一昨日と昨日のブログで、セクハラの有無が争われた秋田県立農業短大事件をふりかえってみました。
(参考。当ブログ)
(41)2020年6月27日・・・・・・秋田県立農業短大事件①(※一昨日)
(42)2020年6月28日・・・・・・秋田県立農業短大事件②(※昨日)
当該事件は、セクハラの認定が困難な事案でした。
22年前のことです。
被害者の女性は、勝訴しました。
(1998年12月11日 河北新報「秋田県立農業短大のセクハラ訴訟 原告逆転勝訴 『判決、全国につながる』支援者らから歓声」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●1998年12月11日 河北新報
「逆転勝訴」の垂れ幕を持った女性が出てくると、裁判所前で待ち構えていた約30人の原告支援者から歓声が上がった。 |
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判決後、記者会見に臨んだ原告弁護団の角田由紀子弁護士は、「主張がほぼ100パーセント認められて満足」と喜びを語った。 |
中野麻美弁護士も「女性が今まで目指してきた道が、この判決でより広がった」と評価。 |
角田弁護士は「このように当たり前の結果を出すために、これだけの苦労が必要とされる。まだまだこれからです」と、決意を語った。 |
また、「セクハラ裁判を支える会」の町沢敬子代表は「これがやっとスタート。封建的な秋田でのこのような判決は、全国にもつながるはず」。別の支援者も「大変うれしい。秋田の民主化の歴史における大きな一ページだ」と話していた。 |
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秋田県立農業短大は、あらためて言うまでもなく、大学、です。
巷間、大学は、セクハラの伏魔殿、と認識されています。
2つの新聞記事を参照します。
沖縄タイムス
(1998年3月29日 沖縄タイムス「[示されたもの、残されたもの](下)/琉大セクハラ訴訟に判決」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●1998年3月29日 沖縄タイムス
大学が“舞台”となるセクハラ事件が急増している。 |
京都大(93年12月・教授が元秘書に)が最初といわれ、発覚しただけでも ▽東北大(98年3月・助教授が助手に) ▽鳥取大(助教授が学生に) ▽高知大(97年2月・教授、助教授、技官が学生に) ▽鳴門教育大(同2月・教授が院生に) ▽奈良女子大(同・教授が大学関係者に) ▽三重大(95年12月・助教授が学生に) ▽秋田県立農業短大(93年12月・教授が研究補助員に) ―などだ。 |
東北大のケースで当局は「調査したが個人的な関係だった」と判断。 |
「合意の上の男女関係だった」と反論の助教授に厳重注意したが、学生は助教授を相手取り提訴した。 |
琉大のケースと酷似している。 |
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つぎは中国新聞の記事です。
中国新聞
(1999年12月20日 中国新聞「追跡’99 <7> 学内セクハラ訴訟 相次ぐ敗訴に戸惑う教員 体裁を重視 処分厳しく」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)
<一部分を抜粋>
●1999年12月20日 中国新聞
大学などを舞台にしたキャンパスセクハラ訴訟で、教員側に高額の賠償を命じる判決が仙台地裁で相次いだ。 |
全国的に被害女性が勝訴する例が増え「疑惑が発覚したら即解雇」などと、大学の教員管理は厳格化しつつある。 |
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同地裁は7月、女子大の元講師のピアニストを門下生の女性が訴えた訴訟で、900万円の賠償を命じた。 |
ピアニストは著名な演奏家で、女性は中学時代から師事。判決は約8年間に及ぶ性的暴力を認定した。 |
「逆らえば音楽の道が閉ざされると思った」。女性は今も心的外傷後ストレス障害(PTSD)で苦しむ。 |
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神奈川県内のある私大は「疑惑が持ち上がった時点で、いかなる弁明も認めず即刻解雇」と全教員に通達した。 |
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仙台地裁は5月に東北大大学院の助教授に750万円、6月には東北生活文化大の教授に700万円の支払いを命じた。 |
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<メモ>仙台地裁の3判決は700万-900万円の賠償を命じ、それまで200万円前後だったキャンパスセクハラ訴訟の賠償額(琉球大、鳴門教育大、秋田県立農業短大など)を一気に押し上げた。 |
横山ノック大阪府知事のセクハラ訴訟では1,100万円の賠償が命じられ、大学関係でも1,000万円を超す判決が出る時代も遠くはなさそうだ。 |
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上述の記事は21年前のものです。
(再掲。1999年12月20日。中国新聞)
「神奈川県内のある私大は『疑惑が持ち上がった時点で、いかなる弁明も認めず即刻解雇』と全教員に通達した」
「疑惑」
「いかなる弁明も認めず即刻解雇」
21年後の現在、これは当たり前のこととなっています。
セクハラをおこなった相手が大学の教官ですと、被害者のかたは、不幸中のさいわい、です。
絶対に勝てます。
さらに大学はセクハラをおこなった色魔を冷徹に処分します。
ここではなしが変わります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年5月1日>
セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな? もしご存知の方居たら教えてください。 |
(参考。当ブログ)
<ハラスメント被害について>
(1)2020年5月17日・・・・・・厚生労働省の相談窓口
(2)2020年5月18日・・・・・・東京管理職ユニオン①
(3)2020年5月19日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士
(4)2020年5月20日・・・・・・上谷(かみたに)さくら弁護士
(5)2020年5月21日・・・・・・宮田桂子弁護士
(6)2020年5月22日・・・・・・弓田竜弁護士
(7)2020年5月23日・・・・・・神原元弁護士
(8)2020年5月24日・・・・・・太田真也弁護士
(9)2020年5月25日・・・・・・東京管理職ユニオン②
(10)2020年5月26日・・・・・・東京管理職ユニオン③
(11)2020年5月27日・・・・・・東京管理職ユニオン④
(12)2020年5月28日・・・・・・東京管理職ユニオン⑤
(13)2020年5月29日・・・・・・プレカリアートユニオン
(14)2020年5月30日・・・・・・東京管理職ユニオン⑥
(15)2020年5月31日・・・・・・迎合メールの無効性
(16)2020年6月1日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士②
(17)2020年6月2日・・・・・・宮崎学さん、小檜山博さん、宮本輝さんの論説
(18)2020年6月3日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士③
(19)2020年6月4日・・・・・・エセ労働組合について
(20)2020年6月5日・・・・・・東京管理職ユニオン⑦
(21)2020年6月6日・・・・・・東京管理職ユニオン⑧
(22)2020年6月7日・・・・・・東京管理職ユニオン⑨
(23)2020年6月9日・・・・・・東京管理職ユニオン⑩と、女性ユニオン東京
(24)2020年6月10日・・・・・・東京管理職ユニオン⑪
(25)2020年6月11日・・・・・・東京管理職ユニオン⑫と、宗像恒次助教授の自己カウンセリングと親鸞
(26)2020年6月12日・・・・・・東京管理職ユニオン⑬と、野田正彰京都造形芸術大教授の論説
(27)2020年6月13日・・・・・・東京管理職ユニオン⑭と親鸞
(28)2020年6月14日・・・・・・東京管理職ユニオン⑮と、シモーヌ=ヴェイユ
(29)2020年6月15日・・・・・・東京管理職ユニオン⑯と、フロム
(30)2020年6月16日・・・・・・東京管理職ユニオン⑰と、アイリス=マードック
(31)2020年6月17日・・・・・・東京管理職ユニオン⑱と、カール=マルクス
(32)2020年6月18日・・・・・・セクハラ訴訟で勝訴
(33)2020年6月19日・・・・・・東京管理職ユニオン⑲と、ロマン=ロラン
(34)2020年6月20日・・・・・・東京管理職ユニオン⑳と、無償の愛
(35)2020年6月21日・・・・・・東京管理職ユニオン(21)と、遠藤司皇學館大学准教授の論説
(36)2020年6月22日・・・・・・東京管理職ユニオン(22)と、カミュ
(37)2020年6月23日・・・・・・東京管理職ユニオン(23)と、マキアヴェリ
(38)2020年6月24日・・・・・・東京管理職ユニオン(24)と、マザー=テレサ
(39)2020年6月25日・・・・・・東京管理職ユニオン(25)と、「キミがいれば」
(40)2020年6月26日・・・・・・東京管理職ユニオン(26)と、マキアヴェッリ
(41)2020年6月27日・・・・・・秋田県立農業短大事件①
(42)2020年6月28日・・・・・・秋田県立農業短大事件②
現在は、大学の教官でなくても、セクハラをおこなうと人生の破滅が待っています。
セクハラの被害に遭われた方々は、泣き寝入りをせず、東京管理職ユニオンにご相談されることをお勧めします。
かならず、うけた被害を回復することができます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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