最近は主としてセクハラに関する記事を書いています。
ふと、哲学者のカント(1724年~1804年)の思想を想起しました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年5月1日>
セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな? もしご存知の方居たら教えてください。 |
(参考。当ブログ)
<ハラスメント被害について>
(1)2020年5月17日・・・・・・厚生労働省の相談窓口
(2)2020年5月18日・・・・・・東京管理職ユニオン①
(3)2020年5月19日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士①
(4)2020年5月20日・・・・・・上谷(かみたに)さくら弁護士
(5)2020年5月21日・・・・・・宮田桂子弁護士
(6)2020年5月22日・・・・・・弓田竜弁護士
(7)2020年5月23日・・・・・・神原元弁護士
(8)2020年5月24日・・・・・・太田真也弁護士
(9)2020年5月25日・・・・・・東京管理職ユニオン②
(10)2020年5月26日・・・・・・東京管理職ユニオン③
(11)2020年5月27日・・・・・・東京管理職ユニオン④
(12)2020年5月28日・・・・・・東京管理職ユニオン⑤
(13)2020年5月29日・・・・・・プレカリアートユニオン
(14)2020年5月30日・・・・・・東京管理職ユニオン⑥
(15)2020年5月31日・・・・・・迎合メールの無効性
(16)2020年6月1日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士②
(17)2020年6月2日・・・・・・宮崎学さん、小檜山博さん、宮本輝さんの論説
(18)2020年6月3日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士③
(19)2020年6月4日・・・・・・エセ労働組合について
(20)2020年6月5日・・・・・・東京管理職ユニオン⑦
(21)2020年6月6日・・・・・・東京管理職ユニオン⑧
(22)2020年6月7日・・・・・・東京管理職ユニオン⑨
(23)2020年6月9日・・・・・・東京管理職ユニオン⑩と、女性ユニオン東京
(24)2020年6月10日・・・・・・東京管理職ユニオン⑪
(25)2020年6月11日・・・・・・東京管理職ユニオン⑫と、宗像恒次助教授の自己カウンセリングと親鸞
(26)2020年6月12日・・・・・・東京管理職ユニオン⑬と、野田正彰京都造形芸術大教授の論説
(27)2020年6月13日・・・・・・東京管理職ユニオン⑭と親鸞
(28)2020年6月14日・・・・・・東京管理職ユニオン⑮と、シモーヌ=ヴェイユ
(29)2020年6月15日・・・・・・東京管理職ユニオン⑯と、フロム
(30)2020年6月16日・・・・・・東京管理職ユニオン⑰と、アイリス=マードック
(31)2020年6月17日・・・・・・東京管理職ユニオン⑱と、カール=マルクス
(32)2020年6月18日・・・・・・セクハラ訴訟で勝訴
(33)2020年6月19日・・・・・・東京管理職ユニオン⑲と、ロマン=ロラン
(34)2020年6月20日・・・・・・東京管理職ユニオン⑳と、無償の愛
(35)2020年6月21日・・・・・・東京管理職ユニオン(21)と、遠藤司皇學館大学准教授の論説
(36)2020年6月22日・・・・・・東京管理職ユニオン(22)と、カミュ
(37)2020年6月23日・・・・・・東京管理職ユニオン(23)と、マキアヴェリ
(38)2020年6月24日・・・・・・東京管理職ユニオン(24)と、マザー=テレサ
(39)2020年6月25日・・・・・・東京管理職ユニオン(25)と、「キミがいれば」
(40)2020年6月26日・・・・・・東京管理職ユニオン(26)と、マキアヴェッリ
(41)2020年6月27日・・・・・・秋田県立農業短大事件①
(42)2020年6月28日・・・・・・秋田県立農業短大事件②
(43)2020年6月29日・・・・・・秋田県立農業短大事件③と、キャンパスセクハラ
(44)2020年6月30日・・・・・・東北大学セクハラ事件①
(45)2020年7月1日・・・・・・東北大学セクハラ事件②
(46)2020年7月2日・・・・・・京都大学セクハラ事件①
(47)2020年7月3日・・・・・・京都大学セクハラ事件②
(48)2020年7月4日・・・・・・京都大学セクハラ事件③
(49)2020年7月5日・・・・・・京都大学セクハラ事件④
セクハラは相手の人格を蹂躙する蛮行です。
セクハラ犯には、哲学者のカントが上梓した「純粋理性批判」や「道徳形而上学論」を読ませるべきでしょう。
同書を読めば、人格とは何か、がわかります。
カントは人格をつぎのように認識しています。
カントが考える人格
簡単に書きます。
手持ちのハサミを用いて紙を切る、という事例を考えてみます。
紙を切る行為は、目的です。
手持ちのハサミは、目的(紙を切る行為)に対する手段です。
紙を切るという目的を達成するためには、特段、手持ちのハサミでなくてもかまいません。
ほかの刃物でも代用がききます。
たとえば、カッターなどのように。
家のなかにあるハサミとは別のハサミを購入する、という手もあります。
ハサミには価格がつけられており、店へ行けば簡単に買うことができます。
人格はどうでしょうか。
ハサミのように他のものと置き換えることはできません。
価格をつけることもできません。
人格はかけがえのないものです。
カントは、人間がおたがいの人格を尊重する社会を理想としました。
セクハラをおこなうものは、相手の人格をどのように考えているのでしょうか。
産経新聞の記事を参照します。
産経新聞
(1999年5月25日 産経新聞「セクハラ訴訟 賠償金750万円 『あるまじき振る舞い』原告女性の主張認める」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
京都大学セクハラ事件
<一部分を抜粋>
●1999年5月25日 産経新聞
キャンパスでのセクハラが注目されるきっかけになったのは、平成5年(1993年)に京都大東南アジア研究センター教授(当時)の元秘書が京都弁護士会に人権救済を申し立てたケース。 |
いわば上司と部下の関係だったが、その後、院生や学生から「学問上の指導や、研究職のあっせんを受ける立場にあることを利用して関係を迫られた」などとする訴えが続発した。 |
——————————————————–
東北大学セクハラ事件
<一部分を抜粋>
●1999年5月25日 産経新聞
「指導教官という優位な立場を利用して性的関係を迫られた」などとして、東北大学(仙台市)の元大学院生で、20歳代の女性が同大大学院の男性助教授(45)を相手取り、慰謝料など約1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、仙台地裁であった。 |
阿部則之裁判長(異動のため伊藤紘基裁判長が代読)は「教育に携わるものとしてあるまじき振る舞い」などと原告側の主張をほぼ全面的に認め、助教授に750万円の支払いを命じた。(※注 第2審では、900万円に増額されました。) |
——————————————————–
判決によると、女性は平成7年(1995年)4月に同大の文科系研究科博士課程に入学。 |
男性助教授の研究室で論文の指導を受けていたが、同年6月、助教授に「君に恋愛感情をもっている。指導教官を降りたい」と告白され、指導を放棄されるのではないかと不安感をもった。 |
助教授はこの不安感を利用し、同月下旬ごろから研究室で女性に抱きついたり、旅行先などで性的関係をもつようになった。 |
助教授は女性が要求を拒絶するようになると、論文の書き直しを命じたり、しつこく電話を掛けるなどの行為を繰り返した。 |
——————————————————–
阿部裁判長は判決の中で「被告と原告との間には支配従属関係が認められ、自己の身勝手な欲望を満足させようと、原告に性的接触を受忍させ、性的関係まで結ばせたことは悪質というほかない」と男性助教授の行為を厳しく指弾した。 |
裁判で助教授側は、性的関係をもった事実は認めたものの、「二人の自由意思による恋愛感情に基づくものだった」などと主張していた。 |
今回の判決について、原告の女性は「被告による性的被害や大学当局の不当な対応によって長く苦しめられた心が救われました」との談話を発表。 |
記者会見した原告側代理人(角田【つのだ】由紀子弁護士)は「セクハラで相当大きな対価を払わねばならないことが示され、企業や大学の防止対策など社会に与える影響も非常に大きい。大学での力関係が引き起こした被害だと明確にした点でも大きな意味がある」と話した。 |
——————————————————–
(再掲。東北大学セクハラ事件に対する仙台地裁の判決)
「被告と原告との間には支配従属関係が認められ、自己の身勝手な欲望を満足させようと、原告に性的接触を受忍させ、性的関係まで結ばせたことは悪質というほかない」
他人の人格をモノとしてあつかったやつらに待っているのは破滅です。
これ以外の結果はありません。
セクハラをおこなった者の末路はあまりにも悲惨です。
モノとしてあつかわれた被害者の気持ちを身を以(もっ)て知ってほしいものです。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ