昨日のつづきです。
いまから14年前のことです。
大阪市立大学でまた、教官によるセクハラ問題が発覚しました。
セクハラ行為が認定された同大学の教官は、すべての調査がおわる前に、辞職しました。
自己都合による退職ですから、退職金が支払われました。
(参考。当ブログ)
<ハラスメント被害について>
(1)2020年5月17日・・・・・・厚生労働省の相談窓口
(2)2020年5月18日・・・・・・東京管理職ユニオン①
(3)2020年5月19日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士①
(4)2020年5月20日・・・・・・上谷(かみたに)さくら弁護士
(5)2020年5月21日・・・・・・宮田桂子弁護士
(6)2020年5月22日・・・・・・弓田竜弁護士
(7)2020年5月23日・・・・・・神原元弁護士
(8)2020年5月24日・・・・・・太田真也弁護士
(9)2020年5月25日・・・・・・東京管理職ユニオン②
(10)2020年5月26日・・・・・・東京管理職ユニオン③
(11)2020年5月27日・・・・・・東京管理職ユニオン④
(12)2020年5月28日・・・・・・東京管理職ユニオン⑤
(13)2020年5月29日・・・・・・プレカリアートユニオン
(14)2020年5月30日・・・・・・東京管理職ユニオン⑥
(15)2020年5月31日・・・・・・迎合メールの無効性
(16)2020年6月1日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士②
(17)2020年6月2日・・・・・・宮崎学さん、小檜山博さん、宮本輝さんの論説
(18)2020年6月3日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士③
(19)2020年6月4日・・・・・・エセ労働組合について
(20)2020年6月5日・・・・・・東京管理職ユニオン⑦
(21)2020年6月6日・・・・・・東京管理職ユニオン⑧
(22)2020年6月7日・・・・・・東京管理職ユニオン⑨
(23)2020年6月9日・・・・・・東京管理職ユニオン⑩と、女性ユニオン東京①
(24)2020年6月10日・・・・・・東京管理職ユニオン⑪
(25)2020年6月11日・・・・・・東京管理職ユニオン⑫と、宗像恒次助教授の自己カウンセリングと親鸞
(26)2020年6月12日・・・・・・東京管理職ユニオン⑬と、野田正彰京都造形芸術大教授の論説
(27)2020年6月13日・・・・・・東京管理職ユニオン⑭と親鸞
(28)2020年6月14日・・・・・・東京管理職ユニオン⑮と、シモーヌ=ヴェイユ
(29)2020年6月15日・・・・・・東京管理職ユニオン⑯と、フロム
(30)2020年6月16日・・・・・・東京管理職ユニオン⑰と、アイリス=マードック
(31)2020年6月17日・・・・・・東京管理職ユニオン⑱と、カール=マルクス
(32)2020年6月18日・・・・・・セクハラ訴訟で勝訴
(33)2020年6月19日・・・・・・東京管理職ユニオン⑲と、ロマン=ロラン
(34)2020年6月20日・・・・・・東京管理職ユニオン⑳と、無償の愛
(35)2020年6月21日・・・・・・東京管理職ユニオン(21)と、遠藤司皇學館大学准教授の論説
(36)2020年6月22日・・・・・・東京管理職ユニオン(22)と、カミュ
(37)2020年6月23日・・・・・・東京管理職ユニオン(23)と、マキアヴェリ
(38)2020年6月24日・・・・・・東京管理職ユニオン(24)と、マザー=テレサ
(39)2020年6月25日・・・・・・東京管理職ユニオン(25)と、「キミがいれば」
(40)2020年6月26日・・・・・・東京管理職ユニオン(26)と、マキアヴェッリ
(41)2020年6月27日・・・・・・秋田県立農業短大事件①
(42)2020年6月28日・・・・・・秋田県立農業短大事件②
(43)2020年6月29日・・・・・・秋田県立農業短大事件③と、キャンパスセクハラ
(44)2020年6月30日・・・・・・東北大学セクハラ事件①
(45)2020年7月1日・・・・・・東北大学セクハラ事件②
(46)2020年7月2日・・・・・・京都大学セクハラ事件①
(47)2020年7月3日・・・・・・京都大学セクハラ事件②
(48)2020年7月4日・・・・・・京都大学セクハラ事件③
(49)2020年7月5日・・・・・・京都大学セクハラ事件④
(50)2020年7月6日・・・・・・キャンパスセクハラと、哲学者カントの思想①
(51)2020年7月7日・・・・・・キャンパスセクハラと、哲学者カントの思想②
(52)2020年7月8日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件①
(53)2020年7月9日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件②
(54)2020年7月10日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件③
(55)2020年7月11日・・・・・・鳴門教育大学セクハラ事件④
(56)2020年7月12日・・・・・・東北生活文化大学セクハラ事件
(57)2020年7月13日・・・・・・宮城学院女子大学講師セクハラ事件
(58)2020年7月14日・・・・・・琉球大学セクハラ事件
(59)2020年7月15日・・・・・・セクハラ犯が支払う賠償金
(60)2020年7月16日・・・・・・セクハラ犯の異常性と、マイケル=サンデル
(61)2020年7月17日・・・・・・女性ユニオン東京②
(62)2020年7月18日・・・・・・奈良女子大学セクハラ事件
(63)2020年7月19日・・・・・・高知大学セクハラ事件①
(64)2020年7月20日・・・・・・高知大学セクハラ事件②
(65)2020年7月21日・・・・・・佐賀大学セクハラ事件①
(66)2020年7月23日・・・・・・佐賀大学セクハラ事件②
(67)2020年7月24日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件
(68)2020年7月25日・・・・・・大阪市立大学セクハラ事件(別件①)
大阪市立大学セクハラ事件(別件)②
読売新聞の記事を参照します。
読売新聞
(2006年12月20日 読売新聞「大阪市大、セクハラ前助教授に退職金520万円」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●2006年12月20日 読売新聞
前助教授は女子大学院生をホテルに誘うなどしたとして、停職処分を受けた。 |
同大学は、今年(2006年)2月にほかの元大学院生から、9月にも元女子大生からセクハラ被害の申告を受け調査していたが、11月末に前助教授から依願退職の申し出があり受理。 |
今月(2006年12月)18日付で、「職務上の義務違反」があったとして退職金を20%減額して支給した。 |
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当該教官は、すべての事実が判明する前に自主退職しました。
幾許(いくばく)も無く、大阪市立大学による調査が終了しました。
ひきつづき、上述の読売新聞の記事を引用します。
●2006年12月20日 読売新聞
教え子の女子大学院生にセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)行為をしたとして今年6月、停職3か月の懲戒処分になった大阪市立大大学院創造都市研究科・人権問題研究センターの男性・前助教授(43)が、以前にも2度のセクハラ行為を行っていたことがわかった。 |
同大学はその2件の調査中に、前助教授からの依願退職を認め、退職金520万円を支給しており、甘い調査に市民から批判が起きそうだ。 |
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同大学は「在職中に3件のセクハラが発覚すると、懲戒免職になった可能性がある」としている。 |
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懲戒免職になると退職金が支給されません。
自己都合による退職の場合は別です。
退職金がもらえます。
毎日新聞の記事をみてみます。
毎日新聞
(2006年12月20日 毎日新聞「セクハラ:大阪市大元助教授、在職中に3件繰り返す」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●2006年12月20日 毎日新聞
この元助教授は今年(2006年)6月、昨年引き起こしたセクハラ行為で停職3カ月の処分を受けており、この日(2006年12月20日)、大学が97年と01年の2件のセクハラ行為について追加発表した。 |
元助教授は今年11月30日付で依願退職しているため懲戒処分の対象にはならず、大学は退職時に支給を保留にしていた退職金(約650万円)を20%減額して支払った。 |
大学は97年の案件について今年2月、既に届け出を受けており、一括で審査すれば「退職金の出ない懲戒免職もあり得た」(同大学)ケースという。 |
(大学側は)調査結果が遅れたことについて「10年近く前のことなので聞き取りなどに手間取った」と説明している。 |
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セクハラ教官はすでに退職しています。
大阪市立大学とは関係がありません。
大学側は、自分たちと関係のないひとを処分することができません。
被害者の女性は怒りの声明を出しました。
読売新聞
(2006年12月21日 読売新聞「大阪市立大のセクハラ問題 助教授、退職金返還を 被害女性側が声明」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●2006年12月21日 読売新聞
(略)被害を受けた女性側が(2006年12月)20日、退職金の市への返還などを求める声明を発表した。 |
一方、同大学はこの日、これまで非公開としてきた別の2件のセクハラの概要を説明。 |
いずれも女性に飲酒させた後、性的交渉を強要するなどしていた。 |
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いったん支払った退職金はもどってきません。
大学当局はほかにも、非難される行動をとっていたようです。
朝日新聞
(2006年12月21日 朝日新聞「大阪市大元助教授、他にもセクハラ 副学長会見し説明」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●2006年12月21日 朝日新聞
大学側は、(2006年12月)19日の会見で「被害女性らが動揺する」などして事案について一切の説明を拒否していた。 |
しかし、被害女性らが「再発防止のために公表を」と大学側の対応に反論しており、改めて説明することにした。 |
大学側の調査によると、元助教授は97年4月、元大学院生の女性を自分の車で自宅に連れて行き、飲酒後に性的関係を強要した。 |
また、未成年だった元女子大生に対し、01年5月から数年間、酒を飲ませて性的交渉を持つなど教員として不適切な行為があった、と認定されたという。 |
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(略)元助教授はこの2件の調査結果が出る直前の11月末に依願退職したという。 |
元助教授は人権教育などを担当し、ジェンダー論の著書もあるという。 |
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(再掲。朝日新聞)
「大学側は、(2006年12月)19日の会見で『被害女性らが動揺する』などして事案について一切の説明を拒否していた」
これはどういうことなのでしょうか。
毎日新聞の報道がくわしいです。
毎日新聞
(2007年1月8日 毎日新聞「大阪市大元助教授、他にもセクハラ 副学長会見し説明」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●2007年1月8日 毎日新聞
「被害者への配慮」と、昨年(2006年)12月の会見では概要さえ明かさずじまい。 |
「被害者の意向は」と尋ねると、「確かめないのも配慮です」。 |
翌日、再会見を求めた。 |
大学の担当者が「被害者に『概要を公表して再発防止に役立ててほしい』と言われました」と、バツが悪そうに明かした。 |
その内容は「下宿で酒を大量に飲ませ、そのまま性関係をもち……」。 |
大学が3件の告発をバラバラに調査する間に、元助教授は(2006年)11月、さっさと依願退職していた。 |
まとめて審議されれば、懲戒免職で退職金の帳消しは必至のケースだ。 |
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まあ、退職金をもらったところで、セクハラ犯に未来はありません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年5月1日>
セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな? もしご存知の方居たら教えてください。 |
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一番効果的な相談先は、東京管理職ユニオンです。
ほかには、弁護士や、厚生労働省の各種機関も、相談を受け付けています。
弁護士は、一種のぼったくりです。
カネをたくさん積めばうごいてくれます。
厚生労働省の各種機関は、冷徹です。
体(てい)よくあしらわれます。
相談するときは、被害者のために最後まで闘ってくれるところを選んでください。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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