いまから約4か月前の2020年3月31日のことです。
法務省はあらたに、性犯罪に関する刑事法検討会を設立しました。
詳細につきましては過日の当ブログをご覧ください。
(参考。当ブログ)
<性犯罪に関する刑事法検討会について>
□2020年4月2日 |
性犯罪に関する刑事法検討会
同検討会の目的は、以下のとおりです。
(※開催の趣旨より。)
「性犯罪に係る事案の実態に即した対処を行うための刑事法に関する施策の在り方について検討を行う」
「法改正の要否・当否について、幅広く意見を伺って論点を抽出・整理し、議論を行う」
簡単に言いますと、同検討会は、刑法の性犯罪に関する規定を見直します。
見直し、というのは、もう一度改めて見る、という意味です。
同検討会はこれまでに4回、開催されました。
人々はとりわけ、以下の規定の動向に関心を寄せています。
(確認。刑法の性犯罪に関する規定)
<現在>
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昨日のブログで、セクハラ問題に取り組んでいる辻本育子弁護士のことばをご紹介しました。
辻本弁護士はセクハラ犯の刑事責任についてつぎのようにのべています。
(2000年8月6日 佐賀新聞「日曜討論 なくせキャンパス・セクハラ」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●2000年8月6日 佐賀新聞
セクハラの法的解決策は、刑事告訴と民事の損害賠償請求の2つがある。 |
刑事告訴は刑法に触れないと適用されない。加害者が地位を利用して性的関係を強要しても、暴行や脅迫の事実がなければ強制わいせつ、婦女暴行罪は問われない。 |
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損害賠償請求は、裁判所で事実を認定し、加害者に社会的制裁を与えることができる。金銭的には十分でないものの、徐々に金額も増えつつある。 |
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(再掲。辻本育子 弁護士)
「暴行や脅迫の事実がなければ強制わいせつ、婦女暴行罪は問われない」
強姦(強制性交等)や準強姦(準強制性交等)についても然りです。
多くの人々はいま、刑法の規定のなかから
「暴行」
「脅迫」
「心神喪失」
「抗拒不能」
の要件を撤廃することをもとめています。
昨日(2020年7月27日)、第4回目の性犯罪に関する刑事法検討会が開催されました。
同会議のなかで、性犯罪に関する刑事法検討会 論点整理(案)という資料が配布されました。
今後は、この「論点整理(案)」に沿って話し合いをおこなっていくようです。
「論点整理(案)」のなかから一部を引用します。
論点整理(案)
<一部分を抜粋>
○ 強制性交等罪の暴行・脅迫の要件、準強制性交等罪の心神喪失・抗拒不能の要件を撤廃し、被害者が性交等に同意していないことを構成要件とすべきか |
○ 強制性交等罪の暴行・脅迫の要件、準強制性交等罪の心神喪失・抗拒不能の要件について、判例上必要とされる「被害者の抗拒を著しく困難にさせる程度」を緩和した要件とすべきか |
○ 強制性交等罪や準強制性交等罪の構成要件として、暴行・脅迫や心神喪失・抗拒不能に加えて、又はこれらに代えて、その手段や状態を明確化して列挙すべきか |
○ 被害者が性交等に同意していないことについて、一定の行為や状態が認められる場合に被告人側に立証責任を転換し、又はその要件の充足を推定する規定を設けるべきか |
○ 行為者が、被害者が性交等に同意していないことの認識を有しない場合にどのように対処すべきか |
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○ 被害者の年齢を問わず、行為者が被害者の脆弱性、被害者との地位の優劣・関係性などを利用して行った行為について、当罰性が認められる場合を類型化し、新たな罪を創設すべきか |
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○ 強制性交等の罪について、公訴時効を撤廃し、又はその期間を延長すべきか |
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はたして「暴行」「脅迫」「心神喪失」「抗拒不能」の要件は撤廃されるのでしょうか。
今後の論議に注目があつまります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。 |
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警察は未だ、AV強要犯を強姦罪で逮捕していません。
一日も早く刑法が改正されることを切望します。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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