昨日、福岡市で複数のAVスカウトが逮捕された、との報道がありました。
(参考。当ブログ)
・2020年7月31日
(報道)
□2020年7月31日 西日本新聞 コロナ禍の女性を風俗スカウトか 福岡県警、容疑の男5人を逮捕
□2020年7月31日 九州朝日放送 風俗業に女性を勧誘容疑…3グループの男7人逮捕 |
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福岡市では、5月にもAVスカウトが検挙されています。
(報道)
□2020年5月26日 朝日新聞 女性警官に「AVで働きませんか」 勧誘容疑で少年逮捕 |
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昨日の逮捕につきましては、読売新聞と朝日新聞も報じています。
それぞれの記事の一部を引用します。
2020年7月31日
読売新聞
(2020年7月31日 読売新聞「私服の女性警官に『キャバクラからAVまで、働きませんか』と勧誘…一斉摘発で男7人逮捕」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年7月31日 読売新聞
女性を風俗業にスカウトしようとしたとして福岡県警博多署は(2020年7月)31日、福岡市中央区平和3、自称自営業の男7人(20~27歳)を県迷惑行為防止条例違反(スカウト行為)容疑で逮捕したと発表した。 |
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発表では、男らは(2020年)5月25日、同市博多区の路上で、私服姿の女性警察官に「キャバクラからAVまで取り扱っている。働きませんか」などと声をかけ、勧誘するなどした疑い。 |
7人は容疑を認めている。 |
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朝日新聞
(2020年7月31日 朝日新聞「『キャバクラにAV』コロナに乗じるスカウト、一斉摘発」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年7月31日 朝日新聞
捜査関係者によると、一斉摘発のきっかけとなったのは(2020年)5月の事件。 |
(2020年)5月25日午後3時20分ごろ、福岡市博多区上川端町の路上で、10代の少年が私服の博多署の女性警察官に声をかけ、キャバクラ勤務やAV出演を持ちかけた。 |
博多署はこれをスカウト行為とみなし、少年を同条例違反の疑いで現行犯逮捕した。 |
さらにその場に居合わせた男2人を同容疑で(2020年5月)22日に逮捕。 |
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JR博多駅や福岡市の歓楽街・中洲に拠点を持つ複数のスカウトグループが組織的に活動している実態が徐々に明らかになり、県警は一斉摘発が必要だと判断。 |
3グループの男計5人の逮捕に踏み切った。 |
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しつこくつきまとい、言葉巧みにキャバクラ勤務や風俗店勤務、アダルトビデオ(AV)出演に誘う手口。 |
望まぬ契約をさせられる場合もあり、県警が注意を呼びかけている。 |
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AV出演の強要問題で被害者支援に取り組むNPO法人「ライトハウス」の藤原志帆子理事は 「スカウトは芸能事務所の関係者をかたるなどして個人情報を聞き出し、断りきれない状況に追い込み、意に沿わない契約を迫る。最近はSNSでの勧誘も多い。勧誘に応じないよう注意してほしい」 と呼びかける。 |
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今回逮捕されたやつらは、AV等のスカウト行為が禁止されている区域、で女性を勧誘しました。
いわゆる、繁華街での勧誘、です。
逮捕容疑は、県迷惑防止条例違反です。
禁止外のところで、AVへの出演を誘った場合はどうなるのでしょうか。
説得などがおこなわれたときは、職業安定法違反となります。
(参考。職業安定法)
●第63条
|
(確認。職業安定法第63条第2号)
「有害な業務に就かせる目的」 |
↓
●「職業紹介」 ●「労働者の募集」 ●「労働者の供給」 |
↓
処罰 |
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スカウトやプロダクションが、AVメーカーに、女性を紹介したり連れて行った場合も、職業安定法違反となります。
昨日もご紹介をしました。
先日、あるAVプロダクションの関係者が起訴されたようです。
CCN特派記者Tさんの記事より
2020年5月29日
(2020年5月29日 CCN、こちら特派員☆彡「コロナ禍後のAV業界の課題は!?」より、引用。)
<一部分を抜粋>
●2020年5月29日 CCN特派記者Tさん
(略)、昨年(2019年)から1年近くも続いてきたAVプロダクションへの警察の捜査がやっとのこと終了、との報告です。 |
結果、処分は、取り調べを受けていた関係者全員が在宅での起訴!! |
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今回の捜査には注目すべき点が一つあります。 それは、今までとは違ってプロダクションに対して労働者派遣法ではなく職業安定法が適用されたということです。 |
プロダクションがスカウトと同じく「募集」の方で摘発、処罰をされたということです。 |
さらに言えば、プロダクションとスカウトが「共謀」をして女優を有害職業であるAVに出演させた。 そんな両者の関係が明らかにされた。認められてしまった。そういうことでもあります。 |
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現時点では、警察も検察もスカウトマンとプロダクションが「共謀」して(共同責任で)女優をAVに出演させているとの判断、認識に立っています。 |
今回の処分はそれを決定的なものにしたとも言えます。 |
そして、その先に警察が狙うのが、メーカーの責任の所在(の有無)…!? |
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今回の捜査は終始、異例というか秘密主義の中で行われてきました。 |
捜査情報がメディアにリークされることは一切ありませんでした。処分が決まってからもです。 |
一部では、4年前から始まったAV出演強要問題に起因する捜査、摘発の警察の総仕上げとの声も出ていました。 |
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(再掲。職業安定法)
●第63条
次の各号のいずれかに該当する者は、これを1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。
二 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者 |
このあとのAV業界はどのような状況となるのでしょうか。
ライターの荒井禎雄さんのおっしゃっていることが正鵠を得ています。
(荒井禎雄さんのツイートより、引用。)
●荒井禎雄さん
<2019年12月21日>
|
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。 全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。 |
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警察はAV業界の弥縫(びほう)策に満足するのでしょうか。
AV業界は人身売買の巣窟です。
この世からAV業界を葬り去ることを念願します。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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