一昨日から、ハラスメントの被害をうけたときの対処法についてみています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2020年5月1日>
セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな? もしご存知の方居たら教えてください。 |
本日も香西咲さんの上述の問に答えます。
(参考)
・2020年5月17日(※一昨日)・・・・・・厚生労働省の相談窓口について
・2020年5月18日(※昨日)・・・・・・東京管理職ユニオンについて
民事裁判
いざ訴訟という段階になったとき、被害者の方々が呻吟(しんぎん)するのは弁護士の選択です。
被害者にとってセクハラの裁判は勝つのが容易、と言われています。
いまはどの弁護士もよろこんで代理人を引き受けてくれるようです。
(JNPC【日本記者クラブ】 「セクハラ問題の30年」角田由紀子弁護士 2018.6.25より。)
(※全文につきましては、2019年2月28日の当ブログをご覧ください。)
(※音声の文字化は、筆者。)
<一部分を抜粋>
●2018年6月25日 角田(つのだ)由紀子 弁護士
いまどうなっているかというと、ちょっとこれもわたし、みてびっくりしたんですけれども、普通の男性弁護士、っていうと怒られるかもしれない、別にジェンダーに関心があろうとなかろうと関係ない。 これは弁護士ならだれでもできる事件になっているはずです。 だからあの、わたしはもちろん必要がないからやらないんですけれども、いま弁護士って皆ホームページってもっていて、で、どういう営業品目があるかっていうのが書いてあるでしょ。 どんな事件をやりますから、と。 たいていね、これ、単なる不法行為ですから、セクハラって、ほとんどの弁護士の営業品目に入っている。 |
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上述の文章を読むと、どの弁護士に依頼しても同じ結果になるような観があります。
実態は異なるようです。
●2018年6月25日 角田(つのだ)由紀子 弁護士
それで、じゃそういうふうにセクハラというふうに言ったときに、もしかしたら加害者側のセクハラを言っているかもしれない。 別に書いていないので。 そのホームページをみたわたしの知っているある女性は、ぜんぜんそんなことが得意じゃない弁護士のところに行って、セクハラって書いてあったから事件をお願いして、ぜんぜん解決しなかった、というケースがあるんですね。 で、わたしはびっくりして、どうしてその弁護士を選んだの、というふうに訊(き)いたら、いや、ホームページをみたらセクハラをあつかうと書いてあったからね、で、あれ、写真なんか載っているでしょ、で、ビルの外観なんかでてたりするじゃないですか。 そういうのをみるとね、けっこうなんかたのもしそうなひとにみえた、って。 でもふつうのひとなら、それ以外に判断材料がないでしょ。 だから、そんな悪そうでもない、とかね。 いちおう紳士だとか、いろんなことをみて。 で、そのひとは、初対面だけど行ってお願いしたら、原告、つまり被害者の側に立っての訴訟をやってあげる、って。 頼んだってぜんぜんうまくいかなかった、っていうケースがあったりするわけなんですね。 |
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(再掲。角田【つのだ】由紀子 弁護士)
「ぜんぜんそんなことが得意じゃない弁護士のところに行って、セクハラって書いてあったから事件をお願いして、ぜんぜん解決しなかった」
弁護士選びには気をつけたいものです。
セクハラの場合は、どなたに依頼したらよいのでしょうか。
本日は角田(つのだ)由紀子弁護士についてみていきます。
角田(つのだ)由紀子 弁護士
(参考。角田【つのだ】由紀子弁護士が所属する事務所)
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角田(つのだ)由紀子弁護士は福岡セクハラ事件で、原告の代理人となりました。
同訴訟は、日本で初のセクハラ裁判です。
角田(つのだ)由紀子弁護士は、勝訴に導きました。
(JNPC【日本記者クラブ】 「セクハラ問題の30年」角田由紀子弁護士 2018.6.25)
(※全文につきましては2019年2月25日の当ブログを参照。)
●2018年6月25日 角田(つのだ)由紀子 弁護士
で、わたしは、そこに書いてありますように、89年(1989年)の8月にセクシュアル(セクシャル)ハラスメントの裁判として、第1号ということで、福岡地裁に損害賠償請求の裁判をおこした代理人のひとりだったんですね。
それからそういうことがあって、その事件は92年(1992年)の4月に判決がでました。 で、まあ、ほとんど原告の、金額をのぞいては、全面勝訴という感じで、原告がうったえたセクシュアル(セクシャル)ハラスメントにあたるという事実、たしか15あげたんですけれど、13は裁判所がその、事実がある、というふうに認定されたということだったんですね。 |
(参考。当ブログ)
<福岡セクハラ訴訟>
・2019年1月25日 支援者の石本宗子さん
・2019年1月26日 被害者の晴野まゆみさん①
・2019年1月27日 被害者の晴野まゆみさん②
●2018年6月25日 角田(つのだ)由紀子 弁護士
で、それ以来ですね、セクシュアル(セクシャル)ハラスメントの裁判をたくさん引き受けてやってきました。 |
(参考。当ブログ)
・2019年2月20日 秋田県立農業短大事件①
・2019年2月22日 秋田県立農業短大事件②
・2019年2月23日 秋田県立農業短大事件③
・2019年2月24日 秋田県立農業短大事件④
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角田(つのだ)由紀子弁護士が得意としているのはセクハラ裁判だけでありません。
強姦事件も然(しか)りです。
角田(つのだ)弁護士は、東京・強姦救援センターのリーガルアドバイザーをされています。
同センターのホームページに、角田(つのだ)弁護士が強姦神話について語っている動画が掲載されています。
動画の一部を参照します。
(2018年3月21日 東京・強姦救援センター「角田由紀子さんからのメッセージ② 強姦神話」より、引用。)
(※全文につきましては、2019年3月7日の当ブログをご覧ください。)
<一部分を抜粋>
(※音声の文字化は筆者。)
●角田(つのだ)由紀子 弁護士)
つまり、強姦に関してたくさんのひとが、そのことは本当だ、というふうに思っている。 だけど、その思っていることには何の根拠もない、って、こういうことなんですね。 それでどういうことかと言いますと、たとえば、強姦っていうのは夜中に外で被害に遭うものだ、とかね。 それから、一定の年齢、若いひとが被害者になるものだ、とか、あるいは、被害者がですね、すごく挑発的な洋服を着ていたのでそれに誘惑されて加害者がやってしまったことだ、と、いろんな強姦をめぐる俗説と言ってよいと思うんですけどもそういうはなしがあるわけなんですね。 |
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で、わたしたちが長いことですね、本当の被害者、本当の被害っていうのはどういうことか、ということに関心をもたないで、加害者側のつくったはなしにばっかり乗っかってですね、ものごとをみてきた。 この犯罪をみてきた、というところはとてもおおきな問題だった、ということになるというふうに思っています。 だからこれからはちゃんと被害者のはなしを聞いて、被害っていうのはどういうことなのか、被害者になにが起きるのかということをきちんとわかったうえでそれぞれのはなしを聞く、ということがとても大事になってくるんでないかというふうにわたしは考えています。 |
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昨年(2019年)の12月18日のことです。
強姦の被害をうったえていた伊藤詩織さんが民事訴訟で勝訴しました。
(2019年12月18日 TBSラジオ『荻上チキ・Session-22』 「伊藤詩織さんへの性暴力をめぐる民事訴訟。元TBS記者に賠償判決」より。)
(※全文についてはの2019年12月21日の当ブログをご覧ください。)
(※音声の文字化は、筆者。)
<一部分を抜粋>
●2019年12月18日 南部広美 アナウンサー
ジャーナリストの伊藤詩織さんに対する性暴力をめぐり、元TBS記者の山口敬之氏に330万円の賠償判決。
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBSテレビ記者の山口敬之氏から性暴力をうけたとして損害賠償をもとめた民事裁判で、東京地裁は、伊藤さん側の主張をみとめ、山口氏に330万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。 伊藤さんは2015年、当時TBSテレビの記者だった山口敬之氏と、就職先の相談をするため飲食をしたあと記憶をなくし、その後都内のホテルで性暴力をうけた、と主張。 判決で東京地裁の鈴木昭洋裁判長は、 |
この裁判で伊藤詩織さんの代理人を務めたのが、角田(つのだ)由紀子弁護士です。
(2019年8月5日 弁護士ドットコム 伊藤詩織さん「自分が潰れてしまったら…」と耐えた日々 「被害を話せるような社会」を目指すためにより、引用。)
<一部分を抜粋>
●2019年8月5日 弁護士ドットコム
伊藤さんの代理人の一人である角田由紀子弁護士は、伊藤さんの告発について 「名前と顔を出して告発したことの意義をもう一度確認する必要がある」 と話す。 「被害者のAさんではなく、名前と顔がある人間として登場したことが世の中に与える影響は大きい。リアルの人間が持つ圧倒的な説得力。沈黙では事実が明らかにならない。これは否定でも非難でもないが、匿名による告発の示す限界を考えてみていいと思う」 |
(再掲。角田【つのだ】由紀子弁護士)
「名前と顔を出して告発したことの意義をもう一度確認する必要がある」
伊藤詩織さんよりも前に名前と顔を出して自身の被害を告発したかたがいます。
香西咲さんです。
(再掲)
●香西咲さん
<2020年5月1日>
セクハラ、パワハラは何処に相談するのが一番効果的なのかな? もしご存知の方居たら教えてください。 |
裁判をおこなうとき、角田(つのだ)由紀子弁護士は最善の代理人と言えるでしょう。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
<2018年11月1日>
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
<2018年11月1日>
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」
(明日のブログへつづく)
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