このたび、上川陽子衆議院議員が、法務大臣に就任しました。
3度目の法務大臣です。
(参考。上川陽子衆議院議員の法務大臣歴)
①1回目 2014年10月21日~2015年10月7日
②2回目 2017年8月3日~ 2018年10月2日
③3回目 2020年9月16日~
2日前から、AV出演強要に関する上川陽子法務大臣の過去の国会答弁をふりかえっています。
(参考。当ブログ)
<上川陽子法務大臣の国会答弁>
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本日もひきつづき、AV出演強要に対する上川法務大臣の国会答弁をみてみます。
質疑者は仁比聡平参議院議員です。
2018年6月12日 参議院 法務委員会
□2018年6月12日 参議院 法務委員会 (動画 参議院インターネット審議中継) |
(※音声の文字化は、筆者。)
(※全文につきましては、2018年9月2日の当ブログをご覧ください。)
●2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
日本共産党の仁比聡平でございます。
これまでも議論になっていますけれども、未成年者取消権が18歳、19歳から外れてしまうというこの法案の問題点について、あらためてお訊(たず)ねをしたいと思います。 大臣と前回の質疑、(2018年)6月5日ですけれども、この委員会でわたしが、
この不当な契約から民事上、拘束を逃れるようにする、解放する、というこの取消権の機能というのは、きわめて重要なものだと思うんですね。 この問題について、大臣は、
というと答弁をされたわけですが、この喫緊の課題として検討をおこなっていく、とおっしゃるこの認識は、わたしが申し上げる民事上の不当な拘束から逃れる保護策、あるいは権利、これを実現をするっていうことなんでしょうか? |
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
ただいま委員からご質問がございました6月の5日のわたしくの参議院法務委員会での答弁ということでございます。
委員会からはAV、アダルトビデオの出演契約についての実例をあげられまして、その契約の債務の性質上、ということでございますが、その問題につきましてのご質問のなかで、わたしく自身、そのように申し上げたところでございます。 あの、アダルトビデオの出演の契約を締結したといたしましても、その契約上の債務の性質上、すくなくとも意に反して出演を強制される法的な根拠は存在しないもの、と考えているところでございます。 また、契約が成立したとしても、公序良俗違反の主張、詐欺または脅迫、消費者契約法上の取消権、あるいは雇用契約における解除権等、違約金の支払いを否定する各種の手段があるということでございまして、そのような請求をうけた場合には、適切な第三者に相談していただくことが重要であると考えております。 まあ、既存の制度そのものにそうしたことに対しての対抗措置がある、ということを申し上げたところでございます。 いま申し上げた、適切な第三者への相談、ということにつきましては、政府といたしましてもホームページ等の周知活動について徹底して周知しておりますし、また相談体制の充実などにもとりくんできたところでございまして、こうしたことにつきましても継続してしっかりととりくんでいく必要がある、というふうに思います。 このような現行制度上、さまざまな対抗手段が存在するところでございますけれども、こうした対応のみでじゅうぶんかどうかについてご質問をうけました。 |
●2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
いまのご答弁、もう1回確認しますが、そうすると、アダルト出演強要やJKビジネス問題での政府の対策会議、あるいはこの成年年齢引き下げの省庁連絡会議、それから法務省のワーキンググループにおいてですね、わたしが申し上げているような民事上不当なこの拘束から解放される、そういう制度が、既存の制度でじゅうぶんか否かもふくめて検討するんだと。
つまり、AVの出演強要、といま、大臣おっしゃいました。 |
●2018年6月12日 小野瀬 厚 法務省 民事局長
お答えいたします。 先ほど、大臣のほうから答弁がありましたいわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議におきましては、 「こういった問題につきましては有識者等の意見も参考に法的対応をふくめ必要な対応策を検討する」 というふうにされているところでございます。 法務省といたしましても、そういった法的対応の検討につきまして必要な協力をしてまいりたい、というふうに考えております。 |
●2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
今日、ご答弁できるのは、そこまでなのでしょうか?
大臣がですね、前回もそして今日もですね、 いかに、被害者、消費者を保護するのに困難な要件を課している、かということは前回の議論でもうはっきりしていると思うんですね。
これ、大臣ご自身、すくなくともですね、アダルトビデオ出演強要問題についてうかがいますけれども、成年年齢を引き下げたら18歳、19歳の若者に対して不当な契約が拡大するというご認識はあるわけですか? その認識にたって、これをなくするためにとりくむんだ、ということでいいですか? |
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
そもそも、こうした被害ということについては、あってはならないことだ、というふうに思っております。
成年年齢引き下げがおこるおこなわないを超えてこの問題についてはしっかりととりくむべき課題である、というふうに認識をしているところでございます。 その意味で、喫緊の(さしせまって大切な)課題である、という認識の、申し上げたところでございます。 このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
●2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
前回のご答弁は、 「18歳、19歳の若者に対して不当な契約が拡大するというおおきなご懸念があるというご意見があるということも承知をしている」 というご答弁なんですよね。
わたし、大臣自身にその認識があるのか、と。 わたしや支援団体が言っているだけじゃなくて、あるいは内閣府が言っているだけじゃなくて、大臣ご自身がその認識あるんですか、と。 そこを訊(き)いているんです。 |
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
先ほど申し上げたとおり、そうした被害に遭った方々からも意見を訊(き)いているところでございますし、たいへんおおきな課題である、と。 犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。 こうした被害に遭わないためのさまざまな施策についてはあらゆる角度から検討をすべきことであるというふうに思っておりますし、またその意味で今回立ち上げましたわたしどものなかでのワーキンググループにおきましても、この問題につきましても正面からとりくんでいく、とこういう決意でいるところでございます。 |
●2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
あの、アダルトビデオ出演強要問題については、これからも質問をしていきますし、大臣、いまおっしゃった決意でしっかりとりくんでいただかなければならない、と思います。 |
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
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AV出演強要について上川陽子法務大臣は、2018年6月12日に、
「犯罪である」
「法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたい」
と答弁しました。
(再掲。上川陽子衆議院議員の法務大臣歴)
①1回目 2014年10月21日~2015年10月7日
②2回目 2017年8月3日~ 2018年10月2日
③3回目 昨日(2020年9月16日)~
上川法務大臣は2018年10月2日に退任しました。
その後は自民党の性犯罪に関する議連の会長として、AV出演強要問題にかかわります。
このことにつきましては明日のブログでご紹介をします。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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