香西咲さん「セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな?」(その107)。独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説⑥。地域ユニオンの紛争解決能力

昨日のブログで、企業側の弁護士からみた地域ユニオンについてふれました。
相手側にとって地域ユニオンは手ごわい存在のようです。

(参考。当ブログ)
<ハラスメント被害について>
(1)2020年5月17日・・・・・・厚生労働省の相談窓口
(2)2020年5月18日・・・・・・東京管理職ユニオン①
(3)2020年5月19日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士①
(4)2020年5月20日・・・・・・上谷(かみたに)さくら弁護士
(5)2020年5月21日・・・・・・宮田桂子弁護士
(6)2020年5月22日・・・・・・弓田竜弁護士
(7)2020年5月23日・・・・・・神原元弁護士
(8)2020年5月24日・・・・・・太田真也弁護士
(9)2020年5月25日・・・・・・東京管理職ユニオン②
(10)2020年5月26日・・・・・・東京管理職ユニオン③
(11)2020年5月27日・・・・・・東京管理職ユニオン④
(12)2020年5月28日・・・・・・東京管理職ユニオン⑤
(13)2020年5月29日・・・・・・プレカリアートユニオン
(14)2020年5月30日・・・・・・東京管理職ユニオン⑥
(15)2020年5月31日・・・・・・迎合メールの無効性
(16)2020年6月1日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士②
(17)2020年6月2日・・・・・・宮崎学さん、小檜山博さん、宮本輝さんの論説
(18)2020年6月3日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士③
(19)2020年6月4日・・・・・・エセ労働組合について
(20)2020年6月5日・・・・・・東京管理職ユニオン⑦
(21)2020年6月6日・・・・・・東京管理職ユニオン⑧
(22)2020年6月7日・・・・・・東京管理職ユニオン⑨
(23)2020年6月9日・・・・・・東京管理職ユニオン⑩と、女性ユニオン東京①
(24)2020年6月10日・・・・・・東京管理職ユニオン⑪
(25)2020年6月11日・・・・・・東京管理職ユニオン⑫と、宗像恒次助教授の自己カウンセリングと親鸞
(26)2020年6月12日・・・・・・東京管理職ユニオン⑬と、野田正彰京都造形芸術大教授の論説
(27)2020年6月13日・・・・・・東京管理職ユニオン⑭と親鸞
(28)2020年6月14日・・・・・・東京管理職ユニオン⑮と、シモーヌ=ヴェイユ
(29)2020年6月15日・・・・・・東京管理職ユニオン⑯と、フロム
(30)2020年6月16日・・・・・・東京管理職ユニオン⑰と、アイリス=マードック
(31)2020年6月17日・・・・・・東京管理職ユニオン⑱と、カール=マルクス
(32)2020年6月18日・・・・・・セクハラ訴訟で勝訴
(33)2020年6月19日・・・・・・東京管理職ユニオン⑲と、ロマン=ロラン
(34)2020年6月20日・・・・・・東京管理職ユニオン⑳と、無償の愛
(35)2020年6月21日・・・・・・東京管理職ユニオン(21)と、遠藤司皇學館大学准教授の論説
(36)2020年6月22日・・・・・・東京管理職ユニオン(22)と、カミュ
(37)2020年6月23日・・・・・・東京管理職ユニオン(23)と、マキアヴェリ
(38)2020年6月24日・・・・・・東京管理職ユニオン(24)と、マザー=テレサ
(39)2020年6月25日・・・・・・東京管理職ユニオン(25)と、「キミがいれば」
(40)2020年6月26日・・・・・・東京管理職ユニオン(26)と、マキアヴェッリ
(41)2020年6月27日・・・・・・秋田県立農業短大事件①
(42)2020年6月28日・・・・・・秋田県立農業短大事件②
(43)2020年6月29日・・・・・・秋田県立農業短大事件③と、キャンパスセクハラ
(44)2020年6月30日・・・・・・東北大学セクハラ事件①
(45)2020年7月1日・・・・・・東北大学セクハラ事件②
(46)2020年7月2日・・・・・・京都大学セクハラ事件①
(47)2020年7月3日・・・・・・京都大学セクハラ事件②
(48)2020年7月4日・・・・・・京都大学セクハラ事件③
(49)2020年7月5日・・・・・・京都大学セクハラ事件④
(50)2020年7月6日・・・・・・キャンパスセクハラと、哲学者カントの思想①
(51)2020年7月7日・・・・・・キャンパスセクハラと、哲学者カントの思想②
(52)2020年7月8日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件①
(53)2020年7月9日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件②
(54)2020年7月10日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件③
(55)2020年7月11日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件④
(56)2020年7月12日・・・・・・東北生活文化大学セクハラ事件
(57)2020年7月13日・・・・・・宮城学院女子大学講師セクハラ事件
(58)2020年7月14日・・・・・・琉球大学セクハラ事件
(59)2020年7月15日・・・・・・セクハラ犯が支払う賠償金
(60)2020年7月16日・・・・・・セクハラ犯の異常性と、マイケル=サンデル
(61)2020年7月17日・・・・・・女性ユニオン東京②
(62)2020年7月18日・・・・・・奈良女子大学セクハラ事件
(63)2020年7月19日・・・・・・高知大学セクハラ事件①
(64)2020年7月20日・・・・・・高知大学セクハラ事件②
(65)2020年7月21日・・・・・・佐賀大学セクハラ事件①
(66)2020年7月23日・・・・・・佐賀大学セクハラ事件②
(67)2020年7月24日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件
(68)2020年7月25日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件(別件①)
(69)2020年7月26日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件(別件②)
(70)2020年7月27日・・・・・・辻本育子弁護士
(71)2020年7月29日・・・・・・セクハラの裁判
(72)2020年7月30日・・・・・・いまもつづくキャンパスセクハラ
(73)2020年8月2日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん①
(74)2020年8月3日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん②
(75)2020年8月4日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん③
(76)2020年8月5日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん④
(77)2020年8月6日・・・・・・北海道ウィメンズ・ユニオン①
(78)2020年8月7日・・・・・・北海道ウィメンズ・ユニオン②(警察庁のHPに掲載された被害者のかたの手記)
(79)2020年8月9日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん⑤
(80)2020年8月11日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん⑥
(81)2020年8月13日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤美礼(さとうみゆき)さん
(82)2020年8月17日・・・・・・セクハラ被害者の東多江子さん(※脚本家)
(83)2020年8月19日・・・・・・厚生労働省関係の相談窓口の実情
(84)2020年8月20日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説①と、地域ユニオン
(85)2020年8月21日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説②と、あかし地域ユニオン
(86)2020年8月22日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説③と、にいがたユニオン
(87)2020年8月23日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説④と、連合福岡ユニオン
(88)2020年8月24日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説⑤。地域ユニオンの優位性①
(89)2020年8月25日・・・・・・個人事業主と、地域ユニオン
(90)2020年8月26日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士④と太田真也弁護士②
(91)2020年8月27日・・・・・・地域ユニオンの優位性②。3人の被害者の事例。
(92)2020年8月28日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士⑤
(93)2020年8月29日・・・・・・最高裁が、個人事業主は労働者である、とみとめた判決①(新国立劇場運営財団事件)
(94)2020年8月30日・・・・・・最高裁が、個人事業主は労働者である、とみとめた判決②(INAXメンテナンス事件)
(95)2020年8月31日・・・・・・新国立劇場運営財団事件における地裁の不当判決
(96)2020年9月1日・・・・・・新国立劇場運営財団事件における高裁の不当判決
(97)2020年9月2日・・・・・・INAXメンテナンス事件における高裁の不当判決
(98)2020年9月3日・・・・・・堀江有里さん(花園大学非常勤講師)の論説①
(99)2020年9月4日・・・・・・堀江有里さん(花園大学非常勤講師)の論説②
(100)2020年9月5日・・・・・・堀江有里さん(花園大学非常勤講師)の論説③
(101)2020年9月6日・・・・・・堀江有里さん(花園大学非常勤講師)の論説④
(102)2020年9月7日・・・・・・堀江有里さん(花園大学非常勤講師)の論説⑤
(103)2020年9月8日・・・・・・劇団員も労働者である、との高裁判決
(104)2020年9月10日・・・・・・労働審判
(105)2020年9月11日・・・・・・笠置裕亮弁護士が解説する労働審判と団体交渉
(106)2020年9月12日・・・・・・企業側の弁護士からみた地域ユニオン

過日のブログ(【84】【85】【86】【87】【88】)で、地域ユニオンに関する呉学殊さんの論説を参照しました。
本日は、呉学殊さんが別に書かれた
格差社会に立ち向かう地域労働運動――個人加盟ユニオンの取り組みを中心に――
をみてみます。

呉学殊 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 主任研究員

以上から見る限り、個別労使紛争は、業績の悪い企業・団体で引き下げられる労働条件や解雇が経営者のワンマン体質の下、企業側の法令違反や法律への無知によって引き起こされているといえよう。
こうした個別労使紛争を解決する機関としては、通常裁判、労働審判等の司法や労働局、機会均等室、労働委員会等の行政機関もあるが、労働組合の役割も決して小さくはない。
その労働組合は、地域に根ざし、企業の外にある個人加盟ユニオンである。
同ユニオンは、企業から突然解雇されたり労働条件が引き下げられたりして不利益を被る労働者が求めている労働相談に応じ、その中から、紛争解決を求める労働者に対しては組合加入を働きかけて、主に当該企業と団体交渉を通じて紛争解決を行っている。

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2008年1年間、紛争解決のために行った団交(団体交渉)申し入れが最終的にどのような形で終結したのかを見ると、個人加盟ユニオンが使用者側との団交(団体交渉)で紛争を解決した「自主解決」が全体の67.9%とかなり高かった。
個人加盟ユニオンが使用者側の団交(団体交渉)拒否等により自主解決できない場合、労働委員会等の紛争解決機関を使うことがあるが、それを使う割合を見ると、労働委員会介在解決が6.9%、労働審判介在解決6.4%、通常裁判介在解決4.1%、労働局・労働基準監督署介在解決3.7%、そして地方自治体介在解決0.9%となった。

(確認)
<地域ユニオンの紛争解決方法>
団体交渉で解決 67.9%

団体交渉が決裂 → 労働委員会のあっせんで解決 6.9%
団体交渉が決裂 → 労働審判で解決 6.4%
団体交渉が決裂 → 裁判で解決 4.1%
団体交渉が決裂 → 労働局や労働基準監督署のあっせんで解決 3.7%
団体交渉が決裂 → 地方自治体のあっせんで解決 0.9%

呉学殊 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 主任研究員

解決できずに終わったのは 10.1%であった。
個人加盟ユニオンの自主解決率(67.9%)は、他の個別労働紛争解決機関の和解・あっせん成立率に比べても高いレベルと言える。

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労働組合は、団体交渉権という強力な武器を持っています。
地域ユニオンは、団体交渉権を行使して紛争の7割近くを解決してきた、ということがわかります。
団体交渉が決裂した場合でも、ほかの方法をもちいて決着をはかってきました。

(再掲。呉学殊 主任研究員)
労働委員会介在解決が6.9%、労働審判介在解決6.4%、通常裁判介在解決4.1%、労働局・労働基準監督署介在解決3.7%、そして地方自治体介在解決0.9%

呉学殊 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 主任研究員

個人加盟ユニオンが裁判や労働委員会、労働局などを通じてでも最終的に解決する割合は90%と非常に高いと言わざるを得ない。

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そして少なからぬ事例では、労働局等の行政機関で解決できなかった個別労働紛争を解決している。

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なぜ地域ユニオンは紛争を解決する能力が高いのでしょうか。

呉学殊 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 主任研究員

高い自主解決率と解決件数の多さから個人加盟ユニオンの個別労働紛争能力が高いといえるが、その要因として3つをあげることができる。

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第1に、紛争解決のプロだからである。

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第2に、地域内外の広いネットワークと情報交換である。

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第3に、ユニオン幹部の固い信念と熱い心、そして共闘である。
労働者を「泣き寝入り」させてはいかんという固い信念がある。
また、過去、労働組合や同僚に助けられてきたことに対する恩返しの思いもあり、労働運動に対する心が燃えている。
そのため、団交(団体交渉)には、「ある意味命をかけるぐらいのつもりで」行くという。
こうした固い信念と熱い心があるために、前記した広いネットワークと情報交換を介して、ユニオン同士が助け合う共闘ができる。
ユニオンの内部だけではなくユニオン間でも「みんなは1人のために、1人はみんなのために」というユニオンの精神が生きているので解決力が強い。

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年5月1日

セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな?
もしご存知の方居たら教えてください。

AV出演強要問題も、労働問題です。
被害者のかたにおかれましては、地域ユニオンにご相談されることをお勧めします。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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