日別アーカイブ: 2020年9月1日

香西咲さん「セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな?」(その96)。新国立劇場運営財団事件。最高裁は、下級審の不当判決を一蹴しました②(高裁判決)

昨日は、新国立劇場運営財団事件における地裁の不当判決をふりかえりました。

(参考。当ブログ)
<ハラスメント被害について>
(1)2020年5月17日・・・・・・厚生労働省の相談窓口
(2)2020年5月18日・・・・・・東京管理職ユニオン①
(3)2020年5月19日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士①
(4)2020年5月20日・・・・・・上谷(かみたに)さくら弁護士
(5)2020年5月21日・・・・・・宮田桂子弁護士
(6)2020年5月22日・・・・・・弓田竜弁護士
(7)2020年5月23日・・・・・・神原元弁護士
(8)2020年5月24日・・・・・・太田真也弁護士
(9)2020年5月25日・・・・・・東京管理職ユニオン②
(10)2020年5月26日・・・・・・東京管理職ユニオン③
(11)2020年5月27日・・・・・・東京管理職ユニオン④
(12)2020年5月28日・・・・・・東京管理職ユニオン⑤
(13)2020年5月29日・・・・・・プレカリアートユニオン
(14)2020年5月30日・・・・・・東京管理職ユニオン⑥
(15)2020年5月31日・・・・・・迎合メールの無効性
(16)2020年6月1日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士②
(17)2020年6月2日・・・・・・宮崎学さん、小檜山博さん、宮本輝さんの論説
(18)2020年6月3日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士③
(19)2020年6月4日・・・・・・エセ労働組合について
(20)2020年6月5日・・・・・・東京管理職ユニオン⑦
(21)2020年6月6日・・・・・・東京管理職ユニオン⑧
(22)2020年6月7日・・・・・・東京管理職ユニオン⑨
(23)2020年6月9日・・・・・・東京管理職ユニオン⑩と、女性ユニオン東京①
(24)2020年6月10日・・・・・・東京管理職ユニオン⑪
(25)2020年6月11日・・・・・・東京管理職ユニオン⑫と、宗像恒次助教授の自己カウンセリングと親鸞
(26)2020年6月12日・・・・・・東京管理職ユニオン⑬と、野田正彰京都造形芸術大教授の論説
(27)2020年6月13日・・・・・・東京管理職ユニオン⑭と親鸞
(28)2020年6月14日・・・・・・東京管理職ユニオン⑮と、シモーヌ=ヴェイユ
(29)2020年6月15日・・・・・・東京管理職ユニオン⑯と、フロム
(30)2020年6月16日・・・・・・東京管理職ユニオン⑰と、アイリス=マードック
(31)2020年6月17日・・・・・・東京管理職ユニオン⑱と、カール=マルクス
(32)2020年6月18日・・・・・・セクハラ訴訟で勝訴
(33)2020年6月19日・・・・・・東京管理職ユニオン⑲と、ロマン=ロラン
(34)2020年6月20日・・・・・・東京管理職ユニオン⑳と、無償の愛
(35)2020年6月21日・・・・・・東京管理職ユニオン(21)と、遠藤司皇學館大学准教授の論説
(36)2020年6月22日・・・・・・東京管理職ユニオン(22)と、カミュ
(37)2020年6月23日・・・・・・東京管理職ユニオン(23)と、マキアヴェリ
(38)2020年6月24日・・・・・・東京管理職ユニオン(24)と、マザー=テレサ
(39)2020年6月25日・・・・・・東京管理職ユニオン(25)と、「キミがいれば」
(40)2020年6月26日・・・・・・東京管理職ユニオン(26)と、マキアヴェッリ
(41)2020年6月27日・・・・・・秋田県立農業短大事件①
(42)2020年6月28日・・・・・・秋田県立農業短大事件②
(43)2020年6月29日・・・・・・秋田県立農業短大事件③と、キャンパスセクハラ
(44)2020年6月30日・・・・・・東北大学セクハラ事件①
(45)2020年7月1日・・・・・・東北大学セクハラ事件②
(46)2020年7月2日・・・・・・京都大学セクハラ事件①
(47)2020年7月3日・・・・・・京都大学セクハラ事件②
(48)2020年7月4日・・・・・・京都大学セクハラ事件③
(49)2020年7月5日・・・・・・京都大学セクハラ事件④
(50)2020年7月6日・・・・・・キャンパスセクハラと、哲学者カントの思想①
(51)2020年7月7日・・・・・・キャンパスセクハラと、哲学者カントの思想②
(52)2020年7月8日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件①
(53)2020年7月9日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件②
(54)2020年7月10日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件③
(55)2020年7月11日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件④
(56)2020年7月12日・・・・・・東北生活文化大学セクハラ事件
(57)2020年7月13日・・・・・・宮城学院女子大学講師セクハラ事件
(58)2020年7月14日・・・・・・琉球大学セクハラ事件
(59)2020年7月15日・・・・・・セクハラ犯が支払う賠償金
(60)2020年7月16日・・・・・・セクハラ犯の異常性と、マイケル=サンデル
(61)2020年7月17日・・・・・・女性ユニオン東京②
(62)2020年7月18日・・・・・・奈良女子大学セクハラ事件
(63)2020年7月19日・・・・・・高知大学セクハラ事件①
(64)2020年7月20日・・・・・・高知大学セクハラ事件②
(65)2020年7月21日・・・・・・佐賀大学セクハラ事件①
(66)2020年7月23日・・・・・・佐賀大学セクハラ事件②
(67)2020年7月24日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件
(68)2020年7月25日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件(別件①)
(69)2020年7月26日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件(別件②)
(70)2020年7月27日・・・・・・辻本育子弁護士
(71)2020年7月29日・・・・・・セクハラの裁判
(72)2020年7月30日・・・・・・いまもつづくキャンパスセクハラ
(73)2020年8月2日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん①
(74)2020年8月3日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん②
(75)2020年8月4日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん③
(76)2020年8月5日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん④
(77)2020年8月6日・・・・・・北海道ウィメンズ・ユニオン①
(78)2020年8月7日・・・・・・北海道ウィメンズ・ユニオン②(警察庁のHPに掲載された被害者のかたの手記)
(79)2020年8月9日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん⑤
(80)2020年8月11日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤香(さとうかおり)さん⑥
(81)2020年8月13日・・・・・・セクハラ被害者の佐藤美礼(さとうみゆき)さん
(82)2020年8月17日・・・・・・セクハラ被害者の東多江子さん(※脚本家)
(83)2020年8月19日・・・・・・厚生労働省関係の相談窓口の実情
(84)2020年8月20日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説①と、地域ユニオン
(85)2020年8月21日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説②と、あかし地域ユニオン
(86)2020年8月22日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説③と、にいがたユニオン
(87)2020年8月23日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説④と、連合福岡ユニオン
(88)2020年8月24日・・・・・・独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究員の論説⑤。地域ユニオンの優位性①
(89)2020年8月25日・・・・・・個人事業主と、地域ユニオン
(90)2020年8月26日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士④と太田真也弁護士②
(91)2020年8月27日・・・・・・地域ユニオンの優位性②。3人の被害者の事例。
(92)2020年8月28日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士⑤
(93)2020年8月29日・・・・・・最高裁が、個人事業主は労働者である、とみとめた判決①(新国立劇場運営財団事件)
(94)2020年8月30日・・・・・・最高裁が、個人事業主は労働者である、とみとめた判決②(INAXメンテナンス事件)
(95)2020年8月31日・・・・・・新国立劇場運営財団事件における地裁の不当判決

当該地裁は、
本件団交申入れに対するY財団(新国立劇場運営財団)の対応が不当労働行為に当たるとしてY財団(新国立劇場運営財団)に対して団交応諾及び文書交付等を命じた(中央労働委員会の)救済命令は、違法である
と判じました。
本日はひきつづき、この地裁の判断を支持した高裁の判決をみてみます。
ちなみに、当該高裁の判決は、最高裁によって一蹴されました。
笑い話としてお読みください。

新国立劇場運営財団事件

高裁判決

(厚生労働省「労働委員会関係裁判例データベース」より、引用。)

※注 リライトしています。)

2009年3月25日 東京高等裁判所
<地裁の判決について>

(1)(X1の労働者性について)控訴人らの主張を改めて検討してみても、X1の労働者性を否定するのが相当であり、その理由は、おおむね原判決のとおりである。
なお、原判決は、大要、

①契約メンバーは、財団と契約しても自由に契約外音楽活動を行うことができ、個別公演への出演を辞退したことを理由に不利な取扱いを受けた者はいない。

契約メンバーに労務ないし業務を提供することの諾否の自由がなかったとはいえない。

②稽古への参加や歌唱技能の提供の方法等に関する指揮監督は、契約メンバーが個別公演出演契約を締結することにより初めて生じるものである。

オペラ公演が多人数の演奏、歌唱及び演舞等により構築される集団的舞台芸術であることにより生じるものである。

本件基本契約のみによって上記のような指揮監督関係が生じるとはいえない。

③契約メンバーは、本件基本契約を締結しただけでは報酬の支払を受けることができない。

その一方で、本件基本契約において出演することとされた公演以外に財団から出演を求められることはなかった。

本件基本契約により生じる財団と契約メンバーとの間の指揮命令、支配監督関係は相当に希薄である。

④財団は、本件基本契約の内容を一方的に決定していた。

当事者が契約の内容を決定することは労働契約に特有のことではない。

このような事情は直ちに法的な指揮命令関係の有無に関係するものではない。

⑤以上の事情によれば、X1は、財団との間で、労務ないし業務の処分について財団から指揮命令、支配監督を受ける関係にあったとは認められない。

などとして、X1の労働者性を否定した。

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<控訴人組合及び中労委の補充的主張について>

組合は、
労働者性を判断するに当たり重視すべき指揮監督関係は、労働力の配置・利用における指揮命令権能であって、労務提供の諾否の自由を重視すべきではない
旨主張する。

使用者と労働者の間の指揮監督関係を判断するに当たり、その一部の要素のみを取り出して論ずるのは相当ではない。

組合が主張する労働力の配置・利用の意味において検討しても、契約メンバーによる歌唱技能の提供はその持ち場によって自ずと決まる。

財団に契約メンバーの労働力を配置利用する裁量の余地があるとは考えられない。

中労委は、
契約関係の内容及び効果のみならず、契約内容の一方的決定の有無、報酬の額・計算方法、拘束時間の多寡・長短及び歌唱技能の提供の対償として得られる収入への依存の程度等の要素を総合的に考慮して労働者性を判断すべきである
と主張する。

契約メンバーが個別公演出演契約を締結する自由を有している本件においては、個別公演出演契約を締結した後に初めて受ける契約上の制約ないし拘束に比して、個別公演を区切りとした具体的契約関係に入るか否か自体の判断を契約メンバーが留保していることは格段に大きい要素というべきである。

中労委が労働者性の判断要素として主張する諸要素は、オペラ公演の本質に由来する性質のもの、あるいは契約メンバーが自由な意思で個別公演出演契約を締結する過程で考慮される一要素にすぎない。

中労委が主張する諸々の関係を広く考察しても、中労委が主張する結論に至るものではない。

中労委は、
基本契約に解約条項が含まれていることから、契約メンバーは個別公演への出演を法的に義務づけられており、労務の提供に関する諾否の自由を有していなかった
旨主張する。

中労委が指摘する解約条項は、その体裁からみて、基本契約の不履行に力点を置いたものか疑問が残る。

財団によるスケジュールの提示、傷害保険契約の締結、契約メンバーによる資料提供、欠席時の連絡等の付随的義務違反が債務不履行として問題となり得ることを念頭におきつつ、念のため基本契約の不履行にも言及したものと解することも十分可能である。

他の契約事項について周到に規定が設けられているにもかかわらず、個別公演への出演義務を謳い込む明示的な義務付条項もないから、中労委の前記解釈は不合理なものといわざるを得ない。

また、契約メンバーが自己都合により個別公演に出演しなかった場合でも法的責任の追及を受けたことがなく、事実上の不利益を被ったこともないという契約関係の運用ないし実態に照らしても、中労委の解釈は失当である。

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<結論>

以上によれば、X1は労組法上の労働者に該当するものとは認められないから、その余の点について判断するまでもなく、組合及び中労委の主張は失当である。

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最高裁は高裁の固陋(ころう)な考えを粉砕しました。

(参考。新国立劇場運営財団事件)
<最高裁の判決>

概要

全文

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年5月1日

セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな?
もしご存知の方居たら教えてください。

AV業界人は、
「女優とは業務委託契約をむすんでいる」
「女優は個人事業主である」
と言って、労働法の適用を否定しています。
バカなやつらです。
女優も労働者です。
労働法が適用されます。
人身売買に苦しんでいる方は、地域ユニオンにご相談をしてください。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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