香西咲さん「セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな?」(その41)。秋田県立農業短大事件。「上司との友好的関係を保つための抑圧が働く」

当ブログでたびたびふれています。
セクハラ被害につきましては、泣き寝入りさえしなければ、被害を回復することができます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2020年5月1日

セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな?
もしご存知の方居たら教えてください。

(参考。当ブログ)
<ハラスメント被害について>
(1)2020年5月17日・・・・・・厚生労働省の相談窓口
(2)2020年5月18日・・・・・・東京管理職ユニオン①
(3)2020年5月19日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士
(4)2020年5月20日・・・・・・上谷(かみたに)さくら弁護士
(5)2020年5月21日・・・・・・宮田桂子弁護士
(6)2020年5月22日・・・・・・弓田竜弁護士
(7)2020年5月23日・・・・・・神原元弁護士
(8)2020年5月24日・・・・・・太田真也弁護士
(9)2020年5月25日・・・・・・東京管理職ユニオン②
(10)2020年5月26日・・・・・・東京管理職ユニオン③
(11)2020年5月27日・・・・・・東京管理職ユニオン④
(12)2020年5月28日・・・・・・東京管理職ユニオン⑤
(13)2020年5月29日・・・・・・プレカリアートユニオン
(14)2020年5月30日・・・・・・東京管理職ユニオン⑥
(15)2020年5月31日・・・・・・迎合メールの無効性
(16)2020年6月1日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士②
(17)2020年6月2日・・・・・・宮崎学さん、小檜山博さん、宮本輝さんの論説
(18)2020年6月3日・・・・・・角田(つのだ)由紀子弁護士③
(19)2020年6月4日・・・・・・エセ労働組合について
(20)2020年6月5日・・・・・・東京管理職ユニオン⑦
(21)2020年6月6日・・・・・・東京管理職ユニオン⑧
(22)2020年6月7日・・・・・・東京管理職ユニオン⑨
(23)2020年6月9日・・・・・・東京管理職ユニオン⑩と、女性ユニオン東京
(24)2020年6月10日・・・・・・東京管理職ユニオン⑪
(25)2020年6月11日・・・・・・東京管理職ユニオン⑫と、宗像恒次助教授の自己カウンセリングと親鸞
(26)2020年6月12日・・・・・・東京管理職ユニオン⑬と、野田正彰京都造形芸術大教授の論説
(27)2020年6月13日・・・・・・東京管理職ユニオン⑭と親鸞
(28)2020年6月14日・・・・・・東京管理職ユニオン⑮と、シモーヌ=ヴェイユ
(29)2020年6月15日・・・・・・東京管理職ユニオン⑯と、フロム
(30)2020年6月16日・・・・・・東京管理職ユニオン⑰と、アイリス=マードック
(31)2020年6月17日・・・・・・東京管理職ユニオン⑱と、カール=マルクス
(32)2020年6月18日・・・・・・セクハラ訴訟で勝訴
(33)2020年6月19日・・・・・・東京管理職ユニオン⑲と、ロマン=ロラン
(34)2020年6月20日・・・・・・東京管理職ユニオン⑳と、無償の愛
(35)2020年6月21日・・・・・・東京管理職ユニオン(21)と、遠藤司皇學館大学准教授の論説
(36)2020年6月22日・・・・・・東京管理職ユニオン(22)と、カミュ
(37)2020年6月23日・・・・・・東京管理職ユニオン(23)と、マキアヴェリ
(38)2020年6月24日・・・・・・東京管理職ユニオン(24)と、マザー=テレサ
(39)2020年6月25日・・・・・・東京管理職ユニオン(25)と、「キミがいれば」
(40)2020年6月26日・・・・・・東京管理職ユニオン(26)と、マキアヴェッリ

セクハラ訴訟の第一人者である角田(つのだ)由紀子弁護士はつぎのようにのべています。

(2018年6月25日 JNPC【日本記者クラブ】 「セクハラ問題の30年」角田由紀子弁護士 2018.6.25より。)

(※音声の文字化は、筆者。)
<一部分を抜粋>
2018年6月25日 角田(つのだ)由紀子 弁護士

で、89年(1989年)にはじめて提訴して92年(1992年)に最初の判決が出ましたよね。(※注 福岡セクハラ訴訟)

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で、それでまた、セクシュアル(セクシャル)ハラスメントというのが世の中にすこしは広まっていくことになった、と思うんですけれども。
そういうふうにして、だから、これは裁判ができるんだ、裁判にできるんだ、ということもわかったし。
それから、裁判をおこしたら、あのー、勝てるんだ、とね。
勝てる、って、この場合は慰謝料請求権で。
慰謝料をはらわせることができるんだ、ということもわかっていったし。
それは法律の世界でも、そのように、非常に意味のあるもの、として理解された。
ということで、そのあとどんどん裁判がつづいていくわけなんですね。

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裁判において、これは勝てないだろう、と思えるような事件でも、勝訴判決がでました。
本日は秋田県立農業短大事件をふりかえってみます。

秋田県立農業短大事件

当該事件のあらましは以下のとおりです。

(1997年1月29日 毎日新聞「『ホテルで肩に手をかけただけ』 セクハラの訴え退け、逆に慰謝料命令――秋田地裁」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)

1997年1月29日 毎日新聞
<秋田県立農業短大事件>

女性の訴えによると、女性は1993年9月1日から3日間、学術会議出席のため教授ら3人で横浜市内のホテルに宿泊。
学術会議最終日の朝、女性の部屋を訪れた教授にベッドに押し倒され胸を触られるなどしたという。
これに対し、教授は全面的に否定していた。

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この種の事件でいつも問題となるのは、証拠がない、ということです。

(1998年12月11日 朝日新聞「被害女性が逆転勝訴 教授セクハラ『供述に臨場感』 高裁秋田支部」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)

1998年12月11日 朝日新聞

2人は1993年9月、学会に出席するため横浜市内のホテルに宿泊。
女性の訴えによると、この際、ホテルの自室に入ってきた教授にベッドに押し倒され、性交渉を迫られたという。
これに対し、教授は
「女性の仕事ぶりへの感謝と励ましの気持ちを伝えようとして部屋を訪ね、肩に手をかけただけ」
などと反論。
目撃者や客観的な証拠のない密室でのセクハラ行為の有無を、どう判断するかが注目されていた。

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裁判所はどのような判断を下したのでしょうか。
第2審(高裁)の判決をみてみます。

第2審(仙台高裁秋田支部)判決 確定

(1998年12月11日 毎日新聞「教授がベッドに…拒否なしでもセクハラ 研究員女性、一審覆し認定――仙台高裁支部」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)

1998年12月11日 毎日新聞

この日(1998年12月10日)の判決で、守屋(守屋克彦)裁判長は、女性が当時、部屋から逃げださず、その場で非難もしなかったことについて、

(1)職場の上下関係や同僚との友好関係を保つための抑圧が働き、被害者が必ずしも抵抗するわけではない。
(2)不自然、不合理な反応をしても、被害者の証言や、間接証拠を否定するものではない。

と指摘し、

わいせつ行為の被害者が、どう行動するかを一義的に定める経験則はない。

と述べた。
また

教授より女性の供述の方が臨場感や具体性があり、信用性が高い。

と、女性側の主張を全面的に認めた。

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当該判決文の一部を参照します。

1998年 12月10日 仙台高裁秋田支部 守屋克彦 裁判長
(※判決文は、原口薫弁護士のホームページより、引用)

性的な被害を受けた人々の行動に関する諸研究によれば、強姦の脅迫を受け、または強姦される時点において、相手に対して有形力を行使して反撃したり、逃げたり、声を上げることによって強姦を防ごうとする直接的な行動(身体的抵抗)を取るものは被害者のうちの一部であり、身体的又は心理的麻痺状態に陥るもの、どうすれば安全に逃げられるかまたは加害者をどうやって落ち着かせようかという選択可能な対応方法について考えをめぐらすにとどまる者、その状況から逃れるために加害者と会話を続けようとしたり、加害者の気持ちを変えるために説得をしようとするものがあるとされており、逃げたり、声を挙げたりすることが一般的な抵抗であるとは限らない。
職場における性的自由の侵害行為の場合には、職場での上下関係(上司と部下の関係)や同僚との友好的関係を保つための抑圧が働くために、これらの抑圧が、被害者が必ずしも身体的抵抗という手段を採らない要因として働くであろうということが、研究の成果として公表されている。
被控訴人が控訴人の職場の上司であり、控訴人が仕事を続ける限り、今後も日常的に被控訴人とつきあってゆかなければならないこと、被害を公にし難いのが性的な被害の特色であることに照らせは、控訴人が、強制わいせつ行為は受けたものの、ことを荒立てずにその場を取り繕う方向で行動し、第三者に悟られないように行動することも十分にありうる。

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当該裁判において被害者の女性の代理人となった角田(つのだ)由紀子弁護士はつぎのようにのべています。

(1998年12月11日 毎日新聞「教授がベッドに…拒否なしでもセクハラ 研究員女性、一審覆し認定――仙台高裁支部」より、引用。)
(※当該記事は、G-Searchデータベースサービスに所蔵されています。)

1998年12月11日 毎日新聞

女性側弁護団の一人で「性暴力裁判全国弁護士ネットワーク」世話人の角田由紀子弁護士は
「被害を受けたら騒いだり抵抗するという被害者像を退けた。同じような境遇にある女性もこれで主張しやすくなる」
と話している。

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黙って尻尾(しっぽ)を巻いて泣き寝入りをするのか。
バカ野郎、のひとつでも言って怒りをあらわすのか。
それを決めるのは被害者の方々です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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