上川陽子衆議院議員が法務大臣に就任しました(その1)。今回の組閣は香西咲さんたち被害者にとって朗報です。AV出演強要に対する上川大臣の過去の言辞をふりかえってみます

昨日(2020年9月16日)、菅(すが)内閣が発足しました。

(参考。首相官邸)
菅(すが)内閣の閣僚名簿

事前のマスコミの報道のとおり、法務大臣に任命されたのは、上川陽子衆議院議員です。

(参考。日本国憲法

第68条

内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。

上川議員は過去に2回、法務大臣を歴任しています。
今回が3度目です。

(参考。上川陽子衆議院議員の法務大臣歴)
①1回目 2014年10月21日~2015年10月7日
②2回目 2017年8月3日~ 2018年10月2日
③3回目 昨日(2020年9月16日)~

上川議員は性犯罪に対して峻厳な姿勢をしめしている国会議員として知られています。
ダイヤモンド オンラインの記事を参照します。

(2017年5月12日 ダイヤモンド オンライン「『性犯罪』厳罰化の法改正がなかなか審議入りしない理由」より、引用。)

ダイヤモンド オンライン

自民党の中では特に上川陽子議員、若狭勝議員らが性犯罪刑法の改正に強い関心を示してきた。

性犯罪刑法の改正に強い関心を示してきた」(2017年5月12日)

その後、上川議員は、2度目の法務大臣に就任しました。

(再掲。上川陽子衆議院議員の法務大臣歴)
①1回目 2014年10月21日~2015年10月7日
②2回目 2017年8月3日~ 2018年10月2日
③3回目 昨日(2020年9月16日)~

AV出演強要に対する上川法務大臣の国会答弁をふりかえってみます。

AV出演強要に対する上川陽子法務大臣の国会答弁

2018年3月23日 参議院 法務委員会

2018年3月23日 参議院 法務委員会
(動画 参議院インターネット審議中継)

音声の文字化は、筆者。)
(※全文につきましては、2018年8月27日の当ブログをご覧ください。)

2018年3月23日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

その(警察庁のAV出演強要に関する)通達にはですね、

(参考。当ブログ)
2017年6月25日

「そうした相談をうけたときに女性が出演を拒否できる可能性は高い」
という基本認識に立って相談にあたらなければならないのだ、ということがしめされているわけですね。

この1年のとりくみで、この、契約だとか、あるいは演出だとか言いながら、AV業界の異常さがはっきりした、と思います。

大臣に、ターニングポイントになった2015年9月9日の東京地裁判決の趣旨をお伝えしてですね、認識をうかがいたいのですが。

(参考。東京地方裁判所)

2015年9月9日 「判決文」

この裁判、判決は、
「アダルトビデオへの出演契約がプロダクションが指定する男性と性行為等をするということを内容としている。これが出演者である被害者の意思に反して、意に反して従事させることがゆるされない性質のものだ」
とのべているんですね。
これ、当然だと思うんですよ。

不特定のだれかわからない相手との性行為を義務づけるという関係が合法化されてはならない、と。

だれと性行為をするのか。
それが本人の同意なく、意思に反してプロダクションなりメーカーなりに指定されて、性行為を拒否できなくなる。
それは、性暴力そのものだ、と思いますが、大臣、いかがでしょう。

2018年3月23日 上川陽子 法務大臣

女性に対しまして、そのご本人の意に反して、このアダルトビデオに出演を強要すると。
いわゆるアダルトビデオ出演強要問題ということでございますが、被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害である、と。

また、女性に対する暴力にもあたるものであるということでございます。

さきほど、男女共同参画大臣の野田大臣も発言された(2018年3月9日)ということでございますが、政府をあげてその根絶にとりくむ必要があるというふうに考えます。

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2018年3月23日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

あの、インターネット、あるいはコンピューターのですね、拡大によるこうした被害をこれまでの仕組みでは被害を回復する対応ができないですよ。

法務大臣にお願いをしたいと思うんですけれども、どれだけの削除請求がかなっていないか。
支援団体や弁護士からも実情を訊(き)くなどをして、実態の把握をおこなって、インターネット上の画像をですね、いやなものはいやだ、と。
すみやかに削除する、これを組織化するということがわたし、どうしても必要だと思うんですね。
野田大臣をはじめとして、関係のみなさんとぜひ、ご相談をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

2018年3月23日 上川陽子 法務大臣

先ほど申し上げましたけれども、アダルトビデオ出演強要問題ということで、政府は一丸となってとりくむべき重大な問題であるというふうに認識をしております。

野田大臣、また関係省庁ともしっかりと連携をし、一丸となった対策に努めてまいりたいというふうに思っております。

2018年3月23日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

切迫した要求として、このみずからが写っているこの映像。
これが公開されているっていうことと、それから、これがどんどん拡散されていくっていうこと。
この映像が一次情報としてつかわれてですね、
「オムニバス」
なんて言うんですけれども、こうあらたな作品と称するものがつくられて、これがまた拡散をしていく。
これ、世界中に広がっていく。
これは、いやだ、と言っている女性にとってこれほど耐えがたい人権侵害というのはないと思うんですよ。

わたしたちが声をあげ、政府がとりくんでいただいて以来ですね、実際、削除をメーカーや販売店にもとめながら、プロバイダーにもとめながらですね、これを削除されない、という現実っていうのが日々進行しているんですね。

これ連携して、抜本的に対策をとりくんでいただくという決意をいただきました
このインターネット情報、この削除について、ぜひ、特段、ご努力をいただきたいと思いますが、大臣、もう一度、いかがですか。

2018年3月23日 上川陽子 法務大臣

この問題につきましての、重大な人権侵害である、ということについては、わたしくどももしっかりと認識をしております。

また、緊急な要請、ということにつきましても、理解をしているところでございます。

関係省庁、また野田大臣とともにこの問題についてとりくんでまいります

2018年3月23日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

ありがとうございます。
ぜひ、がんばっていただきたいと思います。

この女性たちの、いわば、人生と尊厳をですね、食い物にして儲けを漁(あさ)る。
そうした輩(やから)をどうするのか、と。

これ、これまで、所管省庁がないわけです。
市場規模で4,000~5,000億というような関係者の本なんかもありますが、それをはるかに超えるものなのではないか。
これが海外の違法サイトなどともつかってですね、巨額の利益を手にしているのではないか。
そうした問題についてぜひ、政府があげてとりくむ。
これを厳しく正していく、所管、あるいは監督という省庁も、わたしは設けていく必要があるのではないかと思います。
もうそのことでうかがう時間がなくなりましたので、今日はここで質問をおりますけれども、政府はあげてのとりくみを強くもとめて、今日は質問をおわらせていただきます。
ありがとうございました。

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

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菅義偉(すがよしひで)内閣総理大臣はこのたび、上川陽子衆議院議員を法務大臣に任命しました。
菅総理もまた、AV出演強要被害に対して強い憤りをおぼえています。

(参考。当ブログ)
2020年9月9日

上川陽子法務大臣のもとでAV出演強要の施策がさらに進展することを願っております。

明日も、AV出演強要に対する上川法務大臣のことばを振り返りたいと思います。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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