告人側に立証責任を転換し、又はその要件の充足を推定する規定を設けるべきか
○ 行為者が、被害者が性交等に同意していないことの認識を有しない場合にどのように対処すべきか

3 地位・関係性を利用した犯罪類型の在り方
○ 被害者が一定の年齢未満である場合に、その者を「現に監護する者」には該当しないものの、被害者に対して一定の影響力を有する者が性的行為をしたときは、被害者の同意の有無を問わず、監護者性交等罪と同様に処罰する類型を創設すべきか

○ 被害者の年齢を問わず、行為者が被害者の脆弱性、被害者との地位の優劣・関係性などを利用して行った行為について、当罰性が認められる場合を類型化し、新たな罪を創設すべきか

○ 同一被害者に対して継続的に性的行為がなされた場合において、個々の行為の具体的な日時・場所を特定しなくても、個々の行為を包括する一連の事実について1個の犯罪の成立を認めることができるような罪を創設すべきか
○ 一定の年齢未満の者に対し、性的行為や児童ポルノの対象とすることを目的として行われるいわゆるグルーミング行為を処罰する規定を創設すべきか

4 いわゆる性交同意年齢の在り方
○ 暴行・脅迫や被害者の同意の有無を問わず強制性交等罪が成立する年齢を引き上げるべきか

5 強制性交等の罪の対象となる行為の範囲
○ 強制性交等の罪の対象となる行為に、身体の一部や物を被害者の膣・肛門・口腔内に挿入する行為を含めるべきか

6 法定刑の在り方
○ 2名以上の者が現場において共同した場合について加重類型を設けるべきか
○ 被害者が一定の年齢未満の者である場合について加重類型を設けるべきか
○ 強制性交等罪の法定刑(5年以上の有期懲役)の下限を引き下げるべきか

7 配偶者間等の性的行為に対する処罰規定の在り方
○ 配偶者、内縁などの関係にある者の間でも強制性交等罪や準強制性交等罪が成立することを明示する規定を設けるべきか

8 性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方

○ 他人の性的な姿態を同意なく撮影する行為や画像を流通させる行為を処罰する規定を設けるべきか
○ 撮影された性的な姿態の画像の没収(消去)を可能にする特別規定を設けるべきか

第2 刑事手続法について

1 公訴時効の在り方

○ 強制性交等の罪について、公訴時効を撤廃し、又はその期間を延長すべきか

○ 一定の年齢未満の者を被害者とする強制性交等の罪について、公訴時効期間を延長することとし、又は一定の期間は公訴時効が進行しないこととすべきか

2 起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方
○ 起訴状等の送達等によって、被害者の氏名などの被害者特定事項が被告人に知られることがないようにする仕組みを設けるべきか

3 いわゆるレイプシールドの在り方
○ 被害者の性的な経験や傾向に関する証拠を公判に顕出することを原則として禁止することとすべきか

4 司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いの在り方
○ 司法面接的手法による聴取結果を記録した録音・録画記録媒体について、特別に証拠能力を認める規定を設けるべきか

※ 以上の論点については、わいせつ行為に係る罪についても問題となる。
——————————————————–

今後、上述の検討すべき論点(叩き台)に沿って論議が進められます。
はたしてどのような結論が導かれるのでしょうか。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

性犯罪に関する刑事法検討会では、AV出演強要に関する意見も出ています。(2020年9月14日の当ブログ

(2020年7月27日 第4回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<12~14ページ>
2020年7月27日 齋藤梓 委員(臨床心理士)
『性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方』についてです。アダルトビデオ出演の強要でありますとか、盗撮だけではなく、同意なく撮影する行為も幅広く含まれるのかという点が一つです

2020年7月27日 岡田参事官(法務省)
それから、性的姿態の撮影行為に関して、アダルトビデオの出演の強要のような場合についても含まれるのかという観点の御質問ですけれども、どのようなものを処罰の対象とすべきかというところから、この検討会で御議論いただくべきものと考えております。その際に、同意なく撮影をされるということについての被害がどういうものであるかですとか、何を処罰しようとするのかという観点からも、御議論を頂ければと思っております

2020年7月27日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)
『性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方』についてなのですけれども、やはり、私も、アダルトビデオ出演強要は、人身取引も含めて非常に問題だと思っています
アダルトビデオ出演強要は契約の問題というふうにも言われ、非常に難しいところはあるのですけれども、自分の性的な姿態が録画され、それを後から取り消すことができないということの問題や、また、だまされたり、脆弱な立場に乗じるなど、その他の強制力によって、性的な行為を撮影・録画された映像が拡大していくという問題について、『性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方』に、ぜひ含めていただければと思っています

「暴行・脅迫」や「心神喪失・抗拒不能」の要件の撤廃だけではなく、「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」についても注目があつまります。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。